2014/03/12(水) - 20:46
3月12日、チームタイムトライアルを皮切りに第49回ティレーノ〜アドリアティコ(UCIワールドツアー)がスタートする。ガゼッタ・デッロ・スポルト紙に掲載された開幕前の有力選手のコメントをまとめてお伝えします。
アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
このレースに集中しているし、良い結果を残したい。今年の冬は例年と比べてシーズンインを遅らせ、淡々と距離を乗り込んだおかげで、初戦のアルガルヴェ(ステージ1勝&総合2位)で良い感触を得ることが出来た。総合争いは数秒の争いになるだろう。(急勾配の)グアルディアグレーレにフィニッシュするステージがおそらく一番厳しい。初日のチームタイムトライアルでついたタイム差が最後まで尾を引くだろう。
カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)
魅力に満ちた闘いになると思う。今年のコースはいつもとは違う。最も厳しいと言われている2つの山岳ステージの登りについては良く知らないが、ムーロ・ディ・グアルディアグレーレは短くて急勾配だと聞いている。今年はチームの戦略としてシーズン序盤から積極的にUCIポイントを狙った。良いスタートを切ったものの、僅差でツアー・ダウンアンダー制覇を逃したのは悔しかったよ。コンディションは良いので、目標であるジロ・デ・イタリアに向けて、ここで結果を残しておきたい。ライバルはとにかく多い。
ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)
良いカタチでシーズンインしたことは間違いない。このレースはシーズン前半における大きな目標なんだ。ビッグネームと張り合って結果的に1秒差で総合表彰台を逃した去年のティレーノ〜アドリアティコで、自分の可能性を信じる大切さを学んだよ。
リゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファーマ・クイックステップ)
コースの難易度は高いが、チームには自分とクヴィアトコウスキーがいる。2人でエースを組むことによって有利に総合を狙えると思う。他のチームでは問題になりがちだけど、自分にとってダブルエース体制は問題にならない。"キアト(クヴィアトコウスキー)"はとにかく強い。土曜日のストラーデビアンケでそれを実証済みだ。次は自分が存在感を見せる番だと思っている。
ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
ジロ・デ・イタリアを見据え、イタリアの道のリズムを良く知るために出場する。だからと言って登りでアタックしないわけじゃないよ。総合争いの鍵を握るのは第4ステージ(セッラロトンダ山頂フィニッシュ)。コンタドールやエヴァンス、クヴィアトコウスキーといった危険なライバルたちがひしめいているけど、自分も準備は整っている。それに素晴らしいチームが味方についているんだ。
ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)
意外にも、地元近くを走るレースにも関わらず、ティレーノ〜アドリアティコ初出場なんだ。今シーズンは良いスタートを切れている(ツアー・ダウンアンダーでステージ優勝)ので期待が膨らむ。少なくともステージ1勝はしたいし、総合成績にも目を向けているよ。
リッチー・ポート(オーストラリア、チームスカイ)
パリ〜ニースに出場する予定が、フルームの欠場によって、かなりギリギリのタイミングで急遽こちらに来た。パリ〜ニースとティレーノは別物。初めてのティレーノ出場なので、細かくレースを予想することは出来ない。調子は良いので総合を狙えるような走りは出来ると思う。
マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)
ティレーノ〜アドリアティコは美しいレースだ。2008年から毎年欠かさず出場している。ミラノ〜サンレモを目指す選手にとって理想的な準備レースなんだ。もともとサンレモには出場しない予定だったけど、レマニエとポンペイアーナの登りが省かれたことを受けて、出場することを決めた。自分のようなスプリンター向きのサンレモが戻ってきたことを嬉しく思う。
ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)
自分のシーズンはここから始まる。パリ〜ニースではなく3年連続でティレーノを選択した理由は、コースが自分向きで、目標のビッグレースに向けた準備として最適だから。ミラノ〜サンレモやベルギーのクラシックレースに向けてここで調子を上げたい。もちろん練習のためだけではなくステージ優勝を狙って走る。ストラーデビアンケでは負けたけど、自分の走りは決して悪くなかった。ただあの日はクヴィアトコウスキーが強すぎたんだ。
フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング)
ティレーノにおけるBMCレーシングの役割はカデル・エヴァンスをアシストすること。展開によっては自分がステージ優勝の狩りに出る。ミラノ〜サンレモの新しいコースは明らかに自分向きとは言えなくなった。でもスプリンター向きと言われていた過去の大会で表彰台に登ったことがある。だからサンレモでも勝利を狙って行くよ。
ファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリーレーシング)
今年の冬は静かに過ごした。納得のシーズンスタートだし、この数週間積んできたトレーニングにも満足している。すべてはクラシックレースに照準を合わすためだ。今の自分に何が足らないのか、何を改善出来るのか理解している。このティレーノではチームのために働きたいと思っている。
マルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・シマノ)
ティレーノ〜アドリアティコは初出場。でもミラノ〜サンレモに出場する予定はない。すでにチームはデゲンコルブでサンレモを狙うことになっている。コース変更で2つの登りが省かれたけど、残念ながらメンバー変更は行われないんだ。カヴェンディッシュとの闘いに注目が集まっているけど、自分のコンディショニングはまだまだこれから。
アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)
絶好調なので最低でもステージ1勝はしたいと思う。ただ単にサンレモのための脚試しではない。強敵が沢山いるけど、リードアウトトレイン要員を揃えたチームが全力でバックアップしてくれる。
interview:Gazzetta dello Sport
