2013/12/01(日) - 19:48
12月1日に行われた信州クロス2013-2014第8戦上山田。河川敷に設けられた高速フラットコースで、山本和弘(キャノンデール・チャンピオンシステム)が小坂光(宇都宮ブリッツェン)と小坂正則(スワコレーシング)を下し優勝を飾った。
信州クロス第8戦上山田の舞台となったのは長野県千曲市、風光明媚な千曲川の河川敷に設けられた千曲川萬葉公園内。例年通りコースは長い舗装路区間を含む高速レイアウトながら、中盤にはハンプや溝を利用したテクニカルセクションが設けられたほか、水を撒いて造成した泥の担ぎ区間が新設された。
この日は快晴ながら強い北風が会場に吹き付けており、地脚の強さとパワー、そして低速のテクニカルセクションを上手く繋ぐライン取りのセンスが問われるコース。中盤の低速区間のレイアウトは横山航太(篠ノ井高校)が監修し、大会運営や賞品提供には信州大学自転車部が協力するなど、地元の支えによって運営されているレースだ。
最高峰カテゴリーであるC1クラスには、全日本選手権を直前に控える小坂光や小坂正則、横山航太のほか、野辺山シクロクロスで2日連続2位に入るなど好調さをキープしている山本和弘らが参戦。計25名の参加ではあったものの、レース前方ではハイレベルの高速レースが繰り広げられることとなる。
12時10分、号砲と共に先頭で飛び出したのは小坂光。ここに山本、横山、濱由嵩 (SNEL CYCLOCROSS TEAM) 、飯塚隆文らスワコレーシング勢が追随する形で1周目を消化する。
やがてここから小坂親子と山本、横山の4名が抜け出して先頭パックを形成し、次第に「全日本に合わせてキツい練習を重ねたため、疲れがたまっている」とスタート前に述べた横山が遅れると、以降ハイペースを維持する先頭3名に追いつく者は現れなかった。
先頭グループは舗装区間でローテーションを回しつつ、砂埃を蹴立てながら中盤までレースを展開。途中小坂正則が一瞬遅れを取るものの、気迫の走りで再び前を行く2人に合流を果たす。これをおよそ2分差で追うのは濱。以降は飯塚、兼子博昭(スワコレーシング)と続く。
小坂親子と山本の先頭グループはメンバーを入れ替えることなく、淡々とレースを進めていく。このままの展開で終盤まで持ち込まれるかと思われたが、スタート後40分を消化したテクニカルセクション内で2番手につけていた小坂光がスリップ落車する。ここがレースの転機となった。
このチャンスに山本がペースアップして10秒差をつけたものの、「落車したことで逆にスイッチが入った」と言う小坂光はここから猛然とペースアップ。追いすがる小坂正則を突き放し、開いたタイムギャップを縮めに掛かる。
しかし一方山本も小坂光の追い上げに気づくとペースを上げ、一時5〜6秒まで縮まった差は再び10秒程度まで拡大。そのままの構図で最終周回の鐘を聞いた。先頭山本、2位小坂光、3位小坂正則。構図は最後まで崩れることなく、そのまま山本が先頭でフィニッシュ。その右腕を高く突き上げた。
「いやぁキツくて楽しかった!光くんは速い!」とゴール直後に語ったのは山本。「来週の全日本は都合のため不参加なのですが、その分今日は全力で走ろうと思いました。光君が落車した時チャンスだと思い踏みを入れたのですが、その後の彼の走りはすごかった。ヤバいと思って最後は全力で走っていましたが、とにかく勝利を飾れて嬉しいですね。」と加えた。
そして最後まで追い込んだ小坂光は、山本から5秒遅れの2位。「落車はやはり痛かった。全速力で追い込んだのですが、届きませんでした。」と語る一方で、後半に崩れないスピードなど全日本選手権に向けて好調さをアピール。表彰式終了後には「全日本ではやりますよ。見ていてください。」と語り、優勝した山本からエールが送られる場面もあった。
また、L1は今井美穂(Cycleclub.jp)、C2は中村龍太郎(イナーメ・信濃山形)、C3Aは笹井誉之(COGS)、C3Bは石川聖也、マスターは武田秀明(イナーメ・信濃山形)、L2は中嶋里美、ジュニアは竹内遼(エンドレス・プロライド)がそれぞれ制している。
