2013/09/21(土) - 12:20
東北復興支援のためのエンデューロ“ジャパンサイクルレース in MIYAGI フィナンシャル・エージェンシーカップ”が9月15(日)に宮城SUGOサーキットで開催された。シクロワイアードでも初紹介のユニークなイベントを紹介しよう。
東日本大震災からの復興を支援することを目的としたこのイベントは、参加費の一部を義援金に充てるというもの。大会名に入っているフィナンシャル・エージェンシーは東京の保険会社で、自転車イベントで東北を元気づけたいという思いから大会はスタートしている。
昨年の大会では収益から約214万円を震災被害への義援金としただけでなく、レース会場で開催されるコンサートやイベントで東北の人たちを心から楽しませてくれた。東北のチームに積極的に参加を呼びかけ、チームエントリーに対して特典をつけたり、レースに様々な部門を設けて入賞者たちに豪華な賞品を用意したりと、とにかく参加者・来場者たちを楽しませるホスピタリティーと、「景気付け」を重視する運営が特色だ。
シクロワイアード編集部でも運営事務局の方々に夏頃よりお話を伺い、少しばかりのアドバイスをさせていただき、協力に名を連ねさせていただいた。
レース会場となるスポーツランドSUGOインターナショナルサーキットは、SUPER GTをはじめとする様々なレースが開催される全長3.7kmのテクニカルなコース。短いながらアップダウンに富んでおり、最終コーナーのダンロップアーチからホームストレートにかけては高低差73m、最大斜度10%の急坂を駆け上るのが特徴だ。編集部でも2012年5月のSUGOさくらスプリントカップを走ったことがあるが、アップダウンしかない非常にキツいコースだったという印象。特に最終コーナーを抜けた後は急勾配で、まるで空に向かうような登りだ。
開会式でマイクを握るメインMCは元バレー選手でタレントの川合俊一さん。すらりとした脚線美のJCRガールズの4人に、ゲストの道端カレンさん、そしてステージイベントを担当するアーチストたちも登壇。朝からいきなり華やかである。そして大会会長の中野浩一さんは本業の競輪の仕事で欠席のため、等身大看板での登場だ(笑)。
スタートの先導ライダーはトライアスロンを楽しんでいるというファッションモデルの道端カレンさん。そしてシマノレーシング、ブリヂストンアンカーの選手、そして福島県南相馬市出身のトライアスロンの五輪出場選手の西内洋行さん、ロングの女王の愛称を持つトライアスリートの酒井絵美さんらが先導ライダーをつとめた。
スタートが切られた朝9時半、台風18号が西日本に上陸したころ、東北もその影響で雨が降り始めた。スタート時には霧雨だったが、やがては豪雨になった。
しとしと雨の中、レースは淡々と続く。しかし激しさを増した雨はお昼ごろにはサブイベントを中断させるほどの本降りになった。しかし、大会は中止になることはなく続いた。走り続ける選手たち。まるで「頑張っぺし東北!」と、挫けない姿勢を見せるかのように。
参加選手たちはエンジョイ派のチームエントリーが多いが、じつは賞品が豪華なことが有名な大会なので、エントリーした人たちはけっこう真剣に順位を狙っている。そして、ちょっとシリアスなのは2時間と4時間のソロクラス。ツアー・オブ・フレンドシップでステージ優勝した高橋義博さん(チームCB)なども参戦してレベルの高いレースになった。ちなみにやっぱり高橋さんはぶっちぎりのトップ。
ピットエリアやイベント会場の周辺にはB級グルメや飲食の屋台が立ち並び、巡っているだけで楽しい。宮城名物の牛たんを使った串や、全国の名物屋台が軒を連ねる。
大会事務局の賀屋宣宏さんは言う。「自転車レースというと参加する人だけが走って楽しむことしか考えられていないのですが、ジャパンサイクルレースは一緒に行った家族や子供、自転車に乗らない友人までが会場にいても一日を充分に楽しめるように考えたイベントとしています。B級グルメにステージイベント、ライブ、巨大遊具や、ゆるキャラやご当地ヒーローとの触れ合いに、各ブースでの試乗会にプレゼント抽選会などなど、アミューズメントの充実で飽きさせません。皆さんに存分に楽しんで、おみやげたっぷりで得した気分で帰っていただきます!」。
