2014/11/13(木) - 09:02
11月7~9日にかけて開催された国内最大の自転車ショーことサイクルモード。約170のブースの中から、注目の新モデルや気になるプロダクツを一挙に紹介して行きます。第1弾はリドレー等を取り扱うジェイピースポーツグループ、ユーロスポーツインテグレーション(ルック)、ニールプライド、スギノをピックアップ。
ジェイピースポーツグループ(リドレー、ファストフォワード、SH+、スピードプレイ、スパカズ)
リドレーの日本正規代理店を務めるジェイピースポーツグループは、先のツール・ド・フランスでトニー・ギャロパン(フランス、ロット・ベリソル)がマイヨジョーヌを着用した際に使用したイエローのHelium SLをブース正面に展示。市販される予定はないとのことだが、プロスペックのバイクとあって来場者からは大きな関心を集めており、写真に収める人が多かった。
2015モデルでのトピックスは、国内の一般ユーザーに向けては初お披露目となったエアロロード「NOAH」シリーズの軽量バージョン「NOAH SL」だ。空力性能を高めたレーシーなフォルムながらもメンテナンス性など扱いやすさを追求した点、日本人好みのブラック/レッドのカラーリングなど非常に人気が出そう。展示車にアッセンブルされていたFFWDのホイールとも非常にマッチしている。
そして、人気のアルミバイク「FENIX AL」に2種類の新カラーが追加されることがサイクルモードで発表された。1つはツール・ド・フランスよりロット・ベリソルが使用するバイクにも採用される胴抜きのレトロカラーで、もう1つはベルギー・フランダース地方のシンボルであるライオンをモチーフとしたカラーだ。
同時に、女性用モデル「LIZ」にアルミバージョンが登場することも発表された。カラーバリエーションの中には、FENIX ALで人気を博したイタリアチャンピオンデザインもが設定されており、弱虫ペダルの女性からはかなりアツい視線が注がれていた。また、ジェイピースポーツグループのオリジナルアイテムとして来春より展開される予定で、ベルギーのムーズ社が製造を行うリドレーのロゴ入りジャージも展示されていた。
ブースの裏手には、欧州のトッププロたちが使用するパーツ群が集結。ファストフォワードは国内で展開される全てのラインナップが展示され、中には2015年の新モデルであるFFWD史上最軽量のロードホイール「F4R Special」やディスクブレーキ対応のフルカーボンクリンチャーホイール「F4D-FCC DT240」の姿も。
SH+からは、ワンサイズ展開ながらもながらも優れた調整機構によって幅広い頭のサイズをカバーする定番モデル「SHABLI」と、トレンディーなショートテールデザインを採用した「TRI EOLUS」が展示された。スピードプレイは、プロによる長期間のテストを経て市販化にこぎつけた「Pave」がトピックスだ。
ヴィットリアシューズからはスピードプレイ専用ながら価格を抑えた「SPEED」が国内限定で登場。ジェイピースポーツグループの川滝代表が「スピードプレイ専用シューズは高価なモデルが多いですが、スタックハイトの低さなどスピードプレイの魅力をより手頃に体感して頂きたく、本国にお願いして作ってもらいました」と語る入魂のモデルで、ハイエンドモデルHOLAと共通のソールを使用している。(新規取り扱いブランドのグレッグ・レモンについては後日公開の記事にてお伝えします)
ユーロスポーツインテグレーション(ルック)
フランスのカーボンバイクブランド、ルックを取り扱うユーロスポーツインテグレーション。もちろん、最大のトピックスは新型ハイエンドモデルの「795」シリーズだ。翼断面チューブを多用する同社では初の本格的エアロロードで、トップチューブとステムのインテグレーテッドデザインや一体化されたブレーキなど近未来的なフォルムは、エンスーのみならずビギナー層からも注目を集めていた。
一方、これまでハイエンドモデルに位置付けられていた「695」シリーズはそのままセカンドグレードとして引き続きラインナップされ、一般的なクランクとステムが取り付けられる「ZR」が追加されている。795と同様にステムと面一なトップチューブが特徴的なミドルグレードの「675Light」には赤/黄/青のルック伝統のモンドリアンカラーが追加。そして、十数年ぶりのクロモリフレームとなるピスト「AC364」や、カーボンの代わりにグラスファイバーの板バネを使用するミドルグレードのペダル「Keo 2 Max Blade」もホットなアイテムである。
