2010/07/02(金) - 20:00
続いてフレームジオメトリーと剛性パターンを、これまで測定した数値に基づいて決めていく。
これが終わるといよいよ発注だ。
これは、10分ほど巡航可能な速度域を選んでください、というもので、オーナーの脚力を見極める上で重要な役割を果たす。だから、「10分ほど巡航可能な<もっとも高い>速度域を選んでください」と言い換えてもいいだろう。選択肢は時速26km未満から40km以上までの9ランクに分かれ、負荷が設定される。
最大心拍数を入力し、いざ、スタート!
SEL 1.
最高剛性モデルで、スプリンターやパワーのあるライダーに適しています。軽量ライダーやパワーのないライダーには硬すぎて脚へのダメージが大きくなることがあります。
SEL 2.
高剛性ながら、ややねじり剛性を軽減することで、オールラウンダーにも適したモデルです。軽量ライダーやパワーのないライダーには硬すぎて脚へのダメージが大きくなることがあります。
SEL 3.
バランスのとれたモデルながら、ややねじり剛性を上げることでスピードの変化に対し、素早い反応を可能にしたモデルです。軽量ライダーには上半身の疲れが大きくなることがあります。
SEL 4.
最もバランスのとれた癖のないモデルです。オールラウンドに対応でき、スプリンターからクライマーまで幅広く対応できるモデルです。
SEL 5.
バランスのとれたモデルながら、ややねじり剛性を抑制することで中量クラスのクライマーや軽量クラスのオールラウンダーに適し、体重の軽い細身のライダーでも扱いやすいモデルです。体重が重くパワーのあるライダーにはやや不向きです。
SEL 6.
ハンガー周りの横剛性を意図的に抑制し、脚疲労を軽減させるモデルです。しかし、ねじり剛性を適度に保つことで、スピードの変化に対し、反応性を良くしたモデルです。体重が重くパワーのあるライダーにはやや不向きです。
SEL 7.
ハンガー周りの横剛性と全体ねじり剛性を意図的に抑制し、脚疲労のみならず身体全身の疲労を軽減させ、軽量クライマーに適したモデル。体重が重くパワーのあるライダーには不向きです。
フレームの色、そして名入れの文字と色(黒か白)を選んで、これでOK! そして、この結果を保存、あるいはプリントアウトすることが可能だ。プロショップと十分に相談がすめば、仮発注ボタンを押してくれるはず。そして、アンカーとプロショップとが連絡を取り合い、晴れて正式発注となるのだ。RMZの納期は通常2ヶ月を予定している。
これが終わるといよいよ発注だ。
ジオメトリー候補と剛性パターンの決定
7.ジオメトリー候補の選択
ここで出されるジオメトリー候補は、ポジション=身体の位置としては同一のものだが、そこにトップチューブ長とステム長の組み合わせや、ヘッドチューブ長とスペーサーの組み合わせなどが選べるものだ。ステム長やハンドル高の将来的な変更などを考慮して選択しよう。なお、設計上余裕のない寸法のフレームの場合は、この候補が1つしか表示されない、あるいは「ヘッドチューブ長が足りず、バランスの良いフレームにするにはハンドルの高さを○mm以上上げて再計算が必要です」といった警告が出るケースもある。
こうしてフレームジオメトリー候補が決まると、続いて細部を決めることになる。「フレームジオメトリー/パーツ情報」の画面だ。ステム長やコラムスペーサーの厚さ等がここで微調整でき、さらにここでトップチューブ長を5〜10mm調整できる場合もある(設計上の余裕による)。最後は「フレームジオメトリーを決定してください」をプルダウン。ここでは「PCで計算されたジオメトリーにする」を選び、次の画面に移行しよう。
こうしてフレームジオメトリー候補が決まると、続いて細部を決めることになる。「フレームジオメトリー/パーツ情報」の画面だ。ステム長やコラムスペーサーの厚さ等がここで微調整でき、さらにここでトップチューブ長を5〜10mm調整できる場合もある(設計上の余裕による)。最後は「フレームジオメトリーを決定してください」をプルダウン。ここでは「PCで計算されたジオメトリーにする」を選び、次の画面に移行しよう。
ここがポイント!
ジオメトリー候補が複数出されたとき、そのどれを選ぶかは誰もが迷ってしまうところだ。フレームサイズの違い、トップチューブ長の違い、ヘッドチューブ長の違い、ステム長の違い、コラムスペーサーの違い。ライディングポジションとしてはほぼ同一の位置だが、異なるフレームディメンションがいくつか提示されるのだ。ここはショップスタッフとしっかり相談したいところ。たとえば他の部分の寸法が同じでコラムスペーサーが0mmと5mmを選べるということは、推奨ポジションはその中間にあると考えられるのだ。8.フレーム剛性提案のための体力測定
次は体力測定(有酸素能力測定)だ。剛性選択テストを行いますか? という文字がパソコンの画面に出る。これは、最大有酸素パワーを測定し、その値に見合った剛性を推奨するためのテストだ。これは、10分ほど巡航可能な速度域を選んでください、というもので、オーナーの脚力を見極める上で重要な役割を果たす。だから、「10分ほど巡航可能な<もっとも高い>速度域を選んでください」と言い換えてもいいだろう。選択肢は時速26km未満から40km以上までの9ランクに分かれ、負荷が設定される。
最大心拍数を入力し、いざ、スタート!
