2014/12/20(土) - 09:39
トップレーサーのバイクのディテールを徹底紹介するプロバイク企画。今回は全日本選手権4連覇を達成した竹之内悠のバイクに迫る。
竹之内悠(ベランクラシック・ドルチーニ)が駆るTOYO×グラファイトデザインハイブリッドバイク (c)MakotoAYANO
泥との戦いとなった男子エリート。竹之内悠(ベランクラシック・ドルチーニ)が走る photo:Kei Tsujiナショナルタイトル4連覇を達成した竹之内悠(ベランクラシック・ドルチーニ)のバイクは、ご存知TOYO(東洋フレーム)とグラファイトデザインがコラボレーションして生まれたカーボンとクロモリのハイブリッドレーシングバイク。今回の全日本選手権には3色・3台のバイクが用意された。
泥の激しいレースとなったこの日の全日本決戦。竹之内は3台のバイクをすべて使用し、ビルダーでもある東洋フレームの代表、石垣鉄也氏らのサポートを受けて、トラブルを最小限に抑えて4連覇へと走りきった。
用意された3台のバイクのうち、イエローのバイクのみが11SデュラエースDi2仕様。メインバイク2台と大量のホイールを10Sで揃えているためまだ11Sへの移行は先になるが、このレースで11S バイクも使用して泥のコースを駆け抜けた。メインチューブの2本がグラファイトデザイン製のカーボンパイプ。ヘッドチューブとリア三角、ラグはクロモリのトーヨー製で、オーナーに合わせたジオメトリーのフルオーダーに応えるというカスタムメイドだ。
漢字を用いた東洋のヘッドバッヂ。海外でのアピール度も満点だろう (c)MakotoAYANO
サテライトスイッチを使用するハンドル周り。トップチューブ上部に国旗とネームが入る (c)MakotoAYANO
レトロなサンマルコ・コンコールの復刻版サドルを使用する (c)MakotoAYANO
Di2バッテリーはシートピラー後部に直付けされる (c)MakotoAYANO
今回撮影したのは前日のタイミングですでにレースセッティングを終えていたグリーンの一台。竹之内は言う「すでにこの仕様で2シーズンを走っているフレームなのですっかり馴染んでいます。今季の変更点はサドルです。何個も試してサンマルコ・コンコールが一番フィットしました」と話す。レトロなフォルムのそのサドルは、25年以上前の超定番サドルと呼ばれたコンコールの復刻版。重いクロモリレールで、サドルトップ後方がせり上がった、ロゴまで当時のものを再現したサドルだ。本来はピストブームで企画された製品だろう。輸入元ダイナソアが竹之内のために揃えたという。
泥・砂対策のためにクリアなポリ系のチューブでケーブルをカバーする (c)MakotoAYANO
独自の皮膜ケーブルは軽い引きと泥・砂の対策として完璧だという (c)MakotoAYANO
GOKISOのカーボンホイールにデュガスのチューブラーをセットする (c)MakotoAYANO
タイムのひと世代前のATACペダルを使用するほどフィーリングに慎重だ (c)MakotoAYANO
ディスクブレーキは導入せず、3台ともカンティブレーキ仕様。リアブレーキへのケーブルはクリアなポリ系チューブの中を通されて、泥の影響を排除しつつも極限までの軽い引きを実現している。「ヨーロッパでのワールドカップ転戦でも、一度もケーブル交換の必要がなかった驚きのシステムです」と竹之内。
ホイールはGOKISO(ゴキソ)のフルサポートを受ける。ゴキソのホイールは重量はあるものの転がりという点では他と比べられないほど良いと言う。タイヤは定番のデュガス。コンディションにあわせて数種を揃えるのはもちろんだ。この日の空気圧は1.6bar。ペダルはタイムのATAC。フィーリングに慣れているためあえて旧型で揃えている。ステムの脇にはサブシフターとしてサテライトスイッチを装備している。
MIDLANDのケミカルサポートを受けるチェーンはベタつかず滑りの良いオイル処理が施されていた (c)MakotoAYANO
微振動をカットし、滑らかな回転を誇るGOKISOのハブ (c)MakotoAYANO
そして竹之内の近年の大きな味方がケミカル「MIDLAND(ミッドランド)」の存在だ。モータースポーツの世界で高い技術力を誇る国内のオイルブランドで、竹之内のレース活動をフルサポートしながらサイクルレース用オイル、シクロクロスの厳しいコンディションのレースに対応するオイルを開発し、サポートしている。竹之内のチェーンはベタつきが無く、しかし高い潤滑力を保持するオイルが塗布されていた。
この日、泥付着によるトラブルが少なかった竹之内のバイク。ダイジェストムービーの洗車シーンを見れば、石垣氏が手にする高圧洗浄機から噴霧される水は白濁していた。おそらくは泥の付着を防ぐ特殊な成分を含んでいたのではないだろうか。このあたりにもチーム竹之内の勝利へのノウハウの豊富さを感じることができる。
photo&text:Makoto.AYANO


