2018/12/28(金) - 18:08
ブランドの歴史、アイデンティティを紐解いてきたレイザー特集は、本ページより各モデルのインプレッションに移る。まず取り上げるモデルはブランドのフラッグシップZ1。高性能さが求められるプロのレースで活躍するモデルを宇都宮ブリッツェンの阿部嵩之、鈴木譲がインプレッション。
レイザーのフラッグシップ「Z1」を着用している選手と言って思い浮かべるのは誰だろうか。長年レイザーと協力関係にあったロット・スーダル所属のアンドレ・グライペルが頭を過る方は多いはずだ。2014年シーズンより着用を開始しサポートが終了するまで間に幾多の勝利を挙げるインプレッシブな走りを魅せてきた。
ロット・スーダルのサポート終了後、レイザーはロットNLユンボと共に世界最高峰の舞台で活躍し続けている。2018年シーズンは、プリモシュ・ログリッチェとステフェン・クライスヴァイクのダブルエースで挑んだツール・ド・フランスが記憶に新しい。さらに、ジャパンカップに出場した選手たち全員がZ1を着用していたため、Z1のフォルムを目にしたことのある方は多いはずだ。
日本でもシマノレーシング、宇都宮ブリッツェン、チーム右京、愛三工業レーシングがレイザーのヘルメットを使用開始。国内チームが一堂に会するシマノ鈴鹿ロードというイベントでは、Z1の着用率が非常に高く、レイザーの存在感はます一方だ。国内外のトッププロに広く使われているZ1を紹介しよう。
Z1がリリースされた年はヘルメットにもエアロダイナミクスを求める流れが大きくなり、オールラウンド系ヘルメットにもその波が届きつつある頃だった。レイザーはZ1の開発にもいち早くエアロダイナミクスを取り入れ、風洞実験を繰り返し行う。結果として生み出された形が、ベンチレーションホールを非常に多く備え通気性を確保しつつ、空気抵抗を低減する尻すぼみ型のシェルだ。この形状は今日では当たり前のような存在となっていることからも、レイザーの先見の明が際立つ。
アンドレ・グライペルらスプリンターたちはベンチレーションホールを埋めた特別モデルを使用し、エアロヘルメットを着用していた選手たちを打ち破っていたことからも、Z1のシェルデザインが空力に優れていることは証明されている。市販品には透明なエアロシェルが準備されている。UCI規定に基づくルールのレースでは使用できないものの、ここぞという時にエアロダイナミクスを向上させられるオプションを用意しているのは、空力への自信の表れではないだろうか。
Z1ではSサイズ重量190gという軽量性も注目すべきポイントだ。レイザー独自のフィットシステムであるロールシスを発展させた「アドバンスドロールシス」という機構を採用することで、非常に軽い重量を実現している。そもそもロールシスというのは、頭の周りを1周したワイヤーを巻き上げることでフィッティングしていく方式の事で、調整ダイヤルは頭頂部に設けられるユニークなシステム。"アドバンス"では前頭部を支えるバンド部分とワイヤー部を樹脂で一体成形することで、重量がかさみがちなフィットシステムの軽量化に成功している。
もちろん安全性を蔑ろにした結果の軽量性ではない。「リジッドブレースシステム」と「テンプルプロテクションデザイン」の2つのテクノロジーを用いることで安全性を向上させている。前者は、インナーシェルの内側にケージ状の芯材を内蔵するテクノロジーで、転倒時にヘルメットの破砕を防ぐことで頭への衝撃を受け止めるというもの。
後者はこめかみまで覆うシェルデザインのことだ。Z1を前方から見ると側頭部部分が下方まで覆われていることがわかる。こめかみは転倒時に衝撃を受けやすい部分であり、そこを守ることでダメージから身を守ることができる。最も危険な部分を守ることができている上、深い前傾姿勢を取った際もシェルが視界を遮ることは無いはずだ。
創業から安全性を第一に優先するという思想と開発で培ってきた技術は、レイザーというブランドの信頼性を高めている。身を守ってくれるヘルメットという信頼と安心感は、筋肉隆々のスプリンターたちやダウンヒラーたちのアグレッシブなチャレンジをサポートしてくれている。
