2016/09/03(土) - 11:40
2016年の春より世界に先駆け日本国内で開始されたキャノンデールの「カスタムラボ」が大刷新を遂げた。概要と、キャノンデール・ジャパンのカスタムラボ担当者へのインタビューを紹介しよう。
拡充を遂げたカスタムラボ。会場でも常に来場者の注目を集めていた
8月15日より新たなグラフィックとカラー、ホイールが追加され、カスタマイズの幅が広がったキャノンデールのオーダーサービスプログラム「カスタムラボ」。春先にスタートした同サービスだが、発足のタイミングということもあって各社のオーダーシステムと比較すると、バリエーションがやや少なかったこともまた事実。
しかし今回のアップデートによって、カラー7色の追加はもちろん、キャノンデール・ドラパックの選手が使う「ワイルドグラフィック」を含むデザインパターン2種類が追加されたほか、パーツアッセンブルではシマノ、マヴィック、FSA、ファブリック、エンヴィ、フィジークなど世界有数のブランドに加え、ホイールにキャノンデール製ホログラムシリーズが選べるようになっている。
デザインパターンは2種類が追加され、計4種類の中から選べるようになった
それらに加え、乗り換えを検討している方にとっては朗報のフレームセットのオーダーができるようになったことも大きな部分。もちろんネームシールなどこれまで好評を得てきた細やかなサービスも継続されており、総計4300通り以上のバリエーションの中から「自分らしさを選べる」ようになっている。
CW:カスタムラボは一気に拡充を遂げましたね。
キャノンデール・ジャパン カスタムラボ担当の渡瀬さん そうです。今までは立ち上げ直後ということもあり、正直言ってカスタムの幅は広くありませんでした。キャノンデールという一大ブランドだけに期待される部分は大きく、他社のオーダーシステムと比較するとどうしても弱く、心苦しかったのですが、工場のラインも軌道に乗り、ようやくフル稼動させることができました。
従来は約700通りでしたが、今回のアップデートで3600通り以上の選択肢が加わりました。ツール・ド・フランスでデビューしたワイルドグラフィックとマイルドグラフィックは共にグローバルで採用しているカラーパターンです。デザイン案の完成にも長い時間が掛かっていますので、飽きがくることも少ないでしょう。
キャノンデール・ドラパックの選手たちと同じ「ワイルドグラフィック」
CW:パーツ面ではキャノンデールオリジナルのホイールが選択できることも大きな変化ですね
ホログラムシリーズはフルカーボンクリンチャーのレーシングホイールで、剛性を確保しながらこのジャンルとしてはかなり軽量に仕上がっています。内幅は17mmで、ムーブメントにのっとり25Cタイヤを装着した際に完璧な断面形状を生み出し、タイヤ本体の性能を引き出すよう設計されました。デカールカラーも10種類から選択できますし、SUPERSIX EVOには最適なマッチングでしょう。また、マヴィックのキシリウムプロカーボンも選べるようになりました。
CW:台湾の製造現場にも足を運んでいると聞きましたが、どのような印象ですか?
好評を博しているネームステッカーサービス 製造現場ではカスタムラボ専用のラインが構築されていて、その初期投資は5億円にものぼりました。一般製品の場合はキャノンデール・ジャパンでのチェック時に塗装不良で返品する場合が、正直なところ稀に存在します。でもカスタムラボの場合はオーダーが入ってからペイント作業を行うので、全て一点物。
ユーザーの思いが詰まっているものでもありますし、期待に背くことは絶対にできません。だから工場側で通常製品よりも一段と厳しい品質チェックを行うようにしているんです。日本に到着後もダブルチェックを行いますので、品質には自信を持っています。
サービス開始当初はトラブルも存在しましたが、現状のクオリティは時間を経るごとに上がっており、作業もスムーズになりました。納期も1ヶ月ほどと、他社とも肩を並べる納期を達成できるようになったことも良い点ですね。
最初から身体に合ったパーツサイズを選べるカスタムラボ
カスタムラボHPでは、ユーザーが作ったデザイン案を掲載。マイバイクの参考にできる もともとカスタムプロジェクトを始まる前から、キャノンデールは「高性能ありき、パフォーマンス」で選ばれてきたブランドでした。カスタムラボではそのパフォーマンスに個性を付け足すことができる。ただカラフルなバイクが作れるだけではないんですね。
一般的なハイエンド完成車にはコンポーネントやハンドル周りなど、高いパーツが付いていることが一般的。でも、身体に合わせるパーツのサイズが合わず、余計な出費がかさんでしまうことはままあるし、経験したことがある方も少なくないでしょう。
でも、カスタムラボはこういった部分の細い指示が出せるため、無駄な投資がありません。ハイエンドのバイクを購入すると考えればコストパフォーマンスは高い。ホイールも選べるし、登りを重視するのか、平坦を重視するのか、というユーザーの走り方の好みまで決められる。こうした部分はコンポーネントもラインナップに置くキャノンデールならではの強みであり、中規模ブランドにはできない部分。一番安価なカスタムラボは55万円から用意があります。価格だけではなく、トータルのユーザー満足度はかなり高いと自信を持っています。
キャノンデール・カスタムラボの特設ホームページはこちらから(外部リンク)
3600通り以上をプラス カスタムの幅を広げたオーダーシステム

