2014/04/17(木) - 14:54
連載でお届けするプロバイクレポート。今回はロンド・ファン・フラーンデレン2014を走ったバイクを特集する第3弾。ベルキン、カチューシャ、ネットアップ・エンデュラ、オメガファーマ・クイックステップ、トップスポート・フラーンデレンのバイクをピックアップする。
ベルキン < ビアンキ INFINITO CV >
最後まで逃げ切り、3位に入ったセプ・ファンマルクの活躍が目立ったベルキンはビアンキのエンデュランスモデル「INFINITO CV」を使用。ブラック基調のフレームにベルキンのコーポレートカラーであるグリーンとビアンキのチェレステが組み合わされたレーシーなデザインだ。
コンポーネントはシマノ・デュラエースDi2(9070系)でシートポスト内臓バッテリーを使用しているバイクもあれば、ダウンチューブ下の台座を使用してバッテリーをマウントしているバイクもある。セプ・ファンマルクのバイクにはパイオニアのペダリングモニターが装着されていた。足回りは50mmハイトのシマノWH-9000-C50-TUにヴィットリアのタイヤを組み合わせている。
ハンドル周りとシートピラーはFSAで統一され、ベルキングリーンにデザインが統一されている。サドルはセラサンマルコの各モデルを選手の好みに合わせて使用している。ボトルケージはカーボンモデルながらしっかりしたホールド力を持つタックス TAO carbonを使用。
カチューシャ < キャニオン AEROAD CF >
カチューシャはドイツのキャニオンを使用。中でも、軽量バイクのULTIMATE CF SLXを使用する選手が多かったようだが、エアロロードバイクのAEROAD CFをチョイスする選手もいた。写真のバイクはアレクセイ・ツァテヴィツク(ロシア)のAEROAD CF。
コンポーネントはシマノ・デュラエースDi2(9070系)でシートポスト内臓バッテリーを使用している。アレクサンダークリストフのバイクにはSRMが取り付けられていた。ホイールはマヴィック コスミックカーボンアルチメイトやCXR60を使用する選手が多く、マヴィックのラインナップに無いこともありロープロファイルホイールを使用する選手はいなかった。
タイヤは、ホイールと同様マヴィックを使用しマヴィックの提唱するWTS(Wheel Tyre System)を全体で採用する形となっている。ハンドル周りはリッチーで固められており、多くの選手はアルミ製のステムとハンドルを使用している中、ステムハンドル一体型のWCS MONO Curveを使用する選手も。どちらにしても、過酷なクラシックで万が一のトラブルのリスクを軽減するためのチョイスだろう。
全体としては、普段のレースとあまり変わらない仕様で、クラシック向けのセッティングとなっているのは、厚く巻かれたバーテープと、ホールド力を重視したエリート Ciussiをボトルケージに採用するところ。
ネットアップ・エンデュラ < FUJI ALTAMIRA SL >
ネットアップ・エンデュラからはTTスペシャリストのヤン・バルタ(チェコ)のFUJI ALTAMIRA SLをピックアップ。FUJIのオールラウンドモデルALTAMIRA SLにワイヤー式シマノデュラエースを組み合わせる。9000系デュラエースでまとめられる中、7900系クランクのSRMを使用している。
ホイールはオーバルコンセプトの46mmハイトの946 TUBULARを使用し、タイヤはクラシックレースでは定番のヴィットリア Pave EVO CGを組み合わせる。ペダルはスピードプレイを採用し、サドルにはプロロゴのスクラッチPro 134 TiroX CPCを使用。路面の荒いクラシックレースでは、強力な滑り止めがペダリングロスを防いでくれるのだろう。
ハンドル周りおよびシートピラーはホイールと同様にオーバルコンセプトのアルミモデルがアッセンブルされる。ステムには勝負のかかるであろうポイントが記入されたメモが貼り付けられているバイクもあった。
オメガファーマ・クイックステップ <スペシャライズド S-Works Roubaix SL4 / S-Works Tarmac SL4>
オメガファーマ・クイックステップはスペシャライズドのエンデュランスモデルS-Works Roubaix SL4を中心に北のクラシックを戦っていく。また、スペアバイクの中にはS-WORKS Tarmac SL4の姿もあった。ベルギーの期待を背負っていたトム・ボーネンは2台の専用ジオメトリーのS-WORKS Roubaix SL4と1台のS-WORKS Tarmac SL4を持ちこんでいたとのこと。
