2014/05/23(金) - 10:58
雨に濡れた個人タイムトライアル。圧倒的なトップタイムをマークしたリゴベルト・ウランは「エヴァンスのタイムを聞き続けた。それが勝利に結びついたと思う」と言う。他、エヴァンスやケルデルマンなど、総合上位陣のコメントを中心に紹介する。
マリアローザを獲得したリゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファーマ・クイックステップ)
遂に山岳ステージが始まったけれど、僕は今日のステージにとても期待していたんだ。今日のためにとてもたくさんの下準備を積んできた。2ヶ月前には下見に来ていたし、(バイクサプライヤーの)スペシャライズドとはカリフォルニアの風洞実験を含めて学んできたんだ。今日ブランヴィッラは5位で、ポエルスが6位、そしてデヘントが8位。何も言うことは無いよ。
ツール・ド・ロマンディの時からタイムトライアルの成績が良く、そのままの調子でジロに臨むことができた。今日はコースを走っている間中ずっとエヴァンスのタイムを聞き続けていた。それが勝利を呼んだのだと思う。本当に勝ちたかったし、達成できてとても嬉しいよ。
キンタナ、エヴァンス、マイカ、その他にも多くのライバルがいるし、まだまだ難しい山岳ステージも残っている。でも僕らはチームとしても上手に走ることができていると思う。この素晴らしいチームと共にジロを勝ちにいくし、誇りにかけてマリアローザを守るために全力を尽くしていくよ。
僕自身だけではなく、(マリアローザの獲得は)コロンビアにとってもスペシャルなこと。この舞台に立つことができてとてもドキドキしているし、コロンビアの皆が誇りに思ってくれるはずだ。
総合2位となったカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)
僕が数日前にコメントした通りやはりウランが調子を上げてきている。でも正直に言って、あれほどまでの走りをすることは想像していなかった。もちろん僕も良い結果が出せれば良いと思って走った。コースも自分向きだったけれど、昨日発言した通り、結果はコースが左右した。でも戦略的には(総合2位は)悪くないポジション。これから面白いレースになるだろう。
ステージ2位のディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)
僕の今日前半の目標は、昨日のクラッシュの影響を確認することだった。最初の12kmの山岳から中間計測ポイントの間に調子が良いことに気づいて、後ろのチームカーからスポーツディレクターが良いタイムが出ていると教えてくれた。だからその後も自信を持って攻めていったんだ。
ダウンヒルはウェットコンディションだったけれど、僕のTTバイクはパーフェクトにセッティングされていた。だからリスクを負わず、ロスも生まずに走りきることができたんだ。とても嬉しいよ。こんなにも良い結果が出るとは思っていなかった。ウランには賞賛を送りたい。彼の走りは素晴らしいよ。
総合5位、ヤングライダー賞2位のウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ベルキン)
これ以上はもう速く走れない。僕の順位にとても満足しているよ。総合順位がアップするのはいつでも気分が良いものだ。マイカが強く、彼を負かしてマリアビアンカを獲得できずに残念だけれど、今僕は総合で5位。このポジションを守るために全力を尽くしていくよ。総合トップ10でフィニッシュすることが今でも僕の目標だ。
総合7位、ヤングライダー賞4位のファビオ・アル(イタリア、アスタナ)
僕がスタートする直前に雨が降ってきて、路面が濡れてとてもスリッピーだった。危険を冒さないことにして、とても慎重に、特に下りではそうして走った。とても結果に満足しているよ。ジロを半分終えて、僕の脚の調子は良い感じ。でもまだまだ難しいステージが控えている。また次の月曜日にどう感じているか聞いて欲しい。
総合10位のロベルト・キセロフスキー(クロアチア、トレックファクトリーレーシング)
とても良く走れた。昨年は5〜6分ぐらい失っていたから、今年のタイムにとても満足しているよ。下りではリスクを冒さず、最後の登りでは後輪がスリップしていてリズムを少し失ってしまった。2、3回それが起こって集中力を乱してしまったんだ。
ウランは今日とても良く走ったと思う。他の総合上位陣は軒並み2分遅れている。僕は総合トップ10に入ることが目標だった蹴れど、トップ5を争いたい。今日のTTは僕に将来的な自信を与えてくれた。まだ僕は27歳だから、将来的にもっと伸びる可能性があると思っている。
コーナーで落車したイヴァン・バッソ(イタリア、キャノンデール)
タイムトライアル中に2回もストップしてしまうなんて大問題だ。重要な数秒をストップによって失ってしまったし、レースのリズムも失ってしまった。こんな結果は全く持って僕の本当のパフォーマンスではない。リザルトについて言えばノットハッピー。(今日のように)バッドラックがついてまわってしまっては戦うことができない。でもレースから判断するに脚のコンディションは良い感じだ。山岳ステージ前の良い兆候だよ。
リスクを抑えて走った別府史之(トレックファクトリーレーシング)と新城幸也(ユーロップカー)
別府:「スタートから雨が強く降っていて、最初の登りでタイヤが滑っていたため、下りはリスクは負わずゆっくり無理せず走った。また明日に備えたい」
新城:「タイムトライアルは、その時の調子が表れるけど、今日は怪我も、コンディションも回復してきたと感じられたので、良い兆候だ。我慢してきたかいがあった。今年のジロはこれからです!!」
