2015/04/28(火) - 20:45
「北の地獄」の異名をとるクラシックレースの女王ことパリ~ルーベを走ったプロバイクを紹介する最終回の第5弾。今回はロット・ソウダル、カチューシャ、アスタナ、ブルターニュ・セシェ、FDJの5チームのバイクをピックアップします。
ロット・ソウダル 【リドレー プロトタイプ】
ロット・ソウダルはロンド・ファン・フラーンデレンに引き続き、リドレーのプロトタイプバイクを使用。多数の海外メディアが「Fenix」の後継モデルとしているが、リドレーから正式なアナウンスは発表されていない。なお、アンドレ・グライペルとイェンス・デブシェールは、それぞれドイツとベルギーのナショナルチャンピオンカラーのバイクを駆った。
メインコンポーネントはカンパニョーロSUPERRECORD EPS。クランクは初登場となるカンパニョーロ4アームタイプのSRMで、ブレーキケーブルはジャグワイヤーのサポートを受けアルミリンク式のI-LINKを使用する。ホイールはカンパニョーロの新型BORA ULTRA 35で全ライダーが統一。タイヤは今季よりサイドウォールがオレンジとなったコンチネンタルのプロ供給専用モデル「COMPETITION PROLTD」としている。
ハンドル、ステム、シートポストはデダ・エレメンティで統一。普段グライペルはハンドルクランプ径が35mmの「35」シリーズを愛用するが、パリ~ルーベでは衝撃吸収性を確保するためかスタンダードシリーズのZERO100とした。その他サドルはサンマルコ、ペダルはルックKeO Blade、ボトルケージはタックスDevaだ。
カチューシャ 【キャニオン AEROAD CF SLX、ULTIMATE CF SLX】
カチューシャはキャニオンのオールラウンドモデル「ULTIMATE CF SLX」に加え、アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー)を筆頭にパリ~ルーベでも多くのライダーがエアロモデル「ULTIMATE CF SLX」を選択。一般的には縦の柔軟性つまり快適性に劣るとされるエアロロードだが、それも過去の常識となった様だ。
コンポーネントはシマノ9070系DURA-ACE Di2をメインに、ルーカ・パオリー二(イタリア)は機械式の9000系DURA-ACEをチョイス。ホイールはマヴィックのコスミックカーボンシリーズで、60mmと40mmの2種類のハイトをライダーの好みに応じて使い分けている。タイヤもマヴィックのサポートを受けるものの明らかに社外製で、ロゴを張り替えて使用する。
ハンドル、ステム、シートポストはキャニオン純正で統一。その他、昨年の北のクラシックでカチューシャが使用し、「かわいい」と話題になったエリートの「マトリョーシカ」ボトルが再び登場したことがトピックスである。
アスタナ 【スペシャライズド S-Works Roubaix SL4、S-Works Tarmac】
スペシャライズドのサポートを受けるアスタナは、エンデュランスモデル「S-Works Roubaix SL4」をメインに使用。ティンコフ・サクソのペーター・サガン(スロバキア)と同じく、ボルト・ボジッチ(スロベニア)はオールラウンドモデル「S-Works Tarmac」でスタートし、途中で「S-Works Roubaix SL4」にスイッチした。
メインコンポーネントは新型となったカンパニョーロSUPERRECORDで、頑なに機械式を使い続けている。クランクはSRM仕様のスペシャライズドFactカーボンのアームにカンパニョーロのチェーンリングという組み合わせが基本だが、中にはFSAを装着したバイクも見られた。
ホイールはフランスのパイオニア的老舗ブランドのコリマながら、今となっては懐かしいアンブロッシオNEMESISリムを使用した手組ホイールがスペアとして用意されていた。タイヤはスペシャライズドのGriptonコンパウンドにFMBのコットンケーシングを組み合わせたプロ供給の特別仕様。その他、ハンドル、ステム、シートポストはFSA、サドルはスペシャライズド、ペダルはルックKeO Blade、ボトルケージ及びボトルはタックスとしている。
