2011/10/19(水) - 09:40
シクロワイアード後援の「トップツアーで行くホノルルセンチュリーライド参加ツアー」は豊富なメニューで内容充実。まずは「走り方講座」に始まって、本番に備えた足慣らし「プラクティスライド」と大会前日から目白押し。まずは本番当日までのバッチリサポートの内容をレポートします。
本番に備えた直前講座で心もカラダも準備OK!
ハワイの南国ライドを満喫できるホノルルセンチュリーライド。素晴らしいシチュエーションの中を走るイベントだけど、最長で100マイル=160kmを走る立派な“ロングライド”であることも事実。さすがにこれだけの距離ともなると、単なる雰囲気だけで走り切るのは、ちょっと無謀というもの。
じゃあしっかりとトレーニングしないと、とても無理なの?と聞かれれば、もちろんトレーニングはしないよりも、した方がいいですよね。でも事前のちょっとした準備と、本番での心構えを頭に入れておくだけで、ぐっと楽に走ることができるんです。
そこでツアー参加者を対象に、今中大介さん・絹代さんによる「走り方直前講座」を大会前日の午前中に実施するのがこのツアーの恒例となっている。何度も完走を果たしているお2人による解説は、実に判りやすく実践的なものばかり。その内容の一部をさっそく紹介していきましょう。
装備やスタート順まで実践的なアドバイスが満載
トップツアー恒例の「ホノルルセンチュリーライド走り方直前講座」は、当日のスタートポイント、カピオラニ公園で開催された。経験豊富なお二人による大会の準備とアドバイスは、なかなか興味深いものばかり。まずは装備の面からの注意点。
チューブやタイヤレバーなどパンクに備えた準備は、ロングライドには欠かせないもの。万が一のとき最小限のタイムロスで済むように、交換にも慣れておきたいものだ。意外に忘れがちなのはウエアの重要性。10時間前後走ることになるので、やはり専用ウエアを着用することがベスト。
強い日差しの中を走るので、日焼け止め対策も重要なポイント。日焼けは体力を奪い走りにも影響が出てしまうのだ。日焼け止めも携行してこまめに塗り直そう。長時間の走りともなると、ハンガーノックも心配。こまめに摂取できる補給食も必要だ。このあたりは健康管理士でもある絹代さんから、補給食を選ぶ細かなポイントや食べ方などがアドバイスされた。
前日は炭水化物を中心に摂り、早めの就寝を心がける
今中さんからはロングライドを走る基本的なライディングフォームやポジション、走り方の説明が行なわれた。そして前日は炭水化物を中心とした食事を摂り、早めの就寝を心がけること。そして当日の朝食の目安は「おにぎり2個程度」など、元選手ならではの経験に基づいた具体的な話しに集まった皆さん興味津々。
そして興味深かったのは、安全で効率のよいスタート位置とコース全体に沿ったペース配分。2,000人以上が参加者するこの大会では、全員がスタートするまでには結構な時間がかかる。だから自信のない人こそ前の方からスタートする方が、時間的にも安全面でも有利というのは、なるほどといったところ。
さらに充実しているように見えるエイドステーションも、じつは毎年のように内容が変わっているらしい。どんな補給が受けられるのか?は、毎回当日まで全く不明なので、それに頼り過ぎることなく自分でもしっかりと補給食を携帯し、コース途中のコンビニや売店なども利用出来るよう、多少のお金も携帯したほうがいい、とのこと。
とにかく経験者ならではのアドバイスが満載で、当日の実走取材を予定している私も、正直なところこれで随分と不安が減ったものだ。
前日からハワイを満喫できるプラクティスライド
午後からはこちらも恒例の「プラクティスライド」が開催された。その名の通り大会コースの試走を兼ねた足慣らし。難易度の異なるA, Bの2つのコースが用意され、今年もそれぞれハワイの自然を満喫できるコースが設定される。
Aコースはゲストの鶴見辰吾さんご夫婦と、サイクルライフナビゲーター絹代さんがツアー参加者と同行した。今日のコースは初中級者向けの海沿い絶景コース。スタートしてしばらくは本番と同じルートを進むので、明日の下見も兼ねている。
