トレーニング中の交通事故で重傷を負ったクリストファー・ホーナー(アメリカ、ランプレ・メリダ)が、2ヶ月のリハビリを経てレースに復帰することが決まった。ホーナーは6月19日開幕のツール・ド・スロベニアでレースに出場予定。ツール・ド・フランスのメンバー入りする可能性もある。



クリストファー・ホーナー(アメリカ、ランプレ・メリダ)クリストファー・ホーナー(アメリカ、ランプレ・メリダ) photo:Tim de Waele


昨年41歳でブエルタ・ア・エスパーニャを制したクリストファー・ホーナー(アメリカ、当時レディオシャック・レオパード)昨年41歳でブエルタ・ア・エスパーニャを制したクリストファー・ホーナー(アメリカ、当時レディオシャック・レオパード) photo:Kei Tsuji今から2ヶ月前の4月11日、ホーナーはイタリア北部でトレーニング中に車両と接触し、肋骨の骨折と肺の破裂、頭部に切り傷を負った。すぐさま病院へ搬送されて事なきを得たが、予定していたジロ・デ・イタリア出場はキャンセルを余儀なくされた。

ランプレ・メリダのプレスリリースによると、ホーナーの回復は順調。グランツール最年長記録となる41歳でブエルタ・ア・エスパーニャを制したアメリカンライダーがレースに戻ってくる。

4月の事故から現在に至るまでの苦悩をホーナーはこのように打ち明ける。「ジロ・デ・イタリアに向けて熱意とともにトレーニングしていた最中に、不幸にも不慮の事故に遭い、コルサローザ(ジロ)出場をキャンセルした。酷い事故だったが、重大な結末に至らなかったことは喜ぶべきだと思う。生命やキャリアに関わってもおかしくない事故だった。レース出場が途絶え、情熱とともに目標に掲げていたレースを諦めることは厳しいものだった。早く回復して、またレースに戻りたいという熱意がパワーになったよ」。

ホーナーは6月19日から22日まで開催されるツール・ド・スロベニアでレースに復帰する。そこでの走りによってはツール・ド・フランス出場の可能性もあるという。ランプレ・メリダはツールで世界王者ルイ・コスタ(ポルトガル)をエースに立てることが決まっている。

「肺も完全に治癒したので、数週間にわたって良いトレーニングを積めたよ。5月下旬にアメリカからイタリアに渡って、最高のトレーニング環境が整っているコモの家に戻った。ツール・ド・スロベニアは現在のコンディションを確認する絶好の機会になる。レースが終わってから、チームのスタッフとツール・ド・フランス出場について協議するよ」と、復帰戦を控えたホーナー。

ランプレ・メリダはホーナーの他にも、ジロ・デ・イタリアでステージ2勝を飾ったディエゴ・ウリッシ(イタリア)や上海出身のガン・シュー(中国)をスロベニアに送り込む予定だ。

text:Kei Tsuji

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