信州クロスシーズン2013-2014第8戦上山田 結果
C1
1位 山本和弘(キャノンデール・チャンピオンシステム) 59'13"
2位 小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) +05"
3位 小坂正則(スワコレーシング) +46"
4位 濱由嵩 (SNEL CYCLOCROSS TEAM) +2'15"
5位 飯塚隆文(スワコレーシング) +3'50"
6位 兼子博昭(スワコレーシング) +4'38"
7位 松尾純(BIKE RANCH) +5'37"
8位 村山優弥(スワコレーシング) +5'48"
9位 青木誠(GRUPPO ACQUA TAMA) +5'56"
10位 秋山悟郎(GRUPPO ACQUA TAMA) +6'11"
L1
1位 今井美穂(CycleClub.jp) 36'23"
C2
1位 中村龍太郎(イナーメ・信濃山形) 39'45"
2位 浜頭恭(GRUPPO ACQUA TAMA) +45"
3位 武久弘太 +52"
4位 中村秀典 +53"
5位 村山一成 +1'51"
C3A
1位 笹井誉之(COGS) 28'04"
2位 水野恭兵(YAMANASHI cross) +26"
3位 高橋祐樹(CycleClub.jp) +43"
4位 鈴木一輝 +52"
5位 孝森博樹 +53"
C3B
1位 石川聖也 27'30"
2位 十文字隆 +07"
3位 渡邉大輔 +46"
4位 高見澤健 +47"
5位 堺章吾 +58"
Master
1位 武田秀明(イナーメ・信濃山形) 26'57"
2位 水竹真一 +40"
3位 清水達也 +1'03"
4位 富田道夫 +1'27"
5位 半田雄士 +2'36"
L2
1位 中嶋里美 33'41"
2位 清水朱実 +15"
3位 長崎裕子 +1'48"
Junior
1位 竹内遼(エンドレス・プロライド) 43'45"
Kids
1位 小島大輝 5'35"
text&photo:So.isobe
信州クロス第8戦上山田の舞台となったのは長野県千曲市、風光明媚な千曲川の河川敷に設けられた千曲川萬葉公園内。例年通りコースは長い舗装路区間を含む高速レイアウトながら、中盤にはハンプや溝を利用したテクニカルセクションが設けられたほか、水を撒いて造成した泥の担ぎ区間が新設された。
この日は快晴ながら強い北風が会場に吹き付けており、地脚の強さとパワー、そして低速のテクニカルセクションを上手く繋ぐライン取りのセンスが問われるコース。中盤の低速区間のレイアウトは横山航太(篠ノ井高校)が監修し、大会運営や賞品提供には信州大学自転車部が協力するなど、地元の支えによって運営されているレースだ。
最高峰カテゴリーであるC1クラスには、全日本選手権を直前に控える小坂光や小坂正則、横山航太のほか、野辺山シクロクロスで2日連続2位に入るなど好調さをキープしている山本和弘らが参戦。計25名の参加ではあったものの、レース前方ではハイレベルの高速レースが繰り広げられることとなる。
12時10分、号砲と共に先頭で飛び出したのは小坂光。ここに山本、横山、濱由嵩 (SNEL CYCLOCROSS TEAM) 、飯塚隆文らスワコレーシング勢が追随する形で1周目を消化する。
やがてここから小坂親子と山本、横山の4名が抜け出して先頭パックを形成し、次第に「全日本に合わせてキツい練習を重ねたため、疲れがたまっている」とスタート前に述べた横山が遅れると、以降ハイペースを維持する先頭3名に追いつく者は現れなかった。
先頭グループは舗装区間でローテーションを回しつつ、砂埃を蹴立てながら中盤までレースを展開。途中小坂正則が一瞬遅れを取るものの、気迫の走りで再び前を行く2人に合流を果たす。これをおよそ2分差で追うのは濱。以降は飯塚、兼子博昭(スワコレーシング)と続く。