コンポーネントはスラム RED22を使用しておりクランクのみスペシャライズドオリジナルのfactクランクを使用する。ボーネンは、ロンドの激坂に対応するために11-28Tのリアスプロケットを使用していたようだ。ホイールはZIPPの303や404を使用する選手がほとんど。タイヤは、スペシャライズドとFMBの共同開発モデルが使用されていた。FMBのコットンケーシングにスペシャライズドの製作したトレッドが組み合わせられるスペシャルモデルだ。
ハンドル周りもZIPPで固められており、他チームがアルミモデルを選択する中でカーボンモデルの使用率が高いことも特徴的。サドルもスペシャライズドを使用し、選手によってトゥーペやローミン、シケインなどのモデルを使い分けている。ペダルはルックを採用するが、ボーネンは旧型のKeo Bladeを使用している。ボトルケージはタックス TAOを使用する。
トップスポート・フラーンデレン< エディメルクス EMX-525 >
ワイルドカードでの出場となった地元チームのトップスポート・フラーンデレンは、同じくベルギーのブランドであるエディメルクスのトップモデルEMX-525を使用している。コンポーネントはカンパニョーロ SUPER RECORDのメカニカルタイプをベースとし、クランクはローター ROTOR powerを使用、チェーンリングにもローター Q-ringを組み合わせている。
写真のテュヌス・エドワード(ベルギー)のバイクはゼロセットバックのシートピラーを使用し、サドルもかなり前方に取り付けるなど、独特のポジションにセッティングされていた。
ホイールはFFWDのF6Rを使用し、タイヤにはヴィットリアのCORSA SCの25mm幅を組み合わせることで、乗り心地の向上と、転がり抵抗の軽減を図っている。ハンドル周りは3Tで統一しており、アルミモデルの使用率が高く、3Tのラインナップ中でも最も低価格なPROシリーズを使用しているバイクが多い。
サドルはプロロゴを使用し、バーテープもサドルと合わせてプロロゴのバーテープが厚く巻かれていた。ペダルはルックを使用しているが選手によって、KEO BLADE2を使う選手、KEO2MAXを使う選手とばらばらなのが興味深い。ボトルケージはタックス TAOのカーボンモデルを使用。
text:Naoki.YASUOKA
photo:Makoto.AYANO
ベルキン < ビアンキ INFINITO CV >
最後まで逃げ切り、3位に入ったセプ・ファンマルクの活躍が目立ったベルキンはビアンキのエンデュランスモデル「INFINITO CV」を使用。ブラック基調のフレームにベルキンのコーポレートカラーであるグリーンとビアンキのチェレステが組み合わされたレーシーなデザインだ。
コンポーネントはシマノ・デュラエースDi2(9070系)でシートポスト内臓バッテリーを使用しているバイクもあれば、ダウンチューブ下の台座を使用してバッテリーをマウントしているバイクもある。セプ・ファンマルクのバイクにはパイオニアのペダリングモニターが装着されていた。足回りは50mmハイトのシマノWH-9000-C50-TUにヴィットリアのタイヤを組み合わせている。
ハンドル周りとシートピラーはFSAで統一され、ベルキングリーンにデザインが統一されている。サドルはセラサンマルコの各モデルを選手の好みに合わせて使用している。ボトルケージはカーボンモデルながらしっかりしたホールド力を持つタックス TAO carbonを使用。
カチューシャ < キャニオン AEROAD CF >
カチューシャはドイツのキャニオンを使用。中でも、軽量バイクのULTIMATE CF SLXを使用する選手が多かったようだが、エアロロードバイクのAEROAD CFをチョイスする選手もいた。写真のバイクはアレクセイ・ツァテヴィツク(ロシア)のAEROAD CF。
コンポーネントはシマノ・デュラエースDi2(9070系)でシートポスト内臓バッテリーを使用している。アレクサンダークリストフのバイクにはSRMが取り付けられていた。ホイールはマヴィック コスミックカーボンアルチメイトやCXR60を使用する選手が多く、マヴィックのラインナップに無いこともありロープロファイルホイールを使用する選手はいなかった。
タイヤは、ホイールと同様マヴィックを使用しマヴィックの提唱するWTS(Wheel Tyre System)を全体で採用する形となっている。ハンドル周りはリッチーで固められており、多くの選手はアルミ製のステムとハンドルを使用している中、ステムハンドル一体型のWCS MONO Curveを使用する選手も。どちらにしても、過酷なクラシックで万が一のトラブルのリスクを軽減するためのチョイスだろう。