各コメントはチーム/個人公式ウェブサイトなど、新城幸也のコメントはTeamユキヤ通信より。
text:So.Isobe
マリアローザを獲得したリゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファーマ・クイックステップ)
遂に山岳ステージが始まったけれど、僕は今日のステージにとても期待していたんだ。今日のためにとてもたくさんの下準備を積んできた。2ヶ月前には下見に来ていたし、(バイクサプライヤーの)スペシャライズドとはカリフォルニアの風洞実験を含めて学んできたんだ。今日ブランヴィッラは5位で、ポエルスが6位、そしてデヘントが8位。何も言うことは無いよ。
ツール・ド・ロマンディの時からタイムトライアルの成績が良く、そのままの調子でジロに臨むことができた。今日はコースを走っている間中ずっとエヴァンスのタイムを聞き続けていた。それが勝利を呼んだのだと思う。本当に勝ちたかったし、達成できてとても嬉しいよ。
キンタナ、エヴァンス、マイカ、その他にも多くのライバルがいるし、まだまだ難しい山岳ステージも残っている。でも僕らはチームとしても上手に走ることができていると思う。この素晴らしいチームと共にジロを勝ちにいくし、誇りにかけてマリアローザを守るために全力を尽くしていくよ。
僕自身だけではなく、(マリアローザの獲得は)コロンビアにとってもスペシャルなこと。この舞台に立つことができてとてもドキドキしているし、コロンビアの皆が誇りに思ってくれるはずだ。
総合2位となったカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)
僕が数日前にコメントした通りやはりウランが調子を上げてきている。でも正直に言って、あれほどまでの走りをすることは想像していなかった。もちろん僕も良い結果が出せれば良いと思って走った。コースも自分向きだったけれど、昨日発言した通り、結果はコースが左右した。でも戦略的には(総合2位は)悪くないポジション。これから面白いレースになるだろう。
ステージ2位のディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)
僕の今日前半の目標は、昨日のクラッシュの影響を確認することだった。最初の12kmの山岳から中間計測ポイントの間に調子が良いことに気づいて、後ろのチームカーからスポーツディレクターが良いタイムが出ていると教えてくれた。だからその後も自信を持って攻めていったんだ。
ダウンヒルはウェットコンディションだったけれど、僕のTTバイクはパーフェクトにセッティングされていた。だからリスクを負わず、ロスも生まずに走りきることができたんだ。とても嬉しいよ。こんなにも良い結果が出るとは思っていなかった。ウランには賞賛を送りたい。彼の走りは素晴らしいよ。
総合5位、ヤングライダー賞2位のウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ベルキン)
これ以上はもう速く走れない。僕の順位にとても満足しているよ。総合順位がアップするのはいつでも気分が良いものだ。マイカが強く、彼を負かしてマリアビアンカを獲得できずに残念だけれど、今僕は総合で5位。このポジションを守るために全力を尽くしていくよ。総合トップ10でフィニッシュすることが今でも僕の目標だ。
総合7位、ヤングライダー賞4位のファビオ・アル(イタリア、アスタナ)
僕がスタートする直前に雨が降ってきて、路面が濡れてとてもスリッピーだった。危険を冒さないことにして、とても慎重に、特に下りではそうして走った。とても結果に満足しているよ。ジロを半分終えて、僕の脚の調子は良い感じ。でもまだまだ難しいステージが控えている。また次の月曜日にどう感じているか聞いて欲しい。
総合10位のロベルト・キセロフスキー(クロアチア、トレックファクトリーレーシング)
とても良く走れた。昨年は5〜6分ぐらい失っていたから、今年のタイムにとても満足しているよ。下りではリスクを冒さず、最後の登りでは後輪がスリップしていてリズムを少し失ってしまった。2、3回それが起こって集中力を乱してしまったんだ。
ウランは今日とても良く走ったと思う。他の総合上位陣は軒並み2分遅れている。僕は総合トップ10に入ることが目標だった蹴れど、トップ5を争いたい。今日のTTは僕に将来的な自信を与えてくれた。まだ僕は27歳だから、将来的にもっと伸びる可能性があると思っている。
コーナーで落車したイヴァン・バッソ(イタリア、キャノンデール)
タイムトライアル中に2回もストップしてしまうなんて大問題だ。重要な数秒をストップによって失ってしまったし、レースのリズムも失ってしまった。こんな結果は全く持って僕の本当のパフォーマンスではない。リザルトについて言えばノットハッピー。(今日のように)バッドラックがついてまわってしまっては戦うことができない。でもレースから判断するに脚のコンディションは良い感じだ。山岳ステージ前の良い兆候だよ。
リスクを抑えて走った別府史之(トレックファクトリーレーシング)と新城幸也(ユーロップカー)
別府:「スタートから雨が強く降っていて、最初の登りでタイヤが滑っていたため、下りはリスクは負わずゆっくり無理せず走った。また明日に備えたい」
新城:「タイムトライアルは、その時の調子が表れるけど、今日は怪我も、コンディションも回復してきたと感じられたので、良い兆候だ。我慢してきたかいがあった。今年のジロはこれからです!!」
各コメントはチーム/個人公式ウェブサイトなど、新城幸也のコメントはTeamユキヤ通信より。
text:So.Isobe
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