ブルターニュ・セシェ 【ルック 675 LIGHT、695 LIGHT】
チームと同じくフランスに居を構えるルックを駆るブルターニュ・セシェ。パリ~ルーベではメインバイクの「795 LIGHT」をスペアとし、タイヤクリアランスが大きなミドルグレードの「675 LIGHT」メインに使用した。なお、バイクのカラーは普段と同じくルック伝統のモンドリアンだ。
コンポーネントは9070系シマノDURA-ACE Di2で統一。795 LIGHTでは専用設計のZED2クランクを使用するが、675 LIGHTにはFC-9000が取り付けられていた。ホイールは通好みなアメリカンクラシックのサポートを受け、CARBONシリーズを使用。ハイトは58mmがメイン。タイヤにはイタリアのチャレンジがリリースする「PARIS ROUBAIX」を組み合わせている。
ステムとシートポストに加え、ハンドルもルックの純正を使用。ペダルはもちろんルックKeO Blade。その他、サドルはセライタリア、ボトルケージはフランスの老舗サイクルアクセサリーブランドのゼファールとしている。
FDJ 【ラピエール PULSIUM Ultimate】
FDJは昨年のパリ~ルーベでのテストを経て、2015年に新モデルとしてリリースされたコンペティション指向のコンフォートバイク「PULSIUM Ultimate」を使用。後端で2分割となったトップチューブによる振動吸収性とワイドなタイヤクリアランスが特長の1台である。シマノヨーロッパと強い協力関係にあり、パーツのほとんどがシマノ若しくはPRO。もちろんメインコンポーネントは9070系シマノDURA-ACE Di2で、ブレーキのみシリーズ外のロングアーチモデルとしている。
ホイールも同じくDURA-ACEグレードのWH-9000。タイヤには青いサイドウォールとドットが敷き詰められたトレッドパターンが特長的なシュワルベONEのプロトタイプを組み合わせている。そして、ハンドル、ステム、シートポストはPRO Vibeシリーズ。その他サドルはフィジーク、ボトルケージ及びボトルがエリートだ。
photo:Makoto.AYANO
text:Yuya.Yamamoto
ロット・ソウダル 【リドレー プロトタイプ】
ロット・ソウダルはロンド・ファン・フラーンデレンに引き続き、リドレーのプロトタイプバイクを使用。多数の海外メディアが「Fenix」の後継モデルとしているが、リドレーから正式なアナウンスは発表されていない。なお、アンドレ・グライペルとイェンス・デブシェールは、それぞれドイツとベルギーのナショナルチャンピオンカラーのバイクを駆った。
メインコンポーネントはカンパニョーロSUPERRECORD EPS。クランクは初登場となるカンパニョーロ4アームタイプのSRMで、ブレーキケーブルはジャグワイヤーのサポートを受けアルミリンク式のI-LINKを使用する。ホイールはカンパニョーロの新型BORA ULTRA 35で全ライダーが統一。タイヤは今季よりサイドウォールがオレンジとなったコンチネンタルのプロ供給専用モデル「COMPETITION PROLTD」としている。
ハンドル、ステム、シートポストはデダ・エレメンティで統一。普段グライペルはハンドルクランプ径が35mmの「35」シリーズを愛用するが、パリ~ルーベでは衝撃吸収性を確保するためかスタンダードシリーズのZERO100とした。その他サドルはサンマルコ、ペダルはルックKeO Blade、ボトルケージはタックスDevaだ。
カチューシャ 【キャニオン AEROAD CF SLX、ULTIMATE CF SLX】
カチューシャはキャニオンのオールラウンドモデル「ULTIMATE CF SLX」に加え、アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー)を筆頭にパリ~ルーベでも多くのライダーがエアロモデル「ULTIMATE CF SLX」を選択。一般的には縦の柔軟性つまり快適性に劣るとされるエアロロードだが、それも過去の常識となった様だ。
