スカイプロサイクリングやラファコンドール・シャープのサポートを行うイタリアのヘルメットブランド、KASK(カスク)。ツール・ド・フランスでデビューした新型ハイエンドエアロヘルメット「INFINITY(インフィニティ)」が発表された。開閉できるベンチレーションを装備し、快適性とエアロの両立を目指した意欲作だ。

カスク INFINITYカスク INFINITY (c)KASK

空気抵抗低減を図ったロード用エアロヘルメットがプロレースシーンで目立つ昨今だが、どうしても通気口が少ない事による低速域でのベンチレーション機能低下がつきまとう。そこでカスクが生み出した新作モデルがこのインフィニティ。通気口を開閉可能とすることで、エアロ性能とベンチレーション機能の両立を目指した画期的なアイテムだ。

インフィニティのベースとなったのは、ショートテイルのTTヘルメット「バンビーノ」。空気の流れを最適化するために鋭角なエッジを廃したことで全体は丸みを帯びたフォルムとしたことが特徴だ。水色の部分が後方にスライドするエアロカバーとなっており、ヒルクライムなど低速時にはこれを開けることでより多くの空気を取り込むことができる。カバーは無段階で簡単な開閉調整が可能だ。

エアロカバーを開けた状態。エアインテークが見えるエアロカバーを開けた状態。エアインテークが見える (c)KASKエアロカバーを閉じた状態。高速走行時の空力性能を高めるエアロカバーを閉じた状態。高速走行時の空力性能を高める (c)KASK


後方には大きく通気口が設けられる後方には大きく通気口が設けられる (c)KASK前後にスライドするエアロカバーの造形を見る前後にスライドするエアロカバーの造形を見る (c)KASK


カバーを完全に閉じている際でも前部には小さな2つの通気口が設けられており、必要な冷却効果を得ることができるという。サイド部分のベンチレーションは小さな乱流を発生させる役目を持ち、通じてヘルメット全体の空気抵抗を大きく減らすことに成功している。

ツール・ド・フランスでデビューしたINFINITYツール・ド・フランスでデビューしたINFINITY photo:Makoto.Ayanoもちろんヘルメット本来のプロテクション機能も忘れられてはおらず、部分的に強化プラスチックを使うことで衝撃に対する高い保護性能を得ている。内部のパッドは定評のある「3D DRY インナーパッド」を採用し、頭部とパッドの積極面積を大幅に下げることによる高い快適性を確保した。フィッティングシステムはシンプルなベルト&ベルクロ式を採用し、軽量化を図っている。

重量は270gで、サイズはM (48­-58cm) と L (59-­62cm)の2種類を用意する。カラーバリエーションはレッド、ブラック、ホワイトオールシャインの3種類。価格と発売時期は未定となっている。


カスク INFINITY
サイズ:M (48­-58cm) 、 L (59-­62cm)
重 量:270g
カラー:レッド、ブラック、ホワイトオールシャイン
価格未定/販売時期未定


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