2013/06/14(金) - 12:12
6月9日、JCF(日本自転車競技連盟)主催の全日本選手権タイムトライアルと共催で行なわれた日本パラサイクリング選手権・ロード大会。秋田県大潟村のソーラースポーツラインを舞台にした闘いに、17名の選手たちが出走した。
男子自転車競技クラスCの部 優勝した藤田征樹(チームチェブロ) photo:Kei Tsuji2009年のUCIパラサイクリングトラック世界選手権1kmTT(C3)の優勝者で、ロンドンパラリンピックのロードTT(C3)銅メダリストの藤田征樹(チームチェブロ)が自転車競技クラスCの部で優勝。平均スピードは42.21km/h。
男子自転車競技クラスCの部 2位の石井雅史(チームスキップ) photo:Kei Tsuji北京パラリンピック1kmTT(CP4)金メダル、個人追い抜き(CP4)銀メダル、ロードTT(CP4)銅メダル、ならびに2007年のUCIパラサイクリングトラック世界選手権で2つの金メダルを獲得している石井雅史(チームスキップ)が48秒差の2位に。
男子自転車競技クラスCの部 3位の藤原瑶介(Pinazou Test Team-PRC) photo:Kei TsujiJPCF(日本パラサイクリング連盟)主催の日本パラサイクリング選手権・ロード大会が、JCF主催の全日本選手権と共催で行なわれるのは今回が初めて。共催について「世界の流れがそうなっているから」と話すのは、JPCFの理事長を務める権丈泰巳さん。
「自転車競技は他競技に先駆けて各種目(マウンテン、BMXなど)をUCIの管轄として一本化され、その際にパラサイクリングもUCIの傘下となりました。自転車強豪国であるイギリスやオーストラリアなどは、UCI統合以前から、国内大会においてパラサイクリングをU23などと同じようにカテゴリーの一つと言う位置づけでやっていました。私たちも大きな一歩が踏み出せたと思います」。
「共催の切っ掛けは、パラサイクリングの認知度アップにより、普及、強化、スポンサーの獲得などに繋がっていくと考えたからです。特に一番の問題点は新人の発掘です。陸上や水泳に比べ、パラサイクリングは自転車と言う機材が必要だったりと、一人でスタートするのが難しく考えられます。このような問題点は、現在、各地域の競輪選手やクラブチームに協力を依頼しながら問題を解決して行っております。『継続は力なり』を実践するしかないと思っていますので、頑張るしかないです。とにかく、障害者のパラサイクリングという考えから、スポーツとしてのパラサイクリングという捉え方をしていただきたいと思います。近い将来、パラサイクリングの選手の方がタイムが良いような日が来るかもしれません」。
男子視覚障害クラスBの部 大城竜之(チームチェブロ) photo:Kei Tsuji
トライサイクル・クラスT2の部 小川睦彦(JPCF) photo:Kei Tsuji
男子ハンドバイク・クラスHの部 優勝した奥村直彦(JPCF) photo:Kei Tsuji
男子ハンドバイク・クラスHの部 2位の花岡伸和(JPCF) photo:Kei Tsuji
パラサイクリング男子 トライサイクル・クラスT2の部(15km)
1位 小川睦彦(JPCF) 28'44"
パラサイクリング男子 視覚障害クラスBの部(21km)
1位 大城竜之(チームチェブロ) 29'23"
パラサイクリング女子 視覚障害クラスBの部(21km)
1位 鹿沼由理恵(JPCF) 31'56"
パラサイクリング男子 自転車競技クラスCの部(21km)
1位 藤田征樹(チームチェブロ) 29'50"
2位 石井雅史(チームスキップ) +48"
OPN 藤原瑶介(Pinazou Test Team-PRC) +2'31"
3位 阿部学宏(SPADE・ACE) +2'45"
4位 溝口智徳 +6'12"
5位 大久保直人(環太平洋大) +6'19"
パラサイクリング男子 ハンドバイク・クラスHの部(21km)
1位 奥村直彦(JPCF) 34'33"
2位 花岡伸和(JPCF) +2'42"
3位 末吉政己(プーマジャパン) +3'07"
4位 藤野一成 +7'12"
text&photo:Kei Tsuji
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「自転車競技は他競技に先駆けて各種目(マウンテン、BMXなど)をUCIの管轄として一本化され、その際にパラサイクリングもUCIの傘下となりました。自転車強豪国であるイギリスやオーストラリアなどは、UCI統合以前から、国内大会においてパラサイクリングをU23などと同じようにカテゴリーの一つと言う位置づけでやっていました。私たちも大きな一歩が踏み出せたと思います」。
「共催の切っ掛けは、パラサイクリングの認知度アップにより、普及、強化、スポンサーの獲得などに繋がっていくと考えたからです。特に一番の問題点は新人の発掘です。陸上や水泳に比べ、パラサイクリングは自転車と言う機材が必要だったりと、一人でスタートするのが難しく考えられます。このような問題点は、現在、各地域の競輪選手やクラブチームに協力を依頼しながら問題を解決して行っております。『継続は力なり』を実践するしかないと思っていますので、頑張るしかないです。とにかく、障害者のパラサイクリングという考えから、スポーツとしてのパラサイクリングという捉え方をしていただきたいと思います。近い将来、パラサイクリングの選手の方がタイムが良いような日が来るかもしれません」。
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パラサイクリング男子 トライサイクル・クラスT2の部(15km)
1位 小川睦彦(JPCF) 28'44"
パラサイクリング男子 視覚障害クラスBの部(21km)
1位 大城竜之(チームチェブロ) 29'23"
パラサイクリング女子 視覚障害クラスBの部(21km)
1位 鹿沼由理恵(JPCF) 31'56"
パラサイクリング男子 自転車競技クラスCの部(21km)
1位 藤田征樹(チームチェブロ) 29'50"
2位 石井雅史(チームスキップ) +48"
OPN 藤原瑶介(Pinazou Test Team-PRC) +2'31"
3位 阿部学宏(SPADE・ACE) +2'45"
4位 溝口智徳 +6'12"
5位 大久保直人(環太平洋大) +6'19"
パラサイクリング男子 ハンドバイク・クラスHの部(21km)
1位 奥村直彦(JPCF) 34'33"
2位 花岡伸和(JPCF) +2'42"
3位 末吉政己(プーマジャパン) +3'07"
4位 藤野一成 +7'12"
text&photo:Kei Tsuji
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