2010/10/16(土) - 12:14
アルミフレームの時代は終わったと誰もが思ったことだろう。しかし、キャノンデールはCAAD9で開発を終えたわけではなかった。アルミフレームのオーソリティとしての開発力と自負。アルミフレームのトップブランドとして走り続けてきた30年の信頼性を生かし、CAAD10を完成させた。2010年10月、CAAD10が再びアルミフレームに熱き息吹を取り戻す。
8月、一般へのお披露目に先立って全国のキャノンデールディーラーおよびジャーナリストを集めてのCAAD10プレゼンテーションが長野県・小淵沢で開催された。
アルミフレームバイクとしてはかつてない規模のローンチに、キャノンデールがCAAD10にかけた想いを窺い知ることができる。
「世界一軽量なアルミバイク」としてまず紹介されたCAAD10。アルミフレームに詰め込まれたテクノロジーは数えるだけで9つと、このフレームがいかに革新的なものかが分かる。
八ヶ岳山麓のグランフォンド八ヶ岳のコースを一部使っての約2時間のテストライドで、その性能を確かめることができた。ロードレーサーとしての基本性能の高さ、そしてアルミフレームとは思えない快適性。テストライダーたちはCAAD10が成し遂げた進化を目の当たりにした。
世界の流行はカーボンへ移行したのは事実だ。しかし今一度アルミに注目し、開発をすすめていたキャノンデールの意地を知る思いだ。
「CAAD10で、再びアルミがロードフレームの選択肢に戻ってきた」。偽らざる感想だ。詳しい試乗感はインプレッションに譲るとして、まずはそのテクノロジーのすべてを紹介しよう。
前作CAAD9の成功の要因は、量産アルミフレーム最軽量の1,270gという重量を達成した事に加え、ライダーに最適に調整された剛性バランスでアルミとは思えない高い快適性をもち、カーボンバイクに対する高いコストパフォーマンスが評価されてのことだ。アルミフレームの開発はCAAD9をもって成熟の域に達していた。
キャノンデールがCAAD10を開発するにあたっては、自らが作ったCAAD9という高い壁を越えることだけでなく、アルミバイク史上最高の性能のために、達成するべき3つの使命が与えられた。
「世界一軽量なアルミバイク」
「世界一の剛性バランスをもつアルミバイク」
「世界一快適なアルミバイク」
この3点を使命に掲げ、CAAD10は開発された。素材に6069T6アルミを採用したフレームは重量1,130g。インストールされるCAAD10フルカーボンフォークの重量が390gで、フレーム&フォークで1,520gと、CAAD9より大幅に軽く仕上げられた(※参考:CAAD9はフレーム重量1270g、フォーク重量430g)
この数値は他社のハイグレードのアルミバイクに比べれば、なんと600gから700gほど軽量に仕上がっているという驚くべきものだ。
8月、一般へのお披露目に先立って全国のキャノンデールディーラーおよびジャーナリストを集めてのCAAD10プレゼンテーションが長野県・小淵沢で開催された。
アルミフレームバイクとしてはかつてない規模のローンチに、キャノンデールがCAAD10にかけた想いを窺い知ることができる。
「世界一軽量なアルミバイク」としてまず紹介されたCAAD10。アルミフレームに詰め込まれたテクノロジーは数えるだけで9つと、このフレームがいかに革新的なものかが分かる。
八ヶ岳山麓のグランフォンド八ヶ岳のコースを一部使っての約2時間のテストライドで、その性能を確かめることができた。ロードレーサーとしての基本性能の高さ、そしてアルミフレームとは思えない快適性。テストライダーたちはCAAD10が成し遂げた進化を目の当たりにした。
世界の流行はカーボンへ移行したのは事実だ。しかし今一度アルミに注目し、開発をすすめていたキャノンデールの意地を知る思いだ。
「CAAD10で、再びアルミがロードフレームの選択肢に戻ってきた」。偽らざる感想だ。詳しい試乗感はインプレッションに譲るとして、まずはそのテクノロジーのすべてを紹介しよう。
性能へのあくなき追求
前作CAAD9の成功の要因は、量産アルミフレーム最軽量の1,270gという重量を達成した事に加え、ライダーに最適に調整された剛性バランスでアルミとは思えない高い快適性をもち、カーボンバイクに対する高いコストパフォーマンスが評価されてのことだ。アルミフレームの開発はCAAD9をもって成熟の域に達していた。
