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オフロードライドで真価を発揮するE-スポーツバイク

現在国内で入手できるSHIMANO STEPS搭載E-MTB4車種を一気乗り現在国内で入手できるSHIMANO STEPS搭載E-MTB4車種を一気乗り
モーターアシストユニットを搭載することで、新たなライドスタイルを提案するE-スポーツバイク。世界的な潮流として大きなムーブメントを巻き起こしているカテゴリーだ。心臓部となるアシストユニットの供給元としては、ボッシュやヤマハといった発動機メーカーが多く挙げられるが、世界に冠たる自転車コンポーネンツメーカーであるシマノもまた独自のユニット「SHIMANO STEPS」を開発している。(※STEPSについては前編を参照)

ロードバイクからシティ用コミューターまで幅広いタイプのE-スポーツバイクがリリースされているが、その中でも各社が力を入れているのがMTBだ。SHIMANO STEPSを搭載したE-スポーツバイクも、もちろん多くのE-MTBをラインアップしている。

シマノ STEPS E8080 70N/mという太いトルクがオフロードライドでもしっかりとアシストしてくれるシマノ STEPS E8080 70N/mという太いトルクがオフロードライドでもしっかりとアシストしてくれる
大きな表示で見やすいディスプレイ 大きな表示で見やすいディスプレイ  シンプルで直感的な操作を可能とするスイッチシンプルで直感的な操作を可能とするスイッチ


E-MTBに採用されるバッテリーは大容量モデルのBT-E8010(公称容量504Wh/36V 14Ah)が主流だE-MTBに採用されるバッテリーは大容量モデルのBT-E8010(公称容量504Wh/36V 14Ah)が主流だ
MTBにアシストユニットを組み合わせるメリットは、非常に大きい。舗装路よりも斜度が厳しく速度変化やペダルへの力の入力変化が激しいオフロードライドにおいては、E-スポーツバイクのアシストの恩恵を受けやすいのだ。

また、バッテリーやアシストユニットなど、E-スポーツバイクはノーマルバイクに比べるとどうしても重量が嵩むことは避けられないが、太いタイヤとサスペンションに身をよろい元々それなりに重量のあるMTBをE-スポーツバイク化する場合、重量の増加割合は少ない。つまり、それだけ本来の乗り味の良さを活かしながらアシストしてくれると言い換えることもできるのではないだろうか。

広がるフィールド E-MTBの貸し出しを行うスポットも増加中

ここ数年で魅力的なコースが各地に増加中だ E-MTBレンタルを行うところも多いここ数年で魅力的なコースが各地に増加中だ E-MTBレンタルを行うところも多い
そんな魅力的なE-MTBだが、その性能を存分に味わうためにはオフロードを走りたいところだ。最初はあぜ道や河川敷などでも十分楽しいだろうし、木々の木漏れ日の中を走る平坦路でも走行抵抗の大きなMTBはアシストの恩恵を十分に受けることができる。さらにオンロードライドにおいても、太いタイヤでも軽快に走れ、坂道があればグイグイと登れて快適だ。

だが、その真骨頂を味わえるのはより本格的なオフロードコースだろう。既にMTBライドを楽しんでいる人であれば、普段走るトレイルに持ち込むこともできるだろうが、初心者にとってはなかなか難しい。そこでオススメしたいのが常設コースだ。

昨年末にオープンしたばかりのMTBパークFutago昨年末にオープンしたばかりのMTBパークFutago
E-MTBのレンタルも充実しているE-MTBのレンタルも充実している ペダルアップで下りのスタートまでペダルアップで下りのスタートまで

ここ数年で全国に多くのパーク/コースがオープンしてきた。冬場はスキー場となるリフト完備の大規模なコースから、もっとこじんまりとしたコースまで、その規模は様々だが、整備されたオフロードを気兼ねなく楽しむことが出来るスポットは着実に増えている。そういったコースでは、レンタルバイクとしてE-MTBを用意しているところも多く、体験してみるにはぴったりだ。

今回のE-MTBインプレッション特集は、2018年の11月に御殿場にオープンした「MTBパークFUTAGO」にて行った。E-スポーツバイクのレンタルが完備され、登りも下りも楽しむことが出来る本格コースだ。御殿場ICから車で15分ほどと、首都圏からのアクセスも良くE-MTBの魅力を味わってみたい、という人にとってはぴったりの場所。