コンポーネントはシマノ9070系DURA-ACE Di2をメインに、ルーカ・パオリー二(イタリア)は機械式の9000系DURA-ACEをチョイス。ホイールはマヴィックのコスミックカーボンシリーズで、60mmと40mmの2種類のハイトをライダーの好みに応じて使い分けている。タイヤもマヴィックのサポートを受けるものの明らかに社外製で、ロゴを張り替えて使用する。
ハンドル、ステム、シートポストはキャニオン純正で統一。その他、昨年の北のクラシックでカチューシャが使用し、「かわいい」と話題になったエリートの「マトリョーシカ」ボトルが再び登場したことがトピックスである。
アスタナ 【スペシャライズド S-Works Roubaix SL4、S-Works Tarmac】
スペシャライズドのサポートを受けるアスタナは、エンデュランスモデル「S-Works Roubaix SL4」をメインに使用。ティンコフ・サクソのペーター・サガン(スロバキア)と同じく、ボルト・ボジッチ(スロベニア)はオールラウンドモデル「S-Works Tarmac」でスタートし、途中で「S-Works Roubaix SL4」にスイッチした。
メインコンポーネントは新型となったカンパニョーロSUPERRECORDで、頑なに機械式を使い続けている。クランクはSRM仕様のスペシャライズドFactカーボンのアームにカンパニョーロのチェーンリングという組み合わせが基本だが、中にはFSAを装着したバイクも見られた。
ホイールはフランスのパイオニア的老舗ブランドのコリマながら、今となっては懐かしいアンブロッシオNEMESISリムを使用した手組ホイールがスペアとして用意されていた。タイヤはスペシャライズドのGriptonコンパウンドにFMBのコットンケーシングを組み合わせたプロ供給の特別仕様。その他、ハンドル、ステム、シートポストはFSA、サドルはスペシャライズド、ペダルはルックKeO Blade、ボトルケージ及びボトルはタックスとしている。
ブルターニュ・セシェ 【ルック 675 LIGHT、695 LIGHT】
チームと同じくフランスに居を構えるルックを駆るブルターニュ・セシェ。パリ~ルーベではメインバイクの「795 LIGHT」をスペアとし、タイヤクリアランスが大きなミドルグレードの「675 LIGHT」メインに使用した。なお、バイクのカラーは普段と同じくルック伝統のモンドリアンだ。
コンポーネントは9070系シマノDURA-ACE Di2で統一。795 LIGHTでは専用設計のZED2クランクを使用するが、675 LIGHTにはFC-9000が取り付けられていた。ホイールは通好みなアメリカンクラシックのサポートを受け、CARBONシリーズを使用。ハイトは58mmがメイン。タイヤにはイタリアのチャレンジがリリースする「PARIS ROUBAIX」を組み合わせている。
ステムとシートポストに加え、ハンドルもルックの純正を使用。ペダルはもちろんルックKeO Blade。その他、サドルはセライタリア、ボトルケージはフランスの老舗サイクルアクセサリーブランドのゼファールとしている。
FDJ 【ラピエール PULSIUM Ultimate】
FDJは昨年のパリ~ルーベでのテストを経て、2015年に新モデルとしてリリースされたコンペティション指向のコンフォートバイク「PULSIUM Ultimate」を使用。後端で2分割となったトップチューブによる振動吸収性とワイドなタイヤクリアランスが特長の1台である。シマノヨーロッパと強い協力関係にあり、パーツのほとんどがシマノ若しくはPRO。もちろんメインコンポーネントは9070系シマノDURA-ACE Di2で、ブレーキのみシリーズ外のロングアーチモデルとしている。
ホイールも同じくDURA-ACEグレードのWH-9000。タイヤには青いサイドウォールとドットが敷き詰められたトレッドパターンが特長的なシュワルベONEのプロトタイプを組み合わせている。そして、ハンドル、ステム、シートポストはPRO Vibeシリーズ。その他サドルはフィジーク、ボトルケージ及びボトルがエリートだ。
photo:Makoto.AYANO
text:Yuya.Yamamoto
Amazon.co.jp