「凄いことだ!今の気分を何と説明したら良いか分からないよ。」と嬉しさを爆発させるのはイタリア期待の23歳、エンリーコ・バッタリーン(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)。一方でダニーロ・ディルーカ(イタリア、ヴィーニファンティーニ)は不満を口にした。

エンリーコ・バッタリーン(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)
積極的に集団を率いるバルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス積極的に集団を率いるバルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス photo:Riccardo Scanferlaジロのステージを勝つなんて、凄いことだ!今の気分を何と説明したら良いか分からないよ。今日僕のためにレースを通してとても良く働いてくれたチーム全員に感謝を伝えたい。最後の直線は石畳だったから、スプリントを始めるのが難しかった。ここ最近は調子が良くて、今日の結果は僕が積んできた練習の賜物。これでもっとリラックスしてジロを走れると思う。

エンリーコ・バッタリーン(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)がチームメイトから祝福されるエンリーコ・バッタリーン(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)がチームメイトから祝福される photo:Cor.Vos昨日のステージでは非常に調子が良さを感じていて、勝ちたいと思っていた。だけれども終盤は自転車レースではなくて、さながらモトGPのようで僕は脱落してしまったんだ。今日の上りは僕の脚質にマッチしていて、勾配もそれほどまではキツくなかった。濡れた路面は何人か選手を脱落させたようだけれど...。そして僕は少し早めに仕掛けた。それが上手くいったんだ。

僕はアマチュアレーサーを卒業して、2011年からプロになった。これが2回目の勝利で、2011年の終わりに勝って(2011年9月のコッパ・サバティーニ)以来なんだ。今回はその時よりも簡単に勝つことが出来たように思う。
この勝利は、昨年勝つことができなかったことを帳消しにしてくれた。自分自身が強い選手だと証明することができた。この冬たくさん乗り込んできたことが、結果につながり始めたんだと思う。

(若手イタリア人ライダー、モレノ・モゼールとの関係について聞かれて)これまでの成績で言うと、彼のほうが僕より強いと言えるよ。彼は昨年、誰に対しても恐れないということを証明してみせた。だけど僕らはお互いのことを知っているし、リスペクトしあっている。僕は今年、失った時間(勝てなかった昨シーズン)を取り戻したいと思っている。そして今は正しい場所に身を置けているんだ。

第4ステージ優勝 エンリーコ・バッタリーン(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)第4ステージ優勝 エンリーコ・バッタリーン(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス) photo:Riccardo Scanferla

ロベルト・レヴェルベッリ監督(バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)
バッタリーンはこの結果で彼自身の才能を証明してみせた。彼は素晴らしいスプリントをやってのけたし、何も間違っていなかった。私たちは彼のリザルトや、チームの走りをとても嬉しく思っているよ。私達は若手ライダーを育てるという理念の元でチームを運営しているが、それが正しいと証明されたのさ。


山岳ポイント獲得に向けてペースを上げるロビンソン・シャラプゴメス(コロンビア、コロンビア)山岳ポイント獲得に向けてペースを上げるロビンソン・シャラプゴメス(コロンビア、コロンビア) photo:Cor.Vos雨の2級山岳クローチェフェラータを登るダニーロ・ディルーカ(イタリア、ヴィーニファンティーニ)雨の2級山岳クローチェフェラータを登るダニーロ・ディルーカ(イタリア、ヴィーニファンティーニ) photo:Riccardo Scanferla不満を募らせるダニーロ・ディルーカ(イタリア、ヴィーニファンティーニ)
ゴールまで残り9km、シント監督の同意の上でアタックした。全く牽かないコロンビア人と一緒にね。でもそれを含めても、ゴール近くまで下りがあるから、チャンスだと思った。

でも残念なことにそのコロンビア人と良い協調関係が築けなかったから、最終的に大失敗に終わった。まあとにかく調子は良いから、またアタックをして狙っていくつもりだ。これは間違いないこと。


ディルーカと共に逃げたロビンソン・シャラプゴメス(コロンビア、コロンビア)
今日は一日中調子の良さを感じていたけれど、なにか仕掛けるのは最後の山岳しか無いと感じていた。理想的なコースプロフィールだったんだ。アタックするかしないか迷っていたけれど、ディルーカが先行するのを見て今しかないと思った。それで加速したんだ。

ステージを終えてバイクを降りるルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)ステージを終えてバイクを降りるルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ) photo:Cor.Vos僕は残り1000mまでチャンスがあると信じ続けていたよ。でも振り返って集団を見たら、その勢いは強すぎた。(集団に残って)スプリントしたなら勝てた、とは言わないけれど、でも今日はチャンスがあったと思う。とにかくまだ間違いなくチャンスはあると思う。次のタイミングを狙っていきたい。


マリアローザをキープしたルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)
今日は僕にとって難しい一日となるだろうと思っていた。でもチームは僕のことを信頼してくれて、スタート直後から集団のコントロールを担ってくれた。

みんなすごかったよ。そのおかげでマリアローザをもう一日着用することができた。僕の脚質的に最後は難しいのではと思っていたけれど、2つの山岳をどちらも越えることができた。ずっと集団の前のほうにいたのは、悪天候でスリップが怖かったから。

マリアローザを守ったルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)マリアローザを守ったルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ) photo:Riccardo Scanferla

ゴールでスプリントをしたのは、タイム差がついてしまうのを防ぐ狙いだったんだ。ステージを勝つためのスプリントでは無かった。でもどちらにしても、スプリントする脚は今日は無かったね。今日の勝利、そして今日マリアローザを守ったことで、僕らのチームがワールドツアーライセンスに相応しいということを今一度証明したね。


text:So.Isobe
photo:Riccardo Scanferla,Cor.Vos

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