安達靖、末政実緒、二人のDHIナショナルチャンプを擁するダートフリークは今季、ダウンヒルの井本はじめを新たに獲得し、クロスカントリーの山田誉史輝と共に「スラム・ライテック ファクトリーレーシング」としてレース活動を行う。



井本はじめを迎えたスラム・ライテックファクトリーレーシング井本はじめを迎えたスラム・ライテックファクトリーレーシング (c)ダートフリーク
DHI競技の機材はサラセンのMYST Xを使用するDHI競技の機材はサラセンのMYST Xを使用する (c)ダートフリークダウンヒル競技では4年ぶりに全日本選手権大会を制した安達靖、前人未踏の15連覇を継続する末政実緒、男女共に最強の布陣で全日本選手権タイトルの獲得に全力を尽くす。

末政実緒末政実緒 (c)ダートフリーククロスカントリー競技へのシフトを本格化させる末政は、今期は国内での参戦を中心にレース活動を展開する。またUCIワールドカップ参戦の際にはユニオールツールズのアンバサダーとして、昨年と同様の体制を維持するという。新たに加わった井本はじめは、若さを活かした豪快な走りが持ち味の選手。安達、末政から「勝ち方」を学び、さらなる高みを目指す。

クロスカントリー競技では、すでに海外でのレース経験を多く積むU23の山田誉史輝(よしき) が国内XCOシーンの中心的存在となるべく、さらなる成長を胸に他チームの強豪達に挑むという。


DHI競技の機材はサラセンのMYST Xを使用。 フロントサスペンションはチャージャーダンパーを採用した新型ボクサーをインストールする。6013アルミニウムカスタムバテッドチューブ製の27.5インチ用フレームは37mmのメインピボットベアリングと28mmのリンケージベアリングによって、スイングアームと連結。カーボンを採用したスイングアームには変速アウターワイヤーを内蔵するホールを装備。カセットはダウンヒルに最適化された10T-24Tワイドレシオ7速のSRAM XO1だ。

末政がクロスカントリー競技に使用するフレームはLITEC HASSO T-29。3-2.5チタン素材の軽量フレームは、トレイルバイクとして設計された背景からリアセンターが短く、小柄な彼女が29インチを操る上で大きな武器となるという。ドライブトレインには1×11のSRAM XX1、ホイールは超軽量カーボンのSRAM RISE 60だ。


安達靖安達靖 (c)ダートフリーク末政実緒末政実緒 (c)ダートフリーク

井本はじめ井本はじめ (c)ダートフリーク山田誉史輝山田誉史輝 (c)ダートフリーク




Riders Profile
安達靖(38)

あだちやすし 愛知県在住 種目:MTBダウンヒル
主な戦績
1998年、2004年、2008年、2010年、2014年 全日本選手権大会優勝
2004年、2007年、2008年、2010年 ナショナルランキング1位
2006年、2007年、2010年 ジャパンシリーズランキング1位

末政実緒(31)
すえまさみお 兵庫県在住
種目 : MTBダウンヒル
クロスカントリー
主な戦績
1996年、1997年、 バイクトライアル世界選手権優勝 ダウンヒル
2001年、世界選手権ジュニアクラス優勝 2004年、世界選手権シニアクラス 2位 2000年-2014年 全日本選手権大会優勝(15連覇) 2002年 釡山アジア競技大会 優勝
2009年 ワールドカップ第7戦カナダ大会 3位 2009年 ワールドカップ総合ランキング 6位 2014年 アジア選手権大会優勝(12回目) 2014年 ジャパンシリーズランキング 1位 クロスカントリー
2013年 ジャパンシリーズ第2戦八幡浜大会優勝 2013年 全日本選手権大会 2位
2013年 ジャパンシリーズランキング 2位
2014年 ワールドカップ第1戦オーストラリア大会 26位 2014年 ジャパンシリーズ第1戦高島大会優勝
2014年 全日本選手権大会 3位 2014年 アジア選手権大会 5位 2014年 世界選手権大会 63位


井本はじめ(22)
いもとはじめ 千葉県在住
種目 : MTBダウンヒル
主な戦績
2013年 ナショナルランキング2位
2014年 ジャパンシリーズ第4戦ウイングヒルズ大会優勝 2014年 Downhill Series SRAM Park 優勝
2014年 Downhill Series 吉無田 優勝
2014年 ナショナルランキング5位

山田誉史輝(19)
やまだよしき 長野県在住
種目 : MTBクロスカントリー
主な戦績
2014年 全日本選手権大会 U23 4位

text&photo:Dirt Freak