2013/05/09(木) - 11:20
スプリント開始寸前の集団の勢いを、濡れたスリッピーなコーナーが塞き止めた。「一か八かの勝負だったけれど、苦しんで苦しんでチャンスを掴みとった。最後は乳酸値が35を超えたはずだよ」と語るのは、踏み直して勝利したデゲンコルブだ。
ステージ優勝したジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)
僕らチームは、今日のステージが僕に合っていると知っていた。だけど実際にはギリギリの線で、終盤には本当に苦しめられた。チームにとってハードな展開だったけれど、自信があった。チームはレース全体にわたってコントロールを担い、僕を前方に位置させてくれた。だからこの勝利はチーム全体のもの。アルゴス・シマノにとって素晴らしい一日になった。
フィナーレに向けて、僕らはとても良い形で望むことができた。ルーカ・メスゲツはファンタスティックで、僕を前方に引き上げてくれた。でも彼は残念なことに僕を残して落車してしまった。
ちょうど落車の後ろに位置していたよ。路面はとんでもなくスリッピーで濡れていた。最後から2つめのそのコーナーではみんな少しだけ通過スピードが速すぎたんだ。幸運なことに僕は若干距離を開けていたから、ブレーキをかけて落車を回避することができた。ペダルが外れてしまっていたからはめ直して、それから踏み始めた。
バルディアーニの選手(カノーラ)が飛び出した時、これは一か八かの勝負になると思った。でも僕は可能性にかけてみたんだ。(エリア)ヴィヴィアーニが後ろにいたけれど、全力でもがいた。ラスト1kmからのスプリントは本当に、本当にハードだった。かなり苦しんだよ。最後は乳酸値は35を超えたはずだよ!信じられないね!
(ブエルタで5勝を上げたことについて)僕にとってとても大事な勝利だった。昨年のブエルタでは、僕とチームに良い風が吹いて、勝ちに勝った。今でも5勝できたなんて、自分でも信じられないくらいだよ。
「勝てる選手」に再び戻ることができて嬉しく思う。僕のようなスプリンターやクラシックハンターにとって、毎週だったり、毎月勝てないのは良くないこと。待ったよ。すごく待った。今一度僕がチームのキャプテンだと証明することができて嬉しいし、僕のために働いてくれたチームに対して報いることができた。
ドイツのサイクリング界にとって、若い世代が勝利を上げているのは重要なこと。トニ・マルティンや、マルセル・キッテルや、僕。みんな良い友だちで、僕らにはクリーンかつクリアな自転車競技を促進させるという大きな責任がある。僕自身とても責任感を強く感じている。
ステージ優勝を逃したマルコ・カノーラ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)
夢が実現したと思った。僕はチームメイト(サーシャ・モードロ)の前に位置していて、最後から2番めのコーナー、僕の後ろで落車が起こったことに気づいた。そして全力を尽くして自分自身をプッシュして、勝つことができたと思った。でも最後も勾配があって、追走が僕を捉えて追い抜いてしまった。僕らは今日素晴らしいレースをした分、とても残念に思うよ。でもまたチャンスを狙って挑戦していくつもりさ。
スプリントを逃したフランシスコ・ベントソ(スペイン、モビスター)
最後がこんな風になってしまって残念だけど、これが自転車競技だ。終盤にチームはとても良く動けていたから、少し落ち込んでいるよ。山岳では(パブロ)ラストラスと(ホセ)ヘラーダが良くアシストをしてくれたけれど、でも落車でその苦労も水の泡となってしまった。ヴィスコンティは外側、僕は内側から落車を避ける事ができた。
僕はそこから踏み直そうとしたけれど、チェーンが外れてしまっていたから、何もすることが出来なかった。今日のステージは僕にパーフェクトだったんだ。でも僕はジロが終わるまで、チャンスが有る限り戦い続けるよ。
マリアローザをキープしたルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)
落車が起こった時、僕はスプリントを狙っていたチームメイト(アンヘル・ビシオソ)と一緒に上手く位置取りができていた。彼のために動いていたけれど、僕自身も良い位置につけていた。最初にコーナーに突っ込んでいった選手は、コーナーで若干のリスクを犯していた。落車が見えて、幸運なことに(他のどこでもなく)脚を着いたんだ。
今日マリアローザを守ることができたから、明日もまた袖を通すことができるね。今日は雨の中のレースで、慎重に注意を払う必要があった。周りを見る余裕がなかったから、マテーラの街を十分見ることが出来なかったよ。
マリアローザは、ジロを走ることの集中力を高めてくれるし、良いことをたくさん経験した。レースを走っていると皆が僕のことを知っていてくれているし、名前を呼んでくれる。リーダジャージを着たことはあったけれど、こんなに(影響力は)凄いものではなかったね。
アシストとして走ったダリオ・カタルド(イタリア、スカイプロサイクリング)
最初の上りは長くはなかったけれど、思っていたよりも勾配がきつかった。どのチームも主導権を握ろうとしていたからペースがとても早く、上りでは激しいバトルが繰り広げられていたんだ。僕らは総合勢のために全力で走ったけれど、ツイていたのは下りの路面が乾いていたこと。僕らが辿り着く前には雨が降っていたんだ。
アンラッキーなことにリゴ(ウラン)がパンクして、ダニー(ペイト)がホイールを渡した。そうしたら今度はサルヴァトーレ(プッチォ)だ。僕とシャビ(ザンディオ)が彼集団に引き戻すために手を貸したんだ。そして仕事を終えて、集団から下がった。僕ら(アシスト)は後ろの集団でゴールを目指していたから、落車の影響は受けていないんだ。幸運なことにチームは誰も落車せず、総合順位も変わらなかった。
ここまでの2日間はとてもハードで、僕はとても苦しめられてしまった。でも今日は少し脚も楽になってきて、今日はチームの仕事をすることができた。明日は平坦なコースだから、脚を回復させるチャンスだと思う。できるだけ体力の貯金をすることに努めて、金曜日のとても厳しいステージに備えたいと思う。
text:So.Isobe
photo:Kei.Tsuji,Cor.Vos
ステージ優勝したジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)
僕らチームは、今日のステージが僕に合っていると知っていた。だけど実際にはギリギリの線で、終盤には本当に苦しめられた。チームにとってハードな展開だったけれど、自信があった。チームはレース全体にわたってコントロールを担い、僕を前方に位置させてくれた。だからこの勝利はチーム全体のもの。アルゴス・シマノにとって素晴らしい一日になった。
フィナーレに向けて、僕らはとても良い形で望むことができた。ルーカ・メスゲツはファンタスティックで、僕を前方に引き上げてくれた。でも彼は残念なことに僕を残して落車してしまった。
ちょうど落車の後ろに位置していたよ。路面はとんでもなくスリッピーで濡れていた。最後から2つめのそのコーナーではみんな少しだけ通過スピードが速すぎたんだ。幸運なことに僕は若干距離を開けていたから、ブレーキをかけて落車を回避することができた。ペダルが外れてしまっていたからはめ直して、それから踏み始めた。
バルディアーニの選手(カノーラ)が飛び出した時、これは一か八かの勝負になると思った。でも僕は可能性にかけてみたんだ。(エリア)ヴィヴィアーニが後ろにいたけれど、全力でもがいた。ラスト1kmからのスプリントは本当に、本当にハードだった。かなり苦しんだよ。最後は乳酸値は35を超えたはずだよ!信じられないね!
