2019/02/18(月) - 12:00
ロードコンポーネントの概念を根本から覆す存在となり得るスラムのRED eTAP AXS。本章では特徴あるX-RANGE ギアリングやフラットトップチェーン、油圧ダンパーを投入したリアディレイラーなど、RED eTAP AXSを構成する各パーツにフォーカスしていきたい。
高速化するプロレースや、北米を中心に定着したグラベルブームや、ヨーロッパの険しい山岳地帯を走り抜けるグランフォンド。ここ数年でロードバイクを取り巻くムーブメントは変化しており、走り方が変われば当然歯数構成に求めることも変わってくる。
「例えばローターは1×13速を発表し、3Tはトップ9Tをリリース。つまり、53/39や52/36といったトラディショナルなギアに固執する時代はもう終わったんだ。RED eTAP AXSのデビューによって、その動きはより確かなものになるだろう」とは、発表会の中で語られた言葉。スラム開発陣は単にREDを12速化させるだけでなく、XDRフリーボディによるトップ10T、そしてコンパクトなチェーンリングを掛け合わせた「X-RANGE ギアリング」で新時代の戸を開いた。
チェーンリングセットは50/37、48/35、46/33で、カセットは10-26、10-28、10-33という3種類ずつ。それぞれ全てを組み合わせることが可能で、例えば50Tと10Tを組み合わせればTTバイク並みのギア比5.0(55x11T相当、53Tの場合リア10.6T換算)、前後共33Tを組み合わせればMTB並みのギア比1.0となり過酷な山岳路にも対応する。
削り出しの一体構造を引き継ぐカセットは、それぞれロー側の歯数差を大きくしたユニークな設定によってトップ側のクロスレシオ化を推し進めた。10-26と10-28は10-11-12-13-14-15-16-17と7段、10-33でも10-11-12-13-14-15と5段に渡って1T刻みが確保され、変速性能の向上やより細やかなケイデンス調整が可能になる。
12速化によって11速比でそれぞれ20%以上のワイドレンジ化を遂げ、それに伴い3種類のカセットで従来5種類用意されていた範囲をカバーする。従来の11-30と11-32はロングケージのWiFLiディレイラーを使う必要があったが、新型REDのリアディレイラーは1種類のみで全新型カセットに対応し、WiFLi版はカタログから姿を消すことになった。素早い変速スピードや軽量化、スマートなルックスなどシステムの最適化がもたらすメリットは計り知れない。
現在のところトレック・セガフレードなどRED eTAP AXSを使うワールドツアー選手の場合、50/37チェーンリングと10-28カセットの組み合わせが多数を占めており、20%を超えるような山岳登坂では10-33カセットが使われる可能性が高いという。プロ専用品として50/42チェーンリングを供給する予定もあるようだ。
なお、グラベルロードやシクロクロス、トライアスロン、タイムトライアル用に主眼を置いた1xチェーンリングも8種類用意される。歯数は50、48、46、44、42、40、38、36で、50と48はエアロ形状だ。また前章で触れた通り、REDはeTAP化した新型EAGLE AXSのリアディレイラーを用いて、同10-50Tカセットを組み込むことも可能。なおこの場合チェーンはEAGLE用を選ぶ必要がある。
スラム傘下のジップホイールは2012年以降の全ラインナップが既にXDR対応を果たしているほか、例えばマヴィックや、DTスイス(DTスイスハブ採用ブランドも含む)、フルクラム、クリスキングなどXDドライバー対応のリアハブをラインナップするブランドは数多く、変換キットを組み込めば多くのホイールをRED eTAP AXSに対応させることができる。
RED eTAP AXSでもっとも目を引くのが、外周部が平らになった「フラットトップチェーン」だろう。ポルトガルのエンジニアチームが開発したというこの特殊形状は、12速化に伴って薄く(=軽く)なるチェーンの強度と耐久性を補うためのもので、加えてインナーリンクと抵抗低減のために大口径化されたチェーンピンには耐摩擦性能を増すハードクローム加工が施される。
