コンタドールは来季アスタナ残留？チームがプレスリリースで主張

ツール・ド・フランスを制したアルベルト・コンタドール（スペイン）に関して飛び交っている移籍話。現在所属するアスタナチームがプレスリリースを出し、コンタドールとの契約が2010年末まで残っていることを強調した。

その進退に注目が集まるアルベルト・コンタドール（スペイン、アスタナ） photo:Makoto Ayanoツール覇者の進退に注目が集まっている。すでにコンタドールはアスタナを離脱する意向を示し、ケースデパーニュが獲得に意欲を見せるなど、他チームへの移籍話が本格化。しかしこれらの報道に反論するようにアスタナチームはプレスリリースを出し、コンタドールの移籍を完全に否定した。

「誤解を招くような様々な報道がなされているが、ここで明らかにしておきたい。2008年のシーズン前に、コンタドールはアスタナと3年契約を結んでいる。これはカザフスタンがサポートするチームに2008年、2009年、2010年の3年間在籍することを意味している」。

今季コンタドールはエースの座を与えられながらも、ランス・アームストロング（アメリカ）の加入によって精神的に辛いシーズンを送った。そのアームストロングやヨハン・ブリュイネール監督は来季新チームのレディオシャックへの移籍が決まっているが、代わりに「大物」がチームに戻ってくる。出場停止処分明けのアレクサンドル・ヴィノクロフ（カザフスタン）だ。

本来、アスタナチームはヴィノクロフの尽力によって誕生した言わば「ヴィノクロフのためのカザフスタンチーム」。チームは来季もコンタドールに絶対的なエースの座を約束しているが、アームストロング加入で不安定だった今季の二の舞になりかねない。

プレスリリースによると、カザフスタンのスポンサー企業は少なくとも2013年までのチームサポートを確約している。コンタドールは来季もアスタナジャージを着るのか？　結論が出るまでもうしばらくかかりそうだ。