2014/09/27(土) - 23:28
ドイツが今大会3つ目の金メダル獲得。ロード世界選手権ジュニア男子ロードレースで、ヨナス・ボクロー(ドイツ)が32名によるスプリントを制した。出場した4名の日本人選手の中で石上優大(横浜高校)がトップと同タイムの17位でレースを終えている。
18.2kmのポンフェラーダ周回を7周する合計127.40km/2,142m。周回コースの後半にかけて「コンフェデラシオン(5.2km/3.3%)」と「ミラドール(1.1km/5.5)」の登りが登場するレイアウトは全カテゴリー共通だ。
日本から石上優大(横浜高校)、孫崎大樹(北桑田高校)、草場啓吾(北桑田高校)、中村圭佑(昭和第一学園高)の4名が挑戦したジュニア男子ロードは、序盤から落車が多発するサバイバルレースとなる。落車に巻き込まれた孫崎大樹と中村圭佑はともにフィニッシュラインにたどり着くことが出来ず。
終盤にかけて集団先頭ではアタックが繰り返され、最終周回の「コンフェデラシオン」の登りでパヴェル・シヴァコフ(ロシア)とタミルラン・タシモフ(カザフスタン)が逃げる展開。ここにボクローが単独でジョインしたが、メイン集団を振り切ることが出来ずに先頭3名は吸収された。
続く「ミラドール」の登りでアタックが続発し、フィニッシュに向けたハイスピードダウンヒルで7名が先行する。そこからジーノ・マエデル(スイス)が抜け出し、独走で残り1kmに差し掛かった。
アルカンシェルに向かって独走したマエデルに単独追走を仕掛けたステパン・クリアノフ(ロシア)が加わって最終コーナーを抜ける。その後ろでは石上優大を含む30名の集団がスプリント体制に入った。
先頭マエデルとクリアノフは残り200mで吸収され、混戦の中から抜け出したボクローが勝利。石上優大はトップと同タイムの17位でフィニッシュした。草場啓吾は8分22秒遅れの79位でレースを終えている。
「登りで脱落したけど、下りを利用して勝負に戻った。(逃げていた)2人とのタイム差が僅かだったので集団スプリントになると想像していた。レースは常にコントロール下にあった」と新ジュニアチャンピオンは語る。ドイツはジュニア男子のダブルタイトルを獲得。ジュニア男子&エリート女子タイムトライアルに続く今大会3つめの金メダルを手にした。
石上優大(横浜高校)のコメント
「先頭集団に残れたのはもちろん良かったですが、率直に言うと微妙な順位。しかし自分の力もすべて出し切れて、やれることは全部やったのでこれが今の実力。もっともっと練習をして強くなりたいという熱意が強まりました。来年の世界選手権でなんとしても雪辱を晴らしたいですね。応援くださった皆様、本当に有難うございました」
浅田顕監督のコメント
「今年はジュニアのレベルが一気に上った様に感じたので、その中で石上が先頭集団に残ったのは非常に評価出来る。石上はまだジュニア1年目なので、来年が非常に楽しみだ」。
コメントはUCIリリースならびにEQA U23/エカーズレポートより。
ロード世界選手権2014ロードレース ジュニア男子結果
1位 ヨナス・ボクロー(ドイツ) 3h07'00"
2位 アレクサンドル・クリコフスキー(ロシア)
3位 ペーター・レンデリンク(オランダ)
4位 エドアルド・アッフィーニ(イタリア)
5位 マグヌス・クラリス(デンマーク)
6位 イシドル・ペンコ(スロベニア)
7位 ルーカス・エリクソン(スウェーデン)
8位 ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア)
9位 レオ・ダネス(フランス)
10位 シュールト・バクス(オランダ)
17位 石上優大(横浜高校)
79位 草場啓吾(北桑田高校) +8'22"
DNF 中村圭佑(昭和第一学園高)
DNF 孫崎大樹(北桑田高校)
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
18.2kmのポンフェラーダ周回を7周する合計127.40km/2,142m。周回コースの後半にかけて「コンフェデラシオン(5.2km/3.3%)」と「ミラドール(1.1km/5.5)」の登りが登場するレイアウトは全カテゴリー共通だ。
日本から石上優大(横浜高校)、孫崎大樹(北桑田高校)、草場啓吾(北桑田高校)、中村圭佑(昭和第一学園高)の4名が挑戦したジュニア男子ロードは、序盤から落車が多発するサバイバルレースとなる。落車に巻き込まれた孫崎大樹と中村圭佑はともにフィニッシュラインにたどり着くことが出来ず。
終盤にかけて集団先頭ではアタックが繰り返され、最終周回の「コンフェデラシオン」の登りでパヴェル・シヴァコフ(ロシア)とタミルラン・タシモフ(カザフスタン)が逃げる展開。ここにボクローが単独でジョインしたが、メイン集団を振り切ることが出来ずに先頭3名は吸収された。
続く「ミラドール」の登りでアタックが続発し、フィニッシュに向けたハイスピードダウンヒルで7名が先行する。そこからジーノ・マエデル(スイス)が抜け出し、独走で残り1kmに差し掛かった。
アルカンシェルに向かって独走したマエデルに単独追走を仕掛けたステパン・クリアノフ(ロシア)が加わって最終コーナーを抜ける。その後ろでは石上優大を含む30名の集団がスプリント体制に入った。
先頭マエデルとクリアノフは残り200mで吸収され、混戦の中から抜け出したボクローが勝利。石上優大はトップと同タイムの17位でフィニッシュした。草場啓吾は8分22秒遅れの79位でレースを終えている。
「登りで脱落したけど、下りを利用して勝負に戻った。(逃げていた)2人とのタイム差が僅かだったので集団スプリントになると想像していた。レースは常にコントロール下にあった」と新ジュニアチャンピオンは語る。ドイツはジュニア男子のダブルタイトルを獲得。ジュニア男子&エリート女子タイムトライアルに続く今大会3つめの金メダルを手にした。
石上優大(横浜高校)のコメント
「先頭集団に残れたのはもちろん良かったですが、率直に言うと微妙な順位。しかし自分の力もすべて出し切れて、やれることは全部やったのでこれが今の実力。もっともっと練習をして強くなりたいという熱意が強まりました。来年の世界選手権でなんとしても雪辱を晴らしたいですね。応援くださった皆様、本当に有難うございました」
浅田顕監督のコメント
「今年はジュニアのレベルが一気に上った様に感じたので、その中で石上が先頭集団に残ったのは非常に評価出来る。石上はまだジュニア1年目なので、来年が非常に楽しみだ」。
コメントはUCIリリースならびにEQA U23/エカーズレポートより。
ロード世界選手権2014ロードレース ジュニア男子結果
1位 ヨナス・ボクロー(ドイツ) 3h07'00"
2位 アレクサンドル・クリコフスキー(ロシア)
3位 ペーター・レンデリンク(オランダ)
4位 エドアルド・アッフィーニ(イタリア)
5位 マグヌス・クラリス(デンマーク)
6位 イシドル・ペンコ(スロベニア)
7位 ルーカス・エリクソン(スウェーデン)
8位 ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア)
9位 レオ・ダネス(フランス)
10位 シュールト・バクス(オランダ)
17位 石上優大(横浜高校)
79位 草場啓吾(北桑田高校) +8'22"
DNF 中村圭佑(昭和第一学園高)
DNF 孫崎大樹(北桑田高校)
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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