その強度とロングライフはスラム史上最高といい、開発者の一人は「このフラットトップチェーンはエンジニアリングの努力の結晶」と自信を見せる。ミッシングリンクもラインナップされ、チェーン工具はパークツールのCT-3.3や、ペドロスやトピーク、ローロフ製品が推奨されている。
基本的な構造は11速から引き継いでいるRED eTAP AXSだが、その中でも変速システムを司るリアディレイラーは大きな進化を果たした。本体内に内蔵された油圧ダンパーを軸とするOrbit(オービット)と名付けられたモーションコントロールシステムを搭載したことが最大の話題だ。
油圧システムを使用するダンパーは、FORCE 1やRIVAL 1などオフロード走行を踏まえた1xコンポーネントや、MTBコンポーネントに採用されてきたローラークラッチに相当するもの。油圧式を採用したことでこれまで以上に緻密かつスムーズなチェーンテンションのコントロールを可能とし、チェーン暴れを抑えることで素早く確実な変速操作を叶えた。
コンパクトで軽量な油圧ダンパーによって駆動抵抗が軽減されたほか、ディレイラーの不必要な動きを抑制するためホイール脱着が行いやすいというメリットも与えられている。そのため1xやMTBコンポーネントに用意されたケージロック機構は搭載されていない。
なお、下側のプーリー(テンションプーリー)は確実なチェーンキャッチを見据えてナローワイド(X-SYNC)化されているが、上側プーリー(ガイドプーリー)はノーマルのまま。上下プーリー共にナローワイドを採用している1xコンポーネントとの思想の差が興味深い。グラベルやシクロクロス用途も重視するスラムだけに、ラフコンディションでの操作性向上は大きく重視されているのだ。
また、変速を司るモーターやシフトボタンとの通信システムにもアップデートが加えられ、変速スピード自体にも磨きがかけられたことも大きい。なお前後ディレイラー共にバッテリーは従来と共通で、カセット側の最大ギアが33Tであることから、シマノが推し進めるダイレクトマウントハンガーに準ずる思想も必要ない。
コンポーネントの顔と言うべきクランクセットもルックス以上の進化を果たした。シマノとカンパニョーロに先駆けてMTBで主流となったダイレクトマウントと、新規格のボトムブラケット「DUB(ダブ)」の採用によるパーツ選択の簡略化、そしてクォークの新型パワーメーター「DZero」を標準装備(パワーメーター非搭載クランクもラインナップされる)として設計することで、従来以上の軽量化と低価格化を実現している。
X-RANGEの章で触れた通り、チェーンリングはフロントダブル用が3種類と、1xが8種類。1xの歯は全てナローワイド(X-SYNC)で、その中のスタンダードチェーンリング(46、44、42、40、38、36)はダイレクトマウント式の4アームスパイダーを介してボルト留めするシステムだ。
そして、クランクには昨年スラムがMTBコンポーネント用としてリリースされた新規格「DUB(ダブ、Durable Unified Bottom bracket)」が搭載されたことも大きな変更点だ。従来スラムクランクはGXPとBB30用の2種類がラインナップされてきたが、両方のメリットを兼ね備えつつ互換性を高めるため、28.99mmスピンドルのDUBをデビューさせた。ここにフレームに合わせた DUB専用BBを組み合わせることで、1つのクランクで市場に存在する主要BB規格ほぼ全てに対応するようになった。
DUBはGXPやBB30用クランクよりも軽量性や剛性などメリットを持つ上、BB規格が異なるバイクに乗り換えた際もBBを別途用意するだけでクランクの使い回しが可能と、ユーザーの利便性は飛躍的に高まったと言えそうだ。DUBの対応規格は、BSA、BB30、PF30、PF86、BB386、BB30A、BB Right、PF30A-73、PF30A-83。なお引き続きGXPクランクも用意され、イタリアンやBB90など対応BBが存在しない規格でも問題はない。