キャノンデールがCAAD10を開発するにあたっては、自らが作ったCAAD9という高い壁を越えることだけでなく、アルミバイク史上最高の性能のために、達成するべき3つの使命が与えられた。
「世界一軽量なアルミバイク」
「世界一の剛性バランスをもつアルミバイク」
「世界一快適なアルミバイク」
この3点を使命に掲げ、CAAD10は開発された。素材に6069T6アルミを採用したフレームは重量1,130g。インストールされるCAAD10フルカーボンフォークの重量が390gで、フレーム&フォークで1,520gと、CAAD9より大幅に軽く仕上げられた(※参考:CAAD9はフレーム重量1270g、フォーク重量430g)
この数値は他社のハイグレードのアルミバイクに比べれば、なんと600gから700gほど軽量に仕上がっているという驚くべきものだ。
CAAD10 そのテクノロジー
軽量、剛性、快適性。すべてのデザインはパフォーマンスのために
上下異径ヘッドチューブとダウンチューブ
ヘッドチューブのステアリングコラム上部には1-1/8inch、下部は1-1/4inchを採用。下部にボリュームをもたせることで安定感あるハンドリング性能を発揮。
カーボンバイクでは下部1-1/2inchが流行しつつあるが、アルミにおいては1-1/4inchで対等な剛性が出せると判断し、過剛性化と重量増加を防いでいる。
ヘッドチューブとダウンチューブの接合面積を広くとることで剛性アップを図っていることにも注目して欲しい。
カーボンバイクでは下部1-1/2inchが流行しつつあるが、アルミにおいては1-1/4inchで対等な剛性が出せると判断し、過剛性化と重量増加を防いでいる。
ヘッドチューブとダウンチューブの接合面積を広くとることで剛性アップを図っていることにも注目して欲しい。
横扁平トップチューブ
トップチューブはヘッドチューブ接合部付近とシートチューブ接合部を扁平加工して横剛性の向上を図っている。ペダリングやコーナリングフォースによるネジレに強力に耐え、タワミを抑える。かつペダリングする脚の内側に当たらないニークリアランスを実現している。
SAVE=マイクロサスペンション搭載
左右非対称チェーンステー
シート&チェーンステイに搭載されたSAVE機構は、縦方向に柔軟で、横方向には高い剛性を発揮するマイクロサスペンションだ。アワーグラスシートステーに比べ、薄い肉厚で成形が可能なため、快適な乗り心地とともに軽量化を達成している。
左右非対称チェーンステー
右ステーにはチェーンから発生する屈曲力に対応し、ペダリングを効果的に推進力に変換する形状を採用。左ステーは軽量化に特化した形状を採用している。強い剛性感をもつとともに、SAVE機構により快適性も兼ね備える。
デルタシートチューブ
フルカーボンフォーク&
オフセット・ドロップアウト
シートチューブの上部はノーマルピラーが使用できる真円形状を保ちながら、BB付近に向かって裾広がりの扁平加工を施して横剛性をアップ。タテ方向には柔軟性を確保している。
フルカーボンフォーク&
オフセット・ドロップアウト
CAAD10専用のフルカーボンテーパーフォークは細身で390gの重量。
そしてエンド部は後方にオフセットされる設計で、路面の振動を効果的に吸収することに成功。フレームに搭載したSAVEマイクロサスペンションとのベストマッチを見せる。
そしてエンド部は後方にオフセットされる設計で、路面の振動を効果的に吸収することに成功。フレームに搭載したSAVEマイクロサスペンションとのベストマッチを見せる。
キャノンデールCAAD10 主なラインナップ
CAAD10 1 DuraAce
Price | ¥399,000 |
Color | Black Anodized (BLA)、Race Red (RED) |
Size | 48,50,52,54,56,58,60,63cm |
Weight | 7.2kg |
CAAD10 3 Ultegra
Price | ¥269,000 |
Color | Berserker Green (GRN)、Magnesium White (WHT) |
Size | 44,48,50,52,54,56,58cm |
Weight | 7.8kg |
CAAD10 5 105
Price | ¥199,000 |
Color | Race Red (RED)、Jet Black (BLK) |
Size | 44,48,50,52,54,56,58cm |
Weight | 8.3kg |
提供:キャノンデールジャパン 制作:シクロワイアード