小坂親子と山本の先頭グループはメンバーを入れ替えることなく、淡々とレースを進めていく。このままの展開で終盤まで持ち込まれるかと思われたが、スタート後40分を消化したテクニカルセクション内で2番手につけていた小坂光がスリップ落車する。ここがレースの転機となった。
このチャンスに山本がペースアップして10秒差をつけたものの、「落車したことで逆にスイッチが入った」と言う小坂光はここから猛然とペースアップ。追いすがる小坂正則を突き放し、開いたタイムギャップを縮めに掛かる。
しかし一方山本も小坂光の追い上げに気づくとペースを上げ、一時5〜6秒まで縮まった差は再び10秒程度まで拡大。そのままの構図で最終周回の鐘を聞いた。先頭山本、2位小坂光、3位小坂正則。構図は最後まで崩れることなく、そのまま山本が先頭でフィニッシュ。その右腕を高く突き上げた。
「いやぁキツくて楽しかった!光くんは速い!」とゴール直後に語ったのは山本。「来週の全日本は都合のため不参加なのですが、その分今日は全力で走ろうと思いました。光君が落車した時チャンスだと思い踏みを入れたのですが、その後の彼の走りはすごかった。ヤバいと思って最後は全力で走っていましたが、とにかく勝利を飾れて嬉しいですね。」と加えた。
そして最後まで追い込んだ小坂光は、山本から5秒遅れの2位。「落車はやはり痛かった。全速力で追い込んだのですが、届きませんでした。」と語る一方で、後半に崩れないスピードなど全日本選手権に向けて好調さをアピール。表彰式終了後には「全日本ではやりますよ。見ていてください。」と語り、優勝した山本からエールが送られる場面もあった。
また、L1は今井美穂(Cycleclub.jp)、C2は中村龍太郎(イナーメ・信濃山形)、C3Aは笹井誉之(COGS)、C3Bは石川聖也、マスターは武田秀明(イナーメ・信濃山形)、L2は中嶋里美、ジュニアは竹内遼(エンドレス・プロライド)がそれぞれ制している。
信州クロスシーズン2013-2014第8戦上山田 結果
C1
1位 山本和弘(キャノンデール・チャンピオンシステム) 59'13"
2位 小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) +05"
3位 小坂正則(スワコレーシング) +46"
4位 濱由嵩 (SNEL CYCLOCROSS TEAM) +2'15"
5位 飯塚隆文(スワコレーシング) +3'50"
6位 兼子博昭(スワコレーシング) +4'38"
7位 松尾純(BIKE RANCH) +5'37"
8位 村山優弥(スワコレーシング) +5'48"
9位 青木誠(GRUPPO ACQUA TAMA) +5'56"
10位 秋山悟郎(GRUPPO ACQUA TAMA) +6'11"
L1
1位 今井美穂(CycleClub.jp) 36'23"
C2
1位 中村龍太郎(イナーメ・信濃山形) 39'45"
2位 浜頭恭(GRUPPO ACQUA TAMA) +45"
3位 武久弘太 +52"
4位 中村秀典 +53"
5位 村山一成 +1'51"
C3A
1位 笹井誉之(COGS) 28'04"
2位 水野恭兵(YAMANASHI cross) +26"
3位 高橋祐樹(CycleClub.jp) +43"
4位 鈴木一輝 +52"
5位 孝森博樹 +53"
C3B
1位 石川聖也 27'30"
2位 十文字隆 +07"
3位 渡邉大輔 +46"
4位 高見澤健 +47"
5位 堺章吾 +58"
Master
1位 武田秀明(イナーメ・信濃山形) 26'57"
2位 水竹真一 +40"
3位 清水達也 +1'03"
4位 富田道夫 +1'27"
5位 半田雄士 +2'36"
L2
1位 中嶋里美 33'41"
2位 清水朱実 +15"
3位 長崎裕子 +1'48"
Junior
1位 竹内遼(エンドレス・プロライド) 43'45"
Kids
1位 小島大輝 5'35"
text&photo:So.isobe
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