2013/09/22(日) - 09:19
9月18日、都内でau損保の新保険ブランド「あ・う・て」の記者発表会が行われた。別府史之選手(オリカ・グリーンエッジ)を招いてのトークイベントなどを通して、新しい自転車保険の魅力をアピールした。
10月からスタートする自転車保険「あ・う・て じてんしゃBycle(バイクル)」。路上でトラブルに見舞われた時のロードサービスや示談代行など、クルマの保険を思わせる補償内容が注目されている(リンクで商品紹介記事へ)。
発表会は東京・外苑前で開催された。2011年5月に創業したau損保。今まで同社の自転車保険は「100円自転車プラン」などの手軽さが好評で成功を収めてきた。同社は携帯電話で加入できる手軽さを生かし「いつでも・どこでも・手軽に」をコンセプトに、モバイル損保ならではの身軽さ、それによるコスト低減による商品価格の安さ等による保険商品の魅力を訴求してきたが、これからは「あんしん、うれしい、ていねいをコンセプトとした第2ステージに入る」と、au損保の島田信之社長は冒頭の挨拶で話した。
「あ・う・て」はスポーツレジャー保険、海外旅行保険、ゴルフ保険などの総称。その自転車保険が10月1日に補償がスタートする「あ・う・て じてんしゃBycle」だ。
au損保の柳専務はプレゼンで、この10年で道路整備の整備などにともない自動車の交通事故件数は減少しているが、自転車に係る事故は逆に増えている点を指摘。自転車保険の必要性が高まっていることを強調した。
さらに今年7月の自転車運転の加害者に神戸地裁が9520万円の損賠賠償を命じた判例を挙げ、それ以来、より高い保障内容の保険が必要とされていることを説明。それまでは賠償額が1000万円のプランと1億円のプランがほぼ同じ割合だったが、判決のあった7月以降は1億円まで保証できる高額補償型プランが加入者全体の7割を占めるようになるなど、より厚い補償内容の自転車保険の需要の高まりを説明した。
つまり今までの自転車保険は最低限の補償内容の保険に「お守り程度」として加入しておけば良いという意識だったのが、今は補償額を含めたサービス内容で選ぶ時代になっているという。
また、au損保ではその社名から「auの携帯電話からしか加入できない」といった思い込みも有り、イメージを刷新する必要があった。新商品の開発に際し、高額な賠償金支払いに備えられること、自分の怪我を確実に補償してくれること、クルマの保険で当たり前の示談交渉やロードサービスなどがあること、お年寄りや子供、家族も対象とすること、弁護士と一緒に解決できることといったニーズ面を重視して、保険商品の開発を行ったという。
あ・う・て じてんしゃBycleは、夫婦タイプが無くなり、本人タイプ・家族タイプのみのシンプルな構成になっている。どれに加入すれば良いか分からないという声や「子供を守りたい」というコンセプトから、夫婦タイプをあえて無くし、シンプルになった。
ユニークなのはロードサービスだ。これは自宅から2km圏内は対象外だが、2km以上の場合は自転車の故障などの場合、電話すればサービスカーが迎えに来てくれ、自宅など指定した場所まで自転車を運んでくれるというもの。契約プランによるが、最大20kmまでの搬送は無料で、それ以上の距離ぶんは実費負担となる。利用回数はひと契約につき年2回まで。ただし「疲れたから」等のトラブルによらない理由は対象外となる。
サービスを行うサポートカーは47都道府県全部に配備され、日本のどこに居ても呼び出しが可能だという。
「示談代行サービス」とは、加害事故の際の交渉ごとを保険会社が代行してくれること。クルマの保険の世界では当たり前のサービスだ。また、被害事故にあったときの弁護士への相談や、交渉を委任した場合の費用を補償するサービスも付いている。
自転車生活をサポートするスマホアプリ「自転車の日」もリリース
