2015/06/29(月) - 09:34
キャノンデールのオールラウンドレーシングバイク、SUPERSIX EVOがモデルチェンジ。新型EVOは全ての性能を高い次元で突き詰めた、完全新設計のバイクとして生まれ変わった。プレスローンチ開催中のオーストリア・キッツビュールから速報で紹介します。
オーストリア、キッツビュールで発表された新型SUPERSIX EVO photo:So.Isobe
ダウンチューブ、シートチューブ、シートステーはTAP(Truncated aero profile)と呼ばれるエアロ形状だ photo:So.Isobe
前作のフォルムを色濃く残すが、フレームは完全新設計である photo:So.Isobe
「A Whole New Balance Of Power」、つまり剛性、路面追従性、快適性、空力、軽量性を全て高次元で突き詰め、まとめ上げることが新しいSUPERSIX EVOのコンセプトだ。前作のデビューから4年、幾多のビッグレースで勝利を飾ってきたオールラウンダーは第2世代へと突入した。
前作の奇をてらわないフォルムを引き継いだ新型SUPERSIX EVOだが、実際は完全なる新設計。3年以上にも渡る開発期間を経て、今回のデビューに結び付けている。
外見上の大きな変更点はダウンチューブ、シートチューブ、そしてシートステーがTAP(Truncated aero profile)と呼ばれるエアロ形状となったこと。しかしコンセプトである「バランス」を追求するために、エアロロードバイクとは異なる控えめなフォルムを形どっている。風洞実験におけるタイムの減少は-6Wだ。
シートステー〜リアドロップアウト〜チェーンステーは一体成形で軽量化に貢献 photo:So.Isobe
ヘッドチューブは新形状となり、12%の剛性向上に貢献している photo:So.Isobe
前作よりも30gシェイプされたSPEED SAVEフォーク。剛性も向上している photo:So.Isobe
フレームは前作から「バリステックカーボン構造」を引き継ぎ、各サイズ間で乗り味を整えるためにカーボンの積層をカスタマイズ。シートステー〜リアエンド〜チェーンステーをワンピース構造とすることで軽量化を推し進めている。ボトムブラケット規格はシナプスで採用実績のあるBB30Aが採用され、形状を工夫することでBB剛性を11%、更にはヘッドチューブも新形状となり12%の剛性向上を見た。
滑らかな曲線を描くチェーンステーは左右比対称形状となり、ピンヒールのように細身で、前作よりも30gシェイプされたSPEED SAVEフォークと組み合わせることで路面追従性を大きく向上させている。25.4mm径のシートポストは快適性に大きく貢献する部分だ。
快適性に大きく貢献する25.4mm径のシートポスト photo:So.Isobe
ブレーキケーブルのルーティングは前作から引き継がれている photo:So.Isobe
ボトムブラケットの規格はBB30Aとなる photo:So.Isobe
扁平なチェーンステーは左右比対称となり、路面追従性を大きく向上させている photo:So.Isobe
ライディングフィールを追求したことで結果的にフレームの重量は若干増加し、ペイント込みの56フレームで777g。しかしフォークが大きく重量を削減したことに加え、ヘッドセットで14g、シートポストで30g軽くなっており、キャノンデールの提唱する「システムウェイト(フレーム+フォーク+ヘッドセット+シートポストの合計)」では前作よりも67gの軽量化を果たした。デュラエースDi2とホログラムSiSL2クランク、マヴィック・キシリウムPROを組み込んだ完成車ではUCIのレギュレーションを大きく下回る6.25kgをマークしている。
既に新型SUPERSIX EVOはキャノンデール・ガーミンプロサイクリングチームの元に供給されており。実戦デビューはプレゼンテーションと同日のドイツナショナル選手権となる。ツール・ド・フランスではチーム全員が新型SUPERSIX EVOを駆って戦うという。
シクロワイアードでは後日公開のスペシャルコンテンツにて新型SUPERSIX EVOの詳細、開発ストーリー、インプレッションなどをお伝えする予定だ。
text&photo:So.Isobe in Kitzbuhel,Austria
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前作の奇をてらわないフォルムを引き継いだ新型SUPERSIX EVOだが、実際は完全なる新設計。3年以上にも渡る開発期間を経て、今回のデビューに結び付けている。
外見上の大きな変更点はダウンチューブ、シートチューブ、そしてシートステーがTAP(Truncated aero profile)と呼ばれるエアロ形状となったこと。しかしコンセプトである「バランス」を追求するために、エアロロードバイクとは異なる控えめなフォルムを形どっている。風洞実験におけるタイムの減少は-6Wだ。
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滑らかな曲線を描くチェーンステーは左右比対称形状となり、ピンヒールのように細身で、前作よりも30gシェイプされたSPEED SAVEフォークと組み合わせることで路面追従性を大きく向上させている。25.4mm径のシートポストは快適性に大きく貢献する部分だ。
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既に新型SUPERSIX EVOはキャノンデール・ガーミンプロサイクリングチームの元に供給されており。実戦デビューはプレゼンテーションと同日のドイツナショナル選手権となる。ツール・ド・フランスではチーム全員が新型SUPERSIX EVOを駆って戦うという。
シクロワイアードでは後日公開のスペシャルコンテンツにて新型SUPERSIX EVOの詳細、開発ストーリー、インプレッションなどをお伝えする予定だ。
text&photo:So.Isobe in Kitzbuhel,Austria
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