エントリーグレードに位置付けられていた566もモデルチェンジとなり、車名こそ共通であるものの各所がリファンされている。特徴的だったトップチューブのベンドが廃されたものの、各部の断面を巧みに変化させることで振動吸収性を高めたルックらしい1台だ。販売パッケージはシマノ105をメインコンポーネントとした完成車のみ。
ニールプライド
新興ながらも今や定番ブランドの1つになった感のあるニールプライドは、2015年モデルよりジオライドジャパンが国内正規代理店を務めることとなった。サイクルモードでは最新モデルNAZARE 2を筆頭に、軽量オールラウンダーBula SL、エンデュランスロードZEPHYR、定番モデルNAZAREが揃い踏み。常に試乗車貸出中という盛況ぶりであった。
今回、ニールプライドブースでPRを行った同ブランドのエピックライダーであるマイケル・ライス氏にNAZARE 2について解説して頂いた。「NAZARE 2は非常に良いバイクで、空力性能もさることながら走行性能も向上している。そして細部の造りにも注目してもらいたいですね。例えばBB下にあるダイレクトマウントブレーキを動かすワイヤーはブレーキ本体の直ぐそばまでフレームの中を通る。オーバーサイズBBを採用するフレームでは他にないデザインで、トラブルが発生する可能性が圧倒的に低い。本当にオススメの1台です」。
スギノ
NJS認定の競輪用パーツからアーバンライド系自転車の部品まで幅広く製造するスギノ。その伝統的なイメージとは裏腹に、毎年続々と新製品を発表している。今回展示されていた中でも異彩を放っていたのが、ピスト用のスーパーSG75クランクのアーム&シャフト一体バージョンだ。優れたローフリクションとHv800という硬度を実現するS3(エスキュービッグ)加工が施された日本の職人魂溢れるモデルで、性能はもとより、その圧倒的な輝きに魅了されてしまったという来場者の方も少なく無かっただろう。
そしてもう1つのトピックスが、ドリルやエアツールと組み合わせて使用するリムセメントリムーバーだ。一見砥石の用に見えるものの、研磨剤や砥粒を含まないコンポジットラバー製のため、デリケートなカーボンリムであっても傷めることがないという。また、近年主流のリムテープにも対応するそうだ。
text:Yuya.Yamamoto
photo:CW編集部
ジェイピースポーツグループ(リドレー、ファストフォワード、SH+、スピードプレイ、スパカズ)
リドレーの日本正規代理店を務めるジェイピースポーツグループは、先のツール・ド・フランスでトニー・ギャロパン(フランス、ロット・ベリソル)がマイヨジョーヌを着用した際に使用したイエローのHelium SLをブース正面に展示。市販される予定はないとのことだが、プロスペックのバイクとあって来場者からは大きな関心を集めており、写真に収める人が多かった。
2015モデルでのトピックスは、国内の一般ユーザーに向けては初お披露目となったエアロロード「NOAH」シリーズの軽量バージョン「NOAH SL」だ。空力性能を高めたレーシーなフォルムながらもメンテナンス性など扱いやすさを追求した点、日本人好みのブラック/レッドのカラーリングなど非常に人気が出そう。展示車にアッセンブルされていたFFWDのホイールとも非常にマッチしている。
そして、人気のアルミバイク「FENIX AL」に2種類の新カラーが追加されることがサイクルモードで発表された。1つはツール・ド・フランスよりロット・ベリソルが使用するバイクにも採用される胴抜きのレトロカラーで、もう1つはベルギー・フランダース地方のシンボルであるライオンをモチーフとしたカラーだ。
同時に、女性用モデル「LIZ」にアルミバージョンが登場することも発表された。カラーバリエーションの中には、FENIX ALで人気を博したイタリアチャンピオンデザインもが設定されており、弱虫ペダルの女性からはかなりアツい視線が注がれていた。また、ジェイピースポーツグループのオリジナルアイテムとして来春より展開される予定で、ベルギーのムーズ社が製造を行うリドレーのロゴ入りジャージも展示されていた。
ブースの裏手には、欧州のトッププロたちが使用するパーツ群が集結。ファストフォワードは国内で展開される全てのラインナップが展示され、中には2015年の新モデルであるFFWD史上最軽量のロードホイール「F4R Special」やディスクブレーキ対応のフルカーボンクリンチャーホイール「F4D-FCC DT240」の姿も。
