2014/08/27(水) - 12:22
最大勾配16%の2級山岳で絞り込まれた60名によるゴールスプリント。嬉しいステージ1勝目を飾ったジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・シマノ)やマイヨロホを守ったマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)ら、レースを盛り上げた選手たちのコメントを紹介します。
ステージ1勝を飾ったジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・シマノ)
サウナのような一日で、水分補給が追いつかなかった。終盤までチームメイトたちが常にボトルを運んでくれたおかげで生き延びたよ。チームメイトたちは登りでポジショニングしてくれて、アタックが掛かった時には懸命に追走してくれた。この勝利は、素晴らしい走りでリードアウトしてくれたバースデーボーイのチャド(ハガ)への誕生日プレゼントだ。
最後の勝利から長い時間が経っていた。昨晩数えてみると、ヘント〜ウェベルヘムの勝利以降、ずっと2位が続いていた。だから再び勝利の波に乗ることが出来て安心感を得たよ。
デゲンコルブのリードアウトを務めたチャド・ハガ(アメリカ、ジャイアント・シマノ)
暑くてハードな一日だったけど、急激なペースアップも無く、終盤までは平穏にレースが進んだ。さすがに最後の2級山岳は全開だったよ。チームとしてジョン(デゲンコルブ)とワレン(バーギル)のポジションをキープ。必ずアタックが掛かると思っていたから慎重に彼らを集団前方で走らせた。
登りと下りを終えた時点でメンバー4人が残っていたので、そこから然るべき走りでジョンをスプリントに連れて行った。この場に立って、グランツールで経験を積むことが出来て嬉しいよ。ステージ優勝の一端を担うことが出来て鳥肌が立っている。
ステージ2位に入ったビセンテ・レイネス(スペイン、IAMサイクリング)
暑さは問題なかったけど登りでは大層苦しんだ。ステージ2位は勝利のようなもの。トレーニングキャンプの成果が出たよ。デゲンコルブをマークしながら、スパートを仕掛けたトニ・マルティンに反応。スプリンターとのスピード対決では敵わないので、結果を残すには奇襲的な動きが必要だと思っていた。だから残り300mで早めに仕掛けたんだ。何も悔いは無い。今日は一番強い選手が勝った。この結果をチームに携わっている全ての人や、いつも自分の味方でいてくれた家族に捧げたい。
ステージ優勝に届かなかった総合首位のマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
残り25kmで2級山岳を越えるハードなステージだった。今日もチームの走りは素晴らしかったよ。全力で僕をサポートして、良いポジションで勝負に持ち込んでくれた。でもざわついたフィナーレに翻弄されてしまった。
自分向きのステージだったので、2連勝を果たしたかった。でもこれもレースだし、リーダージャージを守ったことがボーナスだと考えたい。登れているデゲンコルブが集団に残ることは予想していたし、彼との一騎打ちになるとは思っていた。でも残り数百メートルで彼との間に数名が割り込んでしまい、勝負に持ち込めなかったんだ。
レース序盤から逃げたハビエル・アラメンディア(スペイン、カハルーラル)
ここ数日の中で一番フィーリングが良かったので逃げに乗ったものの、タイム差が広がらず、逃げ切りのチャンスは薄かった。3級山岳で集団に迫られた時も焦らずリラックスしてペースを保った。後ろから合流したアメツ(チュルカ)と一緒に逃げることが出来れば良かったんだけど。
敢闘賞を獲得したアメツ・チュルカ(スペイン、カハルーラル)
誰か他の選手が反応すると期待して3級山岳でアタックした。でも誰も動かず、先頭に追いついてからも協調体制を築けなかった。結果的には2級山岳で動いたほうが良かったのかも知れない。でも連日の積極的な走りのおかげでチームは表彰台の常連になっている。
レース終盤に攻撃を仕掛けたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
メイン集団から飛び出すことで、ライバルチームにプレッシャーを与え、力を使わすことが出来た。逃げ切りはかなり難しいと思っていたよ。昨日は落車の影響も少しあって勝負には絡めなかった。今は完全にリカバリーして、とても良いフィーリングで走れている。これからもチームは攻撃を繰り返す。ライバルに悟られないような戦略で攻め続けたい。
コンタドールの走りを評価するティンコフ・サクソのステフェン・デヨンフ監督