安全性という面ではオプションのLEDテールライトシステムも貢献。LEDライトユニットをヘルメット後頭部に装着することができ、夜間に他の車両からの視認性を高めてくれる。ヘルメットのデザインと一体化するため、付けていても違和感のないスタイルにまとまるのが嬉しいところだ。
長い間トッププロたちが使用してきたフラッグシップモデルを、2018年シーズンより宇都宮ブリッツェンの選手たちが使用している。今回の特集ではブリッツェンの鈴木譲と阿部嵩之に今シーズン通しての印象を伺った。それではインプレッションに移ろう。
―今年からヘルメットがレイザーに切り替わりましたが、当初ブランドに対してどのような印象をお持ちでしたか。また、Z1を初めて手に持った時の印象を教えて頂ければと思います。
鈴木:レイザーはヨーロッパのメーカーでありワールドツアーでの実績もあったので、変わることに不安はなく、着用できることを楽しみにしていました。初めて手にした時は、重量の軽さとスッキリとしたデザインが好印象だと思いましたね。
阿部:ロットNLユンボが使っているということですが、僕は実際にどのような物なのかわかっていませんでした。それでも、その部分も含めて楽しみにしていましたね。僕の中ではヘルメットというのは、エッジ(角)の立ったデザインというイメージがあるのですが、Z1はそのイメージ通りのフォルムで格好良いと思いました。
―2018年シーズンはZ1をメインで使用していましたが、どのような所を魅力だと感じましたか。
鈴木:まずZ1はハイエンドですし、軽さと涼しさがあるという理由からほとんどのシチュエーションで使用していましたね。身に付ける物に関しては今の所重量制限がないので、選手は重量に決まりがある自転車自体より、そちらの軽量性を重視しています。その点でZ1には軽量というメリットを感じています。
阿部:僕の場合はベンチレーションも重視しているポイントです。日本の夏って熱いじゃないですか。どうしてもヘルメットの穴が多い方が良い。Z1は見た目からも分かる通り非常に数多くの穴が空いていて風抜けが良いので、今年はこれをメインで使用していました。クリテリウムのゴール前などのスピードやエアロを求められる局面を任せられる時は、Z1のエアロシェルバージョンを着用することもありましたけど、大半は通常のZ1でしたね。
―通気性にはシェル内部を風が通り抜けるタイプなどもありますが、Z1の場合どのような性格の通気性がありますか。
阿部:僕の感覚では、ヘルメット中で風が流れるというよりは、穴から入ってきた風が直接当たる感覚ですね。ただ熱が籠もることはないですから、抜けも悪くはないんでしょうけどね。Z1に関しては正面に開いてる穴の数を活かした通気性の良さを感じます。
―フィット感はヘルメットにおいて重要なポイントだと思いますが、どのような印象を持たれましたか。
鈴木:僕の場合は、意外にもヨーロピアンフィット、アジアンフィットどちらもフィットするんですよ。どちらかというとアジアンフィットのほうが相性はいいんですけど、ヨーロピアンフィットのZ1でも小さいサイズがしっかりと頭にマッチしています。そう考えるとレイザーのヘルメットはどちらも日本人にフィットするんじゃないかなと思いますね。
このヘルメットはアジャスターが上の方にあって、首の後ろにアジャスターが来ないんですよ。僕の場合、頭が浅いといいますか、アジャスターが首の下に行ってしまうメーカーが多かったんですね。このアジャスターのおかげで、首の根本の圧迫が前傾姿勢を取った時に無いので非常に快適です。
阿部:僕の頭は鉢が張っていなく、ヨーロッパモデルがフィットします。このサイズ、内側のデザインに関してもピッタリあっていて、非常に好印象ですね。僕の場合は日本人に合わせたモデルよりも、ヨーロッパの作りのほうがマッチします。
さっき譲さんが言ったように、首の後にアジャスターがないというのが快適ですね。昔のヘルメットはアジャスターの角が立っていて、首の後に刺さるような感覚になるようなものが正直言ってありました。そういうのがないので、このアジャスターは非常に気に入っています。
鈴木:頭のカーブに沿った形状のサポーターはフィット感が良いよね。他のメーカーには無い優れているポイントだと思います。僕はSサイズを使用しているんですが、アジャスターを使用せずともズレる心配が無いほどフィットしてくれています。
