2012/04/09(月) - 14:44
多彩なプログラムが楽しめる自転車のお祭り「湘南バイシクル・フェス」が今年も平塚にやってきた!楽しげな雰囲気が伝わってくるイベントレポートをお伝えしよう。
「湘南バイシクル・フェス2012」が開催された3月24日(土)、神奈川県平塚市の平塚競輪場のバンク内外のスペースは、さながら自転車のミニテーマパークに大変身。各出展メーカーの試乗会やさまざまなショーイベントのほか、今年はさらにフリーマーケットや縁日コーナーなど家族で楽しめるゾーンを拡充。
最新モデルがお目当てのライダーも、通りかかった近所の人も、ちっちゃいキッズたちも1日ゆっくり楽しめちゃうぞ!なワクワクゾーンに。書ききれないほど盛りだくさんな今年のメニュー、全部ご紹介しちゃいましょう!
湘南バンクが”お祭りパーク”に 一人でもファミリーでも見応えじゅうぶん!
開場時間の午前9時、正門前にはすでにオープン待ちのお客さんがいっぱい。みなさんのお目当ては、出展している内外各社の2012年モデルに無料で試乗ができる、自転車試乗コーナーだ。受付で免許証など身分証明書を提示して試乗カードを手にすると、次々にお目当てのブースへ直行だ。
ときおり小雨のぱらつく曇り空のなか、今年の来場者は4800人。試乗カードの発行数によると試乗者は1191名で、今年はちょっとゆったりめのほどよい混み具合。
試乗コースにはバンク走路の傾斜のない内側の部分が使われていて、1周400mのバンクでの試乗で気になるモデルの乗り味を次々に確かめている来場者さんたち。大人もコドモも男子も女子も、真剣な表情あり笑顔ありで思い思いに試乗を楽しんでいたこのコーナー、微妙な空模様もなんのその、終日大人気だ。
試乗会は正午ごろ、30分ほどひと休み。バンク内では、平塚をホームバンクとするプロ競輪選手による競輪のエキシビションレースが披露された。ふだん競輪を見る機会が少なそうな観客さんたちもこの日は金網まぎわに集まって、内藤秀久(S級1班)ら地元選手のきれいな走りを存分に観戦した。
盛りだくさんの出展ブースエリア
バンク外周のメーカー出展ブースエリアはたくさんのテントが並び、国際展示場で行われる大きな自転車ショーの一角を切り取ってきたような雰囲気。今年は出展数33ブースと過去最高を数え、バイク、用品、ウエア、サプリメント、出版など、バンク外周の限られたスペースにぎっちりと、国内外の人気ブランドのブースが目白押しだ。試乗バイクの調整をする人、スペックを確認する人などが往来した。
メーカーブースの他、サイクリングルートや観光情報いっぱいの伊豆自転車紹介ブース、7月1日この平塚競輪場でのレースを皮切りに開幕する「ガールズケイリン」をPRするブース、このイベントの主催者である湘南ベルマーレスポーツクラブのブースも。そして今年は平塚警察署による車両展示が行われ、白バイやパトカーはキッズたち&パパママたちの人気記念撮影スポットに。
湘南ベルマーレのブースでは、グッズ販売のほか、トークショーに登場したサッカーチーム選手サイン会や、「自転車なんでも相談窓口」と題して須田晋太郎トレーニングコーチによる初心者のためのポジショニングのレクチャーなども行われた。
このように会場の各ブース、各エリアでは、それぞれ工夫をこらしたアイディアのゴージャス企画がさりげなーく同時多発的に展開されているという、油断ならない湘南バイシクル・フェスなのである。
トークあり実演あり 盛りだくさんのステージプログラム
出展ブーススペース中央にあるステージでは、さまざまなゲストを招いてのトークショーなど興味深いプログラムがいっぱい。ステージを盛り上げる総合MCは、おなじみ、サイクルライフナビゲーターの絹代さん。
絹代さんとともに”キレイ女子自転車部 チャリーナ”でも活動中のタレント菊浦啓子さんと、湘南ベルマーレトライアスロンチームヘッドコーチの中島靖弘さんがゲストとして登場。菊浦さんがモデル役となってに、自転車のフレームサイズが自分にあっているかの見方や調整できる箇所、初心者が自転車を選ぶ手がかりのポイントなどをレクチャー。
「ガールズケイリン・スペシャルトークショー」
7月デビューの女子1期生は残念ながらこの日は卒業式の真っ最中、ということで、続く女子2期生から明珍裕子さんと青木志都加さんがゲストとして参加。