全体としては、普段のレースとあまり変わらない仕様で、クラシック向けのセッティングとなっているのは、厚く巻かれたバーテープと、ホールド力を重視したエリート Ciussiをボトルケージに採用するところ。
ネットアップ・エンデュラ < FUJI ALTAMIRA SL >
ネットアップ・エンデュラからはTTスペシャリストのヤン・バルタ(チェコ)のFUJI ALTAMIRA SLをピックアップ。FUJIのオールラウンドモデルALTAMIRA SLにワイヤー式シマノデュラエースを組み合わせる。9000系デュラエースでまとめられる中、7900系クランクのSRMを使用している。
ホイールはオーバルコンセプトの46mmハイトの946 TUBULARを使用し、タイヤはクラシックレースでは定番のヴィットリア Pave EVO CGを組み合わせる。ペダルはスピードプレイを採用し、サドルにはプロロゴのスクラッチPro 134 TiroX CPCを使用。路面の荒いクラシックレースでは、強力な滑り止めがペダリングロスを防いでくれるのだろう。
ハンドル周りおよびシートピラーはホイールと同様にオーバルコンセプトのアルミモデルがアッセンブルされる。ステムには勝負のかかるであろうポイントが記入されたメモが貼り付けられているバイクもあった。
オメガファーマ・クイックステップ <スペシャライズド S-Works Roubaix SL4 / S-Works Tarmac SL4>
オメガファーマ・クイックステップはスペシャライズドのエンデュランスモデルS-Works Roubaix SL4を中心に北のクラシックを戦っていく。また、スペアバイクの中にはS-WORKS Tarmac SL4の姿もあった。ベルギーの期待を背負っていたトム・ボーネンは2台の専用ジオメトリーのS-WORKS Roubaix SL4と1台のS-WORKS Tarmac SL4を持ちこんでいたとのこと。
コンポーネントはスラム RED22を使用しておりクランクのみスペシャライズドオリジナルのfactクランクを使用する。ボーネンは、ロンドの激坂に対応するために11-28Tのリアスプロケットを使用していたようだ。ホイールはZIPPの303や404を使用する選手がほとんど。タイヤは、スペシャライズドとFMBの共同開発モデルが使用されていた。FMBのコットンケーシングにスペシャライズドの製作したトレッドが組み合わせられるスペシャルモデルだ。
ハンドル周りもZIPPで固められており、他チームがアルミモデルを選択する中でカーボンモデルの使用率が高いことも特徴的。サドルもスペシャライズドを使用し、選手によってトゥーペやローミン、シケインなどのモデルを使い分けている。ペダルはルックを採用するが、ボーネンは旧型のKeo Bladeを使用している。ボトルケージはタックス TAOを使用する。
トップスポート・フラーンデレン< エディメルクス EMX-525 >
ワイルドカードでの出場となった地元チームのトップスポート・フラーンデレンは、同じくベルギーのブランドであるエディメルクスのトップモデルEMX-525を使用している。コンポーネントはカンパニョーロ SUPER RECORDのメカニカルタイプをベースとし、クランクはローター ROTOR powerを使用、チェーンリングにもローター Q-ringを組み合わせている。
写真のテュヌス・エドワード(ベルギー)のバイクはゼロセットバックのシートピラーを使用し、サドルもかなり前方に取り付けるなど、独特のポジションにセッティングされていた。
ホイールはFFWDのF6Rを使用し、タイヤにはヴィットリアのCORSA SCの25mm幅を組み合わせることで、乗り心地の向上と、転がり抵抗の軽減を図っている。ハンドル周りは3Tで統一しており、アルミモデルの使用率が高く、3Tのラインナップ中でも最も低価格なPROシリーズを使用しているバイクが多い。
サドルはプロロゴを使用し、バーテープもサドルと合わせてプロロゴのバーテープが厚く巻かれていた。ペダルはルックを使用しているが選手によって、KEO BLADE2を使う選手、KEO2MAXを使う選手とばらばらなのが興味深い。ボトルケージはタックス TAOのカーボンモデルを使用。
text:Naoki.YASUOKA
photo:Makoto.AYANO
Amazon.co.jp
【保証なし】belkin ベルキン iPhone5対応 ドックスタンド F8J057qe
Belkin Components