8月15日より新たなグラフィックとカラー、ホイールが追加され、カスタマイズの幅が広がったキャノンデールのオーダーサービスプログラム「カスタムラボ」。春先にスタートした同サービスだが、発足のタイミングということもあって各社のオーダーシステムと比較すると、バリエーションがやや少なかったこともまた事実。
しかし今回のアップデートによって、カラー7色の追加はもちろん、キャノンデール・ドラパックの選手が使う「ワイルドグラフィック」を含むデザインパターン2種類が追加されたほか、パーツアッセンブルではシマノ、マヴィック、FSA、ファブリック、エンヴィ、フィジークなど世界有数のブランドに加え、ホイールにキャノンデール製ホログラムシリーズが選べるようになっている。

それらに加え、乗り換えを検討している方にとっては朗報のフレームセットのオーダーができるようになったことも大きな部分。もちろんネームシールなどこれまで好評を得てきた細やかなサービスも継続されており、総計4300通り以上のバリエーションの中から「自分らしさを選べる」ようになっている。
キャノンデール・ジャパン カスタムラボ担当 渡瀬佳紀さんに聞くその魅力
今回の新製品発表会では、キャノンデール・ジャパンでカスタムラボを担当している渡瀬佳紀さんに話を聞いた。渡瀬さんは実際に何度も台湾の製造現場に足を運び、高品質のカスタムオーダーバイクが生まれる瞬間を視察してきたという。CW:カスタムラボは一気に拡充を遂げましたね。

従来は約700通りでしたが、今回のアップデートで3600通り以上の選択肢が加わりました。ツール・ド・フランスでデビューしたワイルドグラフィックとマイルドグラフィックは共にグローバルで採用しているカラーパターンです。デザイン案の完成にも長い時間が掛かっていますので、飽きがくることも少ないでしょう。

CW:パーツ面ではキャノンデールオリジナルのホイールが選択できることも大きな変化ですね
ホログラムシリーズはフルカーボンクリンチャーのレーシングホイールで、剛性を確保しながらこのジャンルとしてはかなり軽量に仕上がっています。内幅は17mmで、ムーブメントにのっとり25Cタイヤを装着した際に完璧な断面形状を生み出し、タイヤ本体の性能を引き出すよう設計されました。デカールカラーも10種類から選択できますし、SUPERSIX EVOには最適なマッチングでしょう。また、マヴィックのキシリウムプロカーボンも選べるようになりました。
CW:台湾の製造現場にも足を運んでいると聞きましたが、どのような印象ですか?

ユーザーの思いが詰まっているものでもありますし、期待に背くことは絶対にできません。だから工場側で通常製品よりも一段と厳しい品質チェックを行うようにしているんです。日本に到着後もダブルチェックを行いますので、品質には自信を持っています。
サービス開始当初はトラブルも存在しましたが、現状のクオリティは時間を経るごとに上がっており、作業もスムーズになりました。納期も1ヶ月ほどと、他社とも肩を並べる納期を達成できるようになったことも良い点ですね。
選ぶ、自分らしさ


一般的なハイエンド完成車にはコンポーネントやハンドル周りなど、高いパーツが付いていることが一般的。でも、身体に合わせるパーツのサイズが合わず、余計な出費がかさんでしまうことはままあるし、経験したことがある方も少なくないでしょう。
でも、カスタムラボはこういった部分の細い指示が出せるため、無駄な投資がありません。ハイエンドのバイクを購入すると考えればコストパフォーマンスは高い。ホイールも選べるし、登りを重視するのか、平坦を重視するのか、というユーザーの走り方の好みまで決められる。こうした部分はコンポーネントもラインナップに置くキャノンデールならではの強みであり、中規模ブランドにはできない部分。一番安価なカスタムラボは55万円から用意があります。価格だけではなく、トータルのユーザー満足度はかなり高いと自信を持っています。
キャノンデール・カスタムラボの特設ホームページはこちらから(外部リンク)
提供:キャノンデール・ジャパン 製作:シクロワイアード編集部