オランダのUCIプロチーム、アルゴス・シマノがプレスリリースで来季の契約状況を発表した。エーススプリンターのマルセル・キッテル(ドイツ)やジョン・デゲンコルブ(ドイツ)、トム・ドゥムラン(オランダ)、サイモン・ゲスク(ドイツ)らが複数年契約を済ませている。

ツール・ド・フランスでステージ4勝を飾ったマルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)ツール・ド・フランスでステージ4勝を飾ったマルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ) photo:Makoto.AYANOチームの屋台骨を担うキッテルとデゲンコルブが、引き続きアルゴスジャージで闘う。

今季ツール・ド・フランスでステージ4勝を飾り、世界トップスプリンターとしての存在感を示した25歳のキッテルは「今後3年間一緒に闘うことが出来て大変喜ばしく思う。選手として人間として成長出来る環境をチームは整えてくれている。スプリンターとして結果を残せる最高のサポート体制がある」とコメント。「とにかくこのチームが居心地が良い。自転車界の将来を担いながら、全員が同じ目標に向かって邁進している」と、デゲンコルブも契約更新に満足している。

ジロ・デ・イタリアでステージ1勝を飾ったジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)ジロ・デ・イタリアでステージ1勝を飾ったジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ) photo:Kei Tsuji2016年までの3年契約を結んだのは上記のデゲンコルブと、アシストとしての走りが光るチームの古株ゲスクの2人。すでに2014年までの契約を有していたキッテルは、2016年まで契約を2年間延長している。今年のエネコツアーで総合2位に入った22歳のオランダ人ドゥムランは2015年まで契約を延長。

また、昨年ロード世界選手権ジュニア女子の世界チャンピオンに輝いたルーシー・ガーナー(イギリス)のアルゴス・シマノの女子チーム入り。今年3度目のレディース・ツアー・オブ・カタール総合優勝を果たしたキルステン・ウィルト(オランダ)は契約を延長している。

その一方で、パトリック・グレッチュ(ドイツ)はアージェードゥーゼルに移籍。今季チームに加入したばかりのフランソワ・パリジャン(カナダ)はチーム離脱が決まっている。29歳のヤン・ウゲ(フランス)は現役引退を決めた。

text:Kei Tsuji

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