パワータップを搭載したテンション構造のクリンチャーディスクホイール　HED Jet Disc

アメリカ中西部のウィスコンシン州を拠点とするトレーニングデバイスブランド、パワータップ。その代表的なプロダクトで、計測精度の高さから多くの支持を集めているハブ式パワーメーター「パワータップ」を使用した完組ホイールラインナップに、クリンチャーディスクホイール「HED Jet Disc」モデルが登場した。

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パワータップ HED Jet Disc (c)キルシュベルク
今回パワータップ搭載モデルが登場したのはテンション構造をとるディスクホイール「HED Jet Disc」。カーボン製リムにブレーキ面としてアルミを接着したハイブリット構造のエアロホイール「Jet」をベースとし、カーボン製カバーを融着したユニークなモデルだ。

リムハイトの高いエアロホイールにカーボン製カバーを融着したユニークな構造をとる (c)キルシュベルクカバーの素材には1,000本のフィラメントを用いて軽さと強度を両立したFR1Kカーボンを採用 (c)キルシュベルクカバー素材には1,000本のフィラメントを用いることで軽さと強度を両立したFR1Kカーボンを採用。加えて、内部のスポーク数を28本とした。これによって他ブランドのディスクホイールよりも高い真円度を実現。結果的に、駆動効率が高まっているという。

もちろんエアロダイナミクスについても優れており、左右の面形状を非対称とすることでスムーズなエアフローを実現。その性能の高さはプロも認めるところで、クリンチャーとしてはほぼ唯一世界選手権等のトップカテゴリーのレースで選択されてきた。

なお、リム幅は近年主流のワイドタイヤに対応していないバイクにも取り付けられる一方で、優れたエアロ効果を得られるという外幅23mm/内側17.8mmという寸法。ブレーキ面にはCNC加工を施すことで制動力を強化している。生産はミネアポリスにあるHED社のファクトリーで行われている。

組み合わせられるハブは最新の「G3トルクチューブ」を使用するパワータップG3。シチュエーションを問わず+/-1.5%という業界最高精度のパワー計測が可能だ。バッテリーには入手性の高いCR2032ボタン電池を使用するため、工具さえ持っていれば出先で容易に交換できる。

重量は1,365g（カンパニョーロ対応モデル）で、フルカーボンに比べるとやや重め。しかし、各部のクリアランスが少なくクランク式パワーメーターと干渉してしまうことも少なくないTTバイクにおいて、パワータップを搭載するJet Discの取付制限の少なさはメリットであるといえるだろう。

左右非対称の面形状によってスムーズなエアフローを実現 (c)キルシュベルク+/-1.5%と業界最高精度のパワー計測が可能なパワータップG3ハブを搭載する (c)キルシュベルク

スキュアー、パワーキャップ取り外し工具、リムテープ、バルブ窓用シールが付属 (c)キルシュベルクオプションでハブベアリングをサイクリング・セラミック社の最高峰G3グレードに交換できる (c)キルシュベルク


また、オプションでベアリングをサイクリング・セラミック社の最高峰「グレード3」に変更し、駆動ロスを更に低減することも可能。フリーボディはシマノ11S/スラムとカンパニョーロの2種類がラインナップされる。保証は他のパワータップ同様に2年間保証が附帯し、安心して使い続けることができる。取り扱いはキルシュベルク。

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パワータップ HED Jet Disc
ハ　ブ：パワータップ G3
リム形式：クリンチャー
対応カセット：シマノ11s/スラム、カンパニョーロ
重　量：1,365g（カンパニョーロ対応モデル）
ベアリング：スタンダード、セラミック（セラミックスピード社製、アップチャージ40,000円（税込））
価　格：230,000 円（税込）