(ブエルタで5勝を上げたことについて)僕にとってとても大事な勝利だった。昨年のブエルタでは、僕とチームに良い風が吹いて、勝ちに勝った。今でも5勝できたなんて、自分でも信じられないくらいだよ。
「勝てる選手」に再び戻ることができて嬉しく思う。僕のようなスプリンターやクラシックハンターにとって、毎週だったり、毎月勝てないのは良くないこと。待ったよ。すごく待った。今一度僕がチームのキャプテンだと証明することができて嬉しいし、僕のために働いてくれたチームに対して報いることができた。
ドイツのサイクリング界にとって、若い世代が勝利を上げているのは重要なこと。トニ・マルティンや、マルセル・キッテルや、僕。みんな良い友だちで、僕らにはクリーンかつクリアな自転車競技を促進させるという大きな責任がある。僕自身とても責任感を強く感じている。
ステージ優勝を逃したマルコ・カノーラ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)
夢が実現したと思った。僕はチームメイト(サーシャ・モードロ)の前に位置していて、最後から2番めのコーナー、僕の後ろで落車が起こったことに気づいた。そして全力を尽くして自分自身をプッシュして、勝つことができたと思った。でも最後も勾配があって、追走が僕を捉えて追い抜いてしまった。僕らは今日素晴らしいレースをした分、とても残念に思うよ。でもまたチャンスを狙って挑戦していくつもりさ。
スプリントを逃したフランシスコ・ベントソ(スペイン、モビスター)
最後がこんな風になってしまって残念だけど、これが自転車競技だ。終盤にチームはとても良く動けていたから、少し落ち込んでいるよ。山岳では(パブロ)ラストラスと(ホセ)ヘラーダが良くアシストをしてくれたけれど、でも落車でその苦労も水の泡となってしまった。ヴィスコンティは外側、僕は内側から落車を避ける事ができた。
僕はそこから踏み直そうとしたけれど、チェーンが外れてしまっていたから、何もすることが出来なかった。今日のステージは僕にパーフェクトだったんだ。でも僕はジロが終わるまで、チャンスが有る限り戦い続けるよ。
マリアローザをキープしたルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)
落車が起こった時、僕はスプリントを狙っていたチームメイト(アンヘル・ビシオソ)と一緒に上手く位置取りができていた。彼のために動いていたけれど、僕自身も良い位置につけていた。最初にコーナーに突っ込んでいった選手は、コーナーで若干のリスクを犯していた。落車が見えて、幸運なことに(他のどこでもなく)脚を着いたんだ。
今日マリアローザを守ることができたから、明日もまた袖を通すことができるね。今日は雨の中のレースで、慎重に注意を払う必要があった。周りを見る余裕がなかったから、マテーラの街を十分見ることが出来なかったよ。
マリアローザは、ジロを走ることの集中力を高めてくれるし、良いことをたくさん経験した。レースを走っていると皆が僕のことを知っていてくれているし、名前を呼んでくれる。リーダジャージを着たことはあったけれど、こんなに(影響力は)凄いものではなかったね。
アシストとして走ったダリオ・カタルド(イタリア、スカイプロサイクリング)
最初の上りは長くはなかったけれど、思っていたよりも勾配がきつかった。どのチームも主導権を握ろうとしていたからペースがとても早く、上りでは激しいバトルが繰り広げられていたんだ。僕らは総合勢のために全力で走ったけれど、ツイていたのは下りの路面が乾いていたこと。僕らが辿り着く前には雨が降っていたんだ。
アンラッキーなことにリゴ(ウラン)がパンクして、ダニー(ペイト)がホイールを渡した。そうしたら今度はサルヴァトーレ(プッチォ)だ。僕とシャビ(ザンディオ)が彼集団に引き戻すために手を貸したんだ。そして仕事を終えて、集団から下がった。僕ら(アシスト)は後ろの集団でゴールを目指していたから、落車の影響は受けていないんだ。幸運なことにチームは誰も落車せず、総合順位も変わらなかった。
ここまでの2日間はとてもハードで、僕はとても苦しめられてしまった。でも今日は少し脚も楽になってきて、今日はチームの仕事をすることができた。明日は平坦なコースだから、脚を回復させるチャンスだと思う。できるだけ体力の貯金をすることに努めて、金曜日のとても厳しいステージに備えたいと思う。
text:So.Isobe
photo:Kei.Tsuji,Cor.Vos
Amazon.co.jp
シンプリー・グッド・テイスト(スリッピー・タウンの不思議な世界)(SIMPLY GOOD TASTE: THE SOUNDS OF SLIPPY TOWN)
CAPTAIN TRIP RECORDS キャプテン・トリップ・レコーズ
¥2,073
J工事看板 (スリップ注意)
ゲート工業