ホイールとタイヤを一つの構造体として捉え、更にその隙間を埋めるブレードを用いることで極限の空力性能を追求したエアロホイール、マヴィック・CXR80。そのテクノロジーを受け継ぎつつリムハイトを抑え、幅広いレースでの使用を意図したホイール「Cosmic CXR 60T」と「Cosmic CXR 60C」が登場した。

マヴィック Cosmic CXR60T(フロント)マヴィック Cosmic CXR60T(フロント) マヴィック Cosmic CXR60T(リア)マヴィック Cosmic CXR60T(リア) 今回デビューしたCosmic CXR 60Tと60Cは共に、特徴的なCX01テクノロジー(CXR80のスペシャルコンテンツはこちら)を導入した60mmハイトのエアロディープリムホイール。表記の通り60Tがチューブラー、60Cはクリンチャーホイールとなる。

2種類のホイールはいずれも、断面形状を工夫し表面に微小なノブを設けることで細かい乱流を発生させ、空気の剥離を防ぐ「イクシオンCXR」タイヤとのトータルパッケージとなり、もちろんタイヤとリムの段差を埋める「CX01ブレード」を採用し究極の空力性能を追求したホイールだ。ハブはカーボン製ボディ+アルミ製ワイドフランジというCXR80同様のものが採用され、エアロ形状のダブルバテッドスチールスポークはフロントが16H、リア20Hという配置とされている。

マヴィック Cosmic CXR60C(リア)マヴィック Cosmic CXR60C(リア) マヴィック Cosmic CXR60C(フロント)マヴィック Cosmic CXR60C(フロント) 一方でリムは異なる構造を採用しており、3Kフルカーボン構造の60Tに対し、60Cはアルミ製のエグザリットシステムにカーボンエアロフィンを組み合わせブレーキングに対する強度を増した構造に。リム幅はいずれも最大で27mmと共通だが、構造が違うことで断面形状も微妙に異なるため、60Tは60Cと比較してより空力に優れる形状となっている。

マヴィックの空気抵抗テストデータによると、60TはCXR80に匹敵する空力性能を確保することに成功し、60Cと比較して平均で1ワットのパワーセーブを可能としている。特に横風に対して強いという特徴を持ち、ヨー角18°で風を受けた場合、60Tは他社同等リムハイト製品と比較して19.8ワットものパワーセーブを実証。60Cは他社同等リムハイト製品と比較して、トータルで6.3ワットを下回っているという。整流効果に優れているため、風が変化した場合にも安定したハンドリングを実現したことも特徴の一つだ。

Cosmic CXR60Tのニップルは外出しとし、整備性を高めているCosmic CXR60Tのニップルは外出しとし、整備性を高めている エグザリット+カーボンエアロフィン構造を採用するCosmic CXR60Cエグザリット+カーボンエアロフィン構造を採用するCosmic CXR60C


CXR80と同様のワイドフランジハブを採用するCXR80と同様のワイドフランジハブを採用する 重量は60Tが1590g、60Cが1825g。いずれもイクシオンCXRタイヤが付属するWTS(ホイール・タイヤ・システム)となり、価格はそれぞれ294,000円と283,500円(いずれも税込、予定価格)。取り扱いはアメアスポーツジャパン。


マヴィック Cosmic CXR60T
リム素材:3Kカーボン
リム幅:最大27mm
スポーク:スチールエアロダブルバテッドストレートプル
スポーク数:フロント16H、リア20H
ハ ブ:カーボンボディ+アルミフランジ
タイヤ:イクシオンCXRチューブラー グリップ&パワーリンク
重 量:2130g(タイヤ込み)、1590g(ホイールペア)
価 格:294,000円(税込、予定価格)

マヴィック Cosmic CXR60C
リム素材:エグザリット+カーボンエアロフィン
リム幅:最大27mm
スポーク:スチールエアロダブルバテッドストレートプル
スポーク数:フロント16H、リア20H
ハ ブ:カーボンボディ+アルミフランジ
タイヤ:イクシオンCXR グリップ&パワーリンク
重 量:2515g(タイヤ込み)、1825g(ホイールペア)
価 格:283,500円(税込、予定価格)

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