2015/01/26(月) - 01:13
大会6日目のツール・ド・サンルイスは最終山岳決戦を迎え、総合上位陣による登り勝負を制したのはクレベル・ラモス。総合リーダーのダニエル・ディアスはステージ3位に食い込み、2回目の総合優勝に向けて王手をかけた。
南米アルゼンチンで開催中のツール・ド・サンルイス(UCI2.1)もいよいよ大詰め。スプリンターが活躍する最終ステージを前にして、最後の総合争いの場である第6ステージが1月24日に開催された。
その舞台はコルドバ州アチラスから1級山岳フィロ・シエラ・コメチンゴネス頂上へと至る117.5km。序盤こそ平坦ではあるものの、およそラスト20kmは延々と登りが続くという最終山岳ステージにふさわしいコースプロフィール。フィロ・シエラ・コメチンゴネスは登坂距離16km、頂上の標高は2140mを数え、平均勾配は7.8%を数える難関山岳だ。
パヴェル・コチェトコフ(ロシア、カチューシャ)やトム・ダニエルソン(アメリカ、キャノンデール・ガーミン)、マッティア・カッタネオ(イタリア、ランプレ・メリダ)、マルコ・カーノラ(イタリア、ユナイテッドヘルスケア)ら有力勢の逃げによって第6ステージは幕を開ける。
晴天の下5分のリードを保って逃げる5名に対し、詰めていく集団を牽くのはリーダージャージのダニエル・ディアス(アルゼンチン)を擁するファンヴィック・ブラジルインベスト。このままの体勢で平坦区間を消化し、ペースアップする集団は最後まで逃げていたカーノラをコメチンゴネス手前の1級山岳で吸収。ここから総合上位勢による山岳勝負が幕を開けた。
高速で登りをこなす先頭グループはディアスやナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)を含む9名となり、終盤の急勾配区間でディアスのアシストであるクレベル・ラモス(ブラジル)がアタック。この攻撃によって均衡が崩れ、ラモス、ディアス、キンタナ、そして総合2位につけるロドルフォ・トーレス(コロンビア、コロンビア)の4名が先行してゴール前へ。
そして牽制状態からトーレスがアタックし、この動きをフォローしたのはラモスのみ。トーレスの動きを読んだラモスがスプリントを制し、嬉しいプロ初勝利を挙げることに成功した。
ディアスは先頭二人から6秒遅れの3位でフィニッシュし、キンタナは15秒遅れの4位に。トーレスは総合タイムを若干詰めたものの牙城を崩すには至らず、ディアスは2013年位続く2回目の総合優勝に王手を掛けた。
「今日の登りは長く、そして風がレースを難しくした。」と語るのはディアス。「でも全てが順調に進んでいる。優勝した2013年大会の時よりも少しだけ調子が良いんだと思う。」と語った。
ツール・ド・サンルイス2015第6ステージ結果
個人総合成績
山岳賞
ダニエル・ディアス(アルゼンチン、ファンヴィック・ブラジルインベスト)
スプリント賞
レナルド・メッシネオ(アルゼンチン、サンルイス・ソモストドス)
新人賞
ロドリゴ・コントレラス(コロンビア、コロンビアナショナルチーム)
チーム総合成績
コロンビア
text:So.Isobe
photo:CorVos
南米アルゼンチンで開催中のツール・ド・サンルイス(UCI2.1)もいよいよ大詰め。スプリンターが活躍する最終ステージを前にして、最後の総合争いの場である第6ステージが1月24日に開催された。
その舞台はコルドバ州アチラスから1級山岳フィロ・シエラ・コメチンゴネス頂上へと至る117.5km。序盤こそ平坦ではあるものの、およそラスト20kmは延々と登りが続くという最終山岳ステージにふさわしいコースプロフィール。フィロ・シエラ・コメチンゴネスは登坂距離16km、頂上の標高は2140mを数え、平均勾配は7.8%を数える難関山岳だ。
パヴェル・コチェトコフ(ロシア、カチューシャ)やトム・ダニエルソン(アメリカ、キャノンデール・ガーミン)、マッティア・カッタネオ(イタリア、ランプレ・メリダ)、マルコ・カーノラ(イタリア、ユナイテッドヘルスケア)ら有力勢の逃げによって第6ステージは幕を開ける。
晴天の下5分のリードを保って逃げる5名に対し、詰めていく集団を牽くのはリーダージャージのダニエル・ディアス(アルゼンチン)を擁するファンヴィック・ブラジルインベスト。このままの体勢で平坦区間を消化し、ペースアップする集団は最後まで逃げていたカーノラをコメチンゴネス手前の1級山岳で吸収。ここから総合上位勢による山岳勝負が幕を開けた。
高速で登りをこなす先頭グループはディアスやナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)を含む9名となり、終盤の急勾配区間でディアスのアシストであるクレベル・ラモス(ブラジル)がアタック。この攻撃によって均衡が崩れ、ラモス、ディアス、キンタナ、そして総合2位につけるロドルフォ・トーレス(コロンビア、コロンビア)の4名が先行してゴール前へ。
そして牽制状態からトーレスがアタックし、この動きをフォローしたのはラモスのみ。トーレスの動きを読んだラモスがスプリントを制し、嬉しいプロ初勝利を挙げることに成功した。
