山下貴宏とフラヴィオ・ヴァルセッキを軸に戦う6年目のシエルヴォ奈良

奈良市を拠点とするシエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAレーシングチームが、このほど2015年の体制を発表した。メンバーは昨年からの6人に加え、新たに5人が加入。山下貴宏をキャプテンとし実績のあるフラヴィオ・ヴァルセッキとともにチームの中核をなす。

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2014年3月 西日本チャンレンジロード終盤でアタックした山下貴宏。キャプテンとしてチームを率いる photo:Hideaki TAKAGI
奈良市を拠点とし、全国を戦う同チームも結成6年目を迎える。メンバーの変更はあっても、実績のある選手と伸び盛りの若手選手によるチーム構成は変わらない。若手がチャレンジしやすい環境のあるチームといえよう。

横山光太郎GMのコメント
「山下とヴァルセッキはともに主力として今年も期待しています。キーマンは大中と西沢の元学連タイトル保持者たちです。それぞれが仕事や学業も落ち着き、レース活動にある程度は専念できる環境となりつつあります」。
「また、今年はTTが多いので、小渡を中心に小西、中川、吉田に期待しています」とチーム戦力を分析する。「地域密着型チームとして地元の奈良県車連はもちろんのこと、関西圏の車連と提携して育成活動も行っていきます。奈良県や奈良市の支援も受けて、地域密着型チームとしての基盤を築いてゆきます。またトラックレースへも積極的に参戦します」と話す。

小渡健悟コーチのコメント
「クリテリウムやTTを得意とするスピードのある小西らの加入により、クリテリウムではより積極的なレース運びが出来る布陣となりました。スプリントになれば、学連で実績のある西沢、大中の奮起を期待しています。今期はTTも多いので、自分も含めて結果を出したいです」。

2014年11月ツール・ド・おきなわラスト15kmで先頭集団を率いる山下貴宏 photo:Hideaki TAKAGI2014年9月経産旗杯ロードで逃げ集団を牽引するフラヴィオ・ヴァルセッキ photo:Hideaki TAKAGI

チームが使うMERIDAのREACTO。空力性能と快適性を両立させたバイク photo:ciervonaraチームが使うMERIDAのSCULTURA。レーシングバイクの基本を高い次元で実現したバイク photo:ciervonara

キャプテンを務める山下貴宏
「昨シーズン中盤からヴァルセッキ選手の途中加入がチーム内に大きな変化を生み出しました。それに触発されるように若杉選手が実力をつけてきています。今年のキーマンは大中らです。もともと実力はあるのでどこまで走れるかでチーム成績が決まるでしょう。チーム一丸となり勝利を目指す走りをします」。

なお昨年までUCIコンチネンタルチーム登録をしていたが、2015年の登録は行なわない。これについて横山GMは「コンチネンタル登録継続の準備をしていましたが、登録期間中に運営会社代表の川嶋良博氏の急な他界（2014年11月）により、銀行保証等の関係で登録を断念せざるえないことになりました」と説明する。

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2015年シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAレーシングチーム体制

2015年チームウェアデザイン image:ciervonara総監督 小島裕樹
GM 横山光太郎
メカニック 丸井宏将
プレイングコーチ 小渡健悟
キャプテン 山下貴宏

2014年からの継続選手
　山下貴宏
　小渡健悟
　フラヴィオ・ヴァルセッキ
　若杉佳祐
　西沢倭義
　大中巧基

新加入選手
　大塚航
　小西優大(岩井商会レーシングより加入)
　中川智(エルドラートより加入)
　清水孝将(ユーラシアより加入)
　吉田海李(日本大学より加入)
　この他、研修生として大学生、高校生を予定

メインスポンサー
　大和ハウス工業(株)
　(株)ミヤタサイクル
　フィリップス
サプライヤー
　フレーム(MERIDA) ミヤタサイクル(株)
　ハンドル、ステム(Dixa) 東京サンエス(株)
　ジャージ(サンボルト) (株)サンボルト
　ソックス(フットマックス)
　ヘルメット、アイウェア等(OGKKABUTO) (株)オージーケーカブト
　タイヤ、チューブ(ヴィットリア) ヴィットリア・ジャパン
　ケミカル(superLube) 協同インターナショナル(株)
　サプリメント(Athletune) (株)隼
　ドリンク(OS1) (株)大塚製薬
　AED(フィリップス)

text:シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAレーシングチーム
edit:高木秀彰