ここがポイント!
アンカー・フィッティングマシンでは、レバーによる負荷と回転数を指示してテストを行う。このとき、マシンのモニタに表示される心拍・実パワー(ワット)を記録してもらい、それを入力して推定有酸素パワーを調べるのだ。このテストの結果、あなたの推定有酸素パワーや推定最大酸素摂取量、そして有酸素パワーの年代別評価などが表示される。9. フレームジオメトリーと剛性を提案
アンケート調査(好みの剛性)、身体寸法(身長・体重・股下)の測定とその後のアジャスト、有酸素パワー(能力)のデータから、アンカーが推奨する剛性パターンが提示される。
まずはアンケート結果(走りのタイプ、レベル、好みの剛性)だけに基づいたオススメの剛性パターンが表示され、その下に続いて、アンケート結果に剛性選択テスト(有酸素能力テスト)を反映させたオススメ剛性パターンが表示される。これらをよく読んで、ついにアナタの剛性を決めるのだ! 右の表が、RMZの全7パターンの剛性の全貌だ。
まずはアンケート結果(走りのタイプ、レベル、好みの剛性)だけに基づいたオススメの剛性パターンが表示され、その下に続いて、アンケート結果に剛性選択テスト(有酸素能力テスト)を反映させたオススメ剛性パターンが表示される。これらをよく読んで、ついにアナタの剛性を決めるのだ! 右の表が、RMZの全7パターンの剛性の全貌だ。
剛性パターン
SEL 1.
体重70kg以上のスプリンターで硬めの剛性を好むライダー
最高剛性モデルで、スプリンターやパワーのあるライダーに適しています。軽量ライダーやパワーのないライダーには硬すぎて脚へのダメージが大きくなることがあります。SEL 2.
体重70kg以上のスプリンター、またはオールラウンダー
高剛性ながら、ややねじり剛性を軽減することで、オールラウンダーにも適したモデルです。軽量ライダーやパワーのないライダーには硬すぎて脚へのダメージが大きくなることがあります。SEL 3.
体重60〜70kgのスプリンター、またはオールラウンダー
バランスのとれたモデルながら、ややねじり剛性を上げることでスピードの変化に対し、素早い反応を可能にしたモデルです。軽量ライダーには上半身の疲れが大きくなることがあります。SEL 4.
体重60〜70kgのオールラウンダー
最もバランスのとれた癖のないモデルです。オールラウンドに対応でき、スプリンターからクライマーまで幅広く対応できるモデルです。SEL 5.
体重60〜70kgのクライマー、または体重60kg以下のオールラウンダー
バランスのとれたモデルながら、ややねじり剛性を抑制することで中量クラスのクライマーや軽量クラスのオールラウンダーに適し、体重の軽い細身のライダーでも扱いやすいモデルです。体重が重くパワーのあるライダーにはやや不向きです。SEL 6.
体重60kg以下のクライマーで硬めの剛性を好むライダー
ハンガー周りの横剛性を意図的に抑制し、脚疲労を軽減させるモデルです。しかし、ねじり剛性を適度に保つことで、スピードの変化に対し、反応性を良くしたモデルです。体重が重くパワーのあるライダーにはやや不向きです。SEL 7.
体重60kg以下のクライマー
ハンガー周りの横剛性と全体ねじり剛性を意図的に抑制し、脚疲労のみならず身体全身の疲労を軽減させ、軽量クライマーに適したモデル。体重が重くパワーのあるライダーには不向きです。
ここがポイント!
自分のフレームの剛性を決定するのはなかなか難しい。たとえあなたがガチガチの剛性を好むパワフルライダーでも、体重の軽いヒルクライム好きでも、7つの剛性のなかからどれを選ぶかは、大いに迷ってしまうところだ。試乗したことのない剛性の自転車なら、なおさらだろう。もちろん、フィッティングシステムの推奨剛性に従ってもよいし、「任意に剛性を決める」を選び、希望の剛性をオーダーすることも可能だ。ショップスタッフの助言をよく聞いて、最適な剛性を選んでみよう。カラーパターンを選んで正式発注
10. 発注までの流れ
剛性をセレクトしたら、「測定結果一覧」の画面に推移する。最後はフレームカラーとネームカラーのセレクトをしよう。フレームカラーとネームカラーはアンカーのウェブサイトや、アンカーのカタログを参考にしながら選ぼう。フレームの色、そして名入れの文字と色(黒か白)を選んで、これでOK! そして、この結果を保存、あるいはプリントアウトすることが可能だ。プロショップと十分に相談がすめば、仮発注ボタンを押してくれるはず。そして、アンカーとプロショップとが連絡を取り合い、晴れて正式発注となるのだ。RMZの納期は通常2ヶ月を予定している。
ここがポイント!
RMZのペイントバリエーションはかなり豊富で、45種類のカラーパターンから選ぶことができる。そして欧文2行のネーム入れは、チーム名や記念日、姓と名を2行で書くなど、いろいろと楽しめる。これらの点も従来のハイエンドフレームではあり得なかったことだ。逆にいえば、性能とともに手に入れる喜びを与えてくれる、とてもオーダーメイドらしいオーダーができるのがRMZだ。提供:ブリヂストンサイクル株式会社 企画/制作:シクロワイアード