2013/05/30(木) - 00:00
ツール・ド・熊野(UCI2.2)が5月30日(木)から4日間320.6kmにわたり行われる。TOJで圧倒したNIPPOを中心に自然豊かなコースで繰り広げられる戦いを制するのはどのチームか。
世界遺産の地、和歌山県と三重県
舞台となる和歌山県と三重県は「紀伊山地の霊場と参詣道」として2004年7月に世界遺産として登録された場所を持つ。自然豊かで風光明媚であることは、イコール厳しく変化の激しいコースであることも意味する。
そして忘れてはならないのは2011年9月にこの地方を襲った水害だ。第1ステージでパレード走行する熊野川沿いの国道168号は電柱の上まで水没した。フィニッシュ地点の熊野川温泉さつきも水没し、いまだ復旧のめどが立っていない。しかしながら道路や河川の復旧工事も進んでおり、第2ステージは一昨年までと同じコースに戻った。今年も変わらず開催されることに感謝したい。
4日間320.6kmの戦い
大会はUCI2.2クラスとして行われる1プロローグ3ステージ計4日間。例年と比べると、第1ステージの一部がショートカット、第2ステージのパレード走行が海側を通る。第1ステージの短くも急峻なKOMや、第3ステージの漁港駐車場出入りは昨年同様に存在する。
プロローグ 5月30日(木)0.7km 15時35分第1走者スタート
和歌山県新宮市内熊野川河口部の市田川沿いから今年のツール・ド・熊野はスタートする。距離は0.7kmと短いがターン部分のクリアのしかたが勝敗を分ける。昨年は、今年も参加するアンソニー・ジャコッポ(ヒューオン・ジェネシス)が51秒37で優勝。
第1ステージ 5月31日(金)110.6km 赤木川清流コース 10時45分新宮駅前パレードスタート、11時30分熊野川ドーム前スタート
国道168号の災害復旧工事が進み、今年はパレード走行が復活する。およそ平坦だが、折り返し地点前後の狭く起伏のある箇所と、S/Fライン手前のKOM付近の狭い急坂がポイント。例年10人前後の逃げができて熾烈な戦いになる。この2箇所で一列棒状となるため、毎年サバイバルレースになる。
第2ステージ 6月1日(土)109.3km 熊野山岳コース 10時05分熊野倶楽部パレードスタート
国内最難関山岳コースがこの熊野の第2ステージだ。細く長い上り、それに加えコケむした滑りやすい下り。例年主催者側でコケを焼いているが、現地ではコケがあると思ったほうがいい。札立峠の下りは国内で最も難易度の高いものであり、峠を通過した情勢だけで判断できないのがこのステージ。下りで逃げることも、あるいは差を詰めることも可能。下りのスペシャリストならば2分差をつけることができる。
第3ステージ 6月2日(日)100.0km 太地半島周回コース 11時10分スタート
太地半島を周回するジェットコースターのようにめまぐるしく状況が変わる名コース。ロードレースのすべての場面が折り込まれていると表現される。常に逃げが発生し、どの逃げがゴールに届くかが見どころ。今年もKOMの手前に漁港駐車場に入り込むコース設定。ここで長く伸びた集団はそのままKOMそして逃げへと繋がる可能性が高い。
参加チーム
参加チーム 計21チーム
多くのチームが4日前までのツアー・オブ・ジャパン(TOJ)と同じだ。プロコンチネンタルチームが2チーム、国内外のコンチネンタルチームが11チームなど合計21チームで各6人までの出走だ。
注目はやはりチームNIPPO・デローザ。直前のTOJで圧倒しフォルッナート・バリアーニとジュリアン・アレドンドで総合1位2位。昨年のこの熊野でも同じ順位でディフェンディングチャンピオンだ。スプリンター不在だが第2ステージで攻撃して優位に立つだろう。
ヴィーニファンティーニはTOJ南信州を制したピエールパオロ・デ・ネグリとクリスティアーノ・モングッジが強力。チャンピオンシステムは西薗良太が中心。ヒューオン・ジェネシスは富士山コースレコードのベンジャミン・ディボールと伊豆ステージ覇者のネイサン・アールに注目。
ブリヂストンアンカーはダミアン・モニエとトマ・ルバが強力。平坦のゴールスプリントはホンコンチャイナが有力。そして台風の目はチーム右京の土井雪広、ホセ・ビセンテ、ヴラディミール・ロペスだ。この強力な3人は間違いなく優勝争いの中に入る。
海外チーム プロコンチネンタルチーム2チーム、コンチネンタルチーム2チーム、国・地域代表2チーム
チャンピオンシステム・プロサイクリングチーム
ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア
ヒューオンサーモン・ジェネシスウェルスアドヴァイザーズ
OCBCシンガポール・コンチネンタルチーム
チーム・ホンコンチャイナ
チャイニーズタイペイ・ナショナルチーム
国内チーム コンチネンタルチーム9チーム、クラブチーム6チーム
チームNIPPO・デローザ
ブリヂストンアンカー
宇都宮ブリッツェン
愛三工業レーシングチーム
シマノレーシング
マトリックスパワータグ
チーム右京
Cプロジェクト
シエルヴォ奈良サイクリングチーム
湘南ベルマーレ
VAXレーシング・ウイズ・埼玉
JPスポーツテストチーム・マッサ・アンデックス
那須ブラーゼン