translation:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
このレースに集中しているし、良い結果を残したい。今年の冬は例年と比べてシーズンインを遅らせ、淡々と距離を乗り込んだおかげで、初戦のアルガルヴェ(ステージ1勝&総合2位)で良い感触を得ることが出来た。総合争いは数秒の争いになるだろう。(急勾配の)グアルディアグレーレにフィニッシュするステージがおそらく一番厳しい。初日のチームタイムトライアルでついたタイム差が最後まで尾を引くだろう。
カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)
魅力に満ちた闘いになると思う。今年のコースはいつもとは違う。最も厳しいと言われている2つの山岳ステージの登りについては良く知らないが、ムーロ・ディ・グアルディアグレーレは短くて急勾配だと聞いている。今年はチームの戦略としてシーズン序盤から積極的にUCIポイントを狙った。良いスタートを切ったものの、僅差でツアー・ダウンアンダー制覇を逃したのは悔しかったよ。コンディションは良いので、目標であるジロ・デ・イタリアに向けて、ここで結果を残しておきたい。ライバルはとにかく多い。
ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)
良いカタチでシーズンインしたことは間違いない。このレースはシーズン前半における大きな目標なんだ。ビッグネームと張り合って結果的に1秒差で総合表彰台を逃した去年のティレーノ〜アドリアティコで、自分の可能性を信じる大切さを学んだよ。
リゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファーマ・クイックステップ)
コースの難易度は高いが、チームには自分とクヴィアトコウスキーがいる。2人でエースを組むことによって有利に総合を狙えると思う。他のチームでは問題になりがちだけど、自分にとってダブルエース体制は問題にならない。"キアト(クヴィアトコウスキー)"はとにかく強い。土曜日のストラーデビアンケでそれを実証済みだ。次は自分が存在感を見せる番だと思っている。
ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
ジロ・デ・イタリアを見据え、イタリアの道のリズムを良く知るために出場する。だからと言って登りでアタックしないわけじゃないよ。総合争いの鍵を握るのは第4ステージ(セッラロトンダ山頂フィニッシュ)。コンタドールやエヴァンス、クヴィアトコウスキーといった危険なライバルたちがひしめいているけど、自分も準備は整っている。それに素晴らしいチームが味方についているんだ。
ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)
意外にも、地元近くを走るレースにも関わらず、ティレーノ〜アドリアティコ初出場なんだ。今シーズンは良いスタートを切れている(ツアー・ダウンアンダーでステージ優勝)ので期待が膨らむ。少なくともステージ1勝はしたいし、総合成績にも目を向けているよ。
リッチー・ポート(オーストラリア、チームスカイ)
パリ〜ニースに出場する予定が、フルームの欠場によって、かなりギリギリのタイミングで急遽こちらに来た。パリ〜ニースとティレーノは別物。初めてのティレーノ出場なので、細かくレースを予想することは出来ない。調子は良いので総合を狙えるような走りは出来ると思う。
マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)
ティレーノ〜アドリアティコは美しいレースだ。2008年から毎年欠かさず出場している。ミラノ〜サンレモを目指す選手にとって理想的な準備レースなんだ。もともとサンレモには出場しない予定だったけど、レマニエとポンペイアーナの登りが省かれたことを受けて、出場することを決めた。自分のようなスプリンター向きのサンレモが戻ってきたことを嬉しく思う。
ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)
自分のシーズンはここから始まる。パリ〜ニースではなく3年連続でティレーノを選択した理由は、コースが自分向きで、目標のビッグレースに向けた準備として最適だから。ミラノ〜サンレモやベルギーのクラシックレースに向けてここで調子を上げたい。もちろん練習のためだけではなくステージ優勝を狙って走る。ストラーデビアンケでは負けたけど、自分の走りは決して悪くなかった。ただあの日はクヴィアトコウスキーが強すぎたんだ。
フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング)
ティレーノにおけるBMCレーシングの役割はカデル・エヴァンスをアシストすること。展開によっては自分がステージ優勝の狩りに出る。ミラノ〜サンレモの新しいコースは明らかに自分向きとは言えなくなった。でもスプリンター向きと言われていた過去の大会で表彰台に登ったことがある。だからサンレモでも勝利を狙って行くよ。
ファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリーレーシング)
今年の冬は静かに過ごした。納得のシーズンスタートだし、この数週間積んできたトレーニングにも満足している。すべてはクラシックレースに照準を合わすためだ。今の自分に何が足らないのか、何を改善出来るのか理解している。このティレーノではチームのために働きたいと思っている。
マルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・シマノ)
ティレーノ〜アドリアティコは初出場。でもミラノ〜サンレモに出場する予定はない。すでにチームはデゲンコルブでサンレモを狙うことになっている。コース変更で2つの登りが省かれたけど、残念ながらメンバー変更は行われないんだ。カヴェンディッシュとの闘いに注目が集まっているけど、自分のコンディショニングはまだまだこれから。
アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)
絶好調なので最低でもステージ1勝はしたいと思う。ただ単にサンレモのための脚試しではない。強敵が沢山いるけど、リードアウトトレイン要員を揃えたチームが全力でバックアップしてくれる。
interview:Gazzetta dello Sport
translation:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
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