2013/11/04(月) - 23:35
集団スプリントとなった第3ステージで、福田真平(愛三工業レーシング)がチームメイトのアシストを受けて、伸びのある素晴らしいスプリントを披露。福田にとって海外UCIレースで初めてとなるステージ優勝を挙げた。
イラン勢のコントロールにより集団スプリントに
長かった第2ステージを終えて、暑い暑いレースは折り返しを迎えた。ツール・ド・イジェン第3ステージは113kmの短いステージで、75km地点に2級山岳が設定された。
レースは終始、イランのタブリーズ・ペトロケミカルが主導権を握り、序盤のアタックはすべて封じ込められた。しかし、上りに差し掛かると4選手の逃げが決まり、山頂付近で清水都貴(日本ナショナル)が単独で追いついたものの、イラン勢のペースアップによりメイン集団に吸収され、集団ゴールスプリントの展開になった。
そして真っ先にゴールラインに飛び込み、両手を大きく広げたのは福田真平(愛三工業レーシング)。チームの西谷泰治に次ぐ次世代のスプリンターとして期待されていたものの、なかなか勝利に恵まれなかった福田が海外UCIレースで嬉しい初勝利を挙げた。
3位にはマリウス・ヴィズィアック(ポーランド、マトリックスパワータグ)、10位に中根英登(日本ナショナル)が入り、そして木守望(愛三工業レーシング)は総合2位を守った。
福田真平のコメント
「ずっと5人でゴール前は一緒にいたんですけど、残り1、2kmから綾部さんが先頭に出てくれて、最後のコーナーを抜けた時点で愛三が先頭の3人だったので、これは主導権を握れたな、と思いました。残り500mで木守と交代し、彼が残り300mくらいまで、そしてあとは自分のタイミングでスプリントしました。
チームメイトを信用していて、自分は付いていって最後にモガいただけなんで、チームメイトに本当に感謝しています。今シーズンは途中でケガをしてしまい、思うように走れなかったこともあって、最後に勝てて良かったと思います。来シーズンに繋がるいい結果です」
大会最終日となる第4ステージは、今大会の最難関となるイジェン火山へゴールする166km。ラスト30kmがすべて上り、そして頂上付近は最大勾配22%にもなるという厳しい山岳ステージだ。ここまで総合リーダーは初日に勝ったジェイソン・クリスティ(ニュージーランド、OCBCシンガポール)がキープしているが、明日は総合逆転を狙うイラン勢が攻撃を仕掛けるだろう。
ツール・ド・イジェン2013 第3ステージ結果
1位 福田真平(愛三工業レーシング) 2h55'00"
2位 シャハルール・アミン(マレーシア、トレンガヌ)
3位 マリウス・ヴィズィアック(ポーランド、マトリックスパワータグ)
4位 プロジョ・ワセソ(インドネシア、ジャワティムル)
5位 アルディ・アフリアンニ(インドネシア、カスタムサイクリングクラブ)
6位 ジェイソン・クリスティ(ニュージーランド、OCBCシンガポール)
総合順位
1位 ジェイソン・クリスティ(ニュージーランド、OCBCシンガポール) 10h59'06"
2位 木守望(愛三工業レーシング) +1'29"
3位 ゴー・チョーンフア(シンガポール、OCBCシンガポール) +1'30"
4位 ムハメド・タウフィック(インドネシア、BRCC) +2'38"
5位 ミルサマド・ポウルセイエディ(イラン、タブリーズ・ペトロケミカル) +2'59"
6位 伊藤雅和(愛三工業レーシング) +4'08"
山岳賞
アミール・ザルガリ(イラン、RTSレーシング)
ポイント賞
シャハルール・アミン(マレーシア、トレンガヌ)
チーム総合順位
OCBCシンガポール
Photo & Text : Sonoko TANAKA
イラン勢のコントロールにより集団スプリントに
長かった第2ステージを終えて、暑い暑いレースは折り返しを迎えた。ツール・ド・イジェン第3ステージは113kmの短いステージで、75km地点に2級山岳が設定された。
レースは終始、イランのタブリーズ・ペトロケミカルが主導権を握り、序盤のアタックはすべて封じ込められた。しかし、上りに差し掛かると4選手の逃げが決まり、山頂付近で清水都貴(日本ナショナル)が単独で追いついたものの、イラン勢のペースアップによりメイン集団に吸収され、集団ゴールスプリントの展開になった。
そして真っ先にゴールラインに飛び込み、両手を大きく広げたのは福田真平(愛三工業レーシング)。チームの西谷泰治に次ぐ次世代のスプリンターとして期待されていたものの、なかなか勝利に恵まれなかった福田が海外UCIレースで嬉しい初勝利を挙げた。
3位にはマリウス・ヴィズィアック(ポーランド、マトリックスパワータグ)、10位に中根英登(日本ナショナル)が入り、そして木守望(愛三工業レーシング)は総合2位を守った。
福田真平のコメント
「ずっと5人でゴール前は一緒にいたんですけど、残り1、2kmから綾部さんが先頭に出てくれて、最後のコーナーを抜けた時点で愛三が先頭の3人だったので、これは主導権を握れたな、と思いました。残り500mで木守と交代し、彼が残り300mくらいまで、そしてあとは自分のタイミングでスプリントしました。
チームメイトを信用していて、自分は付いていって最後にモガいただけなんで、チームメイトに本当に感謝しています。今シーズンは途中でケガをしてしまい、思うように走れなかったこともあって、最後に勝てて良かったと思います。来シーズンに繋がるいい結果です」
大会最終日となる第4ステージは、今大会の最難関となるイジェン火山へゴールする166km。ラスト30kmがすべて上り、そして頂上付近は最大勾配22%にもなるという厳しい山岳ステージだ。ここまで総合リーダーは初日に勝ったジェイソン・クリスティ(ニュージーランド、OCBCシンガポール)がキープしているが、明日は総合逆転を狙うイラン勢が攻撃を仕掛けるだろう。
ツール・ド・イジェン2013 第3ステージ結果
1位 福田真平(愛三工業レーシング) 2h55'00"
2位 シャハルール・アミン(マレーシア、トレンガヌ)
3位 マリウス・ヴィズィアック(ポーランド、マトリックスパワータグ)
4位 プロジョ・ワセソ(インドネシア、ジャワティムル)
5位 アルディ・アフリアンニ(インドネシア、カスタムサイクリングクラブ)
6位 ジェイソン・クリスティ(ニュージーランド、OCBCシンガポール)
総合順位
1位 ジェイソン・クリスティ(ニュージーランド、OCBCシンガポール) 10h59'06"
2位 木守望(愛三工業レーシング) +1'29"
3位 ゴー・チョーンフア(シンガポール、OCBCシンガポール) +1'30"
4位 ムハメド・タウフィック(インドネシア、BRCC) +2'38"
5位 ミルサマド・ポウルセイエディ(イラン、タブリーズ・ペトロケミカル) +2'59"
6位 伊藤雅和(愛三工業レーシング) +4'08"
山岳賞
アミール・ザルガリ(イラン、RTSレーシング)
ポイント賞
シャハルール・アミン(マレーシア、トレンガヌ)
チーム総合順位
OCBCシンガポール
Photo & Text : Sonoko TANAKA
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