2013/07/24(水) - 19:24
連載でお届けするプロバイクレポート。今回から数回にわたってツール・ド・フランス第100回記念大会を走ったバイクを特集する。第1弾はスペインに結びつきの強いモビスターとカチューシャ、そしてエウスカウテルのバイクをピックアップ。
モビスター < ピナレロ DOGMA 65.1 THINK2 >
前身であるケースデパーニュやバネストの時代からピナレロとカンパニョーロの組み合わせでスポンサードを受けるモビスターは左右非対称設計が特徴的なドグマ65.1 THINK2を使用する。コンポーネントはカンパニョーロのレコードEPSにSRMのクランク組み合わせる。ホイールは同じくカンパニョーロの50mmハイトの「ボーラウルトラ2」をベースに山岳ステージでは新たに登場した35mmハイトの「ボーラ35」や 「ハイペロン」、平坦ステージでは80mmハイトの「ボーラ80」を使い分けていた。
ハンドルやステムにはFSAを使用し、他チームがハイエンドグレードを使用する中、ミドルグレードであるSL-Kシリーズを使用している点が興味深い。アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)のバイクのサドルには「VAS COMO UNA BALAVERDE(緑の弾丸の様に突き進め)」と書かれたセライタリアの新型SLRが装着されていた。
カチューシャ < キャニオン AEROAD CF >
カチューシャからは第20ステージで大逆転の総合表彰台を獲得したホアキン・ロドリゲス(スペイン)のバイクにスポットを当てる。身長が168cmと、日本人の平均身長に近いため多くの方に参考にして頂けるだろう。フレームは2012年度のUCIワールドツアーランキング総合1位を示す特別なデザインのキャニオン AEROAD CFを使用。
コンポーネントは9070系シマノデュラエースで、ステージによってはパワーメーター付きのクランクを装着。ホイールはマヴィックのハイエンドモデルであるコスミックカーボンアルチメイトをメインに、平坦ステージでは先日発表された60mmハイトのコスミックCXR60Tを使用する。タイヤはマヴィックが提唱するホイールタイヤコンセプトに基づいてイクシオンを組み合わせている。
ハンドルとステムはリッチーがアッセンブルされ、ハンドルはトラディショナルなシャロー(浅曲がり)タイプ、ステムはアルミ製の4Axisと堅実なチョイスがなされている。サドルはロドリゲスの愛称であるプリト(葉巻)をモチーフとしたセライタリアの新型SLR。また、サドルの後退量を稼ぐために、レールが2本タイプサドルではなくモノリンクと呼ばれるセライタリアの独自規格のタイプを使用している。
エウスカウテル・エウスカディ < オルベア Orca >
5月のジロ・デ・イタリアで真っ黒なプロトタイプを走らせるなど、一部では新型バイクの登場が噂されていたオルベアからは新型Orcaがツールに投入された。基本的には旧型のデザインを襲来しつつも軽量化や高剛性化、フォークのエアロダイナミクス化、ケーブルの取り回しの改善など細部にわたってブラッシュアップされている。
Orca専用のシートポストにはセライタリアの独自規格であるモノリンクのシステムを導入しているが、イゴール・アントン(スペイン)のバイクではアダプターを介して通常の2本レールのサドルを装着。また、ミケル・ニエベ(スペイン)のバイクにはゼロオフセットで一般的な2本締めタイプのシートポストが装着されていた。
コンポーネントは9070系シマノデュラエース。ホイールは同じくシマノデュラエースで、コースプロファイルによってC35とC50を使い分けていた。ハンドルとステムはFSA。タイヤはヴィットリアで、コルサEVOクラシックの23cなど近年トレンドである太めのタイヤを使用する選手もいた。
text:Yuya Yamamoto
photo:Makoto Ayano
モビスター < ピナレロ DOGMA 65.1 THINK2 >
前身であるケースデパーニュやバネストの時代からピナレロとカンパニョーロの組み合わせでスポンサードを受けるモビスターは左右非対称設計が特徴的なドグマ65.1 THINK2を使用する。コンポーネントはカンパニョーロのレコードEPSにSRMのクランク組み合わせる。ホイールは同じくカンパニョーロの50mmハイトの「ボーラウルトラ2」をベースに山岳ステージでは新たに登場した35mmハイトの「ボーラ35」や 「ハイペロン」、平坦ステージでは80mmハイトの「ボーラ80」を使い分けていた。
ハンドルやステムにはFSAを使用し、他チームがハイエンドグレードを使用する中、ミドルグレードであるSL-Kシリーズを使用している点が興味深い。アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)のバイクのサドルには「VAS COMO UNA BALAVERDE(緑の弾丸の様に突き進め)」と書かれたセライタリアの新型SLRが装着されていた。
カチューシャ < キャニオン AEROAD CF >
カチューシャからは第20ステージで大逆転の総合表彰台を獲得したホアキン・ロドリゲス(スペイン)のバイクにスポットを当てる。身長が168cmと、日本人の平均身長に近いため多くの方に参考にして頂けるだろう。フレームは2012年度のUCIワールドツアーランキング総合1位を示す特別なデザインのキャニオン AEROAD CFを使用。
コンポーネントは9070系シマノデュラエースで、ステージによってはパワーメーター付きのクランクを装着。ホイールはマヴィックのハイエンドモデルであるコスミックカーボンアルチメイトをメインに、平坦ステージでは先日発表された60mmハイトのコスミックCXR60Tを使用する。タイヤはマヴィックが提唱するホイールタイヤコンセプトに基づいてイクシオンを組み合わせている。
ハンドルとステムはリッチーがアッセンブルされ、ハンドルはトラディショナルなシャロー(浅曲がり)タイプ、ステムはアルミ製の4Axisと堅実なチョイスがなされている。サドルはロドリゲスの愛称であるプリト(葉巻)をモチーフとしたセライタリアの新型SLR。また、サドルの後退量を稼ぐために、レールが2本タイプサドルではなくモノリンクと呼ばれるセライタリアの独自規格のタイプを使用している。
エウスカウテル・エウスカディ < オルベア Orca >
5月のジロ・デ・イタリアで真っ黒なプロトタイプを走らせるなど、一部では新型バイクの登場が噂されていたオルベアからは新型Orcaがツールに投入された。基本的には旧型のデザインを襲来しつつも軽量化や高剛性化、フォークのエアロダイナミクス化、ケーブルの取り回しの改善など細部にわたってブラッシュアップされている。
Orca専用のシートポストにはセライタリアの独自規格であるモノリンクのシステムを導入しているが、イゴール・アントン(スペイン)のバイクではアダプターを介して通常の2本レールのサドルを装着。また、ミケル・ニエベ(スペイン)のバイクにはゼロオフセットで一般的な2本締めタイプのシートポストが装着されていた。
コンポーネントは9070系シマノデュラエース。ホイールは同じくシマノデュラエースで、コースプロファイルによってC35とC50を使い分けていた。ハンドルとステムはFSA。タイヤはヴィットリアで、コルサEVOクラシックの23cなど近年トレンドである太めのタイヤを使用する選手もいた。
text:Yuya Yamamoto
photo:Makoto Ayano
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