我々の目標はアルベルト(コンタドール)を登りでサポートし、ポジションをキープすることだった。結果、人数が絞り込まれた集団の中に7名を残してフィニッシュした。しばらく戦線を離脱していたアルベルトはレースのリズムを取り戻すことに専念している。まだまだ好調にはほど遠い状態だが、そのことを感じさせない走りを見せている。
text:Kei Tsuji
ステージ1勝を飾ったジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・シマノ)
サウナのような一日で、水分補給が追いつかなかった。終盤までチームメイトたちが常にボトルを運んでくれたおかげで生き延びたよ。チームメイトたちは登りでポジショニングしてくれて、アタックが掛かった時には懸命に追走してくれた。この勝利は、素晴らしい走りでリードアウトしてくれたバースデーボーイのチャド(ハガ)への誕生日プレゼントだ。
最後の勝利から長い時間が経っていた。昨晩数えてみると、ヘント〜ウェベルヘムの勝利以降、ずっと2位が続いていた。だから再び勝利の波に乗ることが出来て安心感を得たよ。
デゲンコルブのリードアウトを務めたチャド・ハガ(アメリカ、ジャイアント・シマノ)
暑くてハードな一日だったけど、急激なペースアップも無く、終盤までは平穏にレースが進んだ。さすがに最後の2級山岳は全開だったよ。チームとしてジョン(デゲンコルブ)とワレン(バーギル)のポジションをキープ。必ずアタックが掛かると思っていたから慎重に彼らを集団前方で走らせた。
登りと下りを終えた時点でメンバー4人が残っていたので、そこから然るべき走りでジョンをスプリントに連れて行った。この場に立って、グランツールで経験を積むことが出来て嬉しいよ。ステージ優勝の一端を担うことが出来て鳥肌が立っている。
ステージ2位に入ったビセンテ・レイネス(スペイン、IAMサイクリング)
暑さは問題なかったけど登りでは大層苦しんだ。ステージ2位は勝利のようなもの。トレーニングキャンプの成果が出たよ。デゲンコルブをマークしながら、スパートを仕掛けたトニ・マルティンに反応。スプリンターとのスピード対決では敵わないので、結果を残すには奇襲的な動きが必要だと思っていた。だから残り300mで早めに仕掛けたんだ。何も悔いは無い。今日は一番強い選手が勝った。この結果をチームに携わっている全ての人や、いつも自分の味方でいてくれた家族に捧げたい。
ステージ優勝に届かなかった総合首位のマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
残り25kmで2級山岳を越えるハードなステージだった。今日もチームの走りは素晴らしかったよ。全力で僕をサポートして、良いポジションで勝負に持ち込んでくれた。でもざわついたフィナーレに翻弄されてしまった。
自分向きのステージだったので、2連勝を果たしたかった。でもこれもレースだし、リーダージャージを守ったことがボーナスだと考えたい。登れているデゲンコルブが集団に残ることは予想していたし、彼との一騎打ちになるとは思っていた。でも残り数百メートルで彼との間に数名が割り込んでしまい、勝負に持ち込めなかったんだ。
レース序盤から逃げたハビエル・アラメンディア(スペイン、カハルーラル)
ここ数日の中で一番フィーリングが良かったので逃げに乗ったものの、タイム差が広がらず、逃げ切りのチャンスは薄かった。3級山岳で集団に迫られた時も焦らずリラックスしてペースを保った。後ろから合流したアメツ(チュルカ)と一緒に逃げることが出来れば良かったんだけど。
敢闘賞を獲得したアメツ・チュルカ(スペイン、カハルーラル)
誰か他の選手が反応すると期待して3級山岳でアタックした。でも誰も動かず、先頭に追いついてからも協調体制を築けなかった。結果的には2級山岳で動いたほうが良かったのかも知れない。でも連日の積極的な走りのおかげでチームは表彰台の常連になっている。
レース終盤に攻撃を仕掛けたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
メイン集団から飛び出すことで、ライバルチームにプレッシャーを与え、力を使わすことが出来た。逃げ切りはかなり難しいと思っていたよ。昨日は落車の影響も少しあって勝負には絡めなかった。今は完全にリカバリーして、とても良いフィーリングで走れている。これからもチームは攻撃を繰り返す。ライバルに悟られないような戦略で攻め続けたい。
コンタドールの走りを評価するティンコフ・サクソのステフェン・デヨンフ監督
我々の目標はアルベルト(コンタドール)を登りでサポートし、ポジションをキープすることだった。結果、人数が絞り込まれた集団の中に7名を残してフィニッシュした。しばらく戦線を離脱していたアルベルトはレースのリズムを取り戻すことに専念している。まだまだ好調にはほど遠い状態だが、そのことを感じさせない走りを見せている。
text:Kei Tsuji