2014/08/30(土) - 01:02
伊豆ベロドロームで行なわれているインカレトラック。1kmTTで野上竜太(鹿屋体育大)が1分03秒799で優勝し2位も3秒台。4km団抜き予選では中央大が4分11秒676の学生新記録を樹立し決勝へ。ポイントレースは橋本英也(鹿屋体育大)が圧倒。
大学生の頂点の戦いが全日本大学対抗選手権自転車競技大会(通称インカレ)だ。今年は8月28日から31日まで、トラックは伊豆ベロドローム(250m)で、ロードは日本CSCの5kmサーキットで行なわれる。
新記録ラッシュのトラック前半
日本で唯一の屋内板張り走路を持つ伊豆ベロドロームでのインカレは、レース前から新記録ラッシュになると予想されていた。各大学とも事前にここで合宿をして特別な走路の感触を叩き込み、走り方やギヤ比の検討など準備をして備えた。そして実際に1kmで3秒台が2人、団抜きでは4分11秒がトップで上位5校が4分20秒を切る好タイムが出た。
またタンデムスプリント予選(250mFTT)では朝日大が12秒905で他3校ともに学生新記録を、女子3kmインディビデュアルパーシュート予選では中村妃智(日本体育大)が3分50秒895の大会新記録をそれぞれ樹立している。男子4kmインディビデュアルパーシュート予選で原田裕成(鹿屋体育大)が4分33秒950、近谷涼が4分35秒340、渡邊翔太郎(朝日大)が4分35秒922のそれぞれ大会新記録を出している。
4kmチームパーシュート予選では中央大が4分11秒676の驚異的な記録を出した。これは今年5月のアジア選手権での日本記録、4分10秒278に迫るもの。このときは窪木一茂、倉林巧和、近谷涼(日本大)、原田裕成(鹿屋体育大)によるものでメンバーは全員違う。複数のチームでこのタイムを出せることは日本にとって明るい材料だ。
また大会名が示すとおり、注目の大学対抗総合得点の争いは女子は日本体育大が優位に立った。男子はまだ2種目だが鹿屋体育大がリード、しかし残り種目が多いため優位とはまだ言えない状況。例年は日本大がリードし他校が続く展開だが、今年は違う様相を呈している。
女子ポイントレース
序盤は中村妃智(日本体育大)と中村友香・江藤里佳子(鹿屋体育大)がポイントに絡むが、中盤以降は中村と合田祐美子(早稲田大)が加点する。20km全8回のポイントで7回に絡み、うち6回を1位通過した中村が圧勝。
結果
1位 中村妃智(日本体育大)32点
2位 合田祐美子(早稲田大)7点
3位 中村友香(鹿屋体育大)7点
500mタイムトライアル
丸田京(法政大)がトップタイムを出し日本体育大の2人を抑え優勝。法政大にとって待望の1勝目を挙げた。またスピードスケート出身の清水知美(八戸学院大)はこの種目4位。200mFTTで12秒666の1位タイムでスプリントに臨んでいる。
結果
1位 丸田京(法政大)37秒371
2位 齋藤望(日本体育大)37秒937
3位 中村妃智(日本体育大)38秒581
1kmタイムトライアル
大学生の1kmがついに3秒台の戦いとなった。野上竜太(鹿屋体育大)が1分03秒799を出し、その後は最終組の相馬義宗(朝日大)がそれに迫る1分03秒823を、そして堀航輝(鹿屋体育大)が1分04秒579を出し、野上が優勝。1年生で早生まれの野上の記録は、自身が10日前に更新したジュニア記録の1分04秒823をさらに上回るもの。そして堀も1年、相馬は2年であり今後にも期待が持てる。
結果
1位 野上竜太(鹿屋体育大)1分03秒799 学生新・大会新・ジュニア新
2位 相馬義宗(朝日大)1分03秒823 学生新・大会新
3位 堀航輝(鹿屋体育大)1分04秒579 大会新
4位 山内厚二(日本体育大)1分04秒959 大会新
5位 近谷涼(日本大)1分05秒370
6位 寺崎浩平(法政大)1分05秒436
7位 久保田元気(日本大)1分05秒543
8位 新村穣(法政大)1分05秒692
男子ポイントレース
大本命の橋本英也(鹿屋体育大)がその圧倒的な力を見せた。体調不良とされていた橋本は4km個人追抜きに出場しなかった(急遽出場の原田裕成は4分33秒950のトップタイムをマーク)。しかしこのポイントレースでは序盤からほとんどのポイントに絡み首位に立つ。圧巻だったのは後半。160周する40kmのレースで残り71周のときに片桐善也(日本大)と抜け出したタイミングで単独アタック。なんと5周、時間にして1分半にも満たない間に集団をラップし勝負を決定付ける。ほか選手では小林泰正(日本体育大)が逃げやスプリントで加点、片桐もポイントに多く絡みそれぞれ2位3位に。
結果
1位 橋本英也(鹿屋体育大)51点
2位 小林泰正(日本体育大)25点
3位 片桐善也(日本大)24点
4位 山本洋平(法政大)20点
5位 渡邊翔太郎(朝日大)16点
6位 宮内渉(環太平洋大)13点
7位 安田京介(京都産業大)11点
8位 緑川竣一(中央大)10点
女子チームスプリント
結果
1位 日本体育大(中村、齋藤)37秒989
2位 順天堂大(樋口、神庭)39秒095
3位 中京大(浅田聖奈・愛理)40秒263