阿部:あと細かい部分ではありますが、ストラップが薄く作られているので肌当たりが良いんですよ。耳周りや顎周りで「なんか嫌だな」と思うことがあるんですが、Z1については無い。そこのポイントも気に入っています。
鈴木:気にならないよね。ゴワゴワしていると、どうしても気になるし不快になってしまいます。それが無いのは良いポイントでしょう。
―パッドはいかがですか。パッド自体が汗を吸いきれなくなって、垂れてくるということはありますか。
阿部:レース中に汗がたれてくるということは記憶に無いですね。汗をかいてないことは無いでしょうし、それぐらい汗を吸収してくれているのかもしれないですね。
鈴木:パッド自体は薄いですが、確かに汗を大量に吸ってくれている気がします。匂いも気になりません。
阿部:パッドはウェアと一緒に洗濯機で洗っており、1年間それを続けてきていますが、使える状態が保たれています。多少薄くなったりヘタってきている感覚はありますが、十分耐えてくれていると思います。
―お話を伺ってZ1はストレスなく被ることができるヘルメットという印象をいだきました。
鈴木:そうですね。レース中にヘルメットの存在が気になる感覚はありませんね。たまに「ああ、被っていたんだ」とハッとする時がある程です。今年は大きな落車はありませんでしたが、レイザーというのは実績のあるメーカーですし、ヨーロッパの厳しい世界で揉まれているメーカーだと思うので、安全性についても不安視はしていないヘルメットです。
世界最高峰の舞台で活躍するフラッグシップ Z1
レイザーのフラッグシップ「Z1」を着用している選手と言って思い浮かべるのは誰だろうか。長年レイザーと協力関係にあったロット・スーダル所属のアンドレ・グライペルが頭を過る方は多いはずだ。2014年シーズンより着用を開始しサポートが終了するまで間に幾多の勝利を挙げるインプレッシブな走りを魅せてきた。
ロット・スーダルのサポート終了後、レイザーはロットNLユンボと共に世界最高峰の舞台で活躍し続けている。2018年シーズンは、プリモシュ・ログリッチェとステフェン・クライスヴァイクのダブルエースで挑んだツール・ド・フランスが記憶に新しい。さらに、ジャパンカップに出場した選手たち全員がZ1を着用していたため、Z1のフォルムを目にしたことのある方は多いはずだ。
日本でもシマノレーシング、宇都宮ブリッツェン、チーム右京、愛三工業レーシングがレイザーのヘルメットを使用開始。国内チームが一堂に会するシマノ鈴鹿ロードというイベントでは、Z1の着用率が非常に高く、レイザーの存在感はます一方だ。国内外のトッププロに広く使われているZ1を紹介しよう。
重量190gの軽量オールラウンドモデル
さて、Z1は先述したように2014年シーズンよりプロ選手が着用し始め丸5年、2019年シーズンでは6年目を迎えるロングセラーモデルだ。本国ではMIPS搭載モデルが登場するなどバリエーションが増えるといった微小な変化はあったものの基本はリリース当時のまま。それが意味するのは性能、デザイン性が今でも色褪せていないということだろう。Z1がリリースされた年はヘルメットにもエアロダイナミクスを求める流れが大きくなり、オールラウンド系ヘルメットにもその波が届きつつある頃だった。レイザーはZ1の開発にもいち早くエアロダイナミクスを取り入れ、風洞実験を繰り返し行う。結果として生み出された形が、ベンチレーションホールを非常に多く備え通気性を確保しつつ、空気抵抗を低減する尻すぼみ型のシェルだ。この形状は今日では当たり前のような存在となっていることからも、レイザーの先見の明が際立つ。
アンドレ・グライペルらスプリンターたちはベンチレーションホールを埋めた特別モデルを使用し、エアロヘルメットを着用していた選手たちを打ち破っていたことからも、Z1のシェルデザインが空力に優れていることは証明されている。市販品には透明なエアロシェルが準備されている。UCI規定に基づくルールのレースでは使用できないものの、ここぞという時にエアロダイナミクスを向上させられるオプションを用意しているのは、空力への自信の表れではないだろうか。
