最終日は8種目の決勝が行われ、鈴木奈央(JPN、星陵高)がスクラッチとケイリンで優勝、大会Ⅰと合わせ出場4種目すべてを優勝。スプリントは中川誠一郎(シクロチャンネルTOKYO、JPCU熊本)が、男子オムニアムはオリヴィエ・ビアー(スイス)が優勝し橋本英也(JPN、鹿屋体育大)は追い上げて3位に。

男子ジュニアケイリン

並びは簗田一輝(千葉経大付属)、大会Ⅰ覇者モハマド・ゾニス・ムハマド・フィルダウス(マレーシア)、4番手に野上竜太(JPN、岡山工)で周回。ペーサー離脱後は簗田のあと野上が先行するが、最終バックでフィルダウスがかわし2連勝。2位3位もⅠと同じ順位に。圧倒的な力を持つ野上と簗田だが、Ⅰ大会に続いて苦しい結果になった。

男子ジュニアケイリン優勝はモハマド・ゾニス・ムハマド・フィルダウス(マレーシア)男子ジュニアケイリン優勝はモハマド・ゾニス・ムハマド・フィルダウス(マレーシア) photo:Hideaki TAKAGI男子ジュニアケイリン表彰男子ジュニアケイリン表彰 photo:Hideaki TAKAGI

1位 モハマド・ゾニス・ムハマド・フィルダウス(マレーシア)
2位 レン・カユ(香港)
3位 ジョン・ジェヒ(大韓民国学生)

女子ジュニアケイリン

ペーサーの後ろに鈴木奈央(JPN、星陵高)が付き周回へ。ペーサー離脱後も鈴木先行のまま最終周回へ。モハマド・アドナン・ファリナ・シャワティ(マレーシア)が後方に付くが抜くことができず、鈴木がスタートからゴールまで先頭を譲ることなく圧勝。

女子ジュニアケイリン優勝の鈴木奈央(JPN、星陵高)女子ジュニアケイリン優勝の鈴木奈央(JPN、星陵高) photo:Hideaki TAKAGI女子ジュニアケイリン表彰女子ジュニアケイリン表彰 photo:Hideaki TAKAGI

1位 鈴木奈央(JPN、星陵高)
2位 モハマド・アドナン・ファリナ・シャワティ(マレーシア)
3位 ファン・ユッキ(香港)

女子エリートスプリント

予選で11秒464とⅠ大会に続いて一番時計のミッシー・エリクソン(アメリカ)が優勝。決勝で石井貴子(JPN、日本競輪学校)と対戦し、1本目は石井が先着したが降格。2本目をエリクソンが取って優勝。石井は予選11秒984で6位タイムだったがストレート勝ちで決勝まで駒を進めた。

女子エリートスプリント優勝のミッシー・エリクソン(アメリカ)女子エリートスプリント優勝のミッシー・エリクソン(アメリカ) photo:Hideaki TAKAGI女子エリートスプリント3位の前田佳代乃(シクロチャンネルTOKYO)女子エリートスプリント3位の前田佳代乃(シクロチャンネルTOKYO) photo:Hideaki TAKAGI

1位 ミッシー・エリクソン(アメリカ)
2位 石井貴子(JPN、日本競輪学校)
3位 前田佳代乃(シクロチャンネルTOKYO)

男子エリートスプリント

予選を10秒108の好記録で一番時計の中川誠一郎(シクロチャンネルTOKYO、JPCU熊本)がすべてストレート勝ちで優勝。表彰台を日本人選手が独占した。

男子エリートスプリント優勝の中川誠一郎(右、シクロチャンネルTOKYO、JPCU熊本)男子エリートスプリント優勝の中川誠一郎(右、シクロチャンネルTOKYO、JPCU熊本) photo:Hideaki TAKAGI男子エリートスプリント3位の渡邉一成(右、シクロチャンネルTOKYO、JPCU福島)男子エリートスプリント3位の渡邉一成(右、シクロチャンネルTOKYO、JPCU福島) photo:Hideaki TAKAGI

1位 中川誠一郎(シクロチャンネルTOKYO、JPCU熊本)
2位 新田祐大(JPN、JPCU福島)
3位 渡邉一成(シクロチャンネルTOKYO、JPCU福島)

男子ジュニアポイントレース


序盤は安田開(JPN、北桑田高)とオスマン・ムハマド・アフィク・ハズニ(マレーシア)が逃げるが、その後に阿部将大(JPN、日出暘谷高)とレン・カユ(香港)が逃げてラップ。その際にも1位通過した安部がゴールにも絡んで優勝した。