スペシャルゲストのタレント・水野裕子さんとのトークで、自転車競技を始めたきっかけや目標、ガールズケイリンの見どころなどを、レース中の厳しい表情が想像できないようなほんわかした笑顔で語ってくれた。
「湘南ベルマーレトライアスロンチーム&サイクルロードチーム紹介」
地域型スポーツクラブとして、このほかビーチバレーなどさまざまな種目のチームを持つ湘南ベルマーレ。ここでは内山靖樹GM(ゼネラルマネージャー)と両チームから12選手がステージに登場し、それぞれの意気込みを語った。「着用中のピュアホワイトジャージを守れるようがんばります!」(サイクルロードチーム、紺野元汰さん)
「『自転車で楽しくモテボディをつくろう!』ボディメイク&シェイプアップ講座」
このコーナーでは菊浦啓子さんと内山GMが、自転車のボディメイク効果を力説。「自転車でモテボディは作れますか?」絹代さんの質問に「絶対作れます!」と断言する内山GM。「足首とか細くキレイになりますよ!」と、食事のとり方などを和気藹々としたトークで語ってくれた。
「湘南ベルマーレ選手(サッカー)トークショー」
湘南ベルマーレサッカーチームからのゲスト2選手は松本拓也さん(no21、GK)と亀川諒史さん(no.26、DF)。「自転車で通勤してます! いまガソリンも高いですし」(亀川さん)「イヤこいつ免許もってないんです!」(松本さん)とツッコミ&ほんわかコンビ。サッカーと自転車にまつわる、楽しいトークを聞かせてくれた。
「BMXフラットランドコンテスト」
この日のステージエリアイベントを締めくくったのは、BMXフラットランドコンテストから、トップライダーの集まる「オープンクラス」の決勝選。雨模様のため、正門前の広場から屋根のあるこのエリアへ場所を移しての開催だ。 昨年の日本チャンピオンの佐々木元さん、シルク・ド・ソレイユ認定アーティストの池田貴広さんほか、それぞれが持ち味あるバラエティ豊かな技を繰り出し、観客の視線を釘付けに。
抽選会、じゃんけん大会、クイズラリー・・・。豪華賞品がいっぱい
試乗会と並んで多くの来場者が楽しみにしているのが、完成車など豪華賞品の当たる抽選会だ。お昼をまわった13時半、まずは試乗カード番号での抽選会。
「ここで当たらなかった人は、クイズラリーも賞品がまだいっぱいありまーす!当てていってくださいね!」というステージからの声かけで抽選会は終了。
湘南バイシクル・フェス会場ではクイズラリーも終日開催されていて、これは会場内5カ所に設置されたパネルの質問に答えてシートを埋め、窓口に持っていくとガラポン抽選ができるというもの。また、このパネルを探しにいくと会場の離れたエリアを見逃さないですむ、カシコイ仕掛けにもなっているのだ。
自転車に乗れないキッズ向けの初心者教室も開催
そしてキッズにうれしいイベントがもうひとつ。正門を出て左手の「さざなみ公園」では、補助輪なしの自転車に乗れるようになろう!という「キッズサイクルスクール」を開催した。先生役は湘南ベルマーレの選手たち。
平塚警察署のおまわりさんたちも見守るなか、まずはパネルを使って、マナーやルールの確認から。「自転車は道路のどこを走ればいいのかなー? 車道の左はしだと思う人!」「はーい!」「そうですね!そして小学生以下の小さなこどもたち、みなさんはいつでも歩道を走ることができまーす!」
次は、用意されたペダルをはずした自転車にまたがって、両足で地面をけってバランスをとりながら、進んだりとまったり曲がったりする練習にチャレンジ。ブレーキのついた自転車はペダルをはずしてある。
小さい子たちのグループが乗っているのは、もともとペダルのないGIANTの「プッシュバイク」だ。パイロンで組まれたコースは、スラロームを通って一時停止、Uターンして戻るレイアウト。お手本を見せるのはベルマーレの「げんげん先生」こと紺野選手。
最初はバイクにまたがって、てこてこ歩いていたキッズたちだが、だんだん両足で地面をけって進めるおともだち、片足でケンケン、足をちょっと長い間離してすーいと進めるおともだちがふえてきた! 1時間のスクールで、バランスをとる感覚をつかんだキッズもいっぱい出てきましたよ!