降り続く雨は、ステージ上のテント地の屋根にできた雨水溜まりが期間な状態になるほどの本降りに。しかしそれに負けずステージの熱気もどんどん加熱する。このイベントはゲストが豪華。ステージの出演アーチストにm.c.AT、演歌歌手の西尾夕紀さん、松島高校の太鼓演奏、そして、AKB48の姉妹グループで博多から来たHKT48のステージイベントが大きな目玉だ。このために東京や、はるばる九州からもファンがやって来た。
タレントの城田純さんと藤原倫巳さんは南相馬市からSUGOサーキットまで、リレーでたすきをつなぐ自転車ライドに挑戦。見事このイベント中にステージに辿り着いた。午後からはママチャリレースも開催。ママチャリにとってこのSUGOサーキットはアップダウンが厳しすぎるコースだが、エキシビジョン的にハンドサイクルも挑戦。お楽しみには見えない、かなり大変な形相でレースを走っていた。
大会が終わりに近づいた頃、お約束のように雨が上がった。おまちかねのHKT48ライブステージは雨のため開始時間が大会の最後のプログラムとなった。9月4日に発売されたばかりの2枚目のシングル、新曲「メロンジュース」を引っさげて登場。元気いっぱいのステージに大盛り上がりとなり、さながらこの大会のメインイベントとも言えそうな勢いだった。
そしてレースの表彰式では入賞者たちにお米、お肉、スポンサー各社からの豪華賞品がたっぷりと渡された。なかにはヴィトンのバッグなどもあり、ちょっと他の大会がついていけない豪華さだ。
台風の到達は翌日の夕方ということで、雨上がりの小康状態のなか、帰路につく参加者たち。雨の中ちょっと異色な雰囲気の大会だったが、参加者、応援に来た家族、友人たちの皆が充実した一日を過ごせたようだ。このイベントの模様は東北エリアやBS-TBSで10月初旬より1時間番組として各TVでオンエアされる。(放映日等は公式サイトで確認を)
大会で目立った東北のチームの皆さんの紹介記事も追ってアップします。お楽しみに!
photo&text:Makoto.AYANO
フォトギャラリー(CW FaceBook)
東日本大震災からの復興を支援することを目的としたこのイベントは、参加費の一部を義援金に充てるというもの。大会名に入っているフィナンシャル・エージェンシーは東京の保険会社で、自転車イベントで東北を元気づけたいという思いから大会はスタートしている。
昨年の大会では収益から約214万円を震災被害への義援金としただけでなく、レース会場で開催されるコンサートやイベントで東北の人たちを心から楽しませてくれた。東北のチームに積極的に参加を呼びかけ、チームエントリーに対して特典をつけたり、レースに様々な部門を設けて入賞者たちに豪華な賞品を用意したりと、とにかく参加者・来場者たちを楽しませるホスピタリティーと、「景気付け」を重視する運営が特色だ。
シクロワイアード編集部でも運営事務局の方々に夏頃よりお話を伺い、少しばかりのアドバイスをさせていただき、協力に名を連ねさせていただいた。
レース会場となるスポーツランドSUGOインターナショナルサーキットは、SUPER GTをはじめとする様々なレースが開催される全長3.7kmのテクニカルなコース。短いながらアップダウンに富んでおり、最終コーナーのダンロップアーチからホームストレートにかけては高低差73m、最大斜度10%の急坂を駆け上るのが特徴だ。編集部でも2012年5月のSUGOさくらスプリントカップを走ったことがあるが、アップダウンしかない非常にキツいコースだったという印象。特に最終コーナーを抜けた後は急勾配で、まるで空に向かうような登りだ。
開会式でマイクを握るメインMCは元バレー選手でタレントの川合俊一さん。すらりとした脚線美のJCRガールズの4人に、ゲストの道端カレンさん、そしてステージイベントを担当するアーチストたちも登壇。朝からいきなり華やかである。そして大会会長の中野浩一さんは本業の競輪の仕事で欠席のため、等身大看板での登場だ(笑)。