クランクと同時開発された新型パワーメーターが「DZero」だ。測定回路やひずみゲージのアップデート、そしてソフトウェアの進歩を経て計測精度を±1.5%の範囲に納めた。左右それぞれのパワーデータを計測可能であり、重量はわずか36gと現在市場に存在するパワーメーターの中でも最軽量の部類に入る。もちろん全天候対応で、前世界王者のワウト・ファンアールトなどスラムサポートのシクロクロス選手によって実戦テストが重ねられているため、耐久性はお墨付きと言えるだろう。
ブレーキ系統は大きな変更こそ無いものの、シフトボタンの滑り止め加工やブラケットフードのパターン改良によって操作感を向上させている。左右それぞれに2箇所ずつ変速スイッチ「Blips」を設置可能で、ディスクキャリパーはフラットマウントとポストマウントに両対応。外周部の角を丸めたセンターラインXRローターは140mmと160mmの2種類で、6ボルトに加えてセンターロックも加わった。
また、TT/トライアスロンバイクに設置するシフトブレーキレバーに替るシフトコントロールモジュール「BLIPBOX」が大幅にコンパクト化され、専用のVuka Aeroバーと組み合わせることでエアロ効果を最大限高める工夫も追加されている。
よりワイドに、より細かい変速を可能とするX-RANGE ギアリング
高速化するプロレースや、北米を中心に定着したグラベルブームや、ヨーロッパの険しい山岳地帯を走り抜けるグランフォンド。ここ数年でロードバイクを取り巻くムーブメントは変化しており、走り方が変われば当然歯数構成に求めることも変わってくる。
「例えばローターは1×13速を発表し、3Tはトップ9Tをリリース。つまり、53/39や52/36といったトラディショナルなギアに固執する時代はもう終わったんだ。RED eTAP AXSのデビューによって、その動きはより確かなものになるだろう」とは、発表会の中で語られた言葉。スラム開発陣は単にREDを12速化させるだけでなく、XDRフリーボディによるトップ10T、そしてコンパクトなチェーンリングを掛け合わせた「X-RANGE ギアリング」で新時代の戸を開いた。
チェーンリングセットは50/37、48/35、46/33で、カセットは10-26、10-28、10-33という3種類ずつ。それぞれ全てを組み合わせることが可能で、例えば50Tと10Tを組み合わせればTTバイク並みのギア比5.0(55x11T相当、53Tの場合リア10.6T換算)、前後共33Tを組み合わせればMTB並みのギア比1.0となり過酷な山岳路にも対応する。
削り出しの一体構造を引き継ぐカセットは、それぞれロー側の歯数差を大きくしたユニークな設定によってトップ側のクロスレシオ化を推し進めた。10-26と10-28は10-11-12-13-14-15-16-17と7段、10-33でも10-11-12-13-14-15と5段に渡って1T刻みが確保され、変速性能の向上やより細やかなケイデンス調整が可能になる。
12速化によって11速比でそれぞれ20%以上のワイドレンジ化を遂げ、それに伴い3種類のカセットで従来5種類用意されていた範囲をカバーする。従来の11-30と11-32はロングケージのWiFLiディレイラーを使う必要があったが、新型REDのリアディレイラーは1種類のみで全新型カセットに対応し、WiFLi版はカタログから姿を消すことになった。素早い変速スピードや軽量化、スマートなルックスなどシステムの最適化がもたらすメリットは計り知れない。
現在のところトレック・セガフレードなどRED eTAP AXSを使うワールドツアー選手の場合、50/37チェーンリングと10-28カセットの組み合わせが多数を占めており、20%を超えるような山岳登坂では10-33カセットが使われる可能性が高いという。プロ専用品として50/42チェーンリングを供給する予定もあるようだ。
なお、グラベルロードやシクロクロス、トライアスロン、タイムトライアル用に主眼を置いた1xチェーンリングも8種類用意される。歯数は50、48、46、44、42、40、38、36で、50と48はエアロ形状だ。また前章で触れた通り、REDはeTAP化した新型EAGLE AXSのリアディレイラーを用いて、同10-50Tカセットを組み込むことも可能。なおこの場合チェーンはEAGLE用を選ぶ必要がある。