ファミリー向けエリアも拡充!
会場には自転車ファンに限らずファミリーで楽しめる場所もいっぱい。お買い物ついでに気軽にふらりと立ち寄っても、遊園地感覚でのんびり楽しめてしまいそう。
「さざなみ公園」エリアでは、フリーマーケットも開催された。フリマらしいカラフルな衣類や雑貨が並ぶなか、”ビンテージもの”の自転車雑誌やパーツなどを並べるお店も。すてきな掘り出し物は見つかったかな?
思いっきり遊んでお腹が空いたらフードパークへ。しらす丼、クレープ、ロコモコ、湘南からあげ、肉ぶっかけカオリ麺、沖縄そば、チョコバナナ、チーズケーキ…。自動車の屋台がずらり並んだエリアには、「軽ーくおやつ」派も「しっかりゴハン」派もどーんと来い!な充実のラインナップが揃っていた。
キッズゾーンでは、今年もベルマーレのコーナーにはボールをシュートして遊べる「エアーゴール」が設置され、今回はファミリー向けスペースが拡充された。射的や輪投げの賞品として駄菓子やおもちゃがもらえる縁日コーナー、「きらきらリフレクター」をつくる工作コーナー、キッズサイクルスクールでも使っていたプッシュバイクの試乗コーナーなどの「キッズゾーン」が、バンク外の一角にホンワカと登場した。
湘南バイシクル・フェス」は。今回でもう5回目とすっかりおなじみのイベントである。NPO法人湘南ベルマーレスポーツクラブの雲出哲也さんに、改めてお話をうかがった。
「2007年に平塚市主催の形で第1回を、2008年からは主催を現在のNPO法人湘南ベルマーレが引き継いで開催しています。湘南ベルマーレには株式会社組織とNPO法人があって、Jリーグ事業を運営しているのが株式会社湘南ベルマーレ。総合型スポーツクラブとしてトライアスロン、フットサル、ビーチバレーといったチームの運営や地域の普及を行っているのは、NPO法人の湘南ベルマーレです。
試合をホームタウンで行うだけではなく、湘南の人たちに必要とされるためには何をしたらいいか、ということを考えて活動しています。湘南ベルマーレのコーチがホームタウン7市3町の小学校を回って、ボール運動の楽しさを伝える巡回授業なども、もう10年以上続けています。
「平塚市さんとお話をする中で、自転車を道具としてだけでなく、生活の一部として健康やエコの視点でとらえるイベントができないか? そして平塚という場所にはベルマーレと競輪があり、サッカーと自転車のプロスポーツ選手たちがいる。
「2つのスポーツを体現するイベントが組めないか? という話になりました。そんな流れのなか、地域に親しまれるイベント、総合型地域スポーツクラブの活動のひとつとして、湘南バイシクル・フェスを開催しています。」
地域にスポーツクラブがあって、サッカーや野球みたいに身近な自転車チームがある、日本もそんな時代になってきた。クラブの活動を応援し参加しながら自然体でスポーツのある生活を楽しめるこんなイベント、来年は是非また足を運んでみてはいかがだろうか。
なお、当イベントは平成23年度財団法人JKA補助事業の一つとして、競輪公益資金の補助を受けて行われた。
text:Yuko.SATO
edit:So.Isobe
photo:Yuko.SATO&シクロワイアード編集部
「湘南バイシクル・フェス2012」が開催された3月24日(土)、神奈川県平塚市の平塚競輪場のバンク内外のスペースは、さながら自転車のミニテーマパークに大変身。各出展メーカーの試乗会やさまざまなショーイベントのほか、今年はさらにフリーマーケットや縁日コーナーなど家族で楽しめるゾーンを拡充。
最新モデルがお目当てのライダーも、通りかかった近所の人も、ちっちゃいキッズたちも1日ゆっくり楽しめちゃうぞ!なワクワクゾーンに。書ききれないほど盛りだくさんな今年のメニュー、全部ご紹介しちゃいましょう!