スタートの先導ライダーはトライアスロンを楽しんでいるというファッションモデルの道端カレンさん。そしてシマノレーシング、ブリヂストンアンカーの選手、そして福島県南相馬市出身のトライアスロンの五輪出場選手の西内洋行さん、ロングの女王の愛称を持つトライアスリートの酒井絵美さんらが先導ライダーをつとめた。
スタートが切られた朝9時半、台風18号が西日本に上陸したころ、東北もその影響で雨が降り始めた。スタート時には霧雨だったが、やがては豪雨になった。
しとしと雨の中、レースは淡々と続く。しかし激しさを増した雨はお昼ごろにはサブイベントを中断させるほどの本降りになった。しかし、大会は中止になることはなく続いた。走り続ける選手たち。まるで「頑張っぺし東北!」と、挫けない姿勢を見せるかのように。
参加選手たちはエンジョイ派のチームエントリーが多いが、じつは賞品が豪華なことが有名な大会なので、エントリーした人たちはけっこう真剣に順位を狙っている。そして、ちょっとシリアスなのは2時間と4時間のソロクラス。ツアー・オブ・フレンドシップでステージ優勝した高橋義博さん(チームCB)なども参戦してレベルの高いレースになった。ちなみにやっぱり高橋さんはぶっちぎりのトップ。
ピットエリアやイベント会場の周辺にはB級グルメや飲食の屋台が立ち並び、巡っているだけで楽しい。宮城名物の牛たんを使った串や、全国の名物屋台が軒を連ねる。
大会事務局の賀屋宣宏さんは言う。「自転車レースというと参加する人だけが走って楽しむことしか考えられていないのですが、ジャパンサイクルレースは一緒に行った家族や子供、自転車に乗らない友人までが会場にいても一日を充分に楽しめるように考えたイベントとしています。B級グルメにステージイベント、ライブ、巨大遊具や、ゆるキャラやご当地ヒーローとの触れ合いに、各ブースでの試乗会にプレゼント抽選会などなど、アミューズメントの充実で飽きさせません。皆さんに存分に楽しんで、おみやげたっぷりで得した気分で帰っていただきます!」。
降り続く雨は、ステージ上のテント地の屋根にできた雨水溜まりが期間な状態になるほどの本降りに。しかしそれに負けずステージの熱気もどんどん加熱する。このイベントはゲストが豪華。ステージの出演アーチストにm.c.AT、演歌歌手の西尾夕紀さん、松島高校の太鼓演奏、そして、AKB48の姉妹グループで博多から来たHKT48のステージイベントが大きな目玉だ。このために東京や、はるばる九州からもファンがやって来た。
タレントの城田純さんと藤原倫巳さんは南相馬市からSUGOサーキットまで、リレーでたすきをつなぐ自転車ライドに挑戦。見事このイベント中にステージに辿り着いた。午後からはママチャリレースも開催。ママチャリにとってこのSUGOサーキットはアップダウンが厳しすぎるコースだが、エキシビジョン的にハンドサイクルも挑戦。お楽しみには見えない、かなり大変な形相でレースを走っていた。
大会が終わりに近づいた頃、お約束のように雨が上がった。おまちかねのHKT48ライブステージは雨のため開始時間が大会の最後のプログラムとなった。9月4日に発売されたばかりの2枚目のシングル、新曲「メロンジュース」を引っさげて登場。元気いっぱいのステージに大盛り上がりとなり、さながらこの大会のメインイベントとも言えそうな勢いだった。
そしてレースの表彰式では入賞者たちにお米、お肉、スポンサー各社からの豪華賞品がたっぷりと渡された。なかにはヴィトンのバッグなどもあり、ちょっと他の大会がついていけない豪華さだ。
台風の到達は翌日の夕方ということで、雨上がりの小康状態のなか、帰路につく参加者たち。雨の中ちょっと異色な雰囲気の大会だったが、参加者、応援に来た家族、友人たちの皆が充実した一日を過ごせたようだ。このイベントの模様は東北エリアやBS-TBSで10月初旬より1時間番組として各TVでオンエアされる。(放映日等は公式サイトで確認を)
大会で目立った東北のチームの皆さんの紹介記事も追ってアップします。お楽しみに!
photo&text:Makoto.AYANO
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