また、au損保独自のスマホアプリ「自転車の日」をリリース。無料でダウンロード可能だ。このアプリは保険加入誘導に直結しているわけでなく、スマホを通じた自転車のルールやマナーの浸透 自転車事故撲滅をアプリでサポートすることを目的としているという。
このアプリには自分の愛車の防犯登録番号などを車体の写真とともに登録出来る「MY自転車」機能があり、もし盗難されたときにも警察への届け出の際に役立つ。ほかに自転車ニュースサイトの記事が閲覧できたり、交通安全ルールが学べる機能も備え、「秘密結社鷹の爪団」で知られるDLEのアニメによる子供向けの交通ルールが学べるコンテンツなどが用意されるなど、楽しく使える工夫が凝らされている。
アプリに備わる「サービス要請ボタン」は、スマートフォンのGPS機能を利用した位置情報を活用することで、どこにいてもロードサービスを素早く呼び出せる機能だ。トラブルの際のコンタクト先「バイクル専用デスク」へもボタンを押すだけで発信することが可能。ロードサービス要請も保険相談も、すべて1番号で対応できるという。
ロードサービスの要請の際には呼び出してから到着までの到着予想時間も算出する機能があり、保険加入者にはさらに便利な機能が備わっているようだ。
商品概要の発表の後は、スポーツナビゲーターの白戸太朗さん、別府史之選手(オリカ・グリーンエッジ)、サイクリストでモデルの日向涼子さん、トライアスロンを始めたモデルの堂珍敦子さんらがau損保の柳専務とともに自転車保険にまつわるトークショーを繰り広げた。その模様は後日動画で紹介する。
「あ・う・て じてんしゃBycle」は、100円自転車プラン」で成功したau損保が時代のニーズに答えるべく着実に進化させた自転車保険だと言えそうだ。自転車を生活の中で使う人に対応するほか、趣味で自転車に乗るサイクリストにもメリットのある保険だと言えそうだ。
トークの内容はau損保USTREAMチャンネルで録画ライブとして視聴が可能になっている。また編集動画は後日公開予定だ。
photo&text:Makoto.AYANO
10月からスタートする自転車保険「あ・う・て じてんしゃBycle(バイクル)」。路上でトラブルに見舞われた時のロードサービスや示談代行など、クルマの保険を思わせる補償内容が注目されている(リンクで商品紹介記事へ)。
発表会は東京・外苑前で開催された。2011年5月に創業したau損保。今まで同社の自転車保険は「100円自転車プラン」などの手軽さが好評で成功を収めてきた。同社は携帯電話で加入できる手軽さを生かし「いつでも・どこでも・手軽に」をコンセプトに、モバイル損保ならではの身軽さ、それによるコスト低減による商品価格の安さ等による保険商品の魅力を訴求してきたが、これからは「あんしん、うれしい、ていねいをコンセプトとした第2ステージに入る」と、au損保の島田信之社長は冒頭の挨拶で話した。
「あ・う・て」はスポーツレジャー保険、海外旅行保険、ゴルフ保険などの総称。その自転車保険が10月1日に補償がスタートする「あ・う・て じてんしゃBycle」だ。
au損保の柳専務はプレゼンで、この10年で道路整備の整備などにともない自動車の交通事故件数は減少しているが、自転車に係る事故は逆に増えている点を指摘。自転車保険の必要性が高まっていることを強調した。
さらに今年7月の自転車運転の加害者に神戸地裁が9520万円の損賠賠償を命じた判例を挙げ、それ以来、より高い保障内容の保険が必要とされていることを説明。それまでは賠償額が1000万円のプランと1億円のプランがほぼ同じ割合だったが、判決のあった7月以降は1億円まで保証できる高額補償型プランが加入者全体の7割を占めるようになるなど、より厚い補償内容の自転車保険の需要の高まりを説明した。
つまり今までの自転車保険は最低限の補償内容の保険に「お守り程度」として加入しておけば良いという意識だったのが、今は補償額を含めたサービス内容で選ぶ時代になっているという。