Z1ではSサイズ重量190gという軽量性も注目すべきポイントだ。レイザー独自のフィットシステムであるロールシスを発展させた「アドバンスドロールシス」という機構を採用することで、非常に軽い重量を実現している。そもそもロールシスというのは、頭の周りを1周したワイヤーを巻き上げることでフィッティングしていく方式の事で、調整ダイヤルは頭頂部に設けられるユニークなシステム。"アドバンス"では前頭部を支えるバンド部分とワイヤー部を樹脂で一体成形することで、重量がかさみがちなフィットシステムの軽量化に成功している。
もちろん安全性を蔑ろにした結果の軽量性ではない。「リジッドブレースシステム」と「テンプルプロテクションデザイン」の2つのテクノロジーを用いることで安全性を向上させている。前者は、インナーシェルの内側にケージ状の芯材を内蔵するテクノロジーで、転倒時にヘルメットの破砕を防ぐことで頭への衝撃を受け止めるというもの。
後者はこめかみまで覆うシェルデザインのことだ。Z1を前方から見ると側頭部部分が下方まで覆われていることがわかる。こめかみは転倒時に衝撃を受けやすい部分であり、そこを守ることでダメージから身を守ることができる。最も危険な部分を守ることができている上、深い前傾姿勢を取った際もシェルが視界を遮ることは無いはずだ。
創業から安全性を第一に優先するという思想と開発で培ってきた技術は、レイザーというブランドの信頼性を高めている。身を守ってくれるヘルメットという信頼と安心感は、筋肉隆々のスプリンターたちやダウンヒラーたちのアグレッシブなチャレンジをサポートしてくれている。
安全性という面ではオプションのLEDテールライトシステムも貢献。LEDライトユニットをヘルメット後頭部に装着することができ、夜間に他の車両からの視認性を高めてくれる。ヘルメットのデザインと一体化するため、付けていても違和感のないスタイルにまとまるのが嬉しいところだ。
長い間トッププロたちが使用してきたフラッグシップモデルを、2018年シーズンより宇都宮ブリッツェンの選手たちが使用している。今回の特集ではブリッツェンの鈴木譲と阿部嵩之に今シーズン通しての印象を伺った。それではインプレッションに移ろう。
宇都宮ブリッツェン鈴木譲と阿部嵩之に聞くフラッグシップモデルとは
―今年からヘルメットがレイザーに切り替わりましたが、当初ブランドに対してどのような印象をお持ちでしたか。また、Z1を初めて手に持った時の印象を教えて頂ければと思います。
鈴木:レイザーはヨーロッパのメーカーでありワールドツアーでの実績もあったので、変わることに不安はなく、着用できることを楽しみにしていました。初めて手にした時は、重量の軽さとスッキリとしたデザインが好印象だと思いましたね。
阿部:ロットNLユンボが使っているということですが、僕は実際にどのような物なのかわかっていませんでした。それでも、その部分も含めて楽しみにしていましたね。僕の中ではヘルメットというのは、エッジ(角)の立ったデザインというイメージがあるのですが、Z1はそのイメージ通りのフォルムで格好良いと思いました。
―2018年シーズンはZ1をメインで使用していましたが、どのような所を魅力だと感じましたか。
鈴木:まずZ1はハイエンドですし、軽さと涼しさがあるという理由からほとんどのシチュエーションで使用していましたね。身に付ける物に関しては今の所重量制限がないので、選手は重量に決まりがある自転車自体より、そちらの軽量性を重視しています。その点でZ1には軽量というメリットを感じています。
阿部:僕の場合はベンチレーションも重視しているポイントです。日本の夏って熱いじゃないですか。どうしてもヘルメットの穴が多い方が良い。Z1は見た目からも分かる通り非常に数多くの穴が空いていて風抜けが良いので、今年はこれをメインで使用していました。クリテリウムのゴール前などのスピードやエアロを求められる局面を任せられる時は、Z1のエアロシェルバージョンを着用することもありましたけど、大半は通常のZ1でしたね。
―通気性にはシェル内部を風が通り抜けるタイプなどもありますが、Z1の場合どのような性格の通気性がありますか。
阿部:僕の感覚では、ヘルメット中で風が流れるというよりは、穴から入ってきた風が直接当たる感覚ですね。ただ熱が籠もることはないですから、抜けも悪くはないんでしょうけどね。Z1に関しては正面に開いてる穴の数を活かした通気性の良さを感じます。