photo&text:高木秀彰
トラック1日目のフォトギャラリーもご覧ください。
大学生の頂点の戦いが全日本大学対抗選手権自転車競技大会(通称インカレ)だ。今年は8月28日から31日まで、トラックは伊豆ベロドローム(250m)で、ロードは日本CSCの5kmサーキットで行なわれる。
新記録ラッシュのトラック前半
日本で唯一の屋内板張り走路を持つ伊豆ベロドロームでのインカレは、レース前から新記録ラッシュになると予想されていた。各大学とも事前にここで合宿をして特別な走路の感触を叩き込み、走り方やギヤ比の検討など準備をして備えた。そして実際に1kmで3秒台が2人、団抜きでは4分11秒がトップで上位5校が4分20秒を切る好タイムが出た。
またタンデムスプリント予選(250mFTT)では朝日大が12秒905で他3校ともに学生新記録を、女子3kmインディビデュアルパーシュート予選では中村妃智(日本体育大)が3分50秒895の大会新記録をそれぞれ樹立している。男子4kmインディビデュアルパーシュート予選で原田裕成(鹿屋体育大)が4分33秒950、近谷涼が4分35秒340、渡邊翔太郎(朝日大)が4分35秒922のそれぞれ大会新記録を出している。
4kmチームパーシュート予選では中央大が4分11秒676の驚異的な記録を出した。これは今年5月のアジア選手権での日本記録、4分10秒278に迫るもの。このときは窪木一茂、倉林巧和、近谷涼(日本大)、原田裕成(鹿屋体育大)によるものでメンバーは全員違う。複数のチームでこのタイムを出せることは日本にとって明るい材料だ。
また大会名が示すとおり、注目の大学対抗総合得点の争いは女子は日本体育大が優位に立った。男子はまだ2種目だが鹿屋体育大がリード、しかし残り種目が多いため優位とはまだ言えない状況。例年は日本大がリードし他校が続く展開だが、今年は違う様相を呈している。
女子ポイントレース
序盤は中村妃智(日本体育大)と中村友香・江藤里佳子(鹿屋体育大)がポイントに絡むが、中盤以降は中村と合田祐美子(早稲田大)が加点する。20km全8回のポイントで7回に絡み、うち6回を1位通過した中村が圧勝。
結果
1位 中村妃智(日本体育大)32点
2位 合田祐美子(早稲田大)7点
3位 中村友香(鹿屋体育大)7点
500mタイムトライアル
丸田京(法政大)がトップタイムを出し日本体育大の2人を抑え優勝。法政大にとって待望の1勝目を挙げた。またスピードスケート出身の清水知美(八戸学院大)はこの種目4位。200mFTTで12秒666の1位タイムでスプリントに臨んでいる。
結果
1位 丸田京(法政大)37秒371
2位 齋藤望(日本体育大)37秒937
3位 中村妃智(日本体育大)38秒581
1kmタイムトライアル
大学生の1kmがついに3秒台の戦いとなった。野上竜太(鹿屋体育大)が1分03秒799を出し、その後は最終組の相馬義宗(朝日大)がそれに迫る1分03秒823を、そして堀航輝(鹿屋体育大)が1分04秒579を出し、野上が優勝。1年生で早生まれの野上の記録は、自身が10日前に更新したジュニア記録の1分04秒823をさらに上回るもの。そして堀も1年、相馬は2年であり今後にも期待が持てる。
結果
1位 野上竜太(鹿屋体育大)1分03秒799 学生新・大会新・ジュニア新
2位 相馬義宗(朝日大)1分03秒823 学生新・大会新
3位 堀航輝(鹿屋体育大)1分04秒579 大会新
4位 山内厚二(日本体育大)1分04秒959 大会新
5位 近谷涼(日本大)1分05秒370
6位 寺崎浩平(法政大)1分05秒436
7位 久保田元気(日本大)1分05秒543
8位 新村穣(法政大)1分05秒692
男子ポイントレース
大本命の橋本英也(鹿屋体育大)がその圧倒的な力を見せた。体調不良とされていた橋本は4km個人追抜きに出場しなかった(急遽出場の原田裕成は4分33秒950のトップタイムをマーク)。しかしこのポイントレースでは序盤からほとんどのポイントに絡み首位に立つ。圧巻だったのは後半。160周する40kmのレースで残り71周のときに片桐善也(日本大)と抜け出したタイミングで単独アタック。なんと5周、時間にして1分半にも満たない間に集団をラップし勝負を決定付ける。ほか選手では小林泰正(日本体育大)が逃げやスプリントで加点、片桐もポイントに多く絡みそれぞれ2位3位に。
結果
1位 橋本英也(鹿屋体育大)51点
2位 小林泰正(日本体育大)25点
3位 片桐善也(日本大)24点
4位 山本洋平(法政大)20点
5位 渡邊翔太郎(朝日大)16点
6位 宮内渉(環太平洋大)13点
7位 安田京介(京都産業大)11点
8位 緑川竣一(中央大)10点
女子チームスプリント
結果
1位 日本体育大(中村、齋藤)37秒989
2位 順天堂大(樋口、神庭)39秒095
3位 中京大(浅田聖奈・愛理)40秒263
photo&text:高木秀彰
トラック1日目のフォトギャラリーもご覧ください。
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