ディアスは先頭二人から6秒遅れの3位でフィニッシュし、キンタナは15秒遅れの4位に。トーレスは総合タイムを若干詰めたものの牙城を崩すには至らず、ディアスは2013年位続く2回目の総合優勝に王手を掛けた。
「今日の登りは長く、そして風がレースを難しくした。」と語るのはディアス。「でも全てが順調に進んでいる。優勝した2013年大会の時よりも少しだけ調子が良いんだと思う。」と語った。
ツール・ド・サンルイス2015第6ステージ結果
1位 クレベル・ラモス(ブラジル、ファンヴィック・ブラジルインベスト)
2位 ロドルフォ・トーレス(コロンビア、コロンビア)
3位 ダニエル・ディアス(アルゼンチン、ファンヴィック・ブラジルインベスト)
4位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
5位 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ)
6位 エデュアルド・セプルヴェダ(アルゼンチン、ブルターニュ・セシェ)
7位 ジョー・ドンブロウスキー(アメリカ、キャノンデール・ガーミン)
8位 ロドリゴ・コントレラス(コロンビア、コロンビアナショナルチーム)
9位 アレクシ・ヴィヤーモ(フランス、アージェードゥーゼル)
10位 ダニエル・ハラミロ(コロンビア、ジェイミス・ハーゲン)
2位 ロドルフォ・トーレス(コロンビア、コロンビア)
3位 ダニエル・ディアス(アルゼンチン、ファンヴィック・ブラジルインベスト)
4位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
5位 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ)
6位 エデュアルド・セプルヴェダ(アルゼンチン、ブルターニュ・セシェ)
7位 ジョー・ドンブロウスキー(アメリカ、キャノンデール・ガーミン)
8位 ロドリゴ・コントレラス(コロンビア、コロンビアナショナルチーム)
9位 アレクシ・ヴィヤーモ(フランス、アージェードゥーゼル)
10位 ダニエル・ハラミロ(コロンビア、ジェイミス・ハーゲン)
3h10'55"
+02"
+06"
+15"
+17"
+22"
+34"
+39"
+50"
+1'23"
+02"
+06"
+15"
+17"
+22"
+34"
+39"
+50"
+1'23"
個人総合成績
1位 ダニエル・ディアス(アルゼンチン、ファンヴィック・ブラジルインベスト)
2位 ロドルフォ・トーレス(コロンビア、コロンビア)
3位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
4位 エデュアルド・セプルヴェダ(アルゼンチン、ブルターニュ・セシェ)
5位 ロドリゴ・コントレラス(コロンビア、コロンビアナショナルチーム)
6位 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ)
7位 レナルド・メッシネオ(アルゼンチン、サンルイス・ソモストドス)
8位 ジョー・ドンブロウスキー(アメリカ、キャノンデール・ガーミン)
9位 ダニエル・ハラミロ(コロンビア、ジェイミス・ハーゲン)
10位 イルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ)
2位 ロドルフォ・トーレス(コロンビア、コロンビア)
3位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
4位 エデュアルド・セプルヴェダ(アルゼンチン、ブルターニュ・セシェ)
5位 ロドリゴ・コントレラス(コロンビア、コロンビアナショナルチーム)
6位 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ)
7位 レナルド・メッシネオ(アルゼンチン、サンルイス・ソモストドス)
8位 ジョー・ドンブロウスキー(アメリカ、キャノンデール・ガーミン)
9位 ダニエル・ハラミロ(コロンビア、ジェイミス・ハーゲン)
10位 イルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ)
20h03'38"
+1'05"
+1'34"
+2'02"
+3'16"
+5'21"
+5'29"
+5'35"
+5'39"
+1'05"
+1'34"
+2'02"
+3'16"
+5'21"
+5'29"
+5'35"
+5'39"
山岳賞
ダニエル・ディアス(アルゼンチン、ファンヴィック・ブラジルインベスト)
スプリント賞
レナルド・メッシネオ(アルゼンチン、サンルイス・ソモストドス)
新人賞
ロドリゴ・コントレラス(コロンビア、コロンビアナショナルチーム)
チーム総合成績
コロンビア
text:So.Isobe
photo:CorVos
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