トップ10Tを可能とするXDRドライバー
トップ10Tを可能とするのが「XDRドライバー」と呼ばれる新しいフリーハブボディだ。既に12速化しているEAGLEに採用された「XDドライバー」をベースにしたもので、トップ側を小径化した特殊形状で11T以下の歯数に対応。XDドライバーと比較するとXDRドライバーは1.85mm幅広という違いがある。スラム傘下のジップホイールは2012年以降の全ラインナップが既にXDR対応を果たしているほか、例えばマヴィックや、DTスイス(DTスイスハブ採用ブランドも含む)、フルクラム、クリスキングなどXDドライバー対応のリアハブをラインナップするブランドは数多く、変換キットを組み込めば多くのホイールをRED eTAP AXSに対応させることができる。
高耐久、低抵抗、そして滑らかな駆動。フラットトップチェーン
RED eTAP AXSでもっとも目を引くのが、外周部が平らになった「フラットトップチェーン」だろう。ポルトガルのエンジニアチームが開発したというこの特殊形状は、12速化に伴って薄く(=軽く)なるチェーンの強度と耐久性を補うためのもので、加えてインナーリンクと抵抗低減のために大口径化されたチェーンピンには耐摩擦性能を増すハードクローム加工が施される。
その強度とロングライフはスラム史上最高といい、開発者の一人は「このフラットトップチェーンはエンジニアリングの努力の結晶」と自信を見せる。ミッシングリンクもラインナップされ、チェーン工具はパークツールのCT-3.3や、ペドロスやトピーク、ローロフ製品が推奨されている。
モーションコントロールシステム「オービット」を搭載したリアディレイラー
基本的な構造は11速から引き継いでいるRED eTAP AXSだが、その中でも変速システムを司るリアディレイラーは大きな進化を果たした。本体内に内蔵された油圧ダンパーを軸とするOrbit(オービット)と名付けられたモーションコントロールシステムを搭載したことが最大の話題だ。
油圧システムを使用するダンパーは、FORCE 1やRIVAL 1などオフロード走行を踏まえた1xコンポーネントや、MTBコンポーネントに採用されてきたローラークラッチに相当するもの。油圧式を採用したことでこれまで以上に緻密かつスムーズなチェーンテンションのコントロールを可能とし、チェーン暴れを抑えることで素早く確実な変速操作を叶えた。
コンパクトで軽量な油圧ダンパーによって駆動抵抗が軽減されたほか、ディレイラーの不必要な動きを抑制するためホイール脱着が行いやすいというメリットも与えられている。そのため1xやMTBコンポーネントに用意されたケージロック機構は搭載されていない。
なお、下側のプーリー(テンションプーリー)は確実なチェーンキャッチを見据えてナローワイド(X-SYNC)化されているが、上側プーリー(ガイドプーリー)はノーマルのまま。上下プーリー共にナローワイドを採用している1xコンポーネントとの思想の差が興味深い。グラベルやシクロクロス用途も重視するスラムだけに、ラフコンディションでの操作性向上は大きく重視されているのだ。
また、変速を司るモーターやシフトボタンとの通信システムにもアップデートが加えられ、変速スピード自体にも磨きがかけられたことも大きい。なお前後ディレイラー共にバッテリーは従来と共通で、カセット側の最大ギアが33Tであることから、シマノが推し進めるダイレクトマウントハンガーに準ずる思想も必要ない。
新規格「DUB」採用のクランクセット パワーメーターを標準装備
コンポーネントの顔と言うべきクランクセットもルックス以上の進化を果たした。シマノとカンパニョーロに先駆けてMTBで主流となったダイレクトマウントと、新規格のボトムブラケット「DUB(ダブ)」の採用によるパーツ選択の簡略化、そしてクォークの新型パワーメーター「DZero」を標準装備(パワーメーター非搭載クランクもラインナップされる)として設計することで、従来以上の軽量化と低価格化を実現している。