SH+からは、ワンサイズ展開ながらもながらも優れた調整機構によって幅広い頭のサイズをカバーする定番モデル「SHABLI」と、トレンディーなショートテールデザインを採用した「TRI EOLUS」が展示された。スピードプレイは、プロによる長期間のテストを経て市販化にこぎつけた「Pave」がトピックスだ。
ヴィットリアシューズからはスピードプレイ専用ながら価格を抑えた「SPEED」が国内限定で登場。ジェイピースポーツグループの川滝代表が「スピードプレイ専用シューズは高価なモデルが多いですが、スタックハイトの低さなどスピードプレイの魅力をより手頃に体感して頂きたく、本国にお願いして作ってもらいました」と語る入魂のモデルで、ハイエンドモデルHOLAと共通のソールを使用している。(新規取り扱いブランドのグレッグ・レモンについては後日公開の記事にてお伝えします)
ユーロスポーツインテグレーション(ルック)
フランスのカーボンバイクブランド、ルックを取り扱うユーロスポーツインテグレーション。もちろん、最大のトピックスは新型ハイエンドモデルの「795」シリーズだ。翼断面チューブを多用する同社では初の本格的エアロロードで、トップチューブとステムのインテグレーテッドデザインや一体化されたブレーキなど近未来的なフォルムは、エンスーのみならずビギナー層からも注目を集めていた。
一方、これまでハイエンドモデルに位置付けられていた「695」シリーズはそのままセカンドグレードとして引き続きラインナップされ、一般的なクランクとステムが取り付けられる「ZR」が追加されている。795と同様にステムと面一なトップチューブが特徴的なミドルグレードの「675Light」には赤/黄/青のルック伝統のモンドリアンカラーが追加。そして、十数年ぶりのクロモリフレームとなるピスト「AC364」や、カーボンの代わりにグラスファイバーの板バネを使用するミドルグレードのペダル「Keo 2 Max Blade」もホットなアイテムである。
エントリーグレードに位置付けられていた566もモデルチェンジとなり、車名こそ共通であるものの各所がリファンされている。特徴的だったトップチューブのベンドが廃されたものの、各部の断面を巧みに変化させることで振動吸収性を高めたルックらしい1台だ。販売パッケージはシマノ105をメインコンポーネントとした完成車のみ。
ニールプライド
新興ながらも今や定番ブランドの1つになった感のあるニールプライドは、2015年モデルよりジオライドジャパンが国内正規代理店を務めることとなった。サイクルモードでは最新モデルNAZARE 2を筆頭に、軽量オールラウンダーBula SL、エンデュランスロードZEPHYR、定番モデルNAZAREが揃い踏み。常に試乗車貸出中という盛況ぶりであった。
今回、ニールプライドブースでPRを行った同ブランドのエピックライダーであるマイケル・ライス氏にNAZARE 2について解説して頂いた。「NAZARE 2は非常に良いバイクで、空力性能もさることながら走行性能も向上している。そして細部の造りにも注目してもらいたいですね。例えばBB下にあるダイレクトマウントブレーキを動かすワイヤーはブレーキ本体の直ぐそばまでフレームの中を通る。オーバーサイズBBを採用するフレームでは他にないデザインで、トラブルが発生する可能性が圧倒的に低い。本当にオススメの1台です」。
スギノ
NJS認定の競輪用パーツからアーバンライド系自転車の部品まで幅広く製造するスギノ。その伝統的なイメージとは裏腹に、毎年続々と新製品を発表している。今回展示されていた中でも異彩を放っていたのが、ピスト用のスーパーSG75クランクのアーム&シャフト一体バージョンだ。優れたローフリクションとHv800という硬度を実現するS3(エスキュービッグ)加工が施された日本の職人魂溢れるモデルで、性能はもとより、その圧倒的な輝きに魅了されてしまったという来場者の方も少なく無かっただろう。
そしてもう1つのトピックスが、ドリルやエアツールと組み合わせて使用するリムセメントリムーバーだ。一見砥石の用に見えるものの、研磨剤や砥粒を含まないコンポジットラバー製のため、デリケートなカーボンリムであっても傷めることがないという。また、近年主流のリムテープにも対応するそうだ。
text:Yuya.Yamamoto
photo:CW編集部
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