2009/02/15(日) - 16:11
2009年2月14日、アメリカで第4回ツアー・オブ・カリフォルニア(UCI2.HC)が開幕した。初日のプロローグは、大会3連覇を狙うリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)を破ったファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)が優勝。2年連続でリーダージャージを獲得した。
アメリカ最大のロードレースの祭典「ツアー・オブ・カリフォルニア」が州都サクラメントで開幕した。最初のリーダージャージ着用者を決める初日のプロローグは、市中心部キャピトルパーク周辺の3.9kmコースで行なわれる個人タイムトライアル(以下TT)。直角カーブとフラットな直線路で構成されたハイスピードコースだ。
コースの短さから、TTスペシャリストのみならず、加速力やハイスピード持続力に優れたスプリンターたちにも勝機がある。序盤ステージでのリーダージャージ獲得を見据え、多くのスプリンターたちがモチヴェーション高くレースに挑んだ。
レースは今大会最注目スプリンターのマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア)やチームメイトのマーク・レンショー(オーストラリア)らが好タイムを叩き出し、「プロローグハンター」の異名を持つトル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ)がこれらを更新。
ツアー・オブ・カタールで総合優勝を飾ったばかりのトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)も好タイムを記録したが、本業TTスペシャリストたちの走りはこれらを更に上回った。
際立ったのは3人のTTナショナルチャンピオンの走りだ。母国の栄冠ジャージを身にまとうデーヴィット・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン)とマイケル・ロジャース(オーストラリア、チームコロンビア)は、互いに4分35秒台の好タイムを記録。しかしスイスのナショナルチャンピオン、カンチェラーラのタイムはズバ抜けていた。
平均50.2km/hで3.9kmを駆け抜けたカンチェラーラは、4分32秒の圧倒的なタイムでゴール。大会3連覇がかかった最終走者リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)も好走したが、カンチェラーラには1.21秒届かずゴール。カンチェラーラの優勝が決まった。
カンチェラーラは2008年大会に続くプロローグ制覇であり、2年連続でリーダージャージを着て第1ステージに挑むことになる。世界選手権TTの欠場によりアルカンシェルは途絶えたが、その力は健在だ。表彰式には、アーノルド・シュワルツェネッガー知事も駆けつけ、リーダージャージを祝福した。
アメリカ中が視線を注ぐランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)は、トップから4秒遅れの10位でフィニッシュ。長距離TTを得意とするアームストロングとしては上々の滑り出しだと言える。アームストロングは「ブレークアウェイ・フロム・キャンサー・ジャージ(敢闘賞ジャージ)」を獲得した。
総合狙いの選手としては、クリスティアン・ヴァンデヴェルデ(アメリカ、ガーミン)が8秒遅れの22位、イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス)が16秒遅れの66位、フロイド・ランディス(アメリカ、OUCHマキシス)が20秒遅れの90位でレースを終えている。
ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)
今シーズン初レースでの初勝利。とても嬉しいよ。ツアー・オブ・カリフォルニアは景色も素晴らしいし観客の雰囲気もいいから、毎年出場するのを楽しみにしているんだ。今は力がみなぎっている感じ。でもチーム戦略は決まっていない。全ては明日のステージ結果を見てから。
リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)
プロローグをファビアン(カンチェラーラ)を打ち負かすのは難しいこと。ステージ2位の結果には満足しているよ。調子もいいし、完璧な滑り出しだと思う。今年のカリフォルニアはソルバングの個人TTが重要なカギを握る。でも今日の結果で自信が持てたよ。
レース公式サイトより
ツアー・オブ・カリフォルニア2009プロローグ結果
1位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)4'32"90
2位 リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)+01"21
3位 デーヴィット・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン)+02"65
4位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームコロンビア)+02"79
5位 トル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ)+03"14"
6位 ジョージ・ヒンカピー(アメリカ、チームコロンビア)+03"35
7位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)+03"44"
8位 マーク・レンショー(オーストラリア、チームコロンビア)+04"06
9位 スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン)+04"16
10位 ランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)+04"27
個人総合成績
1位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)4'32"
2位 リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)+02"
3位 デーヴィット・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン)+03"
4位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームコロンビア)
5位 トル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ)+04"
6位 ジョージ・ヒンカピー(アメリカ、チームコロンビア)
7位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)
8位 マーク・レンショー(オーストラリア、チームコロンビア)
9位 スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン)+05"
10位 ランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)
