2013/06/12(水) - 09:19
ゴールスプリントに持ち込まれたツール・ド・スイス(UCIワールドツアー)第4ステージ。ラスト200mの最終コーナーに先頭で突っ込んだアルノー・デマール(フランス、FDJ)が、そのままフィニッシュラインに向けて猛ダッシュ。21歳の新鋭スプリンターが接戦を制した。
第4ステージはスイス中部のインナートキルヒェンからブオクスまでの174.4kmを駆ける。途中に3つのカテゴリー山岳が設定されているが、スプリンターにも問題ないレベル。ツール・ド・フランスに向けて調整を続けるスプリンターたちの出番がようやくやってきた。
この日、最大4分のリードを得て逃げたのはオリヴィエ・カイセン(ベルギー、ロット・ベリソル)、イェンス・フォイクト(ドイツ、レディオシャック・レオパード)、ロベルト・ヴレセル(スロベニア、エウスカルテル)の3名。スプリンターチームが追走する展開となる。
やがて先頭からカイセンが脱落し、フォイクトとヴレセルのランデブー走行に。脚の揃った2人の逃げを、オメガファーマ・クイックステップやキャノンデールプロサイクリング、IAMサイクリング、アルゴス・シマノが追撃する。
フォイクトとヴレセルのリードは、ゴールまで15kmを残して1分を切る。ラスト8kmで30秒。ラスト5kmでフォイクトが独走に持ち込み、20秒リードで逃げる。しかし平坦&幅広の直線路は大集団に味方した。最後まで奮闘した41歳のフォイクトはラスト2kmで吸収された。
マシュー・ゴス(オーストラリア)のためにトレインを組むオリカ・グリーンエッジが集団先頭に上がり、その後ろではビッグスプリンターたちが激しいポジション争いを繰り広げる。ゴスの番手を取ったのは、チームメイトに引き上げられたデマールだった。
ラスト200mの最終コーナーを先頭で突っ込んだのはデマール。ゴスとタイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ)がその後ろでスプリント体勢に入る。
最終コーナーを抜けて踏み込むデマールにはゴスが並んだが、わずかに届かない。僅差のゴールスプリントでデマールが先着した。
2011年のロード世界選手権U23ロードレースで優勝し、昨年プロデビューした21歳のデマールが抜群のスピードを見せつけた。デマールは昨年ヴァッテンフォール・サイクラシックスを含めシーズン6勝をマーク。今年はダンケルク4日間レースでステージ3勝&総合優勝に輝いている。
「今日のフィニッシュはただただ素晴らしかった。チームメイトが完璧にスプリントの体制を整えてくれたんだ。ビッグスプリンターたちを負かしたことは大きな成功だと言える」と、ポイント賞トップに立ったデマール。フランスの期待を背負う新鋭スプリンターとして、ツール・ド・フランスでの活躍が期待される。
選手コメントはレース公式サイトより。
ツール・ド・スイス2013第4ステージ結果
1位 アルノー・デマール(フランス、FDJ) 4h08'23"
2位 マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
3位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
4位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)
5位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)
6位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、IAMサイクリング)
7位 ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング)
8位 イェンス・デブシェール(ベルギー、ロット・ベリソル)
9位 ダヴィデ・チモライ(イタリア、ランプレ・メリダ)
10位 ジャコポ・グアルニエーリ(イタリア、アスタナ)
個人総合成績
1位 マティアス・フランク(スイス、BMCレーシングチーム) 11h48'01"
2位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、サクソ・ティンコフ) +23"
3位 ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター) +35"
4位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター) +53"
5位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ) +57"
6位 バウク・モレマ(オランダ、ブランコプロサイクリング) +1'08"
7位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ) +1'23"
8位 タネル・カンゲルト(エストニア、アスタナ) +1'26"
9位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル) +1'28"
10位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) +1'39"
ポイント賞
アルノー・デマール(フランス、FDJ)
山岳賞
ロベルト・ヴレセル(スロベニア、エウスカルテル)
チーム総合成績
アスタナ
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
第4ステージはスイス中部のインナートキルヒェンからブオクスまでの174.4kmを駆ける。途中に3つのカテゴリー山岳が設定されているが、スプリンターにも問題ないレベル。ツール・ド・フランスに向けて調整を続けるスプリンターたちの出番がようやくやってきた。
この日、最大4分のリードを得て逃げたのはオリヴィエ・カイセン(ベルギー、ロット・ベリソル)、イェンス・フォイクト(ドイツ、レディオシャック・レオパード)、ロベルト・ヴレセル(スロベニア、エウスカルテル)の3名。スプリンターチームが追走する展開となる。
やがて先頭からカイセンが脱落し、フォイクトとヴレセルのランデブー走行に。脚の揃った2人の逃げを、オメガファーマ・クイックステップやキャノンデールプロサイクリング、IAMサイクリング、アルゴス・シマノが追撃する。
フォイクトとヴレセルのリードは、ゴールまで15kmを残して1分を切る。ラスト8kmで30秒。ラスト5kmでフォイクトが独走に持ち込み、20秒リードで逃げる。しかし平坦&幅広の直線路は大集団に味方した。最後まで奮闘した41歳のフォイクトはラスト2kmで吸収された。
マシュー・ゴス(オーストラリア)のためにトレインを組むオリカ・グリーンエッジが集団先頭に上がり、その後ろではビッグスプリンターたちが激しいポジション争いを繰り広げる。ゴスの番手を取ったのは、チームメイトに引き上げられたデマールだった。
ラスト200mの最終コーナーを先頭で突っ込んだのはデマール。ゴスとタイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ)がその後ろでスプリント体勢に入る。
最終コーナーを抜けて踏み込むデマールにはゴスが並んだが、わずかに届かない。僅差のゴールスプリントでデマールが先着した。
2011年のロード世界選手権U23ロードレースで優勝し、昨年プロデビューした21歳のデマールが抜群のスピードを見せつけた。デマールは昨年ヴァッテンフォール・サイクラシックスを含めシーズン6勝をマーク。今年はダンケルク4日間レースでステージ3勝&総合優勝に輝いている。
「今日のフィニッシュはただただ素晴らしかった。チームメイトが完璧にスプリントの体制を整えてくれたんだ。ビッグスプリンターたちを負かしたことは大きな成功だと言える」と、ポイント賞トップに立ったデマール。フランスの期待を背負う新鋭スプリンターとして、ツール・ド・フランスでの活躍が期待される。
選手コメントはレース公式サイトより。
ツール・ド・スイス2013第4ステージ結果
1位 アルノー・デマール(フランス、FDJ) 4h08'23"
2位 マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
3位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
4位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)
5位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)
6位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、IAMサイクリング)
7位 ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング)
8位 イェンス・デブシェール(ベルギー、ロット・ベリソル)
9位 ダヴィデ・チモライ(イタリア、ランプレ・メリダ)
10位 ジャコポ・グアルニエーリ(イタリア、アスタナ)
個人総合成績
1位 マティアス・フランク(スイス、BMCレーシングチーム) 11h48'01"
2位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、サクソ・ティンコフ) +23"
3位 ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター) +35"
4位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター) +53"
5位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ) +57"
6位 バウク・モレマ(オランダ、ブランコプロサイクリング) +1'08"
7位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ) +1'23"
8位 タネル・カンゲルト(エストニア、アスタナ) +1'26"
9位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル) +1'28"
10位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) +1'39"
ポイント賞
アルノー・デマール(フランス、FDJ)
山岳賞
ロベルト・ヴレセル(スロベニア、エウスカルテル)
チーム総合成績
アスタナ
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
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