泥の激しいレースとなったこの日の全日本決戦。竹之内は3台のバイクをすべて使用し、ビルダーでもある東洋フレームの代表、石垣鉄也氏らのサポートを受けて、トラブルを最小限に抑えて4連覇へと走りきった。
用意された3台のバイクのうち、イエローのバイクのみが11SデュラエースDi2仕様。メインバイク2台と大量のホイールを10Sで揃えているためまだ11Sへの移行は先になるが、このレースで11S バイクも使用して泥のコースを駆け抜けた。メインチューブの2本がグラファイトデザイン製のカーボンパイプ。ヘッドチューブとリア三角、ラグはクロモリのトーヨー製で、オーナーに合わせたジオメトリーのフルオーダーに応えるというカスタムメイドだ。




今回撮影したのは前日のタイミングですでにレースセッティングを終えていたグリーンの一台。竹之内は言う「すでにこの仕様で2シーズンを走っているフレームなのですっかり馴染んでいます。今季の変更点はサドルです。何個も試してサンマルコ・コンコールが一番フィットしました」と話す。レトロなフォルムのそのサドルは、25年以上前の超定番サドルと呼ばれたコンコールの復刻版。重いクロモリレールで、サドルトップ後方がせり上がった、ロゴまで当時のものを再現したサドルだ。本来はピストブームで企画された製品だろう。輸入元ダイナソアが竹之内のために揃えたという。




ディスクブレーキは導入せず、3台ともカンティブレーキ仕様。リアブレーキへのケーブルはクリアなポリ系チューブの中を通されて、泥の影響を排除しつつも極限までの軽い引きを実現している。「ヨーロッパでのワールドカップ転戦でも、一度もケーブル交換の必要がなかった驚きのシステムです」と竹之内。
ホイールはGOKISO(ゴキソ)のフルサポートを受ける。ゴキソのホイールは重量はあるものの転がりという点では他と比べられないほど良いと言う。タイヤは定番のデュガス。コンディションにあわせて数種を揃えるのはもちろんだ。この日の空気圧は1.6bar。ペダルはタイムのATAC。フィーリングに慣れているためあえて旧型で揃えている。ステムの脇にはサブシフターとしてサテライトスイッチを装備している。


そして竹之内の近年の大きな味方がケミカル「MIDLAND(ミッドランド)」の存在だ。モータースポーツの世界で高い技術力を誇る国内のオイルブランドで、竹之内のレース活動をフルサポートしながらサイクルレース用オイル、シクロクロスの厳しいコンディションのレースに対応するオイルを開発し、サポートしている。竹之内のチェーンはベタつきが無く、しかし高い潤滑力を保持するオイルが塗布されていた。
この日、泥付着によるトラブルが少なかった竹之内のバイク。ダイジェストムービーの洗車シーンを見れば、石垣氏が手にする高圧洗浄機から噴霧される水は白濁していた。おそらくは泥の付着を防ぐ特殊な成分を含んでいたのではないだろうか。このあたりにもチーム竹之内の勝利へのノウハウの豊富さを感じることができる。
photo&text:Makoto.AYANO
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