2013/02/12(火) - 12:25
2012年2月14日、中東オマーンで第3回ツアー・オブ・オマーン(UCI2.HC)が開幕。ビッグネームが揃う6日間の闘いの初日、内間康平(日本ナショナルチーム)が逃げを打った。
ツアー・オブ・カタールと同じASO(アモリー・スポール・オルガニザシヨン)主催で、今年開催4回目を迎えるツアー・オブ・オマーン。真っ平らなカタールとは異なり、山がちな地形を利用した山岳コースが組み込まれているのが特徴で、カタールよりも登坂力に長けたオールラウンダーたちの出場が目立つ。
総合の有力どころとして挙げられるのは、ブラドレー・ウィギンズとクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)の2人や、カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)、アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)、ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)ら。
さらにトム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)やペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング)、ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・レオパード)、フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)も出場。グランツール、もしくはそれ以上のメンバーが一堂に会する。
オリカ・グリーンエッジの別府史之はカタールに続く参戦で、チャンピオンシステムの西薗良太がこのオマーンで新チームデビュー。日本ナショナルチームは佐野淳哉、畑中勇介、木下智裕、盛一大、西谷泰治、鈴木譲、内間康平という構成だ。
日本ナショナルジャージを着る内間が、スタート直後のアタックに反応し、そのまま逃げを敢行した。内間は「今日はたまにヨーロッパのレースで起こる0キロアタックが決まる日のような気がしたので、チャンピオンシステムの選手が飛び出したのに着いて行った所、思っていた通り逃げが決まりました」と振り返る。ボビー・トラクセル(オランダ、チャンピオンシステム)との逃げが始まった。
内間とトラクセルのリードは、39km地点で最大9分25秒まで拡大。ここからアルゴス・シマノとオリカ・グリーンエッジの集団コントロールが始まり、タイム差は縮小傾向に転じる。2つのスプリントポイントを先頭通過したトラクセルは、タイム差が1分を切ったところで後退。ゴールまで28kmを残して内間の一人逃げが始まった。
逃げる内間を追ったのは、マシュー・ゴス(オーストラリア)のために集団を牽引する別府史之。しばらくタイム差は1分を推移したが、内間はラスト16km地点で捉えられる。
この日一番の逃げを見せた内間は「とりあえず2人での逃げだったので、後半に向けて温存しながらペースを考えて走りました。チャンピオンシステムはかなり強い選手らしいので後半ペースを上げてくるかと思いきやそのまま失速。僕はそのまま1人で逃げ続けましたが、ゴールまで16キロを残し集団に吸収されました」と語っている。「今日は集団にとってゆっくりな一日だったと思いますがこうゆうレベルのレース、世界のトップが集まる舞台で自分の走りが出来たのは自信に繋がりました。明日からも頑張って行きます!」
レースは大集団によるゴールスプリント勝負に。トム・フィーラース(オランダ)に発射されたマルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)が勝利を掴んだ。日本勢の最高位は西谷泰治(日本ナショナルチーム)の18位。
「今日は最初から最後までプラン通りの走りが出来た。集団を率いて逃げを捕まえ、良いポジションまで僕を引き上げる。素晴らしいチームワークだった。明日も集団スプリントに持ち込まれる可能性が高いので、狙っていきたい。今日の勝利で自信がついたよ」。今シーズン初勝利を飾ったキッテルは、同時に真っ赤なリーダージャージを獲得。ポイント賞と新人賞でもトップに立っている。
選手コメントは個人facebookページならびにチーム公式サイトより。
ツアー・オブ・オマーン2013第1ステージ結果
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ) 4h04'59"
2位 ダヴィデ・アッポローニオ(イタリア、アージェードゥーゼル)
3位 ナセル・ブアニ(フランス、FDJ)
4位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)
5位 トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
6位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)
7位 フィリッポ・フォルティン(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)
8位 クリストフ・ゴダールト(ベルギー、IAMサイクリング)
9位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)
10位 ジャコポ・グアルニエーリ(イタリア、アスタナ)
18位 西谷泰治(日本、日本ナショナルチーム)
33位 鈴木譲(日本、日本ナショナルチーム)
79位 佐野淳哉(日本、日本ナショナルチーム)
96位 木下智裕(日本、日本ナショナルチーム)
101位 畑中勇介(日本、日本ナショナルチーム)
106位 盛一大(日本、日本ナショナルチーム)
116位 別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ) +14"
117位 西薗良太(日本、チャンピオンシステム) +17"
135位 内間康平(日本、日本ナショナルチーム) +49"
個人総合成績
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ) 4h04'49"
2位 ダヴィデ・アッポローニオ(イタリア、アージェードゥーゼル) +04"
3位 ボビー・トラクセル(オランダ、チャンピオンシステム)
4位 ナセル・ブアニ(フランス、FDJ) +06"
5位 ドミニク・ロラン(カナダ、FDJ) +09"
6位 ソニー・コルブレッリ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)
7位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ) +10"
8位 トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
9位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)
10位 フィリッポ・フォルティン(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)
ポイント賞
マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)
新人賞
マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)
チーム総合成績
バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス
text:Kei Tsuji
photo:A.S.O.