―フィット感はヘルメットにおいて重要なポイントだと思いますが、どのような印象を持たれましたか。
鈴木:僕の場合は、意外にもヨーロピアンフィット、アジアンフィットどちらもフィットするんですよ。どちらかというとアジアンフィットのほうが相性はいいんですけど、ヨーロピアンフィットのZ1でも小さいサイズがしっかりと頭にマッチしています。そう考えるとレイザーのヘルメットはどちらも日本人にフィットするんじゃないかなと思いますね。
このヘルメットはアジャスターが上の方にあって、首の後ろにアジャスターが来ないんですよ。僕の場合、頭が浅いといいますか、アジャスターが首の下に行ってしまうメーカーが多かったんですね。このアジャスターのおかげで、首の根本の圧迫が前傾姿勢を取った時に無いので非常に快適です。
阿部:僕の頭は鉢が張っていなく、ヨーロッパモデルがフィットします。このサイズ、内側のデザインに関してもピッタリあっていて、非常に好印象ですね。僕の場合は日本人に合わせたモデルよりも、ヨーロッパの作りのほうがマッチします。
さっき譲さんが言ったように、首の後にアジャスターがないというのが快適ですね。昔のヘルメットはアジャスターの角が立っていて、首の後に刺さるような感覚になるようなものが正直言ってありました。そういうのがないので、このアジャスターは非常に気に入っています。
鈴木:頭のカーブに沿った形状のサポーターはフィット感が良いよね。他のメーカーには無い優れているポイントだと思います。僕はSサイズを使用しているんですが、アジャスターを使用せずともズレる心配が無いほどフィットしてくれています。
阿部:あと細かい部分ではありますが、ストラップが薄く作られているので肌当たりが良いんですよ。耳周りや顎周りで「なんか嫌だな」と思うことがあるんですが、Z1については無い。そこのポイントも気に入っています。
鈴木:気にならないよね。ゴワゴワしていると、どうしても気になるし不快になってしまいます。それが無いのは良いポイントでしょう。
―パッドはいかがですか。パッド自体が汗を吸いきれなくなって、垂れてくるということはありますか。
阿部:レース中に汗がたれてくるということは記憶に無いですね。汗をかいてないことは無いでしょうし、それぐらい汗を吸収してくれているのかもしれないですね。
鈴木:パッド自体は薄いですが、確かに汗を大量に吸ってくれている気がします。匂いも気になりません。
阿部:パッドはウェアと一緒に洗濯機で洗っており、1年間それを続けてきていますが、使える状態が保たれています。多少薄くなったりヘタってきている感覚はありますが、十分耐えてくれていると思います。
―お話を伺ってZ1はストレスなく被ることができるヘルメットという印象をいだきました。
鈴木:そうですね。レース中にヘルメットの存在が気になる感覚はありませんね。たまに「ああ、被っていたんだ」とハッとする時がある程です。今年は大きな落車はありませんでしたが、レイザーというのは実績のあるメーカーですし、ヨーロッパの厳しい世界で揉まれているメーカーだと思うので、安全性についても不安視はしていないヘルメットです。
インプレッションライダー
阿部嵩之
6歳からクロスカントリースキーを始め20歳の時、リハビリをきっかけにロードレースを始める。積極的な走りが目に止まり、シマノレーシングチームでデビュー。1年間のJツアー、オランダ派遣を3年間経験。後にチームUKYOに移籍。再度、Jプロツアーに主戦場を移す。2014年より宇都宮ブリッツェンに在籍。鈴木譲
2007年、チームミヤタでプロデビュー。愛三工業レーシングを経て、シマノレーシングに加入。ツアー・オブ・ジャパン、ツール・ド・熊野、ツール・ド・北海道では総合トップ10入りを経験。2014年から宇都宮ブリッツェンに加入し、Jプロツアーで数多くの勝利を挙げる。Z1 プロ選手が使用するフラッグシップモデル
サイズ | S、M、L |
重量 | 190g(Sサイズ) |
カラー | マットブラック、ホワイト/シルバー、マットチタニウム、マットブラック/レッド、ブルーブラック、マットブラックイエロー |
価格 | 22,000円(税抜) |
提供:シマノセールス 制作:シクロワイアード編集部