2014/08/20(水) - 15:42
未舗装のKOMケブラーパスは雨。悪天候によってレースが一時中断するトラブルを乗り越え、序盤から逃げていたロビン・カーペンター（アメリカ、ヒンカピースポーツウェア）がビッグネームを振り切った。
BMCレーシング率いるメイン集団がグラベルロードを進む photo:Cor Vos
USAプロチャレンジ2014第2ステージ image:USA Pro Challengeアスペンからクレステッドビュートまでの169kmコースには3つのKOMが設定されている。中盤にかけてKOMマクルアーパスが登場し、残り16km地点でグラベル（未舗装）のKOMケブラーパスをクリア。最後は急勾配のKOMクレステッドビュート・マウンテンを駆け上がってフィニッシュを迎える。
グラベルロードを進むプロトン photo:Cor Vos標高3000mクラスの山岳が連続するこの第2ステージで、2時間におよぶアタック合戦の末に12名が逃げグループを形成した。
声援を受けて独走を続けるロビン・カーペンター（アメリカ、ヒンカピースポーツウェア） photo:Cor Vosジュニア＆U23世界チャンピオンの19歳マテイ・モホリッチ（スロベニア、キャノンデール）やクリス・ジョーンズ（アメリカ、ユナイテッドヘルスケア）を含む逃げはメイン集団を引き離してレース後半へ。タイム差4分を推移した状態でグラベルに覆われたKOMケブラーパスに差し掛かる。
独走のままフィニッシュするロビン・カーペンター（アメリカ、ヒンカピースポーツウェア） photo:Cor Vosグラベルの登りが始まると、マイケル・トークラー（ニュージーランド、スマートストップ）のアタックを切っ掛けに逃げグループは分裂。そこからロビン・カーペンター（アメリカ、ヒンカピースポーツウェア）が単独で飛び出し、そのまま天候が下り坂のKOMケブラーパスをクリアした。
リーダージャージを手にしたアレックス・ハウズ（アメリカ、ガーミン・シャープ） photo:Cor VosBMCレーシング率いるメイン集団が人数を減らしながら先頭カーペンターを追撃。しかし雨と雹、雷を伴う悪天候によって路面がスリッピーな状態になったため、レースオフィシャルは選手の安全を優先してニュートラライゼーション（中断）を決定する。選手たちが安全に舗装路にたどり着くまで、残り10km地点でレースは一旦ストップした。
先頭カーペンターは45秒リードで再スタートし、ニュートラライゼーションの混乱でペースの上がらないメイン集団を1分引き離して最後のKOMクレステッドビュート・マウンテンへ。総合優勝の本命ティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング）らの追撃は届かず、カーペンターが7秒差で独走フィニッシュした。
元プロ選手のジョージ・ヒンカピーらが発起人となって2012年に結成し、UCIコンチネンタルチームとして活動するヒンカピースポーツウェア。若手の育成に力を注ぐデヴェロップメントチームがビッグレースで結果を残した。勝利した22歳のカーペンターは「まだ短いキャリアだけど、間違いなく最高の勝利。初出場の育成チームにとっても自分にとっても非常に大きな勝利だ」と喜ぶ。
最後のKOMで集団から脱落したキール・レイネン（アメリカ、ユナイテッドヘルスケア）に代わって、リーダージャージは2日連続ステージ2位のアレックス・ハウズ（アメリカ、ガーミン・シャープ）の手に。総合首位に立ったハウズは「ホームレースなので高いモチベーションで挑んだ」とコメント。現状総合争いはガーミン・シャープ対BMCレーシングの様相を呈しており、翌日からハウズは総合5位のトム・ダニエルソン（アメリカ）をアシストすると宣言した。
選手コメントはレース公式サイトより。
USAプロチャレンジ2014第2ステージ
個人総合成績
ポイント賞
キール・レイネン（アメリカ、ユナイテッドヘルスケア）
山岳賞
ベン・ジャックメイネス（アメリカ、ジェーミス・ハーゲンスベルマンス）
ヤングライダー賞
クレメン・シェヴリエ（フランス、ビッセルデヴェロップメント）
チーム総合成績
BMCレーシング
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
BMCレーシング率いるメイン集団がグラベルロードを進む photo:Cor VosUSAプロチャレンジ2014第2ステージ image:USA Pro Challengeアスペンからクレステッドビュートまでの169kmコースには3つのKOMが設定されている。中盤にかけてKOMマクルアーパスが登場し、残り16km地点でグラベル（未舗装）のKOMケブラーパスをクリア。最後は急勾配のKOMクレステッドビュート・マウンテンを駆け上がってフィニッシュを迎える。グラベルロードを進むプロトン photo:Cor Vos標高3000mクラスの山岳が連続するこの第2ステージで、2時間におよぶアタック合戦の末に12名が逃げグループを形成した。声援を受けて独走を続けるロビン・カーペンター（アメリカ、ヒンカピースポーツウェア） photo:Cor Vosジュニア＆U23世界チャンピオンの19歳マテイ・モホリッチ（スロベニア、キャノンデール）やクリス・ジョーンズ（アメリカ、ユナイテッドヘルスケア）を含む逃げはメイン集団を引き離してレース後半へ。タイム差4分を推移した状態でグラベルに覆われたKOMケブラーパスに差し掛かる。独走のままフィニッシュするロビン・カーペンター（アメリカ、ヒンカピースポーツウェア） photo:Cor Vosグラベルの登りが始まると、マイケル・トークラー（ニュージーランド、スマートストップ）のアタックを切っ掛けに逃げグループは分裂。そこからロビン・カーペンター（アメリカ、ヒンカピースポーツウェア）が単独で飛び出し、そのまま天候が下り坂のKOMケブラーパスをクリアした。