ツアー・オブ・カタールと同じASO(アモリー・スポール・オルガニザシヨン)主催で、今年開催4回目を迎えるツアー・オブ・オマーン。真っ平らなカタールとは異なり、山がちな地形を利用した山岳コースが組み込まれているのが特徴で、カタールよりも登坂力に長けたオールラウンダーたちの出場が目立つ。
総合の有力どころとして挙げられるのは、ブラドレー・ウィギンズとクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)の2人や、カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)、アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)、ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)ら。
さらにトム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)やペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング)、ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・レオパード)、フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)も出場。グランツール、もしくはそれ以上のメンバーが一堂に会する。
オリカ・グリーンエッジの別府史之はカタールに続く参戦で、チャンピオンシステムの西薗良太がこのオマーンで新チームデビュー。日本ナショナルチームは佐野淳哉、畑中勇介、木下智裕、盛一大、西谷泰治、鈴木譲、内間康平という構成だ。
日本ナショナルジャージを着る内間が、スタート直後のアタックに反応し、そのまま逃げを敢行した。内間は「今日はたまにヨーロッパのレースで起こる0キロアタックが決まる日のような気がしたので、チャンピオンシステムの選手が飛び出したのに着いて行った所、思っていた通り逃げが決まりました」と振り返る。ボビー・トラクセル(オランダ、チャンピオンシステム)との逃げが始まった。
内間とトラクセルのリードは、39km地点で最大9分25秒まで拡大。ここからアルゴス・シマノとオリカ・グリーンエッジの集団コントロールが始まり、タイム差は縮小傾向に転じる。2つのスプリントポイントを先頭通過したトラクセルは、タイム差が1分を切ったところで後退。ゴールまで28kmを残して内間の一人逃げが始まった。
逃げる内間を追ったのは、マシュー・ゴス(オーストラリア)のために集団を牽引する別府史之。しばらくタイム差は1分を推移したが、内間はラスト16km地点で捉えられる。
この日一番の逃げを見せた内間は「とりあえず2人での逃げだったので、後半に向けて温存しながらペースを考えて走りました。チャンピオンシステムはかなり強い選手らしいので後半ペースを上げてくるかと思いきやそのまま失速。僕はそのまま1人で逃げ続けましたが、ゴールまで16キロを残し集団に吸収されました」と語っている。「今日は集団にとってゆっくりな一日だったと思いますがこうゆうレベルのレース、世界のトップが集まる舞台で自分の走りが出来たのは自信に繋がりました。明日からも頑張って行きます!」
レースは大集団によるゴールスプリント勝負に。トム・フィーラース(オランダ)に発射されたマルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)が勝利を掴んだ。日本勢の最高位は西谷泰治(日本ナショナルチーム)の18位。
「今日は最初から最後までプラン通りの走りが出来た。集団を率いて逃げを捕まえ、良いポジションまで僕を引き上げる。素晴らしいチームワークだった。明日も集団スプリントに持ち込まれる可能性が高いので、狙っていきたい。今日の勝利で自信がついたよ」。今シーズン初勝利を飾ったキッテルは、同時に真っ赤なリーダージャージを獲得。ポイント賞と新人賞でもトップに立っている。
選手コメントは個人facebookページならびにチーム公式サイトより。
ツアー・オブ・オマーン2013第1ステージ結果
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ) 4h04'59"
2位 ダヴィデ・アッポローニオ(イタリア、アージェードゥーゼル)
3位 ナセル・ブアニ(フランス、FDJ)
4位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)
5位 トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
6位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)
7位 フィリッポ・フォルティン(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)
8位 クリストフ・ゴダールト(ベルギー、IAMサイクリング)
9位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)
10位 ジャコポ・グアルニエーリ(イタリア、アスタナ)
18位 西谷泰治(日本、日本ナショナルチーム)
33位 鈴木譲(日本、日本ナショナルチーム)
79位 佐野淳哉(日本、日本ナショナルチーム)
96位 木下智裕(日本、日本ナショナルチーム)
101位 畑中勇介(日本、日本ナショナルチーム)
106位 盛一大(日本、日本ナショナルチーム)
116位 別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ) +14"
117位 西薗良太(日本、チャンピオンシステム) +17"
135位 内間康平(日本、日本ナショナルチーム) +49"
個人総合成績
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ) 4h04'49"
2位 ダヴィデ・アッポローニオ(イタリア、アージェードゥーゼル) +04"
3位 ボビー・トラクセル(オランダ、チャンピオンシステム)
4位 ナセル・ブアニ(フランス、FDJ) +06"
5位 ドミニク・ロラン(カナダ、FDJ) +09"
6位 ソニー・コルブレッリ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)
7位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ) +10"
8位 トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
9位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)
10位 フィリッポ・フォルティン(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)
ポイント賞
マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)
新人賞
マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)
チーム総合成績
バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス
text:Kei Tsuji
photo:A.S.O.
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