ミラノ~サンレモやツール・ド・フランスなど数々のビッグレース制覇に貢献してきたサーヴェロのエアロロードバイク「S3」がモデルチェンジし、「NEW S3」として登場した。空力性能を更に高めながら、剛性と快適性をブラッシュアップし、運動性能に磨きをかけている。

サーヴェロ NEW S3サーヴェロ NEW S3 (c)東商会
エアロダイナミクスを追求しながら、剛性と快適性の高い次元での両立と運動性能の向上を目指しリニューアルされたサーヴェロのNEW S3。従来モデルのフレームデザイン引き継ぎながら、エアロロードの上位機種モデルであるS5やTTバイクの採用されるテクノロジーを取り入れている。

中でも最も特徴的な変更点は、ホイールに沿わせたシートチューブの形状「Rear Wheel Cut」。リアトライアングルとホイールへ流れる空気の乱れを整流し、空気抵抗の削減を図った。

剛性と快適性の向上にはオールラウンドモデルのRシリーズに採用されるテクノロジーが用いられている。ヘッドチューブは下ワンを1-3/8インチに拡大し剛性と操作性を強化。ボトムブラケットはスレッドタイプからサーヴェロが独自に開発した左右非対称のBBrightに変更され、駆動効率を高めている。

ホイールに沿わせたシートチューブ形状「Rear Wheel Cut」によって空気の流れを整えるホイールに沿わせたシートチューブ形状「Rear Wheel Cut」によって空気の流れを整える (c)東商会ボトムブラケットは左右非対称のBBrightボトムブラケットは左右非対称のBBright (c)東商会


ヘッド周りとBBを強化し剛性を高めた一方、シートステーは従来モデルの円形断面から、Rシリーズの特徴の1つである極めて薄く扁平した「Ultra-thin SeatStays」とした。路面状況を的確にライダーに伝えながら、悪路での突き上げやエアロロードにありがちな縦方向の硬さを和らげ、滑らかな乗り心地を実現している。

運動性能を増しつつもカーボン積層を見直すことより重量増加を抑え、フレーム単体重量は1100gを実現している。また、シフトケーブルの入り口をステム後方からダウンチューブへ移動し、シートポストの固定方法をクランプ方式からクイル(臼)式に変更するなど、メンテナンス性の向上を見た点もユーザーフレンドリーだ。販売パッケージはシマノ・アルテグラDi2と機械式アルテグラの完成車、フレームセットの3種類となる。取り扱いは東商会。


サーヴェロ NEW S3 
サイズ:48、51、54、56
フォーク:サーヴェロ FK42
ヘッドセット:FSA IS3 1-1/8 x 1-3/8"
シートポスト:サーヴェロ Aero Carbon SP15
ボトムブラケット:BBright PF-30
クランク:ローター 3DF BBright, 52/36
ハンドル:3T Ergonova Pro
ステム:3T ARX PRO
サドル:フィジーク Antares
スプロケット:シマノ Ultegra 6800, 11 spd, 11-25
チェーン:シマノ Ultegra 6800
ホイール:マヴィック Cosmic WTS
タイヤ:マヴィック Yksion Comp 120 tpi, 700x23c
価 格:
■6870系アルテグラDi2完成車 672,000円(税込)
■6800系アルテグラ完成車 546,000円(税込)
■フレームセット 336,000円(税込、フォーク、ヘッドセット、シートポスト、BB付属)

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