2011/11/26(土) - 22:53
F1日本グランプリの舞台・鈴鹿サーキットを舞台に繰り広げられる国内最大級のエンデューロイベント「スズカ8時間エンデューロ」が開催された。全国各地から2日間でのべ約9,000人の参加者が集結。思い思いにサーキット走行を楽しんだ。
エンデューロ人気の高まりを受け、昨年から春sp・秋spの年2回開催となったが、2012年の秋spは11月5日、6日の両日開催。その大盛況の模様をお伝えしよう。
スズカだけのオリジナル種目 1時間全員エンデューロとトロッフェ・バラッキ
大会初日のオープニングレースは、1時間全員エンデューロ。これは参加選手全員が一斉にコースを走る本大会のオリジナル種目だ。
号砲とともに選手たちは一斉にスタート。上位を目指す先頭集団は、ロードレースさながらの先頭交代を繰り広げながら周回を重ねていく。チーム部門の成績は、全選手の周回数の合計で争われるため、上位を目指すチームはいかに多くの選手を先頭集団に残すかがカギとなる。とはいえ、参加者の多くはマイペース派。全員エンデューロならではの特長を生かし、親子やカップルで併走するほほえましい場面も見られた。
本大会のオリジナル種目はもうひとつある。それは2日目に開催されるトロッフェ・バラッキだ。これは、2人1組で鈴鹿サーキットのフルコースを10周し、そのタイムを競うタイムトライアル。一般的なTTとは違い2人組というのがポイントで、後ろに付く選手も休める時間が少ないのが特徴。機材はTTバイクやディスクホイール、エアロヘルメットも使用可能ではあるが、上位を目指すとなるとなかなか過酷な種目だ。
しかしこの種目、タイムトライアル人気の高まりを受けて年々順調に参加者を増やしている。今年は女性だけのペアや男女ペアも何組か参加していた。さらに上位争いを繰り広げるチームを横目に、仮装しながら走るチームもあった。お祭り気分でタイムトライアルを楽しめるのも、スズカ8時間エンデューロの特徴といえるだろう。
もちろん、エンデューロ系の種目も充実している。1日目には6時間と3時間、2日目には8時間と4時間のエンデューロが行われた。特に4時間エンデューロのクラス分けの多彩さは目を引く。ロードバイクのクラスはもちろん、フラットバーや小径車&リカンベント、ママチャリの各車種別クラスが設けられたほか、男女混合やファミリーといった参加者に制限を設けたカテゴリーもある。より多くの人が表彰台に立てる仕組みだ。
それ以外にも仮装しながら走る選手を対象にしたパフォーマンス賞も設けられており、毎年多くの仮装ライダーが走っている。今年は、選手全員がハムスターに扮したチームや、園児のコスプレをして走るチーム、仮面ライダーなどのヒーローに扮した選手が出場し、ギャラリーからの声援を受けてサーキットを疾走(?)していた。このユルさと独特のノリも本大会の魅力のひとつである。
サイクルバザールにマヴィック・ヴィラージュが本邦初登場!レース以外のお楽しみイベントも充実
スズカ8時間エンデューロでは、レース以外のお楽しみも充実している。象徴的なものが、協賛各社がブースを出店するサイクルバザールだ。
今年のサイクルバザールでは、目玉といえる催しが2つあった。そのひとつはマヴィック・ヴィラージュだ。
これは製品展示やホイールメンテナンスの各コーナーに加え、マヴィックユーザーをもてなすカフェを併設したマヴィックブースの拡大版。担当者によると、ツール・ド・フランスの各ステージのスタート地点に設けられるヴィラージュを意識したといい、スズカ8時間エンデューロで本邦初お披露目となった。
最近、自転車レースのこういったPRブースでは、バイクやホイールの試乗やアパレルの試着、サプリメントの試飲ができたり、製品の使用実演で製品の特徴をPRするなど、各メーカーが工夫を凝らした企画を用意している。しかし、マヴィック・ヴィラージュでは、ユーザー限定のカフェを併設したことで、ユーザーをもてなすというブースの新たな機能を提示した。今後こうした動きはほかのメーカーにも波及するかもしれない。
そして、サイクルバザールのもうひとつの目玉は、スポーツマッサージコーナーだ。今大会では、土曜日に春SPでも人気を集めた日本スポーツアロマトレーナー協会所属のトレーナーによるスポーツアロママッサージ、2日目はNPO法人坂本ボディコンディショニングファクトリーのプロ整体師によるスポーツマッサージが行われた。
このうち、スポーツアロママッサージは、自転車の本場・ヨーロッパでも行われているアロマオイルを使ったマッサージ。疲労回復やけいれん予防に効果的とあるといい、レースを終えた選手たちが疲労回復目的で訪れていた。一方、スポーツマッサージは、プロアスリート用の機器を使った本格マッサージが無料で受けられるとあって、受付開始直後から大勢の人が順番待ちするほどの盛況ぶり。順番待ちの行列は、マッサージコーナーの終了時間まで続いていた。
大会の最後を締めくくるのは、抽選会。今回は1日目と2日目に各1回ずつ行われた。協賛各社が提供する抽選会の賞品は、ロードバイクや小径車などの完成車、サーキットホテルのペア宿泊券、カタログギフトなど多彩な賞品が並ぶ。賞品の中には20万円以上の完成車もある。
会場には大会の最後にもかかわらず多くの参加者が詰めかけ、MCが読み上げる番号に一喜一憂。レースに負けない興奮に包まれ、大盛況のうちに大会は幕を下ろした。
次回は、鈴鹿を走ったユニークな仲間達と入賞者の皆さんを紹介します。