湘南バンクが”お祭りパーク”に 一人でもファミリーでも見応えじゅうぶん!
開場時間の午前9時、正門前にはすでにオープン待ちのお客さんがいっぱい。みなさんのお目当ては、出展している内外各社の2012年モデルに無料で試乗ができる、自転車試乗コーナーだ。受付で免許証など身分証明書を提示して試乗カードを手にすると、次々にお目当てのブースへ直行だ。
ときおり小雨のぱらつく曇り空のなか、今年の来場者は4800人。試乗カードの発行数によると試乗者は1191名で、今年はちょっとゆったりめのほどよい混み具合。
試乗コースにはバンク走路の傾斜のない内側の部分が使われていて、1周400mのバンクでの試乗で気になるモデルの乗り味を次々に確かめている来場者さんたち。大人もコドモも男子も女子も、真剣な表情あり笑顔ありで思い思いに試乗を楽しんでいたこのコーナー、微妙な空模様もなんのその、終日大人気だ。
試乗会は正午ごろ、30分ほどひと休み。バンク内では、平塚をホームバンクとするプロ競輪選手による競輪のエキシビションレースが披露された。ふだん競輪を見る機会が少なそうな観客さんたちもこの日は金網まぎわに集まって、内藤秀久(S級1班)ら地元選手のきれいな走りを存分に観戦した。
盛りだくさんの出展ブースエリア
バンク外周のメーカー出展ブースエリアはたくさんのテントが並び、国際展示場で行われる大きな自転車ショーの一角を切り取ってきたような雰囲気。今年は出展数33ブースと過去最高を数え、バイク、用品、ウエア、サプリメント、出版など、バンク外周の限られたスペースにぎっちりと、国内外の人気ブランドのブースが目白押しだ。試乗バイクの調整をする人、スペックを確認する人などが往来した。
メーカーブースの他、サイクリングルートや観光情報いっぱいの伊豆自転車紹介ブース、7月1日この平塚競輪場でのレースを皮切りに開幕する「ガールズケイリン」をPRするブース、このイベントの主催者である湘南ベルマーレスポーツクラブのブースも。そして今年は平塚警察署による車両展示が行われ、白バイやパトカーはキッズたち&パパママたちの人気記念撮影スポットに。
湘南ベルマーレのブースでは、グッズ販売のほか、トークショーに登場したサッカーチーム選手サイン会や、「自転車なんでも相談窓口」と題して須田晋太郎トレーニングコーチによる初心者のためのポジショニングのレクチャーなども行われた。
このように会場の各ブース、各エリアでは、それぞれ工夫をこらしたアイディアのゴージャス企画がさりげなーく同時多発的に展開されているという、油断ならない湘南バイシクル・フェスなのである。
トークあり実演あり 盛りだくさんのステージプログラム
出展ブーススペース中央にあるステージでは、さまざまなゲストを招いてのトークショーなど興味深いプログラムがいっぱい。ステージを盛り上げる総合MCは、おなじみ、サイクルライフナビゲーターの絹代さん。
絹代さんとともに”キレイ女子自転車部 チャリーナ”でも活動中のタレント菊浦啓子さんと、湘南ベルマーレトライアスロンチームヘッドコーチの中島靖弘さんがゲストとして登場。菊浦さんがモデル役となってに、自転車のフレームサイズが自分にあっているかの見方や調整できる箇所、初心者が自転車を選ぶ手がかりのポイントなどをレクチャー。
「ガールズケイリン・スペシャルトークショー」
7月デビューの女子1期生は残念ながらこの日は卒業式の真っ最中、ということで、続く女子2期生から明珍裕子さんと青木志都加さんがゲストとして参加。
スペシャルゲストのタレント・水野裕子さんとのトークで、自転車競技を始めたきっかけや目標、ガールズケイリンの見どころなどを、レース中の厳しい表情が想像できないようなほんわかした笑顔で語ってくれた。
「湘南ベルマーレトライアスロンチーム&サイクルロードチーム紹介」