X-RANGEの章で触れた通り、チェーンリングはフロントダブル用が3種類と、1xが8種類。1xの歯は全てナローワイド(X-SYNC)で、その中のスタンダードチェーンリング(46、44、42、40、38、36)はダイレクトマウント式の4アームスパイダーを介してボルト留めするシステムだ。
そして、クランクには昨年スラムがMTBコンポーネント用としてリリースされた新規格「DUB(ダブ、Durable Unified Bottom bracket)」が搭載されたことも大きな変更点だ。従来スラムクランクはGXPとBB30用の2種類がラインナップされてきたが、両方のメリットを兼ね備えつつ互換性を高めるため、28.99mmスピンドルのDUBをデビューさせた。ここにフレームに合わせた DUB専用BBを組み合わせることで、1つのクランクで市場に存在する主要BB規格ほぼ全てに対応するようになった。
DUBはGXPやBB30用クランクよりも軽量性や剛性などメリットを持つ上、BB規格が異なるバイクに乗り換えた際もBBを別途用意するだけでクランクの使い回しが可能と、ユーザーの利便性は飛躍的に高まったと言えそうだ。DUBの対応規格は、BSA、BB30、PF30、PF86、BB386、BB30A、BB Right、PF30A-73、PF30A-83。なお引き続きGXPクランクも用意され、イタリアンやBB90など対応BBが存在しない規格でも問題はない。
クランクと同時開発された新型パワーメーターが「DZero」だ。測定回路やひずみゲージのアップデート、そしてソフトウェアの進歩を経て計測精度を±1.5%の範囲に納めた。左右それぞれのパワーデータを計測可能であり、重量はわずか36gと現在市場に存在するパワーメーターの中でも最軽量の部類に入る。もちろん全天候対応で、前世界王者のワウト・ファンアールトなどスラムサポートのシクロクロス選手によって実戦テストが重ねられているため、耐久性はお墨付きと言えるだろう。
マイナーアップデートが加わったHRDシフト/ブレーキシステム
ブレーキ系統は大きな変更こそ無いものの、シフトボタンの滑り止め加工やブラケットフードのパターン改良によって操作感を向上させている。左右それぞれに2箇所ずつ変速スイッチ「Blips」を設置可能で、ディスクキャリパーはフラットマウントとポストマウントに両対応。外周部の角を丸めたセンターラインXRローターは140mmと160mmの2種類で、6ボルトに加えてセンターロックも加わった。
また、TT/トライアスロンバイクに設置するシフトブレーキレバーに替るシフトコントロールモジュール「BLIPBOX」が大幅にコンパクト化され、専用のVuka Aeroバーと組み合わせることでエアロ効果を最大限高める工夫も追加されている。
RED eTAP AXS 各グループセット重量一覧
グループセット | 2x | パワーメーター | 2x(パワーメーター込み) | 1xエアロ |
---|---|---|---|---|
REDディスク | 2,518g | 36g | 2,553g | 2,103g |
REDリム | 2,254g | 36g | 2,290g | 2,070g |
REDディスク(エアロ) | 2,343g | 36g | 2,379g | 2,159g |
REDリム(エアロ) | 2,052g | 36g | 2,088g | 1,868g |
1種類となったリアディレイラーや、一つのクランクでありとあらゆるチェーンリングを組み合わせるダイレクトマウント、そしてDUBの採用など、RED eTAP AXSはスラムの特徴である合理性を可能な限り追求したコンポーネントと言えるだろう。兼ねてよりダブルタップやワイヤレス変速、フロントシングルなど先進的なアイディアを取り入れてきたスラムだが、その「らしさ」は全く薄まってはいない。
次章では、オンオフ含め現地発表会のテストライドで試したRED eTAP AXSのインプレッションを紹介。併せて開発者へのインタビューもお届けします。
次章では、オンオフ含め現地発表会のテストライドで試したRED eTAP AXSのインプレッションを紹介。併せて開発者へのインタビューもお届けします。
text:So.Isobe 提供:インターマックス