チームJBCF
キナンAACA
photo&text:高木秀彰
世界遺産の地、和歌山県と三重県
舞台となる和歌山県と三重県は「紀伊山地の霊場と参詣道」として2004年7月に世界遺産として登録された場所を持つ。自然豊かで風光明媚であることは、イコール厳しく変化の激しいコースであることも意味する。
そして忘れてはならないのは2011年9月にこの地方を襲った水害だ。第1ステージでパレード走行する熊野川沿いの国道168号は電柱の上まで水没した。フィニッシュ地点の熊野川温泉さつきも水没し、いまだ復旧のめどが立っていない。しかしながら道路や河川の復旧工事も進んでおり、第2ステージは一昨年までと同じコースに戻った。今年も変わらず開催されることに感謝したい。
4日間320.6kmの戦い
大会はUCI2.2クラスとして行われる1プロローグ3ステージ計4日間。例年と比べると、第1ステージの一部がショートカット、第2ステージのパレード走行が海側を通る。第1ステージの短くも急峻なKOMや、第3ステージの漁港駐車場出入りは昨年同様に存在する。
プロローグ 5月30日(木)0.7km 15時35分第1走者スタート
和歌山県新宮市内熊野川河口部の市田川沿いから今年のツール・ド・熊野はスタートする。距離は0.7kmと短いがターン部分のクリアのしかたが勝敗を分ける。昨年は、今年も参加するアンソニー・ジャコッポ(ヒューオン・ジェネシス)が51秒37で優勝。
第1ステージ 5月31日(金)110.6km 赤木川清流コース 10時45分新宮駅前パレードスタート、11時30分熊野川ドーム前スタート
国道168号の災害復旧工事が進み、今年はパレード走行が復活する。およそ平坦だが、折り返し地点前後の狭く起伏のある箇所と、S/Fライン手前のKOM付近の狭い急坂がポイント。例年10人前後の逃げができて熾烈な戦いになる。この2箇所で一列棒状となるため、毎年サバイバルレースになる。
第2ステージ 6月1日(土)109.3km 熊野山岳コース 10時05分熊野倶楽部パレードスタート
国内最難関山岳コースがこの熊野の第2ステージだ。細く長い上り、それに加えコケむした滑りやすい下り。例年主催者側でコケを焼いているが、現地ではコケがあると思ったほうがいい。札立峠の下りは国内で最も難易度の高いものであり、峠を通過した情勢だけで判断できないのがこのステージ。下りで逃げることも、あるいは差を詰めることも可能。下りのスペシャリストならば2分差をつけることができる。
第3ステージ 6月2日(日)100.0km 太地半島周回コース 11時10分スタート
太地半島を周回するジェットコースターのようにめまぐるしく状況が変わる名コース。ロードレースのすべての場面が折り込まれていると表現される。常に逃げが発生し、どの逃げがゴールに届くかが見どころ。今年もKOMの手前に漁港駐車場に入り込むコース設定。ここで長く伸びた集団はそのままKOMそして逃げへと繋がる可能性が高い。
参加チーム
参加チーム 計21チーム
多くのチームが4日前までのツアー・オブ・ジャパン(TOJ)と同じだ。プロコンチネンタルチームが2チーム、国内外のコンチネンタルチームが11チームなど合計21チームで各6人までの出走だ。
注目はやはりチームNIPPO・デローザ。直前のTOJで圧倒しフォルッナート・バリアーニとジュリアン・アレドンドで総合1位2位。昨年のこの熊野でも同じ順位でディフェンディングチャンピオンだ。スプリンター不在だが第2ステージで攻撃して優位に立つだろう。
ヴィーニファンティーニはTOJ南信州を制したピエールパオロ・デ・ネグリとクリスティアーノ・モングッジが強力。チャンピオンシステムは西薗良太が中心。ヒューオン・ジェネシスは富士山コースレコードのベンジャミン・ディボールと伊豆ステージ覇者のネイサン・アールに注目。
ブリヂストンアンカーはダミアン・モニエとトマ・ルバが強力。平坦のゴールスプリントはホンコンチャイナが有力。そして台風の目はチーム右京の土井雪広、ホセ・ビセンテ、ヴラディミール・ロペスだ。この強力な3人は間違いなく優勝争いの中に入る。
海外チーム プロコンチネンタルチーム2チーム、コンチネンタルチーム2チーム、国・地域代表2チーム
チャンピオンシステム・プロサイクリングチーム
ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア
ヒューオンサーモン・ジェネシスウェルスアドヴァイザーズ
OCBCシンガポール・コンチネンタルチーム
チーム・ホンコンチャイナ
チャイニーズタイペイ・ナショナルチーム
国内チーム コンチネンタルチーム9チーム、クラブチーム6チーム
チームNIPPO・デローザ
ブリヂストンアンカー
宇都宮ブリッツェン
愛三工業レーシングチーム
シマノレーシング
マトリックスパワータグ
チーム右京
Cプロジェクト
シエルヴォ奈良サイクリングチーム
湘南ベルマーレ
VAXレーシング・ウイズ・埼玉
JPスポーツテストチーム・マッサ・アンデックス
那須ブラーゼン
チームJBCF
キナンAACA
photo&text:高木秀彰
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