地域型スポーツクラブとして、このほかビーチバレーなどさまざまな種目のチームを持つ湘南ベルマーレ。ここでは内山靖樹GM(ゼネラルマネージャー)と両チームから12選手がステージに登場し、それぞれの意気込みを語った。「着用中のピュアホワイトジャージを守れるようがんばります!」(サイクルロードチーム、紺野元汰さん)
「『自転車で楽しくモテボディをつくろう!』ボディメイク&シェイプアップ講座」
このコーナーでは菊浦啓子さんと内山GMが、自転車のボディメイク効果を力説。「自転車でモテボディは作れますか?」絹代さんの質問に「絶対作れます!」と断言する内山GM。「足首とか細くキレイになりますよ!」と、食事のとり方などを和気藹々としたトークで語ってくれた。
「湘南ベルマーレ選手(サッカー)トークショー」
湘南ベルマーレサッカーチームからのゲスト2選手は松本拓也さん(no21、GK)と亀川諒史さん(no.26、DF)。「自転車で通勤してます! いまガソリンも高いですし」(亀川さん)「イヤこいつ免許もってないんです!」(松本さん)とツッコミ&ほんわかコンビ。サッカーと自転車にまつわる、楽しいトークを聞かせてくれた。
「BMXフラットランドコンテスト」
この日のステージエリアイベントを締めくくったのは、BMXフラットランドコンテストから、トップライダーの集まる「オープンクラス」の決勝選。雨模様のため、正門前の広場から屋根のあるこのエリアへ場所を移しての開催だ。 昨年の日本チャンピオンの佐々木元さん、シルク・ド・ソレイユ認定アーティストの池田貴広さんほか、それぞれが持ち味あるバラエティ豊かな技を繰り出し、観客の視線を釘付けに。
抽選会、じゃんけん大会、クイズラリー・・・。豪華賞品がいっぱい
試乗会と並んで多くの来場者が楽しみにしているのが、完成車など豪華賞品の当たる抽選会だ。お昼をまわった13時半、まずは試乗カード番号での抽選会。
「ここで当たらなかった人は、クイズラリーも賞品がまだいっぱいありまーす!当てていってくださいね!」というステージからの声かけで抽選会は終了。
湘南バイシクル・フェス会場ではクイズラリーも終日開催されていて、これは会場内5カ所に設置されたパネルの質問に答えてシートを埋め、窓口に持っていくとガラポン抽選ができるというもの。また、このパネルを探しにいくと会場の離れたエリアを見逃さないですむ、カシコイ仕掛けにもなっているのだ。
自転車に乗れないキッズ向けの初心者教室も開催
そしてキッズにうれしいイベントがもうひとつ。正門を出て左手の「さざなみ公園」では、補助輪なしの自転車に乗れるようになろう!という「キッズサイクルスクール」を開催した。先生役は湘南ベルマーレの選手たち。
平塚警察署のおまわりさんたちも見守るなか、まずはパネルを使って、マナーやルールの確認から。「自転車は道路のどこを走ればいいのかなー? 車道の左はしだと思う人!」「はーい!」「そうですね!そして小学生以下の小さなこどもたち、みなさんはいつでも歩道を走ることができまーす!」
次は、用意されたペダルをはずした自転車にまたがって、両足で地面をけってバランスをとりながら、進んだりとまったり曲がったりする練習にチャレンジ。ブレーキのついた自転車はペダルをはずしてある。
小さい子たちのグループが乗っているのは、もともとペダルのないGIANTの「プッシュバイク」だ。パイロンで組まれたコースは、スラロームを通って一時停止、Uターンして戻るレイアウト。お手本を見せるのはベルマーレの「げんげん先生」こと紺野選手。
最初はバイクにまたがって、てこてこ歩いていたキッズたちだが、だんだん両足で地面をけって進めるおともだち、片足でケンケン、足をちょっと長い間離してすーいと進めるおともだちがふえてきた! 1時間のスクールで、バランスをとる感覚をつかんだキッズもいっぱい出てきましたよ!
