2013/06/02(日) - 05:11
連載でお届けするプロバイクレポート。今回はツアー・オブ・ジャパンを走った国内チームのバイクの中からチームNIPPO・デローザ、愛三工業レーシング、シマノレーシング、ブリヂストン・アンカーのバイクを紹介。ぜひ読者の皆さんのバイクのセッティングの参考にしてほしい。
チームNIPPO・デローザ
デローザ PROTOS
フォルッナート・バリアーニの総合優勝、ジュリアン・アレドンドの新人賞を獲得したチームNIPPO・デローザが駆るのは、デローザが誇るハイエンドモデル、プロトスだ。昨シーズンは一部のエースのみに供給されていたプロトスだが、今年はチームメンバー全員がこのモデルで揃えてきた。カラーはブラックとシルバーを基調として、チームカラーである蛍光イエローが各部にあしらわれている。
イタリアンチームらしくコンポーネントはカンパニョーロを搭載し、グレードは機械式のレコード。ホイールは同社のボーラウルトラで揃えられる。ハンドルやステム、シートポストは蛍光イエローを差し色としたFSAを使用。
パワーメーターは使用しておらず、コンピュータはいいよねっとから供給されるEdge500を純正のマウントを用いてセットしている。ボトルはパワーバー、ボトルケージはエリート製品で、イタリア色の非常に強いマシンに仕上げられていた。選手名は非駆動側チェーンステーの内側に大きく記載される。
愛三工業レーシング
スペシャライズド S-Works VENGE、S-Works TARMAC SL4
愛三工業レーシングが駆るのは、昨年から引き続いてスペシャライズド。メイン機材として使用されるのはターマックSL4だが、レッドの黒い差し色が加えられたものが2013年シーズン新たに供給されたモデルだ(レッド+ホワイトは2013年供給分)。
第1ステージ堺と第6ステージ東京を制した西谷泰治選手はブラックカラーのヴェンジを駆った。
愛三工業レーシングは長年コンポーネントにカンパニョーロを使用し、今年も継続。グレードは機械式のレコードやコーラスなどまちまち。ホイールも同社のものを使用し、選手の好みによってボーラやアルミクリンチャーのシャマルウルトラなどを使い分け、西谷選手はフロントにボーラ、リアに80mmハイトのボーラウルトラ80の組み合わせで使用した。
タイヤはコンチネンタルで、クリンチャーモデルにはグランプリ4000Sを使用するが、西谷選手のボーラにはセンタースリック構造のブランド名のみが記入されたタイヤがセットされていた。
チームUKYO
インターマックス ヴァルブレンボ
チームUKYOはインターマックス・セルビーノカーボンに乗るが、全日本チャンピオン土井雪広選手のみヴァルブレンボに乗る。土井選手によれば剛性の高さが好みとのことだ。
コンポーネントはシマノ・9000系デュラエースの機械式。ホイールはイーストン・EC90をメインに使用。サイクルコンピューターはサイクルオプスのジュールを使用しているが、ハブをパワータップに変更したホイールは見られなかった。
ハンドルやステム、シートポストはデダで統一。シーズン序盤はハンドルとステムが一体のアラネラRHMを使用していたが、ハンドルをニュートン・シャロー、ステムをZERO100に変更している。サドルはプロロゴのNAGO EVOをチョイス。チーム移籍によって使用する機材のほとんどが変更になったが、スポンサーを受けるメーカーのアイテムの中から、似た形状のパーツをアッセンブルし、自らの乗り方のフィットさせている様だ。
シマノレーシング
フェルト F1
海外レースへと積極的に参加しているシマノレーシングは、今年も引き続きフェルトを駆る。去年は国内販売の無いFCというモデルに乗っていたが、今年はアルゴス・シマノと同じく最高級グレードのF1へとスイッチを果たした。チームカラーに塗られたF1だが、プレスフィットBBとした市販品とは異なりスレッド式BBを用いる特別モデルとなる。これはデュラエースクランクを使用することを前提としたため。
シマノがサポートするだけあってコンポーネントやホイールは9000系デュラエース、ハンドル周りやシートポストなどもPROブランドで固められるが、一方でKCNC製ヘッドセットを用いるなど工夫も見受けられる。タイヤは国内未発売のヴィットリアのコルサEVOクラシックの23cをチョイス。
ブリヂストン・アンカー
アンカー RIS9
ブリヂストン・アンカーが駆るのはもちろんアンカーのバイク。フレームがRIS9とオーダーメイドのRMZを使い分ける。コンポーネントやホイールは9000系デュラエース、ハンドル周りやシートポストなどはPROブランドで固められる。サドルはフィジークやセライタリアなど選手によってまちまちであった。
今回ピックアップしたのは伊丹健治選手のバイク。最も特徴的なポイントは大きくしゃくったハンドルのセッティング。ユニークなハンドルのセッティンングがしばし話題になるチームメイトの清水都貴選手と同様のセッティングで、そのロジックがチーム内に広まっている様だ。また、同じくPROのハンドルを使用するシマノレーシングのバイクにも同様のセッティングが見られた。サドルはセライタリアの定番品フライト・クラシックの復刻版をアッセンブル。