また、au損保ではその社名から「auの携帯電話からしか加入できない」といった思い込みも有り、イメージを刷新する必要があった。新商品の開発に際し、高額な賠償金支払いに備えられること、自分の怪我を確実に補償してくれること、クルマの保険で当たり前の示談交渉やロードサービスなどがあること、お年寄りや子供、家族も対象とすること、弁護士と一緒に解決できることといったニーズ面を重視して、保険商品の開発を行ったという。
あ・う・て じてんしゃBycleは、夫婦タイプが無くなり、本人タイプ・家族タイプのみのシンプルな構成になっている。どれに加入すれば良いか分からないという声や「子供を守りたい」というコンセプトから、夫婦タイプをあえて無くし、シンプルになった。
ユニークなのはロードサービスだ。これは自宅から2km圏内は対象外だが、2km以上の場合は自転車の故障などの場合、電話すればサービスカーが迎えに来てくれ、自宅など指定した場所まで自転車を運んでくれるというもの。契約プランによるが、最大20kmまでの搬送は無料で、それ以上の距離ぶんは実費負担となる。利用回数はひと契約につき年2回まで。ただし「疲れたから」等のトラブルによらない理由は対象外となる。
サービスを行うサポートカーは47都道府県全部に配備され、日本のどこに居ても呼び出しが可能だという。
「示談代行サービス」とは、加害事故の際の交渉ごとを保険会社が代行してくれること。クルマの保険の世界では当たり前のサービスだ。また、被害事故にあったときの弁護士への相談や、交渉を委任した場合の費用を補償するサービスも付いている。
自転車生活をサポートするスマホアプリ「自転車の日」もリリース
また、au損保独自のスマホアプリ「自転車の日」をリリース。無料でダウンロード可能だ。このアプリは保険加入誘導に直結しているわけでなく、スマホを通じた自転車のルールやマナーの浸透 自転車事故撲滅をアプリでサポートすることを目的としているという。
このアプリには自分の愛車の防犯登録番号などを車体の写真とともに登録出来る「MY自転車」機能があり、もし盗難されたときにも警察への届け出の際に役立つ。ほかに自転車ニュースサイトの記事が閲覧できたり、交通安全ルールが学べる機能も備え、「秘密結社鷹の爪団」で知られるDLEのアニメによる子供向けの交通ルールが学べるコンテンツなどが用意されるなど、楽しく使える工夫が凝らされている。
アプリに備わる「サービス要請ボタン」は、スマートフォンのGPS機能を利用した位置情報を活用することで、どこにいてもロードサービスを素早く呼び出せる機能だ。トラブルの際のコンタクト先「バイクル専用デスク」へもボタンを押すだけで発信することが可能。ロードサービス要請も保険相談も、すべて1番号で対応できるという。
ロードサービスの要請の際には呼び出してから到着までの到着予想時間も算出する機能があり、保険加入者にはさらに便利な機能が備わっているようだ。
商品概要の発表の後は、スポーツナビゲーターの白戸太朗さん、別府史之選手(オリカ・グリーンエッジ)、サイクリストでモデルの日向涼子さん、トライアスロンを始めたモデルの堂珍敦子さんらがau損保の柳専務とともに自転車保険にまつわるトークショーを繰り広げた。その模様は後日動画で紹介する。
「あ・う・て じてんしゃBycle」は、100円自転車プラン」で成功したau損保が時代のニーズに答えるべく着実に進化させた自転車保険だと言えそうだ。自転車を生活の中で使う人に対応するほか、趣味で自転車に乗るサイクリストにもメリットのある保険だと言えそうだ。
トークの内容はau損保USTREAMチャンネルで録画ライブとして視聴が可能になっている。また編集動画は後日公開予定だ。
photo&text:Makoto.AYANO
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