2015/03/24(火) - 15:00
3月23日、スペイン・カタルーニャ州でボルタ・ア・カタルーニャ(UCIワールドツアー)が開幕。アップダウンコースで大集団を振り切った3名の逃げ切りが決まり、マチェイ・パテルスキー(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)が勝利した。
ボルタ・ア・カタルーニャは決してスプリンターに優しくない。第1ステージはカタルーニャ州の州都バルセロナの北に位置するカレーリャを発着する185.2kmの定番コース。中盤の1級山岳コルフォルミク(平均勾配5.2%・登坂距離9km)を含む3つのカテゴリー山岳が登場する。獲得標高差2700mのアップダウンコースで3名が逃げた。
足首の負傷によってティレーノ〜アドリアティコを途中リタイアしたピエール・ロラン(フランス、ユーロップカー)と、2011年ジロ・デ・イタリアで山頂フィニッシュを制しているバルト・デクレルク(ベルギー、ロット・ソウダル)、そしてキャノンデールからポーランドチームに移籍したマチェイ・パテルスキー(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)が先行。タイム差は最大14分まで広がった。
総合リーダーチームが存在しないステージレース初日ならではの状況と、集団スプリントに持ち込みたいスプリンターチームの欠如により、メイン集団の追撃開始は遅れに遅れた。チームスカイやエティックス・クイックステップ、キャノンデール・ガーミンの尽力によってタイム差は縮小を開始したが、脚の揃った3名が先行したことでタイム差の縮小は鈍い。
結局メイン集団が逃げを捉えるには至らず、ロラン、デクレルク、パテルスキーの3名が逃げ切りを確定。早めに仕掛けたデクレルクを抜き去り、ロランを振り切って、オレンジジャージが眩しいパテルスキーが勝利した。
「逃げ切りのチャンスがあるとは思っていなかった。ボルタ・ア・カタルーニャ出場は5回目で、第1ステージの逃げに乗ったのは今回が3回目。今日もチャレンジしたいと思っていたんだ」とパテルスキーは語る。
2010年にリクイガスでプロ入りし、昨年ツアー・オブ・ノルウェー総合優勝やツール・ド・ポローニュ山岳賞などの成績を残している28歳のパテルスキー。「クライマーではないけど、この山がちなステージレースで出来るだけ長くリーダージャージを着たい」と意気込む。パテルスキーは前日に開催されたミラノ〜サンレモ(293km)をトップと同タイムの22位でフィニッシュしており、連戦出場のカタルーニャでキャリア最大の勝利を手にした。
逃げ切った3名とメイン集団のタイム差は2分40秒。ロランとデクレルクはステージ優勝こそ逃したものの、伝統的に大きな総合タイム差がつかないカタルーニャ(個人TT無し)で総合優勝に向けて大きな一歩を踏み出したと言える。
選手コメントはレース公式サイトより。
ボルタ・ア・カタルーニャ2015第1ステージ結果
1位 マチェイ・パテルスキー(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ) 4h33’41”
2位 ピエール・ロラン(フランス、ユーロップカー)
3位 バルト・デクレルク(ベルギー、ロット・ソウダル) +02”
4位 トッシュ・ファンデルサンド(ベルギー、ロット・ソウダル) +2’40”
5位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)
6位 パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ)
7位 エンリコ・ガスパロット(イタリア、ワンティ・グループグベルト)
8位 ブライアン・コカール(フランス、ユーロップカー)
9位 カルロス・バルベロ(スペイン、カハルーラル)
10位 ジュリアン・シモン(フランス、コフィディス)
141位 別府史之(日本、トレックファクトリーレーシング) +18’13”
個人総合成績
1位 マチェイ・パテルスキー(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ) 4h33’31”
2位 ピエール・ロラン(フランス、ユーロップカー) +04”
3位 バルト・デクレルク(ベルギー、ロット・ソウダル) +08”
4位 ワウテル・ポエルス(オランダ、チームスカイ) +2’47”
5位 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、チームスカイ) +2’48”
6位 ダニエル・マーティン(アイルランド、キャノンデール・ガーミン) +2’49”
7位 トッシュ・ファンデルサンド(ベルギー、ロット・ソウダル) +2’50”
8位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)
9位 パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ)
10位 エンリコ・ガスパロット(イタリア、ワンティ・グループグベルト)
山岳賞
マチェイ・パテルスキー(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)
スプリント賞
マルティン・ケイゼル(オランダ、ロットNLユンボ)
ヤングライダー賞
カルロス・バルベロ(スペイン、カハルーラル)