途中、本番のコースでは内陸に入るルートを今回は海沿いに進む。そして観光地として有名なハナウマベイを通り、明日の第1エイドステーションにもなっている、サンデービーチパークを目指すというもの。
オアフ島でも随一の景観を誇る海岸線を進むルートは、右手にエメラルドグリーンの海、左手には大きな溶岩の山並みが視界に入る、ダイナミックな景色を見ながら進んでいく。プラクティスライドオリジナルのルートは、大会では味わえないとっておきのコース。早くもハワイの絶景を満喫したライドとなった。
山岳&ジャングルの絶景ルートを行くBコース
中級者以上が対象の「Bコース」は、今中大介さんと湘南ベルマーレの選手たちが参加者をサポート。こちらはマカプー岬を経て、山岳の大パノラマが広がるヌウアヌパリ峠の展望台を目指して進むルートだ。
本番では通らない、ハナウマベイを抜ける海岸美の楽しめる絶景ルートの先に待つのは、ヌウアウパリ展望台までのパリ・ハイウェイを進みながら標高を稼いでいくという、ちょっとした山岳ヒルクライムも味わえるルート設定。
いつも霧がかかる山に向かうにつれて、熱帯の原生林のジャングルが広がる様は、それまでの海岸線とは全く違う表情を見せる。ハワイのダイナミックな自然を存分に味わうには、絶好のルートだ。実はこのBコース、明日の本番よりダイナミックな景観が楽しめるとあって、リピーターさんには大人気の走りごたえバッチリのライドだ。
そして100マイルのコース全容を知りたいという方には、「コース下見バスツアー」も開催された。コースの解説を聞きながら、本番と同じルートをバスで移動。ポイントとなる部分を直接見て回ることで、参加者は翌日の大会のイメージもしっかりと掴んだことだろう。
こうして前日から内容充実なのが、トップツアーのホノルルセンチュリーライド。初めての参加でも万全の準備を行ない、安心できる内容が満載なのが嬉しいところだ。さて、これで明日の準備もバッチリ!あとは南国ライドをしっかり楽しみましょう!
photo:Makoto.AYANO Takashi.KAYABA
text&edit :Takashi.KAYABA
本番に備えた直前講座で心もカラダも準備OK!
ハワイの南国ライドを満喫できるホノルルセンチュリーライド。素晴らしいシチュエーションの中を走るイベントだけど、最長で100マイル=160kmを走る立派な“ロングライド”であることも事実。さすがにこれだけの距離ともなると、単なる雰囲気だけで走り切るのは、ちょっと無謀というもの。
じゃあしっかりとトレーニングしないと、とても無理なの?と聞かれれば、もちろんトレーニングはしないよりも、した方がいいですよね。でも事前のちょっとした準備と、本番での心構えを頭に入れておくだけで、ぐっと楽に走ることができるんです。
そこでツアー参加者を対象に、今中大介さん・絹代さんによる「走り方直前講座」を大会前日の午前中に実施するのがこのツアーの恒例となっている。何度も完走を果たしているお2人による解説は、実に判りやすく実践的なものばかり。その内容の一部をさっそく紹介していきましょう。
装備やスタート順まで実践的なアドバイスが満載
トップツアー恒例の「ホノルルセンチュリーライド走り方直前講座」は、当日のスタートポイント、カピオラニ公園で開催された。経験豊富なお二人による大会の準備とアドバイスは、なかなか興味深いものばかり。まずは装備の面からの注意点。
チューブやタイヤレバーなどパンクに備えた準備は、ロングライドには欠かせないもの。万が一のとき最小限のタイムロスで済むように、交換にも慣れておきたいものだ。意外に忘れがちなのはウエアの重要性。10時間前後走ることになるので、やはり専用ウエアを着用することがベスト。
強い日差しの中を走るので、日焼け止め対策も重要なポイント。日焼けは体力を奪い走りにも影響が出てしまうのだ。日焼け止めも携行してこまめに塗り直そう。長時間の走りともなると、ハンガーノックも心配。こまめに摂取できる補給食も必要だ。このあたりは健康管理士でもある絹代さんから、補給食を選ぶ細かなポイントや食べ方などがアドバイスされた。