男子ジュニアポイントレース優勝の阿部将大(JPN、日出暘谷高)男子ジュニアポイントレース優勝の阿部将大(JPN、日出暘谷高) photo:Hideaki TAKAGI男子ジュニアポイントレース表彰男子ジュニアポイントレース表彰 photo:Hideaki TAKAGI

1位 阿部将大(JPN、日出暘谷高)30点
2位 レン・カユ(香港)26点
3位 安田開(JPN、北桑田高)13点

女子ジュニアスクラッチ

中盤まで田村ひろみ(城東工科高)が単独で逃げ、それを鈴木奈央(JPN、星陵高)と八木梓(JPN、北桑田高)が追う展開に。ラスト2周で鈴木が田村をかわし、2周を先頭のまま走り優勝した。先行する鈴木に、他選手は付くものの離されてしまうほどの圧倒的な力を見せた。表彰台は同日のケイリンと同じ顔ぶれに。

女子ジュニアスクラッチで逃げる田村ひろみ(城東工科高)女子ジュニアスクラッチで逃げる田村ひろみ(城東工科高) photo:Hideaki TAKAGI女子ジュニアスクラッチ優勝は鈴木奈央(JPN、星陵高)女子ジュニアスクラッチ優勝は鈴木奈央(JPN、星陵高) photo:Hideaki TAKAGI

1位 鈴木奈央(JPN、星陵高)
2位 モハマド・アドナン・ファリナ・シャワティ(マレーシア)
3位 ファン・ユッキ(香港)

女子エリートオムニアム
2日目は個人追抜き、スクラッチ、500mTTの3種目が行われ、それぞれで1位、2位、2位のディアオ・ジャオジュアン(香港)が優勝。6種目すべてが1位か2位という結果で圧倒した。斉藤望(日本体育大)が4位に。まだ大学1年生の斉藤はスクラッチで1位になるなど積極的なレース展開で会場を沸かせた。

女子オムニアムのスクラッチで集団をラップして1位の斉藤望(日本体育大)女子オムニアムのスクラッチで集団をラップして1位の斉藤望(日本体育大) photo:Hideaki TAKAGI女子オムニアム優勝のディアオ・ジャオジュアン(香港)女子オムニアム優勝のディアオ・ジャオジュアン(香港) photo:Hideaki TAKAGI

1位 ディアオ・ジャオジュアン(香港)10点
2位 ソム・ネット・ジュファ(マレーシア)14点
3位 パン・ヤオ(香港)23点
4位 斉藤望(日本体育大)25点
5位 小島蓉子(JPN、日本体育大)26点
6位 中村妃智(JPN、日本体育大)28点

男子エリートオムニアム

2日目は個人追抜き、エリミネイション、500mTTの3種目が行われた。オリヴィエ・ビアー(スイス)は個人追抜き4分30秒384で1位。1kmTTは1分05秒455で2位の好成績で優勝した。橋本英也(JPN、鹿屋体育大)は個人追抜き4分31秒415と自身が持つ日本記録から1秒落ちの好タイムで2位。スクラッチは集団をラップした4人からさらにトップでゴールし1位など、後半に追い上げて総合で3位になった。

男子オムニアム優勝のオリヴィエ・ビアー(スイス)は個人追抜き4分30秒384男子オムニアム優勝のオリヴィエ・ビアー(スイス)は個人追抜き4分30秒384 photo:Hideaki TAKAGI男子オムニアムのスクラッチで1位の橋本英也(JPN、鹿屋体育大)男子オムニアムのスクラッチで1位の橋本英也(JPN、鹿屋体育大) photo:Hideaki TAKAGI

1位 オリヴィエ・ビアー(スイス)17点
2位 チェン・キン・ロー(香港)20点
3位 橋本英也(JPN、鹿屋体育大)21点
4位 レン・チュン・ウィン(香港)23点
5位 窪木一茂(JPN、和歌山県庁/チーム右京)36点
6位 原田裕成(鹿屋体育大)42点
男子オムニアム1kmTT 1分04秒664のレン・チュン・ウィン(香港)男子オムニアム1kmTT 1分04秒664のレン・チュン・ウィン(香港) photo:Hideaki TAKAGI男子オムニアム表彰男子オムニアム表彰 photo:Hideaki TAKAGI



8種目の決勝が行われたジャパントラックカップⅡ 最終日。地元の鈴木奈央(JPN、星陵高)が女子ジュニアスクラッチとケイリンで優勝、大会Ⅰのケイリンとポイントレースと合わせ、出場した2大会4種目すべてで圧勝する結果となり会場を沸かせた。2日間のチーム別、男女エリート・ジュニア合計の総合順位では日本ナショナルチーム(JPN)が1位に。

次回ジャパントラックカップは7月11日(金)から同13日(日)の3日間開催が予定されている。

photo&text:高木秀彰

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