text&photo:鈴鹿8時間エンデューロ大会事務局
photo:Akihiro.NAKAO
エンデューロ人気の高まりを受け、昨年から春sp・秋spの年2回開催となったが、2012年の秋spは11月5日、6日の両日開催。その大盛況の模様をお伝えしよう。
スズカだけのオリジナル種目 1時間全員エンデューロとトロッフェ・バラッキ
大会初日のオープニングレースは、1時間全員エンデューロ。これは参加選手全員が一斉にコースを走る本大会のオリジナル種目だ。
号砲とともに選手たちは一斉にスタート。上位を目指す先頭集団は、ロードレースさながらの先頭交代を繰り広げながら周回を重ねていく。チーム部門の成績は、全選手の周回数の合計で争われるため、上位を目指すチームはいかに多くの選手を先頭集団に残すかがカギとなる。とはいえ、参加者の多くはマイペース派。全員エンデューロならではの特長を生かし、親子やカップルで併走するほほえましい場面も見られた。
本大会のオリジナル種目はもうひとつある。それは2日目に開催されるトロッフェ・バラッキだ。これは、2人1組で鈴鹿サーキットのフルコースを10周し、そのタイムを競うタイムトライアル。一般的なTTとは違い2人組というのがポイントで、後ろに付く選手も休める時間が少ないのが特徴。機材はTTバイクやディスクホイール、エアロヘルメットも使用可能ではあるが、上位を目指すとなるとなかなか過酷な種目だ。
しかしこの種目、タイムトライアル人気の高まりを受けて年々順調に参加者を増やしている。今年は女性だけのペアや男女ペアも何組か参加していた。さらに上位争いを繰り広げるチームを横目に、仮装しながら走るチームもあった。お祭り気分でタイムトライアルを楽しめるのも、スズカ8時間エンデューロの特徴といえるだろう。
もちろん、エンデューロ系の種目も充実している。1日目には6時間と3時間、2日目には8時間と4時間のエンデューロが行われた。特に4時間エンデューロのクラス分けの多彩さは目を引く。ロードバイクのクラスはもちろん、フラットバーや小径車&リカンベント、ママチャリの各車種別クラスが設けられたほか、男女混合やファミリーといった参加者に制限を設けたカテゴリーもある。より多くの人が表彰台に立てる仕組みだ。
それ以外にも仮装しながら走る選手を対象にしたパフォーマンス賞も設けられており、毎年多くの仮装ライダーが走っている。今年は、選手全員がハムスターに扮したチームや、園児のコスプレをして走るチーム、仮面ライダーなどのヒーローに扮した選手が出場し、ギャラリーからの声援を受けてサーキットを疾走(?)していた。このユルさと独特のノリも本大会の魅力のひとつである。
サイクルバザールにマヴィック・ヴィラージュが本邦初登場!レース以外のお楽しみイベントも充実
スズカ8時間エンデューロでは、レース以外のお楽しみも充実している。象徴的なものが、協賛各社がブースを出店するサイクルバザールだ。
今年のサイクルバザールでは、目玉といえる催しが2つあった。そのひとつはマヴィック・ヴィラージュだ。
これは製品展示やホイールメンテナンスの各コーナーに加え、マヴィックユーザーをもてなすカフェを併設したマヴィックブースの拡大版。担当者によると、ツール・ド・フランスの各ステージのスタート地点に設けられるヴィラージュを意識したといい、スズカ8時間エンデューロで本邦初お披露目となった。
最近、自転車レースのこういったPRブースでは、バイクやホイールの試乗やアパレルの試着、サプリメントの試飲ができたり、製品の使用実演で製品の特徴をPRするなど、各メーカーが工夫を凝らした企画を用意している。しかし、マヴィック・ヴィラージュでは、ユーザー限定のカフェを併設したことで、ユーザーをもてなすというブースの新たな機能を提示した。今後こうした動きはほかのメーカーにも波及するかもしれない。
そして、サイクルバザールのもうひとつの目玉は、スポーツマッサージコーナーだ。今大会では、土曜日に春SPでも人気を集めた日本スポーツアロマトレーナー協会所属のトレーナーによるスポーツアロママッサージ、2日目はNPO法人坂本ボディコンディショニングファクトリーのプロ整体師によるスポーツマッサージが行われた。
このうち、スポーツアロママッサージは、自転車の本場・ヨーロッパでも行われているアロマオイルを使ったマッサージ。疲労回復やけいれん予防に効果的とあるといい、レースを終えた選手たちが疲労回復目的で訪れていた。一方、スポーツマッサージは、プロアスリート用の機器を使った本格マッサージが無料で受けられるとあって、受付開始直後から大勢の人が順番待ちするほどの盛況ぶり。順番待ちの行列は、マッサージコーナーの終了時間まで続いていた。
大会の最後を締めくくるのは、抽選会。今回は1日目と2日目に各1回ずつ行われた。協賛各社が提供する抽選会の賞品は、ロードバイクや小径車などの完成車、サーキットホテルのペア宿泊券、カタログギフトなど多彩な賞品が並ぶ。賞品の中には20万円以上の完成車もある。
会場には大会の最後にもかかわらず多くの参加者が詰めかけ、MCが読み上げる番号に一喜一憂。レースに負けない興奮に包まれ、大盛況のうちに大会は幕を下ろした。
次回は、鈴鹿を走ったユニークな仲間達と入賞者の皆さんを紹介します。
text&photo:鈴鹿8時間エンデューロ大会事務局
photo:Akihiro.NAKAO
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