2015/01/14(水) - 09:04
2011年夏に登場して以来、サポートするプロライダーのメインバイクとして多くの勝利に貢献してきたスコットのエアロバイク「FOIL」シリーズ。プロユースモデルの素材違いで、シマノ105を装備した国内限定仕様の末弟モデルの「FOIL 20」が登場している。
スコット FOIL 20 (c)スコットジャパン
昨年、軽量オールラウンダーモデル「ADDICT」とエンデュランスロード「SOLACE」をデビューさせ、ロードラインナップを強化したスコット。しかし、依然としてオリカ・グリーンエッジやIAMサイクリングに最も多く選ばれているのは、エアロロードの「FOIL(フォイル)」である。
先日のオーストラリア選手権でスプリントを繰り広げるカレイブ・イワン(オリカ・グリーンエッジ)とハインリッヒ・ハウッスラー(IAMサイクリング)。共にFOILを使用した photo:Tim de WaeleFOILが正式に発表されたのは2011年夏のこと。従来よりスコットが蓄積してきたエアロダイナミクスに関するノウハウをベースとし、2014シーズンには年間王者に輝いたメルセデスベンツF1チームによる協力を経て誕生。翼断面チューブを多用した攻撃的なフォルムがエアロロードでは一般的であった当時において、FOILのあまりにおとなしい佇まいは大きな話題となった。
フロントセクションで整流してリア三角にスムーズな風を流すことでエアロ効果を高めている (c)スコットジャパンその最大の特徴は翼断面をベースに後ろ側2/3をカットし、前側1/3を残した「F01」というチューブ形状にある。これによって、翼断面を多用したエアロロードの問題点である横風に対する安定性を飛躍的に向上させることに成功。もちろん直進時のエアロダイナミクスも向上しており、シートポスト固定機構の内蔵化などと合わせて時速45kmでの走行では丸型チューブで構成されたバイクに対して20%の空気抵抗低減=15Wの出力セーブを実現。加えて、縦横の剛性バランスの最適化が可能となり、エアロロードながらヒルクライムモデルに迫る重量を達成している。
なお、FOIL発表後にリリースされた他ブランドのエアロロードバイクの多くが「F01」に似たチューブ形状を採用。2004年にフレーム重量880gという驚異の軽さを実現したCR-1、その発展型でフレーム重量790gをマークした旧型ADDICTと並び、FOILはトレンドを生み出した名車と言えるだろう。
さて、今回国内限定カラーが登場したFOILシリーズの末弟モデルに位置付けられる「FOIL 20」。カーボン素材のグレードが異なる以外はプロユースのハイエンドモデル共通の仕様。つまり、プロが認める優れたエアロ効果の恩恵を受けることができるのだ。
採用される素材は「HMF」ハイモジュラスカーボンで、独自の編み込みと積層変化によって、部位ごとに寸法や厚みなどが最適化された400ピースものカーボンクロスを組み合わせることで成型。ワイドなBB86規格のボトムブラケットや、下側1-1/4インチのテーパードヘッドと合わせて剛性を高めつつも、フレーム単体890g/フォーク単体340gとスコットらしく軽量に仕上げられている。
内蔵式シートクランプを採用し空気抵抗の低減を追求した (c)スコットジャパン
BB付近で急激にダウンチューブの厚みを増すことで、空気抵抗を増加させることなくBB剛性の向上に成功 (c)スコットジャパン
下側1-1/4インチのテーパードヘッドによって優れたハンドリング性能を実現 (c)スコットジャパン
販売パッケージは完成車のみで、メインコンポーネントにはシマノ 5800系105をアッセンブル。ハンドル、ステム、サドル、ホイールはシンクロスで統一されている。サイズはXXS/47、XS/49、S/52、M/54、L/56、XL/58、XXL/61と7種類の展開で、Mサイズの完成車重量は8.18kg。そして、カラーはホワイトをベースカラーに、IAMサイクリングのチームカラーと共通のネイビーとレッドを差し色としたレーシーな仕上がりとなっている。
スコット FOIL 20
フレーム:FOIL HMFIMP、F01 AERO Carbon tech、Road Race geometry、Replaceable Dropout、
STD Seattube / INT BB
フォーク:FOIL HMF1 1/8" - 1 1/4" Carbon steererIntegrated Carbon Dropout
コンポーネント:シマノ 5800系105
ハンドル:シンクロス RR2.0 Anatomic 31.8mm
ステム:シンクロス FL2.0
シートポスト:リッチー FOIL aero PRO Carbon
サドル:シンクロス RR2.0
ホイール:シンクロス RR2.0
サイズ:XXS/47、XS/49、S/52、M/54、L/56、XL/58、XXL/61
重 量:8.18kg(Mサイズ)
価 格:360,000円(税抜)
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昨年、軽量オールラウンダーモデル「ADDICT」とエンデュランスロード「SOLACE」をデビューさせ、ロードラインナップを強化したスコット。しかし、依然としてオリカ・グリーンエッジやIAMサイクリングに最も多く選ばれているのは、エアロロードの「FOIL(フォイル)」である。
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なお、FOIL発表後にリリースされた他ブランドのエアロロードバイクの多くが「F01」に似たチューブ形状を採用。2004年にフレーム重量880gという驚異の軽さを実現したCR-1、その発展型でフレーム重量790gをマークした旧型ADDICTと並び、FOILはトレンドを生み出した名車と言えるだろう。
さて、今回国内限定カラーが登場したFOILシリーズの末弟モデルに位置付けられる「FOIL 20」。カーボン素材のグレードが異なる以外はプロユースのハイエンドモデル共通の仕様。つまり、プロが認める優れたエアロ効果の恩恵を受けることができるのだ。
採用される素材は「HMF」ハイモジュラスカーボンで、独自の編み込みと積層変化によって、部位ごとに寸法や厚みなどが最適化された400ピースものカーボンクロスを組み合わせることで成型。ワイドなBB86規格のボトムブラケットや、下側1-1/4インチのテーパードヘッドと合わせて剛性を高めつつも、フレーム単体890g/フォーク単体340gとスコットらしく軽量に仕上げられている。
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販売パッケージは完成車のみで、メインコンポーネントにはシマノ 5800系105をアッセンブル。ハンドル、ステム、サドル、ホイールはシンクロスで統一されている。サイズはXXS/47、XS/49、S/52、M/54、L/56、XL/58、XXL/61と7種類の展開で、Mサイズの完成車重量は8.18kg。そして、カラーはホワイトをベースカラーに、IAMサイクリングのチームカラーと共通のネイビーとレッドを差し色としたレーシーな仕上がりとなっている。
スコット FOIL 20
フレーム:FOIL HMFIMP、F01 AERO Carbon tech、Road Race geometry、Replaceable Dropout、
STD Seattube / INT BB
フォーク:FOIL HMF1 1/8" - 1 1/4" Carbon steererIntegrated Carbon Dropout
コンポーネント:シマノ 5800系105
ハンドル:シンクロス RR2.0 Anatomic 31.8mm
ステム:シンクロス FL2.0
シートポスト:リッチー FOIL aero PRO Carbon
サドル:シンクロス RR2.0
ホイール:シンクロス RR2.0
サイズ:XXS/47、XS/49、S/52、M/54、L/56、XL/58、XXL/61
重 量:8.18kg(Mサイズ)
価 格:360,000円(税抜)
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