前日は炭水化物を中心に摂り、早めの就寝を心がける
今中さんからはロングライドを走る基本的なライディングフォームやポジション、走り方の説明が行なわれた。そして前日は炭水化物を中心とした食事を摂り、早めの就寝を心がけること。そして当日の朝食の目安は「おにぎり2個程度」など、元選手ならではの経験に基づいた具体的な話しに集まった皆さん興味津々。
そして興味深かったのは、安全で効率のよいスタート位置とコース全体に沿ったペース配分。2,000人以上が参加者するこの大会では、全員がスタートするまでには結構な時間がかかる。だから自信のない人こそ前の方からスタートする方が、時間的にも安全面でも有利というのは、なるほどといったところ。
さらに充実しているように見えるエイドステーションも、じつは毎年のように内容が変わっているらしい。どんな補給が受けられるのか?は、毎回当日まで全く不明なので、それに頼り過ぎることなく自分でもしっかりと補給食を携帯し、コース途中のコンビニや売店なども利用出来るよう、多少のお金も携帯したほうがいい、とのこと。
とにかく経験者ならではのアドバイスが満載で、当日の実走取材を予定している私も、正直なところこれで随分と不安が減ったものだ。
前日からハワイを満喫できるプラクティスライド
午後からはこちらも恒例の「プラクティスライド」が開催された。その名の通り大会コースの試走を兼ねた足慣らし。難易度の異なるA, Bの2つのコースが用意され、今年もそれぞれハワイの自然を満喫できるコースが設定される。
Aコースはゲストの鶴見辰吾さんご夫婦と、サイクルライフナビゲーター絹代さんがツアー参加者と同行した。今日のコースは初中級者向けの海沿い絶景コース。スタートしてしばらくは本番と同じルートを進むので、明日の下見も兼ねている。
途中、本番のコースでは内陸に入るルートを今回は海沿いに進む。そして観光地として有名なハナウマベイを通り、明日の第1エイドステーションにもなっている、サンデービーチパークを目指すというもの。
オアフ島でも随一の景観を誇る海岸線を進むルートは、右手にエメラルドグリーンの海、左手には大きな溶岩の山並みが視界に入る、ダイナミックな景色を見ながら進んでいく。プラクティスライドオリジナルのルートは、大会では味わえないとっておきのコース。早くもハワイの絶景を満喫したライドとなった。
山岳&ジャングルの絶景ルートを行くBコース
中級者以上が対象の「Bコース」は、今中大介さんと湘南ベルマーレの選手たちが参加者をサポート。こちらはマカプー岬を経て、山岳の大パノラマが広がるヌウアヌパリ峠の展望台を目指して進むルートだ。
本番では通らない、ハナウマベイを抜ける海岸美の楽しめる絶景ルートの先に待つのは、ヌウアウパリ展望台までのパリ・ハイウェイを進みながら標高を稼いでいくという、ちょっとした山岳ヒルクライムも味わえるルート設定。
いつも霧がかかる山に向かうにつれて、熱帯の原生林のジャングルが広がる様は、それまでの海岸線とは全く違う表情を見せる。ハワイのダイナミックな自然を存分に味わうには、絶好のルートだ。実はこのBコース、明日の本番よりダイナミックな景観が楽しめるとあって、リピーターさんには大人気の走りごたえバッチリのライドだ。
そして100マイルのコース全容を知りたいという方には、「コース下見バスツアー」も開催された。コースの解説を聞きながら、本番と同じルートをバスで移動。ポイントとなる部分を直接見て回ることで、参加者は翌日の大会のイメージもしっかりと掴んだことだろう。
こうして前日から内容充実なのが、トップツアーのホノルルセンチュリーライド。初めての参加でも万全の準備を行ない、安心できる内容が満載なのが嬉しいところだ。さて、これで明日の準備もバッチリ!あとは南国ライドをしっかり楽しみましょう!
photo:Makoto.AYANO Takashi.KAYABA
text&edit :Takashi.KAYABA
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