新人賞
マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア)
チーム総合成績
チームコロンビア
アメリカ最大のロードレースの祭典「ツアー・オブ・カリフォルニア」が州都サクラメントで開幕した。最初のリーダージャージ着用者を決める初日のプロローグは、市中心部キャピトルパーク周辺の3.9kmコースで行なわれる個人タイムトライアル(以下TT)。直角カーブとフラットな直線路で構成されたハイスピードコースだ。
コースの短さから、TTスペシャリストのみならず、加速力やハイスピード持続力に優れたスプリンターたちにも勝機がある。序盤ステージでのリーダージャージ獲得を見据え、多くのスプリンターたちがモチヴェーション高くレースに挑んだ。
レースは今大会最注目スプリンターのマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア)やチームメイトのマーク・レンショー(オーストラリア)らが好タイムを叩き出し、「プロローグハンター」の異名を持つトル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ)がこれらを更新。
ツアー・オブ・カタールで総合優勝を飾ったばかりのトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)も好タイムを記録したが、本業TTスペシャリストたちの走りはこれらを更に上回った。
際立ったのは3人のTTナショナルチャンピオンの走りだ。母国の栄冠ジャージを身にまとうデーヴィット・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン)とマイケル・ロジャース(オーストラリア、チームコロンビア)は、互いに4分35秒台の好タイムを記録。しかしスイスのナショナルチャンピオン、カンチェラーラのタイムはズバ抜けていた。
平均50.2km/hで3.9kmを駆け抜けたカンチェラーラは、4分32秒の圧倒的なタイムでゴール。大会3連覇がかかった最終走者リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)も好走したが、カンチェラーラには1.21秒届かずゴール。カンチェラーラの優勝が決まった。
カンチェラーラは2008年大会に続くプロローグ制覇であり、2年連続でリーダージャージを着て第1ステージに挑むことになる。世界選手権TTの欠場によりアルカンシェルは途絶えたが、その力は健在だ。表彰式には、アーノルド・シュワルツェネッガー知事も駆けつけ、リーダージャージを祝福した。
アメリカ中が視線を注ぐランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)は、トップから4秒遅れの10位でフィニッシュ。長距離TTを得意とするアームストロングとしては上々の滑り出しだと言える。アームストロングは「ブレークアウェイ・フロム・キャンサー・ジャージ(敢闘賞ジャージ)」を獲得した。
総合狙いの選手としては、クリスティアン・ヴァンデヴェルデ(アメリカ、ガーミン)が8秒遅れの22位、イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス)が16秒遅れの66位、フロイド・ランディス(アメリカ、OUCHマキシス)が20秒遅れの90位でレースを終えている。
ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)
今シーズン初レースでの初勝利。とても嬉しいよ。ツアー・オブ・カリフォルニアは景色も素晴らしいし観客の雰囲気もいいから、毎年出場するのを楽しみにしているんだ。今は力がみなぎっている感じ。でもチーム戦略は決まっていない。全ては明日のステージ結果を見てから。
リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)
プロローグをファビアン(カンチェラーラ)を打ち負かすのは難しいこと。ステージ2位の結果には満足しているよ。調子もいいし、完璧な滑り出しだと思う。今年のカリフォルニアはソルバングの個人TTが重要なカギを握る。でも今日の結果で自信が持てたよ。
レース公式サイトより
ツアー・オブ・カリフォルニア2009プロローグ結果
1位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)4'32"90
2位 リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)+01"21
3位 デーヴィット・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン)+02"65
4位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームコロンビア)+02"79
5位 トル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ)+03"14"
6位 ジョージ・ヒンカピー(アメリカ、チームコロンビア)+03"35
7位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)+03"44"
8位 マーク・レンショー(オーストラリア、チームコロンビア)+04"06
9位 スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン)+04"16
10位 ランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)+04"27
個人総合成績
1位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)4'32"
2位 リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)+02"
3位 デーヴィット・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン)+03"
4位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームコロンビア)
5位 トル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ)+04"
6位 ジョージ・ヒンカピー(アメリカ、チームコロンビア)
7位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)
8位 マーク・レンショー(オーストラリア、チームコロンビア)
9位 スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン)+05"
10位 ランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)
新人賞
マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア)
チーム総合成績
チームコロンビア
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