カヴ「ステージ優勝に集中している。中間スプリントは狙わない」

ツール・ド・フランス第10ステージを闘い終えた選手たちのコメント。

マーク・カヴェンディッシュ（イギリス、チームコロンビア・HTC）出典：letour.fr
チームメイトに祝福されるマーク・カヴェンディッシュ（イギリス、チームコロンビア・HTC） photo:Cor Vos「常々言っているように、チームメイトはいつも最高のポジションまで引き上げてくれる。これで優勝出来なかったら全部僕の責任だ。スプリント勝利は彼らの努力の上に成り立っている。彼らが全力を尽くして僕がミスをすると合わせる顔がないよ。彼らの働きには最高のスプリントで応える。今日もこうしてステージ優勝を飾った。最高の気分だ。」

「（マイヨヴェールではなく）ステージ優勝に集中している。パリまで完走してシャンゼリゼで勝利したい。でもそれまでに数ステージで優勝して、トール（・フースホフト）とのポイント差を挽回することになると思う。今日観て分かったように、中間スプリントポイントを狙って動くことは無い。ステージ優勝を狙い続けると、自然とマイヨヴェールもついてくる。」

「今日のゴール前はコーナーの連続でテクニカルだった。若干上っていたので、チームは9名全員が集団先頭に上がった。チームメイトが先頭でラスト200mまで連れて行ってくれた。」


トル・フースホフト（ノルウェー、サーヴェロ）出典：letour.fr
マイヨヴェールを守ったトル・フースホフト（ノルウェー、サーヴェロ）がマイヨヴェール獲得 photo:Makoto Ayano「マイヨヴェールを獲得はタフな闘いになる。今後2日間はゴールが難しいレイアウトなので、カヴェンディッシュを打ち破ることも可能だと思う。今大会でも一回（バルセロナで）カヴェンディッシュを負かしているし、楽観的だよ。勝負が始まれば全力でスプリントするだけだ。」

「今日はハードなスプリント勝負だった。今日もコロンビアはハイスピードで引き続け、ラスト500mにはトリッキーなコーナーもあった。そのコーナーで少し減速しすぎてカヴェンディッシュとの差が4〜5m開いてしまった。その差を詰めることに力を使いすぎてしまったんだ。」

「スプリント中に、これはマーク（・カヴェンディッシュ）を抜くのは無理だと判断して、2位を狙ってスプリントを続けた。後ろを振り返って問題なく2位を穫れることを確信したよ。ポイントを獲得出来たことは嬉しい。でも2位という結果は嬉しくない。」


クルトアスル・アルヴェセン（ノルウェー、サクソバンク）出典：team-saxobank.com
「こんな形でツールが終わるなんて残念だ。ツールはシーズン最大の目標レースで、このためにずっとトレーニングを積んできたんだ。落車は避けきれなかった。全ての努力が無駄になるのが残念で仕方がない。僕に出来るとことは、残った8人の無事と幸運を祈ることだけだ。」

アルベルト・コンタドール（スペイン、アスタナ）出典：astana-cyclingteam.com
「選手はみんな、無線を使えないことに不満をもっていた。まず第一に危険だ。レース主催者はスペクタクルな展開を求めているのだろうけど、逆効果だったと思う。ロードレースは変わったんだ。今は沢山の関係車両が選手たちの間を走っている。とにかく今日は平坦ステージだったので無線無しの効果は無かった。でも他のレースならこの経験も有りだと思う。」

サイレンス・ロットのヘンドリック・ルダン監督　出典：davitamon-lotto.com
サイレンス・ロットのヘンドリック・ルダン監督 photo:Makoto Ayano「そのうちレース主催者はチューブラータイヤをタスキがけにして走れと言うんだろう。（無線機禁止は）ふざけている。危険極まりない。選手への指示がクルマの窓越しだけだなんて、監督として初めての経験だ。」

アスタナのヨハン・ブリュイネール監督　出典：astana-cyclingteam.com
「レース展開を魅力的にするために無線を禁止した意図は理解出来る。でも今日は何も変わらなかった。レース主催者が期待していたような成果は出せなかったと思う。20年前のレース環境に逆戻りするなんて、いいアイデアだとは思えない。みんなが毎日使っている道具を取り上げるなんて、世界最大のレースでやることじゃない。」