2019/07/20(土) - 19:36
ミヤタ RIDGE-RUNNER 往年の名車の継承者 来たれE-MTBブーム
![ミヤタ RIDGE-RUNNER](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/31/e-mtb-88.jpg)
SHIMANO STEPSを搭載したE-BIKEを国内最速で発表したミヤタ。クロスバイクモデルのCRUISE(クルーズ)、そしてMTBモデルのRIDGE-RUNNER(リッジランナー)という2本立てのラインアップで幅広い層の需要を取り込むべく展開している。
RIDGE-RUNNERというモデル名は1990年代のMTBブームを牽引したミヤタの名車から受け継いだもの。再び日本にMTBカルチャーを勃興させることを願って付けられたその名に相応しいスペックが与えられている。
![ドライブトレインはシマノ DEOREで固められる](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/31/e-mtb-29.jpg)
![テーパードヘッドを採用 フロント周りの剛性を向上させている](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/31/e-mtb-101.jpg)
![タイヤはケンダのセミファットタイヤを履く 圧倒的なエアボリュームで快適かつ安心してライドを楽しめる](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/31/e-mtb-109.jpg)
アルミ製のリジッドフレームは手の届きやすさと扱いやすさを念頭に置いたもの。転んだり、ぶつけたりといったシチュエーションが頻発するオフロードライドにおいて、頑丈なフレームを採用するのは、それだけでも安心できる材料だ。
ジオメトリーはXCレーサーのようなアグレッシブなものではなく、オフロードライドを余裕を持って楽しめるようなアップライトなもの。そこに27.5+の極太タイヤを組み合わせることで、高いグリップ力と乗り心地を得ている。
![フロントサスはSRサンツアーのRAIDON](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/31/e-mtb-98.jpg)
![ドロッパーシートポストを標準装備 トレイルライドで大きな武器となる](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/31/e-mtb-65.jpg)
![STEPSの操作スイッチ、ドロッパーのレバー、ロックアウトレバーが並ぶ左ハンドル](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/31/e-mtb-72.jpg)
![大容量のバッテリーによって長大な航続距離を誇る](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/31/e-mtb-26.jpg)
フロントサスはSRサンツアーのRAIDON。130mmトラベルと余裕のあるストローク量を確保しており、セミファットタイヤと合わせて高い走破性と安定感を実現した。フォーク/フレームエンドは幅広のBOOST規格を採用することでホイールの横剛性も向上しており、強い力がかかる高速コーナーでも安心して走ることができるはず。
コンポーネントはSHIMANO DEOREを採用する。エントリーミドルグレードながらも、しっかりとした操作感は所有欲を満たしてくれる完成度の高いモデルだ。特筆すべきは最初から100mmのストロークを持つドロッパーシートポストがアセンブルされている点だろう。レバー一つでサドル高を調整できるドロッパーシートポストは、現代のトレイルライドの必需品。登りも下りも楽しむ1台として開発されたRIDGE-RUNNERの遊び方を示唆するようなパーツだ。
MTBブームの再点火役として、往年の名車の血統を受け継ぐRIDGE-RUNNER。その魅力を2人のインプレライダーと共に解き明かしていこう。
ミヤタ RIDGE-RUNNER インプレッション
大野:乗りやすいですねーこのバイク。トップ長が短めなのと立ち気味のヘッドアングル、ポジションもアップライトで、初めてスポーツバイクに乗るような人でも、安心して乗れそうなセッティングですね。
実際にその印象は乗ってみても変わらなくて、とにかく安心して走ることができるなと。ジオメトリーもそうですし、プラスサイズのタイヤも大きく影響しています。エアボリュームがあるので空気圧も落とせますし、挙動も緩やかなので滑り出しも分かりやすい。そもそも滑りにくいですしね。
今日は前日に雨が降っていて、路面はウェットでしたけど、それでも安心してコーナーを曲がれるのは素晴らしい。
![「とにかく安心して走ることができる 初心者にぴったりの一台」大野茂一郎(ワイズロード東大和店)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/31/emtbfutago-200.jpg)
山本:確かにラグジュアリーとも言えるような性格の一台ですね。穏やかで扱いやすくて優しいバイクです。オフロードの楽しくて面白い部分だけにフォーカスしてライド出来るような。
もちろん、実力があれば攻めた走りも出来るんですけど、とにかく自分が不安の無い範囲で走った時に最高に楽しめるような1台ですね。MTBに限らす、スポーツバイクが初めてという方にもオススメしたい。
大野:そのとおりで、例えばトレイルのガイドツアーでRIDGE-RUNNERが用意されていたら最高ですよね。初めてオフロードを走るような人が、このバイクで経験できたら「MTBって楽しい!」ってなると思うんです。絶対。
山本:ユニットも同じSHIMANO STEPSを使っているのに、このバイクは他のモデルに比べて、出力の出方もどこか穏やかに感じるんですよね。踏んだ瞬間にガッと前に出る感覚が少なめで扱いやすい。同じアルミハードテールのeBIG.SEVENと比べると、向こうがレーシングカーとすると、RIDGE-RUNNERはSUVのような。あと、最初からドロッパーポストがついているのも面白いですよね。
![「SUVのように楽しめるラグジュアリーなMTB」山本朋貴(ストラーダバイシクルズ)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/31/emtbfutago-168-1.jpg)
大野:僕らのように乗り慣れているとドロッパーポストはとても嬉しい装備ですよね。ただ、ハンドル周りにたくさんレバーが有ったら初心者の人は最初は混乱することもあるかもしれませんね。アシストのスイッチ、ドロッパーレバー、ロックアウトレバーも全部左側にあるので、使いこなせれば便利なんですけど、初めのうちは難しいかもしれません。
個人的には、アシストがあるとフロントサスのロックアウトを使うシチュエーションってあまりないと思うんですよ。登りでもサスが動いていた方がグリップしますし、ペダリングパワーを多少ロスしても力強いアシストがカバーしてくれますから。
山本:確かに乗り味としてはビギナーにこそ楽しめるバイクではあると思うので、その辺りの扱いは複雑かもしれないですね。でも、機能が無いよりは有る方が選択肢が増えるのでいいと思います。オンロードを走る方が多い人もいると思いますし、メーカーの気遣いを感じます。性能的に尖っているところがないだけに、本格的なオフロードをガンガン走る人はもしかしたらもう少しスパイスが欲しいかもしれません。
大野:シングルのトレイルよりも今日みたいなダブルトラックの下りをバーッと走っていく時が気持ちよかったですね。
山本:穏やかな特性なので、ゆったりラクジュアリーに乗れるコースで走ると最高ですね。
大野:そうそう、だから今日のコースはピッタリだった。初めてのMTB体験として、このコースでRIDGE-RUNNERをレンタルして、っていうのは最高の楽しみ方だと思います。
ミヤタ RIDGE-RUNNER
サイズ | 380、430 |
カラー | クリアブルーメタリック、クリアブラック |
フレーム | RIDGE-RUNNER Alloy Special edition 27.5 |
フロントフォーク | SR サンツアー RAIDON34 DS BOOST RCR 130mmトラベル |
ドライブユニット | シマノSTEPS E8080 |
バッテリー | シマノSTEPS BT-E8010(公称容量504Wh/36V 14Ah) |
タイヤ | ケンダ K1184A 27.5×2.8” |
重量 | 21.3kg (430mm) |
価格 | 369,000円(税抜) |
提供:シマノ 制作:シクロワイアード編集部