ツール・ド・フランス第21ステージを闘い終えた選手たちのコメント。

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア・HTC)出典:letour.fr
初めてシャンゼリゼを制したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア・HTC)初めてシャンゼリゼを制したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア・HTC) photo:Makoto Ayano「これまで何度も繰り返し言っていたように、ずっとシャンゼリゼで勝ちたいと思っていた。スプリンターなら誰しもが、凱旋門を目の前に見ながら両手を突き上げたいと夢見ている。実際に素晴らしい経験だったよ。シャンゼリゼの勝利は全く期待外れじゃなかった。」

「マイヨヴェール争いは僅差で厳しい闘いだったよ。これから数日はクリテリウムに出場するけど、本当に疲れきっている。休息に入る前にチームメイトたちと成功を祝いたい。今日もチームは完璧な走りをした。マーク(・レンショー)も2位に入ったし、最高のカタチでツールを終えることが出来たよ。」

「過去のスプリンターたちは、今年のチームコロンビア・HTCのような強力なサポートを受けていない。だからツール出場2年目でステージ6勝を飾った選手が他にいないという統計に興味は無い。勝ったのは僕じゃない。勝ったのはチームだ。」

「今日はジョージ・ヒンカピーが最高の走りをした。昨日落車したヒンカピーは、シャンゼリゼの石畳を痛みをこらえながらの走りだった。にもかかわらず、彼はフラムルージュ(ラスト1kmアーチ)から強力な牽きを見せてくれた。彼のスピードがライバルチームにチャンスを与えなかった。彼の走り無しにワンツー勝利は無かったと思う。」

「イギリスの自転車競技界にとって素晴らしいツールだった。ブラドレー(・ウィギンズ)は初めての総合成績への挑戦だったにもかかわらず、最後まで安定した走りを見せた。彼の走りを誇りに思うよ。彼も僕も胸を張って帰国出来そうだ。」


アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)出典:letour.fr
ブリュイネール監督らとパレード走行するアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)ブリュイネール監督らとパレード走行するアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ) photo:Makoto Ayano「多くの人々への感謝無しに、今回の勝利は語れない。今回のツールを走った選手だけではなく、支えてくれた全ての人に感謝の意を表したい。個人的には今回のツールは厳しい闘いで、今ようやく勝利の喜びに浸ることが出来る。」

「メチャクチャ嬉しいよ。最終日はいつも最高の気分だ。本当に信じられない。シャンパンの味は最高だ。緊張から解き放たれて、今は童心に戻ったようなホッとした気分。来年はまた違ったツールになる。今年よりも複雑にはならないと思う。」


トル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ)出典:letour.fr
ポイント賞に輝いたトル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ)ポイント賞に輝いたトル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ) photo:Makoto Ayano「(カヴがジャージ獲得も不可能ではなかったとコメントしたことについて)集団スプリントはいつでもアドレナリンが噴出する。ゴール前の勝負ではいろんなことが起こるから、ライバルに対して厳しくコメントするのは不思議なことじゃない。マークと僕は(カヴが降格処分を受けたことについて)打ち解けて握手し、もう過去のこととして忘れ去ろうとしていたのに。彼はステージ6勝して、僕はマイヨヴェール獲得。2人ともいいツールだったはずだ。」

「ツールでの経験値がこのマイヨヴェール獲得に結びついたと思う。マイヨヴェールの獲得方法を僕は心得ている。過去にも獲得しているし、何年も何年もこのマイヨヴェールを狙ってきた。確かにカヴェンディッシュは最速だけど、安定性では僕が上回っている。だからこのジャージを今僕が手にしているんだ。彼のゴールはマイヨヴェールを獲得することで、将来的には何度も獲得することになると思う。あと数年はそんな彼に挑戦状を叩き付けたい。」

「表彰台に立ってこのジャージを受け取ることは本当に感動的だったよ。自分の走りに誇りを持っている。カヴェンディッシュより多くのポイントを獲得するのは苦しい闘いだったけど、何とかそれを成し遂げた。」


フランコ・ペッリツォッティ(イタリア、リクイガス)出典:letour.fr
山岳賞に輝いたフランコ・ペッリツォッティ(イタリア、リクイガス)山岳賞に輝いたフランコ・ペッリツォッティ(イタリア、リクイガス) photo:Makoto Ayano「今年のツールはいつもと違う気持ちを何度も味わった。特にステージ優勝を狙いたいという気持ちが例年より強かった。ステージ優勝を狙って何度か惜しいところまで行ったけど、結果的にその目標は達成出来ず。でももう一つの目標、マイヨアポワを獲得するという目標は達成出来たよ。総合敢闘賞も獲得出来たし、2つの勲章を得てツールを去れる。総合敢闘賞は毎日積極的に走った証明だ。リクイガスは今大会を大きく盛り上げたと思う。」

「ツール・ド・フランスの最終表彰台に、妻子に見守られながら上るなんて最高の気分だ。シャンゼリゼにゴールした経験は過去にあるけど、表彰式に出席したのはこれが初めてなんだ。」

「マイヨアポワ争奪戦は長い闘いだった。ジャージを獲得する使命を負っていた。イタリア人選手のマイヨアポワ獲得は(1992年の)クラウディオ・キャプッチ以来の快挙で、大きな意味を持つ。彼がこのマイヨアポワを着てツールを走っていた光景は目に焼き付いている。いつかはこのジャージを獲得したいと夢見ていたんだ。」


アンディ・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)出典:team-saxobank.com
表彰台で2度目の総合優勝をアピールするアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)表彰台で2度目の総合優勝をアピールするアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ) photo:Makoto Ayano「パリの表彰台に乗れて当然嬉しいよ!マイヨブラン獲得は嬉しいけど、もっと上を目指したい。いつの日かコンタドールに勝てると思う。また来年、総合優勝目指して戻ってくるよ。」

ランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)出典:lequipe.fr
「もっと上を目指して出場していたけど、総合3位という結果は自分より強い選手が他にいたということ。多少の後悔はあるけど、自分の年齢を考えると悪い結果ではない。」

カルロス・サストレ(スペイン、サーヴェロ)出典:cervelo.com
「今回のツールでは、いろんな発見をした。最大の発見は、長期間に渡ってパフォーマンスを発揮するのは無理だということ。僕は昨年のツールから休み無しで走り続けてしまった。1年で4つのグランツールを走ったんだ。ツール、ブエルタ、ジロ、そしてツール。オリンピックも走ったし、他にも数えきれないぐらいレースに出場した。そのおかげで休む時間をとれていなかった。それが今回の疲労の理由だと思う。今はカラダにこれっぽっちも力が残っていない。今考えることは一つだけ、休息をとることだ。」

最新ニュース(全ジャンル)