チーム総合成績
ユーロップカー
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
ボルタ・ア・カタルーニャは決してスプリンターに優しくない。第1ステージはカタルーニャ州の州都バルセロナの北に位置するカレーリャを発着する185.2kmの定番コース。中盤の1級山岳コルフォルミク(平均勾配5.2%・登坂距離9km)を含む3つのカテゴリー山岳が登場する。獲得標高差2700mのアップダウンコースで3名が逃げた。
足首の負傷によってティレーノ〜アドリアティコを途中リタイアしたピエール・ロラン(フランス、ユーロップカー)と、2011年ジロ・デ・イタリアで山頂フィニッシュを制しているバルト・デクレルク(ベルギー、ロット・ソウダル)、そしてキャノンデールからポーランドチームに移籍したマチェイ・パテルスキー(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)が先行。タイム差は最大14分まで広がった。
総合リーダーチームが存在しないステージレース初日ならではの状況と、集団スプリントに持ち込みたいスプリンターチームの欠如により、メイン集団の追撃開始は遅れに遅れた。チームスカイやエティックス・クイックステップ、キャノンデール・ガーミンの尽力によってタイム差は縮小を開始したが、脚の揃った3名が先行したことでタイム差の縮小は鈍い。
結局メイン集団が逃げを捉えるには至らず、ロラン、デクレルク、パテルスキーの3名が逃げ切りを確定。早めに仕掛けたデクレルクを抜き去り、ロランを振り切って、オレンジジャージが眩しいパテルスキーが勝利した。
「逃げ切りのチャンスがあるとは思っていなかった。ボルタ・ア・カタルーニャ出場は5回目で、第1ステージの逃げに乗ったのは今回が3回目。今日もチャレンジしたいと思っていたんだ」とパテルスキーは語る。
2010年にリクイガスでプロ入りし、昨年ツアー・オブ・ノルウェー総合優勝やツール・ド・ポローニュ山岳賞などの成績を残している28歳のパテルスキー。「クライマーではないけど、この山がちなステージレースで出来るだけ長くリーダージャージを着たい」と意気込む。パテルスキーは前日に開催されたミラノ〜サンレモ(293km)をトップと同タイムの22位でフィニッシュしており、連戦出場のカタルーニャでキャリア最大の勝利を手にした。
逃げ切った3名とメイン集団のタイム差は2分40秒。ロランとデクレルクはステージ優勝こそ逃したものの、伝統的に大きな総合タイム差がつかないカタルーニャ(個人TT無し)で総合優勝に向けて大きな一歩を踏み出したと言える。
選手コメントはレース公式サイトより。
ボルタ・ア・カタルーニャ2015第1ステージ結果
1位 マチェイ・パテルスキー(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ) 4h33’41”
2位 ピエール・ロラン(フランス、ユーロップカー)
3位 バルト・デクレルク(ベルギー、ロット・ソウダル) +02”
4位 トッシュ・ファンデルサンド(ベルギー、ロット・ソウダル) +2’40”
5位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)
6位 パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ)
7位 エンリコ・ガスパロット(イタリア、ワンティ・グループグベルト)
8位 ブライアン・コカール(フランス、ユーロップカー)
9位 カルロス・バルベロ(スペイン、カハルーラル)
10位 ジュリアン・シモン(フランス、コフィディス)
141位 別府史之(日本、トレックファクトリーレーシング) +18’13”
個人総合成績
1位 マチェイ・パテルスキー(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ) 4h33’31”
2位 ピエール・ロラン(フランス、ユーロップカー) +04”
3位 バルト・デクレルク(ベルギー、ロット・ソウダル) +08”
4位 ワウテル・ポエルス(オランダ、チームスカイ) +2’47”
5位 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、チームスカイ) +2’48”
6位 ダニエル・マーティン(アイルランド、キャノンデール・ガーミン) +2’49”
7位 トッシュ・ファンデルサンド(ベルギー、ロット・ソウダル) +2’50”
8位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)
9位 パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ)
10位 エンリコ・ガスパロット(イタリア、ワンティ・グループグベルト)
山岳賞
マチェイ・パテルスキー(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)
スプリント賞
マルティン・ケイゼル(オランダ、ロットNLユンボ)
ヤングライダー賞
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text:Kei Tsuji
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