林間に設けられたコースを行く ワールドカップライダーであるホセ・ヘルミダも太鼓判を押したトレイルだ林間に設けられたコースを行く ワールドカップライダーであるホセ・ヘルミダも太鼓判を押したトレイルだ
そんなコースを舞台に、今回は2人のインプレッションライダーがSHIMANO STEPS搭載E-MTBをテストした。「登り系ライダー」として全日本XC選手権のマスタークラスを制した経験を持つ山本朋貴(ストラーダバイシクルズ)、「下り系ライダー」を代表するのはDHレースでの豊富な経験を持つ大野茂一郎(ワイズロード東大和)の2人が4台のE-MTBを徹底インプレッション。

インプレッションライダープロフィール

山本朋貴(ストラーダバイシクルズ)

山本朋貴(ストラーダバイシクルズ)山本朋貴(ストラーダバイシクルズ)
滋賀県草津市にあるストラーダバイシクルズ彦根店の店長。2011、2012年の全日本マウンテンバイク選手権クロスカントリーマスタークラスチャンピオン。ストイックに自転車競技に取り組んできたが、ストラーダに入社後は、ビギナーライダーのライド初体験の笑顔に魅せられエントリーのお客様にバイクの楽しさを伝えることが楽しみ。最近はトライアスロンに挑戦中。

→ストラーダバイシクルズ
→ストラーダバイシクルズ彦根店(レコメンドショップ)

大野茂一郎(ワイズロード東大和店)

大野茂一郎(ワイズロード東大和店)大野茂一郎(ワイズロード東大和店)
東京都東大和市にあるワイズロード東大和店の店長。過去にはスポーツクラブでトレーナーを務め、東京ボディビル選手権準優勝という異色の経歴の持ち主。ウェイトトレーニングやコンディショニングにも深い造詣を持つ。MTB歴は25年以上で、ダウンヒルレースでの入賞経験も豊富。エクストリーム系スポーツ全般への深い素養を持つベテランライダー。オフロードライドの楽しさをロードバイクライダーに伝えるエヴァンジェリストだ。

→ワイズロード東大和店


シマノ STEPS 搭載E-スポーツバイクカタログ ~オフロード編~

ミヤタ RIDGE-RUNNER

ミヤタ RIDGE-RUNNERミヤタ RIDGE-RUNNER
サイズ380、430
カラークリアブルーメタリック、クリアブラック
フレームRIDGE-RUNNER Alloy Special edition 27.5
フロントフォークSR サンツアー RAIDON34 DS BOOST RCR 130mmトラベル
ドライブユニットシマノSTEPS E8080
バッテリーシマノSTEPS BT-E8010(公称容量504Wh/36V 14Ah)
タイヤケンダ K1184A 27.5×2.8”
重量21.3kg (430mm)
価格369,000円(税抜)



ベスビー TRS1

ベスビー TRS1ベスビー TRS1
サイズXS(シートチューブ長394mm)
カラーBLACK
フレームカーボン
フロントフォークロックショックス Recon 120mmトラベル
ドライブユニットシマノSTEPS E8080
バッテリーシマノSTEPS BT-E8010 504Wh(公称容量504Wh/36V、 14Ah)
タイヤマキシス REKON 27.5 X2.6”
重量19.3kg
価格462,000円(税抜)



メリダ eBIG.SEVEN 600

メリダ eBIG.SEVEN 600メリダ eBIG.SEVEN 600
サイズ43cm(M)
カラーGREEN/BLACK
フレームeBIG.SEVEN TFS
フロントフォークマニトウ Machete comp 27.5 100mmトラベル
ドライブユニットシマノSTEPS E8080
バッテリーシマノSTEPS BT-E8010(公称容量504Wh/36V 14Ah)
タイヤマキシス IKON M319P 27.5x2.2"
重量19.2kg
価格359,000円(税抜)



メリダ eONE.SIXTY 800

メリダ eONE.SIXTY 800メリダ eONE.SIXTY 800
サイズ41cm(S)、43cm(M)
カラーGREEN (BLACK)
フレームeONE-SIXTY LITE
フロントフォークロックショックス Yari RC 160mmトラベル
ドライブユニットシマノSTEPS E8080
バッテリーシマノSTEPS BT-E8010 504Wh(公称容量504Wh/36V、 14Ah)
タイヤマキシス MINION DHRⅡ27.5x2.8"
重量22.51kg
価格580,000円(税抜)


提供:シマノ 制作:シクロワイアード編集部