text&photo:So.Isobe,Yuya.YAMAMOTO
チームNIPPO・デローザ
デローザ PROTOS
フォルッナート・バリアーニの総合優勝、ジュリアン・アレドンドの新人賞を獲得したチームNIPPO・デローザが駆るのは、デローザが誇るハイエンドモデル、プロトスだ。昨シーズンは一部のエースのみに供給されていたプロトスだが、今年はチームメンバー全員がこのモデルで揃えてきた。カラーはブラックとシルバーを基調として、チームカラーである蛍光イエローが各部にあしらわれている。
イタリアンチームらしくコンポーネントはカンパニョーロを搭載し、グレードは機械式のレコード。ホイールは同社のボーラウルトラで揃えられる。ハンドルやステム、シートポストは蛍光イエローを差し色としたFSAを使用。
パワーメーターは使用しておらず、コンピュータはいいよねっとから供給されるEdge500を純正のマウントを用いてセットしている。ボトルはパワーバー、ボトルケージはエリート製品で、イタリア色の非常に強いマシンに仕上げられていた。選手名は非駆動側チェーンステーの内側に大きく記載される。
愛三工業レーシング
スペシャライズド S-Works VENGE、S-Works TARMAC SL4
愛三工業レーシングが駆るのは、昨年から引き続いてスペシャライズド。メイン機材として使用されるのはターマックSL4だが、レッドの黒い差し色が加えられたものが2013年シーズン新たに供給されたモデルだ(レッド+ホワイトは2013年供給分)。
第1ステージ堺と第6ステージ東京を制した西谷泰治選手はブラックカラーのヴェンジを駆った。
愛三工業レーシングは長年コンポーネントにカンパニョーロを使用し、今年も継続。グレードは機械式のレコードやコーラスなどまちまち。ホイールも同社のものを使用し、選手の好みによってボーラやアルミクリンチャーのシャマルウルトラなどを使い分け、西谷選手はフロントにボーラ、リアに80mmハイトのボーラウルトラ80の組み合わせで使用した。
タイヤはコンチネンタルで、クリンチャーモデルにはグランプリ4000Sを使用するが、西谷選手のボーラにはセンタースリック構造のブランド名のみが記入されたタイヤがセットされていた。
チームUKYO
インターマックス ヴァルブレンボ
チームUKYOはインターマックス・セルビーノカーボンに乗るが、全日本チャンピオン土井雪広選手のみヴァルブレンボに乗る。土井選手によれば剛性の高さが好みとのことだ。
コンポーネントはシマノ・9000系デュラエースの機械式。ホイールはイーストン・EC90をメインに使用。サイクルコンピューターはサイクルオプスのジュールを使用しているが、ハブをパワータップに変更したホイールは見られなかった。
ハンドルやステム、シートポストはデダで統一。シーズン序盤はハンドルとステムが一体のアラネラRHMを使用していたが、ハンドルをニュートン・シャロー、ステムをZERO100に変更している。サドルはプロロゴのNAGO EVOをチョイス。チーム移籍によって使用する機材のほとんどが変更になったが、スポンサーを受けるメーカーのアイテムの中から、似た形状のパーツをアッセンブルし、自らの乗り方のフィットさせている様だ。
シマノレーシング
フェルト F1
海外レースへと積極的に参加しているシマノレーシングは、今年も引き続きフェルトを駆る。去年は国内販売の無いFCというモデルに乗っていたが、今年はアルゴス・シマノと同じく最高級グレードのF1へとスイッチを果たした。チームカラーに塗られたF1だが、プレスフィットBBとした市販品とは異なりスレッド式BBを用いる特別モデルとなる。これはデュラエースクランクを使用することを前提としたため。
シマノがサポートするだけあってコンポーネントやホイールは9000系デュラエース、ハンドル周りやシートポストなどもPROブランドで固められるが、一方でKCNC製ヘッドセットを用いるなど工夫も見受けられる。タイヤは国内未発売のヴィットリアのコルサEVOクラシックの23cをチョイス。
ブリヂストン・アンカー
アンカー RIS9
ブリヂストン・アンカーが駆るのはもちろんアンカーのバイク。フレームがRIS9とオーダーメイドのRMZを使い分ける。コンポーネントやホイールは9000系デュラエース、ハンドル周りやシートポストなどはPROブランドで固められる。サドルはフィジークやセライタリアなど選手によってまちまちであった。
今回ピックアップしたのは伊丹健治選手のバイク。最も特徴的なポイントは大きくしゃくったハンドルのセッティング。ユニークなハンドルのセッティンングがしばし話題になるチームメイトの清水都貴選手と同様のセッティングで、そのロジックがチーム内に広まっている様だ。また、同じくPROのハンドルを使用するシマノレーシングのバイクにも同様のセッティングが見られた。サドルはセライタリアの定番品フライト・クラシックの復刻版をアッセンブル。
text&photo:So.Isobe,Yuya.YAMAMOTO
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