2014/06/05(木) - 09:14
開幕まで1ヶ月と迫ったツール・ド・フランスを前に、オメガファーマ・クイックステップが第5ステージに組み込まれるパヴェ区間を試走。エーススプリンターを務めるカヴェンディッシュは「ファンにとってはおもしろい展開になるだろう」と語った。
ツールに石畳が登場するのは2010年以来4年ぶり。ベルギーのイペールをスタートし、アランベール・ポルトドゥエノー(フランス)にゴールする156kmの第5ステージがその舞台だ。オメガファーマ・クイックステップの公式リリースによれば、チームは計9つあるパヴェ区間全ての試走を行った。
この日、試走に参加したのはエーススプリンターを務めるマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)や、パリ~ルーべ覇者のニキ・テルプストラ(オランダ)、ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド)、アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア)、へルト・ステーグマン(ベルギー)、トニ・マルティン(ドイツ)ら9名。
チームは位置取り争いが厳しくなると予想される、パヴェ区間の入り口の数キロ前から試走を開始。パヴェ区間では時折自転車から降りて綿密にコンディションを確認し、タイヤの空気圧を始めとしたバイクの調整を行った。
2度目のポイント賞獲得を目指すカヴェンディッシュは「今日試走したことでパヴェ区間が勝負を大きく左右するだろうと思ったよ。僕の予想としてはパリ~ルーベほど厳しくはならないにしても、ヨークシャーでの開幕からの3ステージで動きが無かった総合勢が一気に振るいに掛けられるかもしれない。とにかく、ファンにとってはおもしろい展開になると思う。」と予想する。
この日、24歳の誕生日を迎えたクヴィアトコウスキーは「他人がどう走るかでは無く、自分で確かめながら走れば良い感じ。とてもいい感触が掴めたし、何より楽しめた。過去にロンド・ファン・フラーンデレンを走ったことがあるけど、石畳の感触は全然違うね。」と初めてパリ~ルーベの石畳を走った感想を述べた。昨年は新人賞争いで2位となっているが、今ツールでの具体的な目標については明らかにしていない。
一方で、「クヴィアトコウスキーには総合争いでは無く、パヴェで活躍してほしいと考えている。」と語るのはロルフ・アルダーグ監督。「なぜなら、彼は去年ロンド・ファン・フラーンデレンで素晴らしい走りを見せたし、E3ハレルベークも経験している。戦歴を考えれば納得できるはずだ。」とパヴェ区間でのクヴィアトコウスキーに走りに自信を見せる。
「クラシックとツールではパヴェが持つ意味合いが大きく違ってくる。加えて、ルーベではエースを任されていても、ツールでは総合勢を守らなくてはならない選手が沢山いるだろうから、パヴェで勝負するにしてもチームではなく個々の戦いになるはず。もちろん、総合を動かしたいと思っているチームやライダーもいるだろう。つまり、ステージ優勝狙いと総合争いの2つのレースが絡み合う複雑な展開になると思う。もちろん、メカトラブルや落車など運も勝負を決する重要な鍵になる。だからこそ、正しい戦略と冷静な判断が必要だし、そのためにはできる限りの準備をしなくてはならない。」
また、この日はチームスカイも試走を行い、総合優勝候補の最右翼にあげられるクリス・フルーム(イギリス)、リッチー・ポート(オーストラリア)、ゲラント・トーマス(イギリス)がパヴェの感触を確かめた。フルームは自身のツイッターにて「ルーベを優勝したテルプストラがパヴェの走り方を教えてくれたよ」とつぶやいている。
text:Yuya.Yamamoto
photo:Omegapharma Quickstep/TDW Sport
ツールに石畳が登場するのは2010年以来4年ぶり。ベルギーのイペールをスタートし、アランベール・ポルトドゥエノー(フランス)にゴールする156kmの第5ステージがその舞台だ。オメガファーマ・クイックステップの公式リリースによれば、チームは計9つあるパヴェ区間全ての試走を行った。
この日、試走に参加したのはエーススプリンターを務めるマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)や、パリ~ルーべ覇者のニキ・テルプストラ(オランダ)、ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド)、アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア)、へルト・ステーグマン(ベルギー)、トニ・マルティン(ドイツ)ら9名。
チームは位置取り争いが厳しくなると予想される、パヴェ区間の入り口の数キロ前から試走を開始。パヴェ区間では時折自転車から降りて綿密にコンディションを確認し、タイヤの空気圧を始めとしたバイクの調整を行った。
2度目のポイント賞獲得を目指すカヴェンディッシュは「今日試走したことでパヴェ区間が勝負を大きく左右するだろうと思ったよ。僕の予想としてはパリ~ルーベほど厳しくはならないにしても、ヨークシャーでの開幕からの3ステージで動きが無かった総合勢が一気に振るいに掛けられるかもしれない。とにかく、ファンにとってはおもしろい展開になると思う。」と予想する。
この日、24歳の誕生日を迎えたクヴィアトコウスキーは「他人がどう走るかでは無く、自分で確かめながら走れば良い感じ。とてもいい感触が掴めたし、何より楽しめた。過去にロンド・ファン・フラーンデレンを走ったことがあるけど、石畳の感触は全然違うね。」と初めてパリ~ルーベの石畳を走った感想を述べた。昨年は新人賞争いで2位となっているが、今ツールでの具体的な目標については明らかにしていない。
一方で、「クヴィアトコウスキーには総合争いでは無く、パヴェで活躍してほしいと考えている。」と語るのはロルフ・アルダーグ監督。「なぜなら、彼は去年ロンド・ファン・フラーンデレンで素晴らしい走りを見せたし、E3ハレルベークも経験している。戦歴を考えれば納得できるはずだ。」とパヴェ区間でのクヴィアトコウスキーに走りに自信を見せる。
「クラシックとツールではパヴェが持つ意味合いが大きく違ってくる。加えて、ルーベではエースを任されていても、ツールでは総合勢を守らなくてはならない選手が沢山いるだろうから、パヴェで勝負するにしてもチームではなく個々の戦いになるはず。もちろん、総合を動かしたいと思っているチームやライダーもいるだろう。つまり、ステージ優勝狙いと総合争いの2つのレースが絡み合う複雑な展開になると思う。もちろん、メカトラブルや落車など運も勝負を決する重要な鍵になる。だからこそ、正しい戦略と冷静な判断が必要だし、そのためにはできる限りの準備をしなくてはならない。」
また、この日はチームスカイも試走を行い、総合優勝候補の最右翼にあげられるクリス・フルーム(イギリス)、リッチー・ポート(オーストラリア)、ゲラント・トーマス(イギリス)がパヴェの感触を確かめた。フルームは自身のツイッターにて「ルーベを優勝したテルプストラがパヴェの走り方を教えてくれたよ」とつぶやいている。
text:Yuya.Yamamoto
photo:Omegapharma Quickstep/TDW Sport
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