リーダージャージを手にしたアレックス・ハウズ（アメリカ、ガーミン・シャープ） photo:Cor VosBMCレーシング率いるメイン集団が人数を減らしながら先頭カーペンターを追撃。しかし雨と雹、雷を伴う悪天候によって路面がスリッピーな状態になったため、レースオフィシャルは選手の安全を優先してニュートラライゼーション（中断）を決定する。選手たちが安全に舗装路にたどり着くまで、残り10km地点でレースは一旦ストップした。先頭カーペンターは45秒リードで再スタートし、ニュートラライゼーションの混乱でペースの上がらないメイン集団を1分引き離して最後のKOMクレステッドビュート・マウンテンへ。総合優勝の本命ティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング）らの追撃は届かず、カーペンターが7秒差で独走フィニッシュした。
元プロ選手のジョージ・ヒンカピーらが発起人となって2012年に結成し、UCIコンチネンタルチームとして活動するヒンカピースポーツウェア。若手の育成に力を注ぐデヴェロップメントチームがビッグレースで結果を残した。勝利した22歳のカーペンターは「まだ短いキャリアだけど、間違いなく最高の勝利。初出場の育成チームにとっても自分にとっても非常に大きな勝利だ」と喜ぶ。
最後のKOMで集団から脱落したキール・レイネン（アメリカ、ユナイテッドヘルスケア）に代わって、リーダージャージは2日連続ステージ2位のアレックス・ハウズ（アメリカ、ガーミン・シャープ）の手に。総合首位に立ったハウズは「ホームレースなので高いモチベーションで挑んだ」とコメント。現状総合争いはガーミン・シャープ対BMCレーシングの様相を呈しており、翌日からハウズは総合5位のトム・ダニエルソン（アメリカ）をアシストすると宣言した。
選手コメントはレース公式サイトより。
USAプロチャレンジ2014第2ステージ
1位 ロビン・カーペンター（アメリカ、ヒンカピースポーツウェア）
2位 アレックス・ハウズ（アメリカ、ガーミン・シャープ）
3位 ティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング）
4位 ベン・ヘルマンス（ベルギー、BMCレーシング）
5位 トム・ダニエルソン（アメリカ、ガーミン・シャープ）
6位 マシュー・ブッシュ（アメリカ、トレックファクトリーレーシング）
7位 ジュリアン・カイヤー（アメリカ、スマートストップ）
8位 ジョゼフ・ロスコプフ（アメリカ、ヒンカピースポーツウェア）
9位 セルゲイ・トヴェトコフ（ルーマニア、ジェリーベリー・マキシス）
10位 ロブ・ブリットン（カナダ、スマートストップ）
2位 アレックス・ハウズ（アメリカ、ガーミン・シャープ）
3位 ティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング）
4位 ベン・ヘルマンス（ベルギー、BMCレーシング）
5位 トム・ダニエルソン（アメリカ、ガーミン・シャープ）
6位 マシュー・ブッシュ（アメリカ、トレックファクトリーレーシング）
7位 ジュリアン・カイヤー（アメリカ、スマートストップ）
8位 ジョゼフ・ロスコプフ（アメリカ、ヒンカピースポーツウェア）
9位 セルゲイ・トヴェトコフ（ルーマニア、ジェリーベリー・マキシス）
10位 ロブ・ブリットン（カナダ、スマートストップ）
4h17'18"
+07"
+15"
+17"
+20"
+23"
+24"
+07"
+15"
+17"
+20"
+23"
+24"
個人総合成績
1位 アレックス・ハウズ（アメリカ、ガーミン・シャープ）
2位 ベン・ヘルマンス（ベルギー、BMCレーシング）
3位 ティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング）
4位 マシュー・ブッシュ（アメリカ、トレックファクトリーレーシング）
5位 トム・ダニエルソン（アメリカ、ガーミン・シャープ）
6位 ジュリアン・カイヤー（アメリカ、スマートストップ）
7位 ジョゼフ・ロスコプフ（アメリカ、ヒンカピースポーツウェア）
8位 セルゲイ・トヴェトコフ（ルーマニア、ジェリーベリー・マキシス）
9位 クレメン・シェヴリエ（フランス、ビッセルデヴェロップメント）
10位 ロブ・ブリットン（カナダ、スマートストップ）
2位 ベン・ヘルマンス（ベルギー、BMCレーシング）
3位 ティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング）
4位 マシュー・ブッシュ（アメリカ、トレックファクトリーレーシング）
5位 トム・ダニエルソン（アメリカ、ガーミン・シャープ）
6位 ジュリアン・カイヤー（アメリカ、スマートストップ）
7位 ジョゼフ・ロスコプフ（アメリカ、ヒンカピースポーツウェア）
8位 セルゲイ・トヴェトコフ（ルーマニア、ジェリーベリー・マキシス）
9位 クレメン・シェヴリエ（フランス、ビッセルデヴェロップメント）
10位 ロブ・ブリットン（カナダ、スマートストップ）
6h44'00"
+11"
+12"
+13"
+22"
+25"
+28"
+29"
+11"
+12"
+13"
+22"
+25"
+28"
+29"
ポイント賞
キール・レイネン（アメリカ、ユナイテッドヘルスケア）
山岳賞
ベン・ジャックメイネス（アメリカ、ジェーミス・ハーゲンスベルマンス）
ヤングライダー賞
クレメン・シェヴリエ（フランス、ビッセルデヴェロップメント）
チーム総合成績
BMCレーシング
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