ファミリー向けエリアも拡充!
会場には自転車ファンに限らずファミリーで楽しめる場所もいっぱい。お買い物ついでに気軽にふらりと立ち寄っても、遊園地感覚でのんびり楽しめてしまいそう。
「さざなみ公園」エリアでは、フリーマーケットも開催された。フリマらしいカラフルな衣類や雑貨が並ぶなか、”ビンテージもの”の自転車雑誌やパーツなどを並べるお店も。すてきな掘り出し物は見つかったかな?
思いっきり遊んでお腹が空いたらフードパークへ。しらす丼、クレープ、ロコモコ、湘南からあげ、肉ぶっかけカオリ麺、沖縄そば、チョコバナナ、チーズケーキ…。自動車の屋台がずらり並んだエリアには、「軽ーくおやつ」派も「しっかりゴハン」派もどーんと来い!な充実のラインナップが揃っていた。
キッズゾーンでは、今年もベルマーレのコーナーにはボールをシュートして遊べる「エアーゴール」が設置され、今回はファミリー向けスペースが拡充された。射的や輪投げの賞品として駄菓子やおもちゃがもらえる縁日コーナー、「きらきらリフレクター」をつくる工作コーナー、キッズサイクルスクールでも使っていたプッシュバイクの試乗コーナーなどの「キッズゾーン」が、バンク外の一角にホンワカと登場した。
湘南バイシクル・フェス」は。今回でもう5回目とすっかりおなじみのイベントである。NPO法人湘南ベルマーレスポーツクラブの雲出哲也さんに、改めてお話をうかがった。
「2007年に平塚市主催の形で第1回を、2008年からは主催を現在のNPO法人湘南ベルマーレが引き継いで開催しています。湘南ベルマーレには株式会社組織とNPO法人があって、Jリーグ事業を運営しているのが株式会社湘南ベルマーレ。総合型スポーツクラブとしてトライアスロン、フットサル、ビーチバレーといったチームの運営や地域の普及を行っているのは、NPO法人の湘南ベルマーレです。
試合をホームタウンで行うだけではなく、湘南の人たちに必要とされるためには何をしたらいいか、ということを考えて活動しています。湘南ベルマーレのコーチがホームタウン7市3町の小学校を回って、ボール運動の楽しさを伝える巡回授業なども、もう10年以上続けています。
「平塚市さんとお話をする中で、自転車を道具としてだけでなく、生活の一部として健康やエコの視点でとらえるイベントができないか? そして平塚という場所にはベルマーレと競輪があり、サッカーと自転車のプロスポーツ選手たちがいる。
「2つのスポーツを体現するイベントが組めないか? という話になりました。そんな流れのなか、地域に親しまれるイベント、総合型地域スポーツクラブの活動のひとつとして、湘南バイシクル・フェスを開催しています。」
地域にスポーツクラブがあって、サッカーや野球みたいに身近な自転車チームがある、日本もそんな時代になってきた。クラブの活動を応援し参加しながら自然体でスポーツのある生活を楽しめるこんなイベント、来年は是非また足を運んでみてはいかがだろうか。
なお、当イベントは平成23年度財団法人JKA補助事業の一つとして、競輪公益資金の補助を受けて行われた。
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